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脅威の固定スプレッド!!

2022年5月27日金曜日

5月4周目 天然ガスまとめ

おはようございます。

天然ガスは相変わらずアライ動き。7.0代後半から供給不安,気温上昇による需要観測から,9.5付近まで一気に値を上げている。昨日の在庫統計を受けて9.4-8.6動くなど,価格の動きがものすごく荒い。

こういうときはスルーしてもいいのだが,爆益と爆損リスクのバランスがとれているならばいいのだが,恐ろしすぎて…………まぁ,証拠金入れていないので取引すらしていないのだが。

さて,データを見ていこう。

・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると,週明けの可動式天然ガス在庫の純増減の予想は,76Bcfから103Bcfの範囲で,中央値は86Bcfとされた。

・5月20日に終わる週の貯蔵への純注入量は80Bcfとなり,5年(2017-2021)平均の純注入量97Bcf,昨年の同じ週の純注入量109Bcf。稼働中の天然ガス在庫は1,812Bcfで,この時点では5年平均より327Bcf,昨年より387Bcf減少している。

・Bloomberg Finance, L.P.の出荷データによると、5月19日から25日の間に24隻のLNG船が90BcfのLNG運搬能力を持ち米国を出港した。昨週が73Bcfであった。

・PointLogic のデータによると,米国の天然ガス消費量は前週比 1.7%(1.0Bcf/d) 増加した。西部地域の気温は平年より低く,南部,中部,北東部の気温は平年より高かったが,前週に比べれば緩やかになっている。家庭用および商業用セクターの消費量が前週比で最も増加し、16.3% (1.6 Bcf/d)の増加となった。米国の液化天然ガス(LNG)輸出施設向け天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)も増加し,平均12.9Bcf/dと,先週より0.9Bcf/d増加した。産業部門の消費量は前週比1.4%(0.3Bcf/d)増加した。発電用の天然ガス消費量は,これらの増加分を一部相殺し,前週比2.8%(0.9Bcf/d)減となった。

・ベーカーヒューズ社によると,5月17日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週から1リグ増の150リグとなった。

・テキサス州西部とニューメキシコ州のペルム紀盆地で市場に出された天然ガス生産量は,2021年に1日あたり167億立方フィート(Bcf / d)の新しい年間最高値に達した。2022年5月の短期エネルギー見通し(STEO)では,生産量は,2022年には2.1 Bcf / d増加し,23年にはさらに1.7 Bcf/d増加すると予想されている。

以上だ。

考えていくと,昨晩の動きとしては,在庫統計での大幅な減少がみられたので急騰。

その後9.4付近で息切れ,前回の高値を更新できなかったことにプラスして,輸出量の増加が確認される。輸出量の増加量と在庫の増加量を足すと,予想以上の在庫プラスとなっており,それが安心材料になった,というところか。

本日は以上だ。



2022年5月25日水曜日

5/24 EIAまとめ

FERCは、米国の輸出を増やすための新しい天然ガスパイプラインプロジェクトを承認

という記事。

・2022年の第1四半期に,連邦エネルギー規制委員会(FERC)は,パイプライン経由および液化天然ガス(LNG)としての米国の天然ガス輸出を増やすことを目的とした3つのプロジェクトを承認した。

・Evangeline Pass Expansion Projectは,Tennessee Gas Pipeline Companyが所有する11億立方フィート(Bcf / d)のプロジェクト。このプロジェクトには13.1マイルの新規パイプラインと2つの新規コンプレッサーステーションが含まれ,ルイジアナ州プラクミン・パリッシュで計画中のプラクミンLNGプロジェクトに天然ガスを供給する。

・アルバータ・エクスプレス・プロジェクトは,TCエナジー社が所有する日量0.17Bcfのプロジェクトで,Great Lakes Gas Transmission (GLGT) システムとANRパイプラインの既存容量を使用し,ルイジアナ州エバンジェリンパリッシュに新しいコンプレッサーステーションを追加する予定。

・FERCが承認した3番目のプロジェクトは,米国の天然ガスをパイプライン経由でメキシコのバハカリフォルニアにあるEnergia CostaAzulLNG輸出プロジェクトに輸送するために容量を0.5Bcf/d拡張する。

・2022年の第1四半期に0.43Bcf/ dを超える新しい天然ガスパイプライン容量が完成したと推定される。2021年に、米国は7.44 Bcf / dの新しいパイプライン容量を追加したと推定される。

以上だ。

アメリカはアメリカで天然ガスの生産量を増加させるために,努力している。
だがそれ以上に,市場が供給不安へと偏っており,非常に難しい状況。


2022年5月20日金曜日

5月3週目 天然ガスまとめ

おはよう。

天然ガスの値動きは相変わらずメンヘラ。一旦7.9台まで下げたあと,在庫統計からの流れで8.5近くまでの上昇のあと,ダウなどの主要株価指数の下落に合わせたように8.1台まで下落している。

ちょっと,意味がわからん。

一様昨日の展望で,6.5-8.5のレンジを想定しながら,と記述しておいたので,役に立った人もいたのかも知れないが,こんなよそうは当たったわけではなく,たまたまそうなったというだけなので, ノイズと考えていてほしい。アンダスタン?

