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脅威の固定スプレッド!!

2023年7月21日金曜日

7月3週 天然ガスまとめ

こんにちわ。

ここのところ本業がせわしなく,時間を充分にとれずにいた。疲労も強いので,年齢には勝てないのかも知れないが,ちまちまと継続していこうと思う。

さて,天然ガスだが,2.7台まで上昇し,再び抵抗を試す流れとなっている。ヒートドームが米国にあり,しばらく暑い事が予測されており,上に上昇しやすい状況になっている。

こういうときはついて行くしかない。週足でトレンド転換か? と思っていたものの,見事に打ち砕かれ,上昇に転じる流れと思われる。

この後は,夏の暑さが落ち着けば,冬に向けて一旦下げる流れと思われる。

ここのところ,冬は暖冬の傾向もあり価格を抑える傾向にあるが,やはり寒波に対して受賞しやすいので,秋口にかけて下がる流れで,買っていきたいところ。

気になるのは,在庫なので,ここについては注意していかなければならないだろう。

さて,データはどうだったか。 

714日に終わる週の貯蔵所への純注入量は41Bcfとなり,5年間(2018-2022年)の平均純注入量45Bcf,昨年の同週純注入量35Bcfと比較した。稼働中の天然ガス在庫は合計2,971Bcfで,5年平均より360Bcf14%),昨年の同時期より575Bcf24%)多い。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を6%上回っている。仮に,今シーズンの残りの期間,貯蔵庫への注入率が5年平均の9.0Bcf/日と同じであったとすると,1031日時点の総在庫量は3,955Bcfとなり,この時期の5年平均3,595Bcf360Bcf上回ることになる。

・ベーカーヒューズ社によると,7月11日(火)に終わる週の天然ガスのリグ数は,前週より2リグ減の133リグとなった。

・BloombergFinance,L.P.の海運データによると,7月13日から7月19日の間に,合計82BcfのLNG積載能力を持つ22隻のLNG船が米国を出港した。

・米国のLNG輸出ターミナルへの天然ガス平均受入量は,前週比0.9%(0.1Bcf/d)増の12.5Bcf/dとなった。南テキサスのターミナルへの天然ガス受入量は前週比4.5%(0.2Bcf/d)増の4.1Bcf/dとなったが,南ルイジアナのターミナルへの受入量は前週比1.0%(0.1Bcf/d)減の7.3Bcf/dとなった。メキシコ湾岸以外のターミナルへの天然ガス供給は,ほぼ横ばいの1.1Bcf/dとなった。

・天然ガスの平均総供給量は前週比0.3%(0.4Bcf/d)減少した。ドライ天然ガス生産量は前週比0.9%(0.9Bcf/d)減の101.0Bcf/d,カナダからの平均純輸入量は前週比9.6%(0.5Bcf/d)増の6.0Bcf/dとなった。

・天然ガス総消費量は前週比5.4%(3.9Bcf/d)増加した。特にテキサス州,南西部,カリフォルニア州で平均気温を上回り,発電用に消費された天然ガスは前週比8.5%(3.6Bcf/d)増加した。産業部門の消費量は前週比0.6%(0.1Bcf/d)増加し,家庭・商業部門では1.4%(0.1Bcf/d)増加した。メキシコ向け天然ガス輸出は3.2%(0.2Bcf/d)の減少。米国LNG輸出施設向け天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)は平均12.5Bcf/dと,前週より0.1Bcf/d増加した。

以上だ。

見渡していくと,価格の上昇はやはり止まっていない。このままのペースで行けば,冬に向けてかなり貯金のある状態だろう。一方で,リグ稼働数の減少は継続している。
来年は,怪しいのかもしれないね。

2023年6月30日金曜日

6月4週 天然ガスまとめ

おはよう。

今週の天然ガスは,2.9まで大きく上昇し,その後は値を下げていく展開となった。結局2.6は割らずに,昨日の在庫統計をうけて軽く上昇している。

在庫統計は,先週のことになるので,本格的な気温上昇の前ということになるが,在庫の増え方は減少している。思いのほか価格は上昇せず,結果として,2.7まであげたものの,2.6後半をうろうろしている,という感じ。

