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脅威の固定スプレッド!!

2021年10月29日金曜日

10月5週目まとめ 天然ガス

おはよう。

昨晩はやや強い在庫統計を受けて,天然ガスは下落している。もともと日本時間より下落傾向にあり,一時的にヨーロッパの時間で値を上げていたが,売りに押され,そのままずるずる下げた流れになっている。

この後の動きというのは非常に悩ましなやましいのだが,現在四時間,日足をみるといわゆるダブルトップのネックライン上にいる。週末は利益確定やポジション整理がされやすく,ここのところ価格を下げて終わることが多い。

一方で,ロシアも欧州の天然ガスの在庫を増やす動きがあり,全体的に下に向いて言うように思える。ただ,ここは感覚的なので,充分反転するような動きの可能性がないわけではない。

さて,データはどうであったろうか。

・天然ガスアナリストのデスク調査によると,稼働中の天然ガスへの毎週の純変化の推定値は,76Bcfから94Bcfの正味注入の範囲であり,中央値は87Bcf。注入量は合計87Bcfだったが,5年間(2016〜 2020年)の平均正味注入量は62 Bcf。昨年の正味注入量は32Bcf。という点から見ると,昨年や例年以上に増加していることがわかる。稼働中の天然ガス在庫は合計3,548Bcfで,これは5年間の平均より126 Bcf低く,現時点では昨年より403Bcf低くなっている。

・貯蔵庫への平均注入率は,この補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも5%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均5.0Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,593 Bcfになり,5年間の平均3,719より126Bcf低くなるが,全体的に増加しており,このように低くはならないと思われる。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガス総需要は週ごとに4.8%(4.1 Bcf / d)増加した。これは,前のレポート週の2倍以上の増加となった事になる。

・天然ガスの週平均消費量は、すべての最終用途部門で増加した。

・需要の最大の増加は住宅および商業部門であり,国が冬の暖房シーズンに移行するに  つれて、24.3%(3.4 Bcf / d)増加した。気温は下がっていますが、暖房シーズンの開始は通常の天候に比べて遅れている。

・NOAAレポート五大湖地域と西海岸を除いて,今週のレポートでは,国の大部分で通常より高い気温が予想されている。。発電用に消費される天然ガスは,週ごとに2.0%(0.6 Bcf / d)増加し,産業部門の消費量は,週ごとに1.0%(0.2 Bcf / d)増加した。

・IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前週の合計98.1Bcf / dと比較して1.4%増加した。カナダからの平均純輸入量は先週から1.1%増加して5.8 Bcf / dとなり,2021年2月の第3週以来の最高の週平均だった。

・Baker Hughesによると,10月19日火曜日に終了する週に,天然ガスリグの数は1から99に増加した。


以上だ。

全体的に見れば,暖冬であり,生産量が増加傾向にあることがわかる。後は強い寒気が流入しないことがクリアできれば,天然ガスはこのまま落ち着いてくるのではないだろうか。

2021年10月28日木曜日

10/28 EIAまとめ

本日のEIAは暖房油。

国内のCFD市場では取引できないので,海外のブローカーを使っている人向けである。

引用元はここ


米国の消費者は、来たる冬に灯油にもっとお金をかけると予想しています


・米国の全世帯の約4%が暖房用の主要な燃料として灯油を使用しており、これらの世帯の大部分は北東部に集中している。暖房用オイルを主な暖房用燃料として使用する世帯は、この冬のシーズンに平均1,734ドルを費やし、昨年の冬より43%多いと予測されている。

そのため,北東部の気温低下に注意をしながら,暖房油は取引を行っていくべきである。

・米国北東部の留出燃料の在庫(灯油とディーゼル燃料を含む)は、10月8日に合計2,580万バレルで、その週の前の5年間の平均より33%少なくなっている。この冬の平均価格は1ガロンあたり3.39ドルで、昨年の冬に比べて33%上昇すると予想されている。

・2021〜22年の冬の場合、1世帯あたりの灯油消費量は平均511ガロンで、昨年の冬と比較して8%近く増加すると予測されている。灯油による暖房が最も普及している北東部では、この冬は昨年の冬より4%寒くなると予想される。

・現在、家庭用灯油を使用している家が少なくなっているため、米国の家庭用灯油の需要は、昨年の冬からわずかに減少し、この冬は1日あたり平均39万バレルになると予測している。ただし、気温が低くなることが予想されるため、この冬は昨年の冬に比べて1世帯あたりの灯油消費量が増えると予想している。