さて,データはどうだったのだろうか?

・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると,週明けの可動式天然ガス在庫の純増減の予想は81Bcfから92Bcfの範囲で,中央値は87Bcfだった。5月13日に終わる週の貯蔵所への純注入量は89Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量87Bcf,昨年の同週の純注入量71Bcfと比較すると,昨年と比較すると増加しているが,平均よりは微増と言ったところ。稼働中の天然ガス在庫は1,732Bcfで,この時点では5年平均より310Bcf,昨年より358Bcf減少している。

・今週の米国産LNG輸出は,先週から2隻減少。Bloomberg Finance, L.P. の出荷データによると,5 月 12 日から 18 日の間に 19 隻の LNG 船が米国から出発し,合計 73 Bcf の LNG 輸送能力があることが判明している。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比 3.5% (2.3 Bcf/d)減となった。南部,中部,北東部の気温は平年より高く,西部の気温は平年並みであった。太平洋岸北西部は冷涼な気候が続いているが,気温は上昇傾向にある。北東部および中部大陸の気温が上昇し,暖房需要が減少した結果,家庭用および商業用天然ガス消費量は 30.8% (4.4 Bcf/d)減となった。電力部門の消費は,空調需要の増加により9.0%(2.6Bcf/d)増加した。

・ベーカーヒューズ社によると,5月10日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週比3基増の149基となった。


以上だ。

確か先週は季節外れの寒波の影響があったはずなので,輸出が減少しているのだろうか? 生産自体には大きな影響を与えていないようなので,それも安心材料か。

ただ,一方で在庫の増加用は相変わらず少ない。例年夏の異常気象が常態化してきているので,現在の在庫では夏の電力需要は厳しいのではないだろうか。

2022年5月19日木曜日

今後の見通し 2弾

さて,更新していこう。

まずはファンダメンタルズについて。

ただしファンダメンタルズについては大きく変わっていない。ウクライナ情勢も怪しいままだし,解決もしていない。ただし変化してきたこともあるので,記載しておこう。

・まずは米国の在庫統計について。

毎週まとめを行っているが,リグ稼働数の増加に比べて,在庫統計の在庫増加が5年兵器を下回っている。これが示すのは,在庫不足だけではなく,冬の在庫不足が顕著になるということである。

 








これを見れば明らかで,このペースで行くと,在庫の五年平均の下限となると思われる。とすると,ただでさえ欧州の在庫が足りないところにこれはとても痛い。

・経済動向

リセッションが起こるのではないかと危ぶまれている状況。当然,発電に使用されている天然ガスは,経済の停滞による天然ガスの消費量の減少の予測である。現に現在のチャートは供給不安で上がり,リセッションへの不安で下げようとする。

前回と違い,この二つの要素が加わっていると考えておこう。

また,ウクライナ情勢についてはやはり年単位となるのではないか。プーチンが暗殺されれば,エネルギー関連に対しての制裁は和らぎそうだが。。


さて,今回はチャートを載せておこう。




















価格の予想は苦手だが,

・ロングを狙うならば,6.5がネックラインとなっている。前回と変わらず,7.0を下回るようであれば,とおもう。

・ショートを狙うのであれば,三尊を考えておいても良いと思う。週足を見ると,あと少しで下落トレンドが始まりそうな雰囲気になっているので,ショートが優位にも見える。

・一方でファンダメンタルズは,ヨコヨコを示唆していると思う。とすると,6.5-8.5あたりの大きなレンジを想定しながら,取引を進めるのがよいのかも知れない。

個人的には当て屋ではないのだが,ある程度の価格レンジは想定している。チャート(MACD)の形次第だが,日足が下向きになり,ある程度下ったところからロングを狙いたいな,と思っている。

ただ,ポジションのタイミングの精度を上げたい。昨日もそうだし,チャートの名上がれに嫌われはじめると,方向性は合っていてもロスカットに引っかかってしまう。

ロスカットに引っかかるということは流れも読めていないのでは? と思うかも知れないが現在の天然ガスの挙動からするとノイズに近いと思っている。ノイズ、というのをまず排除して,精度を上げたいと思う今日この頃である。