やはり在庫の上昇スピードは和らいだが,結局在庫tが増えているkと鬼は変わりが無いので,という感じなのかもしれない。

さて,データはどうであろうか。

・ 6月23日に終わる週の貯蔵所への純注入量は76Bcfとなり,5年間(2018-2022年)の平均純注入量80Bcf,昨年の同週の純注入量81Bcfと比較した。稼働中の天然ガス在庫は2,805Bcfで,5年平均より358Bcf(15%)多く,昨年の同時期より566Bcf(25%)多い。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を7%上回っている。仮に,今シーズンの残りの期間,貯蔵庫への注入量が5年平均の8.8Bcf/日と同じだった場合,10月31日時点の総在庫量は3,953Bcfとなり,この時期の5年平均3,595Bcfを358Bcf上回ることになる。

・ベーカーヒューズ社によると,6月20日(火)に終わる週の天然ガスのリグ数は130リグで前週と変わらず。

・米国のLNG輸出ターミナルへの天然ガス出荷量は,週平均で前週比5.1%(0.6Bcf/d)増加し,平均11.5Bcf/dとなった。南テキサスのターミナルへの天然ガス供給量は前週比2.5%(0.1Bcf/d)増の4.1Bcf/dとなり,南ルイジアナのターミナルへの供給量は前週比8.1%(0.5Bcf/d)増の6.1Bcf/dとなった。メキシコ湾岸以外のターミナルへの天然ガス供給は,ほぼ横ばいの1.2Bcf/dとなった。

・6月22日から6月28日の間に21隻のLNG船(サビーンパスから5隻,フリーポートから4隻,カルカシューパス,キャメロン,コーパスクリスティから各3隻,エルバ島から2隻,コーブポイントから1隻)が,合計75BcfのLNG積載能力で米国を出港した。

・供給:天然ガスの平均総供給量は前週比0.9%(0.9Bcf/d)増加した。ドライ天然ガス生産量は前週比0.1%(0.1Bcf/d)増の99.8Bcf/d,カナダからの平均純輸入量は前週比15.9%(0.8Bcf/d)増の5.9Bcf/dとなった。

・需要:天然ガス総消費量は前週比2.4%(1.6Bcf/d)増の69.8Bcf/dとなった。発電用に消費された天然ガスは,前週比4.1%(1.6Bcf/d)増加した。産業部門の消費量は横ばい,家庭・商業部門の消費量は1.2%(0.1Bcf/d)増加した。メキシコ向け天然ガス輸出は前週比1.6%(0.1Bcf/d)減少。米国LNG輸出施設向け天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)は平均11.5Bcf/dと,前週より0.6Bcf/d増加した。

以上だ。

レンジ抜けの点を抵抗帯としていると考えている。今後は目先の気温上昇につられやすいと考えているので,そこに乗っかり,取引を考えていきたい。

2023年6月23日金曜日

6月3週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。

今週の天然ガスだが,大きく上昇している。昨晩の在庫統計において,在庫増が見られたわけだが,結局全戻しになった。いろいろな要因が考えられるが,結局のところ気温上昇による冷房需要の増大と,ノルドストリームの問題があると考えられる。

在庫の上昇は予想外だが,やはりこの時期には,押し目を買っていくのはありだと思っている。ただ,自分はどちらかと言えばチキンではあるので,この気温の変動に合わせて,売っていきたいと考える。

結局ところ,昨年のラニーニャの影響が残るエルニーニョであるため,冬は暖冬傾向に成可能性が高い。とすると現在の在庫量を考えると,という感じである。

さて,データはどうだったろうか

616日に終わる週の貯蔵所への純注入量は95Bcfとなり,5年間(20182022年)の平均純注入量86Bcf,昨年の同週純注入量76Bcfと比較した。稼働中の天然ガス在庫は2,729Bcfで,5年平均より362Bcf15%)多く,昨年の同時期より571Bcf26%)多い。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)におけるこれまでの5年平均を8%上回っている。仮に,今シーズンの残りの期間,貯蔵庫への注入率が5年平均の9.0Bcf/日と同じであったとすると,1031日時点の総在庫量は3,957Bcfとなり,この時期の5年平均3,595Bcf362Bcf上回ることになる。

・ベーカー・ヒューズ社によると,6月13日(火)に終わる週の天然ガスのリグ数は,前週から5リグ減の130リグとなった。

・パイプライン受入量S&PGlobalCommodityInsightsのデータによると,米国のLNG輸出ターミナルへの天然ガス出荷量は,週平均で前週比3.7%減(0.4Bcf/d)の10.9Bcf/dとなった。南テキサスのターミナルへの天然ガス供給は,主にフリーポート・ターミナルへの流量が減少したことにより,前週比2.1%(0.1Bcf/d)減の4.0Bcf/dとなり,南ルイジアナのターミナルへの天然ガス供給は,主にサビーン・パス・ターミナルへの流量が減少したことにより,前週比5.7%(0.3Bcf/d)減の5.6Bcf/dとなった。メキシコ湾岸以外のターミナルへの天然ガス供給量は,比較的横ばいの1.2Bcf/dであった。

