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脅威の固定スプレッド!!

2022年10月28日金曜日

10月4週 天然ガスまとめ

こんにちわ。

天然ガスは5.4から価格を押し上げ,一時的には6.2を抜けてはいるが,現在は5.8付近でもみあっている。昨日の在庫統計では,予想以下の在庫増加量で強気の内容ではあった。一時的に6.1に戻していく動きも見えたが,結局,価格を落とし,現在になっている。

大きな要因としては,長期予報が温暖なこと,欧州の貯蔵量が満ち足りており,米国でも天然ガスが余る,という状態になっている。価格を上げる要因が見当たらなくなってきている状態であるが,天候に関してはどうしようもない。週明けには,もしかすると強い寒気がと言うことも考えることが出来るので,油断ならない。

さて,データはどうだろうか。

・TheDeskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は49Bcfから73Bcfの範囲で推定され,中央値は59Bcfであった。10月21日に終わる週の貯蔵所への純注入量は52Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量66Bcf,昨年の同週の純注入量88Bcfと比較すると,その差は大きく低下した。稼働中の天然ガス在庫は3,394Bcfで,この時点では5年平均より197Bcf(5%),昨年より142Bcf(4%)減少している。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均より4%多い。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の5.4Bcf/dと同じであれば,10月31日時点の総在庫は3,448Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより197Bcf少ないことになる。

・ベーカーヒューズ社によると,10月18日(火)に終わる週の天然ガスリグ数は,1週間前と同じ157リグとなっている。

・米国のLNG輸出基地への天然ガス出荷量は,全体として前週比0.1Bcf/d増加し,今週は平均11.5Bcf/dとなった。PointLogicのデータによると,南ルイジアナと南テキサスのLNG輸出基地への天然ガス受入量は,それぞれ平均8.7Bcf/d2.4Bcf/dであり,この増加に等しく貢献した。メリーランド州のコーブポイント基地では,101日から始まった年次メンテナンスのため,天然ガスの供給は0Bcf/dにとなった。

・BloombergFinance,L.P.の出荷データによると,1020日から26日の間に22隻のLNG船が米国から出航し,合計81BcfLNG輸送能力があることが判明した。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比0.1%(0.1Bcf/d)の減少となった。乾式天然ガス生産量は前週比0.5%(0.5Bcf/d)増加した。カナダからの平均純輸入量は,前週から9.9%(0.6Bcf/d)減少した。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比7.8%(5.8Bcf/d)減となった。北東部と中西部の気温は平年より高く,その他の地域では平年並みであった。発電用天然ガス消費量は前週比5.5%1.7Bcf/d)減少した。産業部門の消費量は1.7%(0.4Bcf/d)減少し,家庭・商業部門の消費量は18.4%(3.7Bcf/d)減少している。米国のLNG輸出施設向け天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)は平均11.5Bcf/dで,先週より0.1Bcf/d増加した。

以上だ。

さて,ここからどうなるんだろうね?

2022年10月21日金曜日

10月3週 天然ガスまとめ

こんにちわ。

天然ガスは続落した。目先の需給が弱いこと,アメリカの生産量の増加,欧州の在庫受け入れの減少など,さまざまに下げる要因が重なり,大きく続落している。今日のGMOでの上昇は価格調整なので,ロングしておけば勝てたのに,キッズは一生勝てないからそんなことを考えないでほしい。

ここからどうなるか,は分からない。例年で言えば,冬の需給から暴騰しやすい季節でもあるのだが一方で,そもそも天然ガス自体の価格上昇が強すぎ,そのことを見込んだとしても高い価格帯にあると判断することも出来る。

何にせよ,5.5のネックも抜けたわけだし,本格的に価格の減価が進んでいく可能性がある。他の限月はと言うと,1月限のみ6.0を上回っているが,他は6を割り,インフレの収束を織り込んでいるようにも見える。

