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脅威の固定スプレッド!!

2022年2月25日金曜日

2月3週 天然ガスまとめ

おはよう。

天然ガスのボラは相変わらず異常ではあるが,今回は非常にわかりやすかった。ウクライナとロシアの対立を軸に,5.0付近までの強烈な上げから,事実売り,と言うのが今週の流れだった。在庫統計自体は甘利影響がないようにみえ,落ち着いたところからまた意識される展開になると思われる。

次にデータを載せていてくが,在庫自体は予想以上の取り崩しとなっている。また,残数も例年以上に減っており,ロシアへの制裁が過熱しかねない状況になっているので,上昇余地はあると思われる。ただ,昨日制裁内容が発表され,エネルギーには触れておらず,その安心感もあっての下げと考える。

ロシアがウクライナ以西を進行し始めることはないだろうし,例年通り,徐々に春に向けて価格を下げていくと思われる。

さて,データはどうであろうか

・天然ガスアナリストの調査によると,稼働中の天然ガス在庫に対する毎週の純変化の推定値は,107Bcfから155Bcfの純引き出しの範囲であり,中央値は127Bcf。2月18日までの週のストレージからの純引き出しは合計129Bcfで,5年間(2017〜 2021年)の平均純引き出しは166 Bcf。昨年の純引き出しは324Bcfだった。稼働中の天然ガス在庫は合計1,782Bcfであり,これは5年間の平均より214 Bcf低く,現時点では昨年より209Bcf低くなっている。

・出荷データによると,LNG運搬能力の合計が67 Bcfの18隻のLNG船(サビーン海峡から6隻,コーパスクリスティから5隻,キャメロンから4隻,フリーポートから3隻)が2022年2月17日から23日にかけて米国を出港した。

・IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して,このレポート週に0.6%(0.6 Bcf / d)減少した。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前週と比較して1.6%(1.4 Bcf / d)減少して,90.5 Bcf / dになった。住宅および商業部門の消費は最も減少し,4.6%(1.9 Bcf / d)減少した。NOAAによると,米国全体の気温がまちまちで,国の東部では日中の最高気温が平均を上回り,西部と北部では平均よりも低くなっている。

・Baker Hughesによると,2月15日火曜日に終了する週に,天然ガスリグの数は6から124リグに増加した。

注目すべきはリグ稼働数かも知れない。先週の時点で,ロシアがウクライナに侵攻し,エネルギー関連への制裁があるような増加を見せている。嫌な感じだと思う

 

2022年2月23日水曜日

2/23 EIAまとめ

3か国が2021年にヨーロッパで受け取った液化天然ガスのほぼ70%を提供した





というお話。

・2021年,ヨーロッパの液化天然ガス(LNG)の供給の大部分は,米国,カタール,およびロシアからであった。CEDIGAZのデータによると,これら3か国を合わせると,ヨーロッパのLNG総輸入量の約70%を占めている。

・米国は2021年にヨーロッパ最大のLNG供給源となり,欧州連合加盟国(EU-27)と英国(UK)が輸入するすべてのLNGの26%を占め,他のカタールが24%,ロシアが20%と続く 。

・2022年1月では,米国はその月のヨーロッパへのLNG輸入の半分以上を供給した。

・米国からEU-27および英国へのLNGの輸出は,2021年11月の34億立方フィート/日(Bcf / d)から2022年1月の6.5 Bcf / dに増加した。これは,米国からヨーロッパに出荷されたLNGの中で最も多くなっている。

・ロシアからの天然ガスのパイプラインフローは2021年に減少した。

・Refinitiv Eikonのデータによると,2020年の11.8 Bcf / dおよび2019年の14.1Bcf / dと比較し,2021年の平均は10.7 Bcf / dとなった。

・ノルウェーからパイプラインによって供給される天然ガスの増加は,2019年および2020年の10.4 Bcf / dから2021年の11.1Bcf / dに増加し,ロシアからのパイプライン収入の減少を相殺するのに十分ではなかった。






2022年2月21日月曜日

2/21 EIAまとめ

米国で販売されている天然ガス生産量は、2022,2023年に増加すると予測されている


というお話。

・米国の天然ガス市場の生産量は,2022年には平均104.4 Bcf / dに増加し,その後2023年には過去最高の106.6 Bcf / dに増加すると予測されている。

