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脅威の固定スプレッド!!

2021年4月11日日曜日

4月2週 天然ガスまとめ

こんにちわ。

予想は見事に外れるもので,底堅い動きを先週に感じていたが,一変して今週は2.45まで下げた。下値を更新した後は,無事に2.5まで戻ってきており,少し値は下げたものの,レンジを維持している。天然ガスは季節性で強く価格を変動させるため,この程度のレンジは想定しておかなければいけない。

すなわち,現状は天然ガスを取引するには向かない,と言うことであろう。一方で,季節性だけでなく,経済復旧への期待は膨らんでいる。ダウやSP,それぞれが年初高を更新し,株だけは経済の復旧を織り込もうとしているように見える。

一方で,欧州ではCOVIDの変異株によるロックダウンと,世界の中でもコロナウイルスの影響とそのワクチンの接種状況から,経済のバランスが崩れているようにも見える。こうしてみていくと,欧州は完全に落ち目なのだろう。一方で,アメリカや中国は強く,今後もこの二カ国が経済を引っ張っていくようにも見える。

一方で,中国株が欧米筋からは売られており,中国の政府によって買い支えられており,ここのところ怪しい動きとなっている。遠くの戦争は買い,ではあるものの世界に火種が広がっているようにも見える。中国だけでなく,ウクライナの国境付近へのロシア兵の派遣もあり,各地で火種がくすぶっている状況であり,天然ガスはどうなるか,見込みが立ちにくい。

そんな中だが,データを見ていく。

・2020年には2.0 BCF / dで前年比で減少した短期長期エネルギー見通し(STEO)では,2021年に0.2 Bcf /日,2022年に0.9 Bcf / dの天然ガス消費量の減少が予測され,さらに年次減少が見込まれており,超長期的に見れば価格を切り下げていくのではないだろうか。これは暖冬傾向が原因であり,冬の暖房需要の減退が予測されているからであろう。

・在庫統計は,20Bcfの増加で,予想を1下回った。増加数は少なかっため,余り強くは反応していない。5年間(2016〜 2021年)の平均正味注入量は8 Bcfで,昨年の正味注入量は30Bcfであった。稼働中の天然ガス在庫は合計1,784Bcfであり,これは5年間の平均より24 Bcf低く,現時点では昨年より235Bcf低くなっている。ただ,生産量は徐々に増えてきており,今週の一日平均は104であった。昨年よりも0.4低いものの,天然ガスの背一散量は地味に増加している。

・リグ稼働数は1基減少している。原油の稼働数が順調に増加している中,天然ガスは増加していない。原油にとっては,経済復旧とドライブシーズンに向けてと言うことが考えられるが,天然ガスについてはよく分からない状況である。

以上だ。

夏の冷房需要に向けて天然ガスの在庫数が徐々に増加している。例年からすれば,酷暑の傾向が強いため,今年の夏も大幅な価格の上昇が考えられる。冬の価格帯から参考に考えていこう。

2014年 11月 4.54  2015年5月 3.10

2016年 1月  2.49  2016年7月 2.99

2016年 12月 3.85  2017年7月 3.10

2018年 1月  3.61  2018年6月 3.049

2018年 11月 4.89  2019年5月 2.69

等である。

冬にかけて,最高値を記録した高値を記録している月を記載した。

もう一方は,春から夏にかけて高値を記録している月を記載した。


今年の冬は,11月で3.38となっている。

上の記録だけを見ると,夏の他県はそこから,0.5~2.2下回っていることが分かる。

今年はいかに??

今年の問題は,各国の金融緩和によりインフレ気味である事があげられるだろう。例を見ないほどの緩和施策となっているため,価格がどこまで行くかの予想は困難である。ただ,例年,5~7月をピークとしているため,そのあたりに売りを仕掛けていくのもありだとは思う。

素直に,各上昇に乗るのも良いかもしれない。

今年の緩和状況から,ぎんいろは,買い方として入っていきたいが,超長期的には下落の可能性が高い。とすると,高値を打っていく戦略が良いのかもしれない。

長くなったが,本日は以上である。 

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