ということは,暖房油自体は4ドルを背に売りを仕掛けても良いのではないだろうか。現在は2.41ドル付近。4ドルはあれだが,3.5ドル付近まではあがるのか?? 天然ガスのように実体を現在が反映しているのであれば,すでに3ドルを超えていても良いのではないだろうか。問題なのは,灯油自体のニーズが減っていることか。

暖房油のチャートはあまり見ていないので,コメントを避けたい。





2021年10月26日火曜日

10/25 EIAまとめ

いいねがついたことだったので,更新しておこう。

参照記事はここである。

EIAは、米国の冬の天然ガス料金が昨年の冬より30%高くなると予測している

・平均して、米国の小売天然ガス価格は、昨年の冬の1,000立方フィート(Mcf)あたり10.17ドルから、今年の冬の12.93ドル/ Mcfに上昇すると予想さている。

・小売天然ガス価格の最大の上昇は中西部で発生すると予想され、価格は昨年の冬と比較して45%上昇して$ 11.28 / Mcfに上昇している。昨年の同時期先物価格は,3.5付近。この価格は,昨年の最高値でもある。すでに,45%以上価格は上がっており,倍になる可能性もある。





































・今年の冬の天然ガス支出も、予想を上回っています。天然ガスを主な暖房用燃料として使用している世帯の場合、この冬の平均消費量は57.7 Mcfであり、昨年の冬から2.4%増加すると予想されている。

・消費量の増加は、昨年の冬と比較して、暖房度日数(暖房需要の指標)が2.6%増加すると予測されている。

以上だ。

2021年10月25日月曜日

冬の短期予報について

 引用元はここ


・今年の冬は、過去数年の冬と比較して、米国の家庭でのエネルギー支出が増加すると予想している。これは、エネルギー価格の上昇と、米国の大部分の地域で昨年よりもやや寒い冬を想定しているため。

・米国では、主に天然ガスで暖房している約半数の家庭では、昨年の冬に比べて平均30%以上の出費が見込まれ,平均で昨冬よりも30%多く支出すると予測されている。

・10%寒ければ50%増、10%暖かければ22%増となる。

・ 主に電気で暖房している米国の41%の家庭では、寒い冬には6%増から15%増になると予想している。寒い冬には6%から15%、暖かい冬には4%増加すると予想されちえる。

・今年の冬、米国の家庭では平均208億立方フィート/日が消費されると予測されている。世帯の平均消費量は、昨冬比2%増の5万8,000立方フィート(Mcf)となる見込み。北東部、中西部、西部の各地域では、1世帯あたりの平均天然ガス消費量が3%増加すると予想され,南部は例年通りと予想されている。

・主に天然ガスで暖房する米国の家庭用天然ガス価格は、昨冬の平均10.17ドル/Mcfから、平均12.92ドル/Mcfになると予測。家庭用ガス価格の上昇を見込んでいるのは、歴史的に天然ガス価格が低かった2020年に比べ、2021年の大部分で天然ガスの商品価格が上昇するため。

・この冬、米国のすべての地域で家庭用天然ガスの価格が上昇すると予想しています。価格は昨冬に比べて平均45%上昇すると予想。天然ガスの価格は、米国南部および南部では22%、西部では20%の上昇を見込んでいる。

・今冬の天然ガススポット価格は平均5.67ドル/MMBtuとなり、昨冬に比べて86%上昇すると予想している。米国の天然ガス生産量が横ばいであることと、液化天然ガス(LNG)の輸出量が過去最高であることが相まって、貯蔵量が平均を下回り、価格上昇の圧力となっている。

・米国の天然ガス在庫は、10月末時点で約3.6兆立方フィート(Tcf)となり、過去5年間の平均値を5%下回ると予測しています。米国の貯蔵庫の天然ガス量は減少する。昨年の11月から3月にかけて貯蔵庫からの天然ガスの引出しが平均的に行われたため、米国の天然ガス現用在庫は同時期の5年平均を2%下回って注入シーズンを迎えた。昨冬の平均以上の取水量と、今夏の平均以下の貯蔵庫への注入量、高水準のLNG輸出、および横ばいの生産量が相まって今冬の米国の天然ガス在庫は平均を下回ると予測されている。