・2022年に平均3.92ドル/百万英熱量(MMBtu)で,8年ぶりの高値。2023年を通じて平均3.60ドル/ MMBtuになると予測されている。米国の掘削活動と天然ガス生産の継続的な増加すると予測されている。

重要なのは,この二つか。



2022年2月18日金曜日

2月2週 天然ガスまとめ

こんにちは。

病棟実習を行っている時期なので,更新が遅れてしまう。申し訳ない。

先週から今週にかけての天然ガスは暴騰。一時期4.7後半の値をつけるものの,下落し,4.4台で現在は推移している。ヘッドラインに終始踊らされてはいるものの,気温や在庫統計などもあり,ヘッドラインというよりはむしろそちらに価格を上下しているような印象である。

さて,データは。

・天然ガスアナリストの調査によると,稼働中の天然ガス在庫に対する毎週の純変化の推定値は,182Bcfから206Bcfの範囲であり,中央値は197Bcf。11日に終了する週のストレージからの純引き出しは合計190Bcfで,5年間(2017〜 2021年)の平均純引き出しは154 Bcf。昨年の純引き出しは227Bcfとなったいる。稼働中の天然ガス在庫は合計1,911Bcfであり,これは5年間の平均より251 Bcf低く,現時点では昨年より404Bcf低くなっている。

・保管からの撤退の平均率は,撤退シーズン(11月から3月)のこれまでの5年間の平均よりも9%高くなっている。ストレージからの撤退率が,残りの5年間の平均10.3 Bcf / dと一致した場合,3月31日の総在庫は1,415 Bcfになり,5年間の平均1,666より251Bcf低くなる。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して10.9%(11.3 Bcf / d)減少した。発電用の天然ガス消費量は12.0%(3.6 Bcf / d)減少し,住宅および商業部門の消費量は1週間前から15.0%(7.2 Bcf / d)減少した。NOAAが報告した現在のレポート週では,米国西部,中南部,および東部のほとんどで日中の気温が高くなっている。

・IHS Markitのデータによると,今週の天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して3.2%(3.1 Bcf / d)増加し,先週の週ごとの2.7%の減少を相殺した。

・Baker Hughesによると,2月8日火曜日に終了する週に,天然ガスリグの数は118リグに増加した。

以上だ。

例年よりもかなり低い。ロシアによる欧州のガス供給問題が大きく加担していると思う。今後は緩やかに下落していくと思われるが,今度は夏に向けての準備をしていかなければならない。

春頃から緩やかに買っていきたい。


2022年2月13日日曜日

2月1週 天然ガスまとめ

おはよう。金曜日が祝日だったので,少し遅れてしまった。

天然ガスの動きは相変わらず荒い。ウクライナ問題に端を発した上昇は,そこさえ落ち着けば,というように,3.8台まで価格を下落させた。一方で,その後はじわじわとあげ,さらに緊張度が増した週末を受けて,上窓が予測できる。

・天然ガスアナリストの調査によると,稼働中の天然ガス在庫に対する毎週の純変化の推定値は,202Bcfから234Bcfの範囲であり,中央値は224Bcf。純引き出しは合計222Bcfだったが,5年間(2017〜 2021年)の平均純引き出しは150 Bcf。

・昨年の純引き出しは174Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計2,101Bcfで,これは5年間の平均より215 Bcf低く,現時点では昨年より441Bcf低くなっている。これまでの5年間の平均よりも8%高くなっている。ストレージからの撤退率が残りの撤退シーズンの5年間の平均11.8Bcf / dと一致した場合,3月31日の総在庫は1,451 Bcfになり,5年間の平均である1,666より215Bcf低くなる。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して1.6%(1.6 Bcf / d)減少した。今週需要が増加した2つの分野の1つである発電用に消費される天然ガスは,前のレポート週から1.5%(0.4 Bcf / d)増加した。住宅および商業部門では,今週の米国全体の気温が前週と比較してわずかに緩和したため,消費量は3.7%(1.8 Bcf / d)減少した。

・IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して2.7%(2.8 Bcf / d)減少した。

・Baker Hughesによると,2月1日火曜日に終了する週に,天然ガスリグの数は1から116リグに増加した。

・2022年2月のShort-TermEnergy Outlook(STEO)では,米国の天然ガス市場の生産量は,2023年には1日あたり平均1,066億立方フィート(Bcf / d)に増加すると予測している。米国のヘンリーハブのスポット価格は,2022年に平均3.92ドルで、8年ぶりの高値であり,2023年を通じて平均3.60 / MMBtuになると考えられている。

・2023年までのヘンリーハブ価格は,米国の掘削活動と天然ガス生産の継続的な増加に拍車をかけると予想されている。2月のSTEOでは,米国の天然ガス生産量は2022年に104.4 Bcf / dに増加し,2021年から2.9 Bcf / d増加すると予測されている。

2022年2月10日木曜日

2月 EIA短期見通し

短期エネルギー見通し


・1月のヘンリーハブの天然ガススポット価格は,12月の平均である3.76ドル/ MMBtuから上昇し,平均4.38ドル。

・1月の価格上昇は、国の一部、特に暖房や発電に使用される天然ガスの需要が増加した北東部と中西部の通常よりも寒い天候の結果であった。2月初旬,アメリカの一部では気温が引き続き低くなっている。これにより,ヘンリーハブの1か月の平均価格は4.70 / MMBtuになると予想している。冬の天気予報は非常に変動しやすく、価格予測にかなりの不確実性をもたらしている。加えて、米国の液化天然ガス(LNG)に対する世界的な需要は依然として高く,天然ガス価格の下落圧力の一部を制限している。

・天然ガス価格は今後数か月間変動し続ける可能性があり,2月と3月の天然ガス需要に温度がどのように影響するかが,在庫が撤退シーズンをどのように終わらせるかを左右する重要な要因となっている。

・米国の価格とヨーロッパのスポット価格の大きな価格差に支えられて,2022年1月の米国のLNG輸出は平均112億立方フィート/日(Bcf / d)で,21年第4四半期の10.4 Bcf / dから増加したと推定されている。

・ヨーロッパの在庫は5年間の平均をはるかに下回っており,LNG輸入に対する強い需要に貢献している。米国のLNG輸出は2022年まで続くと予想され,年間平均11.3 Bcf / dで,2021年からすると16%増加することが見込まれている。この予測は,世界の天然ガス需要が引き続き堅調であり,米国のLNG輸出能力がさらに高まるとの想定を反映している

・1月の気温が通常よりも低いため,米国の天然ガス在庫は5年間の平均を下回り,1月の終わりには2.3兆立方フィート(Tcf)になった。天然ガスの在庫は,残りの撤退シーズンで約730 Bcf減少し,3月までは1.6 Tcfをわずかに下回ると予想され,2017〜21年の平均よりも8%少なくなると見込まれている。

・米国の天然ガス消費量は,2月の平均で1日あたり1,052億立方フィート(Bcf / d)で,2021年2月から3%減少すると予測されちえる。消費量は,住宅部門と商業部門で最も減少し, 昨年2月とくらべて10%減少することが見込まれている。2月の電力部門の消費量は27.8Bcf / dで,昨年2月から1%減少する。一方で産業部門の消費量は,2021年2月から4%増加する。

・1月の米国の乾燥米国天然ガス生産量は平均95.5Bcf / dで,2021年12月から2.1 Bcf / d減少したと推定されている。1月の生産量は,特定の生産地域の凍結温度のために低下した。天然ガスの生産量は,2月に平均95.6 Bcf / d,2022年全体で96.1 Bcf / dになると予測されている。2023年の生産量は平均98.0Bcf / dに上昇すると予想されている。




2022年2月4日金曜日

1月5週目 まとめ

こんにちわ。

天然ガスの値動きの荒さが目立つ週だった。一旦4.6当たりまで下げ,下げ渋りからの,5.3でまた昨日は,4.8程度まで下げたあと,5.0台で現在は推移している。相変わらず落ち着かないし,アノマリーが通用しない。二度ほど,4.9後半で売りを立てたものの,結局建値で終わった。

そういう年もあるか,とは思うのだが,地道に売りを立てようと思っていた自分としては,戦々恐々として動くことが難しい。特に,ウクライナ問題の火種がその値動きの荒さに拍車をかけいるため,非常に動きづらい状況である。 

動きづらい状況では,無理に動く必要が無いし,CFDは資産の増加を目的としていると言うより,チャートへの挑戦,というところがメインなので,このまま冬眠しているのも良いかもしれない。