2022年5月13日金曜日

5月2週目 天然ガスまとめ

こんにちわ

今週の天然ガスだが,結局のところウクライナ情勢による影響が強いことをはっきりさせられたような気がする。先週の流れに引き続き,材料出尽くしでの大きな下げから,ウクライナがパイプラインを停止させるという流れで,上昇した。

結局のところホットライン相場が今後も継続していくことを改めて確認させられた。しかしながら,昨日の在庫統計の値が予測値よりも小さく,五年平均の純増量よりも低いにもかかわらず,大きな上げとはならなかった。

まれにタイムラグが発生し,ゆっくり上げていくこともあるのだが,なんとも言えない。現状も,7.6後半をうろうろしており,方向感無くヨコに進んでいる状況である。

さて,データはどうか。

・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると,週明けの天然ガス在庫の純増減の予想は,64Bcfから86Bcfの範囲で,中央値は80Bcfとされた。5月6日に終わる週の貯蔵所への純注入量は76Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量82Bcf,昨年の同週純注入量70Bcfと。稼働中の天然ガス在庫は1,643Bcfで、この時点では5年平均より312Bcf、昨年より376Bcf少なくなっている。

・Bloomberg Finance, L.P.の海運データによると,月5日から5月11日の間に,LNG船21隻(合計76BcfのLNG運搬能力が米国から出荷された。

・米国の天然ガス消費量は,中西部と北東部の気温が平年より低く、前週比3.2%減(2.2Bcf/d)の結果となった。PointLogic のデータによれば,家庭用および商業用セクターの天然ガス消費量は 15.8% (2.7 Bcf/d)減少。南部の大部分では,気温は平年より高かった。

・発電部門の天然ガス消費量は 3.3% (0.9 Bcf/d)増加した。産業部門の消費量は 1.8% (0.4Bcf/d) 減少した。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前報道週と比較して0.3Bcf/dの増加となった。乾式天然ガス生産量は前週比 1.0%(1.0Bcf/d) 増加した。

・ベーカーヒューズ社によると,5月3日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週比2基増の146基となった。

以上だ。

ぎんいろはというと,暇を持て余して,中途半端な値での取引と適当な損キリを繰り返したため,手痛い罰を受けた。休むも相場,やはり自分のタイミングで入るのが一番だなぁとあらためて実感した。

2022年5月6日金曜日

5月1週目 天然ガスまとめ

おはよう。

天然ガスは相変わらず酷い動き。昨日は,8.6台から在庫統計を受けて8.1台まで下落のあとに,8.9までの暴騰。これが二ヶ月くらいの出来事ならわからないでもないのだが,一日のそれも12時間の中での動きなので,頭がおかしくなりそう。

最凶にして最狂とはよくいったもの。

8.0からのショートを想定していたものの,そもそもそのような想定が通用する商品ではなかったことを改めて痛感した。といっても,その場その場で対応し,利益を得ているわけだが,シンプルに運が良かっただけだろう。

さて,データどうだろうか。

・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると,週明けの可動式天然ガス在庫の純増減の予想は,56Bcfから81Bcfの範囲で,中央値は70Bcfとされた。4月29日に終わる週の貯蔵所への純注入量は77Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量78Bcf,昨年の同週純注入量53Bcfと比べ,減少している。稼働中の天然ガス在庫は1,567Bcfで,この時点では5年平均より306Bcf、昨年より382Bcf減少している。

・今週の米国LNG輸出は,先週から2隻増加。Bloomberg Finance, L.P. が提供する出荷データによると,4 月 28 日から 5 月 4 日までに 25 隻の LNG 船合計 91 Bcf の LNG 運搬能力が米国から出荷された。

・米国の天然ガス消費量は,発電用で3.9%(1.1Bcf/d)増加し,前週比1.0%(0.6Bcf/d)の増加となった。ポイントロジックのデータによると,産業部門の天然ガス消費量は 0.7% (0.2Bcf/d) 減少し,家庭・商業部門の消費量は 1.6% (0.3Bcf/d) 減少している。今週は南部全域で気温が平年より高く,エアコン需要の増加につながった。西部,中西部,北東部の気温は週の大半で平年を下回り,これらの地域では暖房需要の増加につながった。

・米国の天然ガス供給量は,前週比でほぼ横ばい。ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比0.1%(0.1Bcf/d)増加した。

・ベーカーヒューズ社によると,4月26日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は144基で1週間前と変わらず。石油系リグ数は3リグ増の552リグとなった。

以上だ。

昨晩の暴騰をこうして眺めていくと,予想以上の在庫ではあるものの,5年平均と比べると増加率が低いし,暖房・冷房需要とそして,今週の寒気により生産が出来ないよね。という反応で,下から上に上げたのだろう。

今週はもう休憩する予定だが……

7月3週 天然ガスまとめ