さて,データはどうだろうか。

・TheDeskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は96Bcfから115Bcfまでの幅があり,中央値は105Bcfと推定されている。10月14日に終わる週の貯蔵所への純注入量は111Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量73Bcf,昨年の同週の純注入量91Bcfと比較すると,その差は歴然としている。稼働中の天然ガス在庫は3,342Bcfで,5年平均より183Bcf(5%)少なく,昨年の同時期より106Bcf(3%)少ない。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を5%上回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の7Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,462Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより183Bcf低くなる。

・ベーカーヒューズ社によると,10月11日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週から1リグ減の157リグとなった。

・米国のLNG輸出基地への天然ガス出荷量は,全体として前週比0.6Bcf/d増加し,今週は平均11.4Bcf/dとなった。ポイントロジックのデータによると,南ルイジアナのLNG輸出基地への天然ガス受入量は0.6Bcf/d増加して8.7Bcf/dとなり,南テキサスの受入量は2.3Bcf/dと比較的横ばいであった。メリーランド州のコーブポイントターミナルでは,10月1日から3週間の定期メンテナンスが行われており,天然ガスの出荷量は0Bcf/dにとどまっている。

・米国の港を出港する船舶。BloombergFinance,L.P.が提供する出荷データによると,10月13日から19日までに18隻のLNG船(合計67Bcf)が米国から出港した。

・LNGタンカーのPrismBrillianceは火曜日にフリーポートLNG輸出ターミナルの外側に到着したが,沖合に停泊したまま。GulfSouthPipelineシステムを運営するBoardwalkPipelinesは,FreeportLNGターミナルへの流入がないことを引き続き報告した。ターミナル停止以前は,パイプラインは定期的にターミナルへの1.8Bcf/d近い流量を報告していた。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前報道週と比較して0.8%(0.9Bcf/d)減少した。乾式天然ガス生産量は前週比1.3%(1.3Bcf/d)減少し,カナダからの平均純輸入量は同3.6%(0.2Bcf/d)増加した。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比9.2%(6.2Bcf/d)の増加となった。発電用天然ガス消費量は前週比0.4%(0.1Bcf/d)減少した。産業部門の消費量は2.8%(0.6Bcf/d)増加し,家庭・商業部門の消費量は39.9%(5.7Bcf/d)増加した。

以上だ。
フリーポートの再稼働は今のところ見られていないが,再稼働すれば……という感じか。
いずれにしろ,下落トレンドに貼っていると考えて良いと思うので,需給の変化に注意しつつ,ショートではいるタイミングを探っていきたい。

2022年10月14日金曜日

10月2週 天然ガスまとめ

こんばんわ。

天然ガスは下落が続いている。ただ,終値を追っている表を見ると,6.4あたりをサポートにして, 横に動いているような印象がある。昨日は在庫統計だったが,予想以上(業者によっては予想以下)な在庫量で,下を掘っていくのかと思っていたら,6.6に復帰している。

要因としては,ダウやSPなどのインデックスの上昇が挙げられる。インフレの鈍化による経済の復活が期待されているのだろうが,ただ,インフレが鈍磨すれば,天然明日の価格は下がるはずである。

とすると,目先の気温低下がネックだろう。

先に書いたとおり,今年は大きな噴火もあったので気温は下がるのではないか、という視点でいる。サポートが効く限り、この水準からはロングしていきたいところ。

さて,データはどうだろうか

・TheDeskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は116Bcfから137Bcfまでの幅があり,中央値は129Bcfと予想された。10月7日に終わる週の貯蔵所への純注入量は125Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量82Bcf,昨年の同週の純注入量86Bcfと比較すると,その差は歴然としている。稼働中の天然ガス在庫は3,231Bcfで,5年平均より221Bcf(6%),昨年の同時期より126Bcf(4%)少なくなっている。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を3%上回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の8.0Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,424Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより221Bcf低くなる。

・ベーカーヒューズ社によると,10月4日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週から1リグ減の158リグとなった。

・ポイントロジックのデータによると,南ルイジアナのLNG輸出基地への天然ガス受入量は0.3Bcf/d減の8.1Bcf/dで,南テキサスへの受入量は2.3Bcf/dと比較的横ばいとなった。メリーランド州のコーブポイントターミナルでは,10月1日から3週間の定期メンテナンスを実施しており,今週は0.2Bcf/d減の0Bcf/dとなった。米国のLNG輸出基地への天然ガス出荷量は,全体として前週比0.5Bcf/d減の平均10.8Bcf/dとなった。