さて,データはどうだったろうか。

・天然ガスのデスク調査によると,稼働中の天然ガス在庫に対する毎週の純変化の推定値は,263Bcfから297Bcfの範囲であり,中央値は280Bcf。

・純引き出しは合計268Bcf,5年間(2017〜 2021年)の平均純引き出しは150 Bcfで,昨年の純引き出しは183Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計2,323Bcfであり,これは5年間の平均よりも143 Bcf低く,現時点では昨年より393Bcf低くなっている。

・保管からの撤退の平均率は,撤退シーズン(11月から3月)のこれまでの5年間の平均よりも3%高くなっている。ストレージからの撤退シーズンの残りの5年間の平均である12.9 Bcf / dと一致した場合,3月31日の総在庫は1,523 Bcfになり,5年間の平均である1,666よりも143Bcf低くなる。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して7.7%(8.6 Bcf / d)減少した。今週,すべてのセクターの天然ガス消費量は減少し,最大の減少は住宅および商業セクターであり,消費量は9.6%(5.4 Bcf / d)減少した。

・平均気温は,通常よりは低いものの,米国本土48州全体で先週に比べて上昇した。発電用に消費される天然ガスは,週ごとに8.5%(2.5 Bcf / d)減少し,産業部門の消費量は2.9%(0.7 Bcf / d)減少した。

・IHS Markitのデータによると,今週の天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して0.1%(0.1 Bcf / d)増加した。

・Baker Hughesによると,1月25日火曜日に終了する週に,天然ガスリグの数は2から115リグに増加した。

以上だ。

以前,方向性が不透明。冬眠に限る

2/3 EIAまとめ

ニューイングランドの天然ガスと電気の価格は,供給の制約,高い需要により上昇している







・2022年1月の1日平均価格はメガワット時(MWh)あたり100ドルを25回上回った。天然ガスパイプラインの供給が制限されたままで,この地域では,高価格のタイトなスポット市場でLNGをめぐって競争しているため,依然として不足している。

・IHS Markitによると,1月11日までの1週間で,ニューイングランドの天然ガス消費量(暖房と発電の両方)は1日あたり49億立方フィート(Bcf / d)に増加した。

・2022年1月までのコールドスタートにより,今年(1月1日から31日)までのニューイングランドの平均天然ガス需要は4.1 Bcf / dを超えた。ニューイングランドの全体的な天然ガス需要は,この冬(11月1日から1月31日)までのところ,以前の5シーズンの平均と比較して13%増加している。

・1月の天然ガススポット価格は,アルゴンキンのシティゲートで平均21ドル/MBtu,欧州の転送施設で28ドル/MBtu,アジアで29ドル/MBtuとなった。これまでの冬は,LNGの輸入によりニューイングランドのスポット価格が緩和され,価格高騰も限定的でした。



2022年2月2日水曜日

1月31日 EIAまとめ

穏やかな12月,寒い1月以降の米国の天然ガス在庫は5年平均に近い

というお話。

・1月21日時点で貯蔵されている天然ガスは合計2兆5,910億立方フィート(Bcf)。天然ガスの貯蔵量は,これまでの5年間(2017-2021年)の週平均より25Bcf(1%)少なくなっている。11月5日の暖房シーズン開始時点で,貯蔵中の天然ガスは3,618Bcf(3%),これまでの5年平均より少なかった。

・暖房シーズン初期の数週間は平年よりかなり暖かく,天然ガスの暖房需要が減少し,米国の天然ガス在庫からの引出しが減少した。

・米国海洋大気庁(NOAA)は,12月3日から30日までの米国48州におけるガス加重暖房度日の累積値を635日と報告し,これは過去10年間の平均値より12%少なかった。

・1月上旬以降,米国中西部や北東部の気温が平年より低く,暖房用の天然ガス需要が増加し,LNGの輸出も高水準で推移している。貯蔵所からの純引出量は1月最初の3週間で5年平均を25%上回り,貯蔵所在庫は5年平均の1%以内に収まった。

・1月の短期エネルギー見通し(STEO)では,3月末の使用済み天然ガス在庫は1,795Bcfとなり,5年間(2017~21年)の平均を128Bcf(7%)上回ると予測した。



7月3週 天然ガスまとめ