・天然ガスの供給は、冬の需要を満たすのに十分であると考えています。しかし、厳しい寒さの中では、卸売価格の変動や局所的な卸売価格の高騰が起こる可能性がある。


ベースラインを5.7付近と考えて,ここから,最大で45%の上昇があり得る。すなわち,7.0への到達もあり得るということだろう。


2021年10月22日金曜日

10月4週 天然ガスまとめ

おはよう。

さて天然ガスをまとめていこう。今週は5を一旦割る展開となった。一時的には4.8台まで値を下げたが結局5に戻し,レンジのような動きにも見える。昨晩の雇用統計も一旦大きな押し目を作ったが,買い戻される流れとなっている。

あくまで低い価格で買いたい,のと,投機的な売りとのせめぎ合いなのではないかと思う。今日は金曜日で,ここのところ手じまい売りが多くある。金曜日の短期の売りはもうけが出るかも知れない。


さて,

・ 天然ガスアナリストのデスク調査によると,稼働中の天然ガスストックの純変化の推定値は,79Bcfから96Bcfの正味注入の範囲であり,中央値は90Bcf。10月15日までの1週間のストレージへの正味注入量は合計92Bcf。5年間(2016〜 2020年)の平均正味注入量は69 Bcfで,昨年の正味注入量は49Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計3,461Bcfであり,これは5年間の平均より151 Bcf低く,現時点では昨年より458Bcf低くなっている。ただ,見てわかるように平年の生産量よりもかなり増加している。

・貯蔵庫への平均注入率は,補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも7%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均6.7Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,568 Bcfになり,5年間の平均3,719より151Bcf低くなっている。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総需要は,前のレポート週と比較して1.9%(1.6 Bcf / d)増加した。発電用に消費される天然ガスは10.4%(3.2 Bcf / d)減少したが,他のセクターでの週ごとの増加によって相殺された。国が冬の暖房シーズンに移行するにつれ,住宅および商業部門の週平均消費量は36.9%(3.8 Bcf / d)増加して14.0 Bcf / dになった。

・それにもかかわらず,米国海洋大気庁(NOAA)の報告IHS Markitによると,この時期の米国中西部と北東部のほとんどの気温は通常より高いレベルで,住宅および商業セクターの消費レベルは,14.4 Bcf / dを消費した昨年の同じ週よりも低くなっている。産業部門の消費は2.2%(0.5 Bcf / d)増加した。

・メキシコへのパイプライン輸出は4.2%(0.2 Bcf / d)増加して5.9 Bcf / dになり,LNG輸出ターミナルへの供給ガスの供給は3.5%(0.4 Bcf / d)増加して10.9 Bcf / dになった。

・ IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して0.3%増加し,先週の平均97.8 Bcf / dから今週のレポート週の平均98.1Bcf / dになった。



ここからもわかるとおり,ヨーロッパ・北アジアでのGASの価格の値上がりがエグい。
原油など比べものにならないくらいである。
アジアとラテンアメリカにおける天然ガス需要の伸び
ヨーロッパの季節的に低い天然ガス貯蔵在庫
いくつかの国のLNG輸出施設での計画的および計画外の停止による世界的なLNG供給の減少
などが挙げられる。
今後の動きとしては,やはり上昇傾向を保っていくのか。はたまた今年の米国は暖冬予報であるので,ある程度の上昇を許容しつつ,価格を下げていくのか。
いずれにしろ,天井や底を当てるのではなく,分割売買を進めていきたい。






2021年10月21日木曜日

今後の天然ガスの予測

おはよう。

毎朝EIAを見ているので,こうした簡単なまとめをしておこうと思う。参照記事はこちらだ 。

別段google邦訳でも充分読める内容だが,まぁ,それすらもめんどくさい人向けに書いている。要約すると,


「非OECDアジアが2050年までに天然ガスの最大の輸入国になると予測している」


という記事である。










・非OECD国とは中国とインドを含むアジア諸国のこと。

・中国とインドを中心とする非OECDアジアの継続的な経済成長により,2050年までに天然ガスの純輸入量が2倍以上になると予測している。

・日本と韓国では徐々に減少していくとされている。

・ヨーロッパは微増と予測されている

それに向けて











・天然ガスの生産量は継続して増加する。特にロシアでは,輸出が最大の伸びを示し,2倍以上になり,2050年までに14Tcfを超える天然ガスの最大の純輸出国であり続けると予測している。

・ヨーロッパとアジアに近接していることで,将来のパイプラインの追加の可能性,液化天然ガスの輸出を通じて,ロシアの純天然ガス輸出の成長が促進される。

とのこと。まだまだ先の話ではあるが,このように予測されている。

現状の天然ガスの消費量は約20と考えると,2050年には,約37となっている。これに対して,輸出については,2020年で約15,2050年では約26となっており,消費量の増加率が上回っていることがわかる。