・BloombergFinance,L.P.の出荷データによると,10月6日から10月12日までに19隻のLNG船が米国から出荷され,合計70BcfのLNG輸送能力を持っていることが判明した。

PointLogicのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比1.1%(1.1Bcf/d)減少した。乾式天然ガス生産量は前週比0.4%(0.4Bcf/d)。カナダからの平均純輸入量は,前週から11.9%(0.7Bcf/d)減少した。

・PointLogicのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比3.2%2.1Bcf/d)増加した。発電用天然ガス消費量は前週比4.5%(1.3Bcf/d)増加した。産業部門は前週比横ばい,家庭・商業部門は5.6%(0.8Bcf/d)増。

以上だ。

2022年10月7日金曜日

10月1週 天然ガスまとめ

おはよう。

天然ガスは下落のトレンドにあるようにも見える。しかし,7.0-6.3の間のレンジともなっており,徐々に価格を下げながら,レンジを展開しているとみていた方が良いと思われる。 ただ,6.0をなかなか割らないのも事実。昨晩,相変わらず在庫量が増加しており,抜けても良いようにも見えるが,ある程度下げると買われる,と言った,冬の暖房需要を見越しているのかも知れない。

今年はたしか,トンガの大噴火が起きている。おそらくこうした論拠があるからだと思われる。噴火

少し時期は違うが,ピナツボ火山の後の気温についても記述があったので載せておく。

これらから,来年の冬までは影響を受けるのではないかと思われる。現に,欧州の熱波など今年の異常気象はこれらに起因する通されており,一方で,産経新聞によると今後の気温低下も予測できるとされている。

冬がどうなるかは分からないが,もしかすると今年の冬は非常に寒い可能性がある。すでに日本の長期予報でも,全国的に寒いと予報が出ていたりする。

さて,データはどうだろうか

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均より1%多い。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の8.9Bcf/dと同じであれば,1031日の総在庫は3,381Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより264Bcf低くなる。

・930日に終わる週の貯蔵所への純注入量は129Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量87Bcf,昨年の同週の純注入量114Bcfと比べ,減少した。稼働中の天然ガス在庫は3,106Bcfで,5年平均より264Bcf8%),昨年の同時期より165Bcf5%)増加している。

・TheDeskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は,95Bcfから131Bcfの範囲で予測され,中央値は121Bcfとされた。

・ベーカーヒューズ社によると,927日(火)に終わる週の天然ガスリグ数は,前週から1リグ減の159リグとなった。

・メリーランド州コーブポイントターミナルへの天然ガス供給は,10月1日から年次メンテナンスが開始され,前週比71%(0.5Bcf/d)減少し0.2Bcf/dとなった。情報誌によると,メンテナンスは10月18日まで予定されている。他のLNG輸出基地への天然ガス搬入量は,前週比で比較的横ばいであった。全体として,今週の米国LNG輸出ターミナルへの天然ガス供給は平均11.3Bcf/dで,先週より3%(0.3Bcf/d)減少している。

・米国の港を出港する船舶。BloombergFinance,L.P.の出荷データによると,9月29日から10月5日までに20隻のLNG船が米国から75Bcfを出航した。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比0.7%(0.8Bcf/d)増加した。乾式天然ガス生産量は前週比0.9%(0.9Bcf/d)増の100.3Bcf/dとなり,過去最高の週平均となった。カナダからの平均純輸入量は,先週から1.4%(0.1Bcf/d)減少した。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比1.2%(0.8Bcf/d)減少した。これは,季節的に冷房から暖房の需要に切り替わるため,冷房の需要が減少した結果である。産業部門は1.6%(0.4Bcf/d)増加し,家庭用と商業部門を合わせた消費量は16.2%(1.9Bcf/d)増加しました。

以上だ。
今後も同じようにレンジをとっていくとすると,下では買っていきたいなぁ,と思っている

7月3週 天然ガスまとめ