とすると季節的な価格の上限はあるにせよ,2050年に向けて天然ガスの価格は今よりもやや上昇する可能性が高い。2020年のデータはコロナ禍であるため,予測は難しい。

ただ今の価格帯も同様で,レンジ幅として,4-6あたりになるのではないだろうか。

インフレを含めるのであれば,2050年までの世界的なGDPは2~3倍になることが予想されており,単純な計算だが,それに合わせるのであれば,8-12になっているかも知れない。

最後の結論の部分がかなりいい加減だが,超長期的に投資をしていくのであれば、天然ガスはまだまだ値段を上げるのではないだろうか。

2021年10月15日金曜日

10月2週 天然ガスまとめ

おはよう。

昨晩は在庫統計であった。価格は5.95付近まで上げた後,5.6台までの下落。相変わらずジェットコースターを繰り返している。僕はというと,入るタイミングが悪く,ロスカットされたが,これで在庫統計ギャンブルという一つの夢が叶ったので,かなりの満足度がある。

原資を口座に戻してスタートするわけだが,ここからどうなるか。しばらく考えてから行おうと思っている。ブログは継続するので,このまま見てほしい。応援してくれるならば,広告でも……これは規約違反だったな。忘れてくれ。

さて, 

・天然ガスアナリストのデスク調査によると,稼働中の天然ガスストックに対する毎週の変化の推定値は,84Bcfから109Bcfの範囲であり,中央値は91Bcf。10月8日までの週で合計81 Bcfで,5年間(2016〜 2020年)の平均純注入量は79 Bcf。昨年の純注入量は50Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計3,369Bcfであり,これは5年間の平均より174 Bcf低く,現時点では昨年より501Bcf低くなっている。

・貯蔵庫への平均注入率は,補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも8%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均である7.7Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,545 Bcfになり,5年間の平均である3,719よりも174Bcf低くなる。

・ IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して1.3%(1.1 Bcf / d)増加した。発電用に消費される天然ガスは,週ごとに1.2%(0.4 Bcf / d)減少したが,住宅/商業部門での消費量の増加によって相殺さた。結果として9.2%(0.9 Bcf / d)増加した。

・ IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの平均供給量は,先週の平均97.7 Bcf / dから今週の平均97.8Bcf / dに,前の週と比較して0.2%増加した。

・Baker Hughesによると,10月5日火曜日に終了する週の間,天然ガスリグの数は2週連続で99リグで横ばい。













これは天然ガスの価格予想である。EIAによると,6.0前後までの上昇後,大きく下落すると考えられている。これを参考にしてトレードしていくのもありだとは思う。


本日は以上だ。

2021年10月8日金曜日

10月1週 天然ガスまとめ

おはよう。

昨夜は在庫統計。在庫統計ギャンブルを使用と思って,ポジを立てたものの,指値をミスって悲しいポジションになってしまった。在庫統計までのツナギとして,結果としてはショートで良かったんだが,根本的にはロングだともっていた。

ツイートもしたように、シンプルにBuy the Factの流れだろうと思ったので。あんまり価格で語ってはダメなんだけど,高値6.4から5.4までの約1000pipsは流石にチキンが過ぎると思うのだよ。まぁ,つまりはそれだけ買いがたまっていたというのもあるんだろうけれど。

個人的には,現状は短期の売買を行っていくしかないのだろう。基本は,週足,月足が上を向いている以上,売るという選択しはなかなか採れない。  ただ日足的には,そろそろ下落トレンドにはいている可能性はあるので,6.0を超えてくるようならばショートをしていきたい。

ただ,天然ガスの下落は2月前後から起こりやすいので,大きくかつ安全に狙うならばそこからでも遅くはない。


さて,データはどうだろうか。

・天然ガスアナリストのデスク調査によると,稼働中の天然ガスストックに対する毎週の純変化の推定値は,正味注入量が92Bcfから123Bcfの範囲であり,推定値の中央値は110Bcf。1週間の正味注入量は合計118Bcfで,5年間(2016〜 2020年)の平均正味注入量は81 Bcf。昨年の正味注入量は75Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計3,288Bcfで,これは5年間の平均より176 Bcf低く,現時点では昨年より532Bcf低くなっている。

・この補充シーズン(4月から10月)までの5年間の平均よりも9%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均8.5Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,543 Bcfになり、5年間の平均3,719より176Bcf低くなる。増産のニュースもあったためこのようには行かないと推測される。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して3.9%増加した。中西部と南部の平均気温よりも高い気温の結果,発電用に消費される天然ガスは8.3%,つまり2.4 Bcf / d増加した。産業部門の消費は週ごとに0.6%減少したが,住宅部門と商業部門の週ごとの増加は0.5%だった。

・HS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して0.4%減少した。

・Baker Hughesによると,9月28日火曜日までの週,天然ガスリグの数は99で横ばい。主要な生産盆地では,変化は報告されていない













産業に使用される天然ガスは,5年平均を超えている。経済の復旧は良いことであるが,当然現状のエネルギー高は……











原油の在庫はこんな感じ。そろそろ在庫マシのシーズンだが。原油がこれ以上増えないのであれば,天然ガスには冬の暴騰がやってくると思われる。

今週は以上だ。

2021年10月1日金曜日

9月5週 天然ガスまとめ

おはよう。

天然ガスは,変わらず荒い動き。昨晩も5.5→5.9というような動きが見られ,1時間で100pips動いたりと,やりたい放題の動きに見える。これだけ荒いと,ゼロカか爆益の二択な分けだが,一度だけでもとれればいいと思って参加すべきかと。全部とろうとしたら,100万が1000万になった後に,ゼロになる,という感じなのかも知れない。

基本的には,欧州などの発電不足から上昇傾向にある。ただ,先物なのであくまで思惑をベースにしていることを念頭に置きたい。すなわち,相場の参加者のこうなるだろう,というよそで動いている。実際,冬場にはそこまで上がらないかも知れないが,こうなるかも知れないという思惑で動いている。

それ故に,ある程度上昇すれば利益確定が入り,その利益確定を見て「やっぱり高かったんだね」のショートが入る。さがれば一旦記録した高値(6.3)を目指して,「かなり落ちたな,もう一度ロングしよう」という心理が働き,強い上昇ととともに売らされていた人間のロスカットを巻き込み,また強い上昇になる。

それがどの価格帯か,そのときになってみなければわからない。僕は波乗りがうまいわけではないので,大きな上昇をとった時点でその後は取引をしていない。

 これで満足する,そんな感覚が相場には大事なんだと改めて胸に刻んだ。


さて,前置きが長くなったわけだが,

・天然ガスの調査によると,稼働中の天然ガスへの毎週の純変化の推定値は,70Bcfから95Bcfの正味注入の範囲であり,中央値は87Bcf。9月24日までの1週間の注入量は合計88Bcfで,5年間(2016〜 2020年)の平均正味注入量は72 Bcf。昨年の正味注入量は74Bcfだった。稼働中の天然ガス在庫は合計3,170Bcfで,これは5年間の平均よりも213 Bcf低く,現時点では昨年より575Bcf低くなっている

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して5.7%減少した。発電用に消費される天然ガスは,南西部と南東部の両方で通常よりも気温が低いため,週ごとに13.1%,4.3 Bcf / d減少した。産業部門の消費は,週ごとに1.4%増加した。住宅および商業部門では,消費量は5.0%,0.4 Bcf / d増加して9.3Bcf / dになった。

・Baker Hughesによると,9月21日火曜日に終了する週に,Marcellusのニューヨーク州部分で1リグが失われた結果,天然ガスリグの数が1から99に減少した。


特筆すべきなのは














ヨーロッパにおける天然ガスの在庫統計である。

五年平均を下回っている上に,今年は厳冬の予報がされている。

少し古いデータだが(無料が見つけられなかった)EUは第3位の消費量である。ここからクリーンエネルギーに転換しており,消費量は上がっているだろう。こうした点からも,欧州発のガス高騰が起きていることがわかる。

昨年はオーバーシュートの危険性があって,今年は不足しているというかなり滑稽な出来事が起きているわけだが,われわれは柔軟に対処していかなければならない。

個人的な戦略として,5.5を一端の節目に,押し目買いをしたいところだが,2月の下落相場に向けて,ショートを積んでいきたい。アノマリー投資になるので,現在のルールにはない手法だが,比較的有用だと思っている。








この図からも,ピークを12月前後として,今のところは考えているが,どうなることやら,といった感じでもしかすると今年は取引を休む可能性もある。

長くなったが,本日は以上だ。

7月3週 天然ガスまとめ