・米国の港を出港する船舶:BloombergFinance,L.P.が提供した出荷データによると,6月15日から6月21日の間に,合計82BcfのLNG積載能力を持つ22隻のLNG船(サビーンパスとフリーポートから各5隻,コーパスクリスティから4隻,キャメロンから3隻,カルカシューパスとエルバ島から各2隻,コーブポイントから1隻)が米国を出港した。

・天然ガスの平均総供給量は前週比0.8%(0.8Bcf/d)減少した。乾式天然ガス生産量は,0.9%0.9Bcf/d)減の99.7Bcf/dとなり,202328日以来のNaturalGasWeeklyUpdate報告週における週平均生産量となった。カナダからの平均純輸入量は,前週比1.9%(0.1Bcf/d)増の5.1Bcf/dとなった。

・米国の天然ガス総消費量は前週比1.6%(1.1Bcf/d)増の68.2Bcf/dとなった。発電用の天然ガス消費量は前週比5.1%(1.8Bcf/d)増加した。産業部門の消費量は前週比1.0%(0.2Bcf/d)減少し,家庭・商業部門の消費量は5.3%(0.5Bcf/d)減少した。メキシコ向け天然ガス輸出は,前週比3.0%0.2Bcf/d)増の6.6Bcf/dとなった。米国LNG輸出施設向け天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)は平均10.9Bcf/dと,前週より0.4Bcf/d減少した。

以上だ。
レンジが継続するならばそれでいい。

2023年6月16日金曜日

6月2週目 天然ガスまとめ

おはよう。

天然ガスは在庫統計を受けて,2.5台まで上昇している。在庫が予想よりも10Bcf少なかったのが大きな影響となっている。ここに来てリグ稼働数の減少が影響となっていると思われる。CFDではここがレンジ上限となっているので,レンジ抜けが確認できるまでは,売りのポジを作っておきたい。

ただ,風力発電に関してあまり芳しくなく,天然ガスによる発電が期待されており,ここからさらに上がる可能性もある。夏の気候がどうなるかにもより,やや,ろんうっが優勢な状況と考えても良いかも知れない。

さてデータはどうであろうか。

69日に終わる週の貯蔵所への純注入量は84Bcfで,5年間(20182022年)の平均純注入量84Bcfと等しく,昨年の同じ週の純注入量94Bcfを下回った。稼働中の天然ガス在庫は2,634Bcfで,この時点で5年平均より353Bcf15%)多く,昨年より552Bcf27%)多くなっている。

・貯蔵所への平均注入量は,補充期(41日から1031日まで)のこれまでの5年平均を7%上回っている。仮に,補充期の残りの期間,貯蔵庫への注入率が5年平均の9.1Bcf/dと同じであれば,1031日の在庫量は3,948Bcfとなり,その時期の5年平均3,595Bcfより353Bcf多くなる。

・ベーカーヒューズ社によると,69日(火)に終わる週の天然ガスのリグ数は,イーグルフォードとヘインズビルがそれぞれ1リグ減少し,1週間前より2リグ減少して135リグとなった。

・パイプラインの受入量:S&PGlobalCommodityInsightsのデータによると,米国のLNG輸出ターミナルへの天然ガス供給量は,全体として前週比5.4%(0.6Bcf/d)減少し,今週は平均11.3Bcf/dとなった。南テキサスのターミナルへの天然ガス供給量は3.4%(0.1Bcf/d)減の4.1Bcf/dとなり,南ルイジアナのターミナルへの供給量は8.1%(0.5Bcf/d)減の6.0Bcf/dとなったが,これは主にSabinePassターミナルへの流量減少による。

・米国の港を出港する船舶:BloombergFinance,L.P.の出荷データによると,68日から614日までに21隻(サビーンパス5隻,キャメロンとコーパスクリスティ各4隻,カルシューパスとフリーポート各3隻,コーブポイント2隻),合計79BcfLNG積載量のLNG船が米国を出航した。

・供給量:S&PGlobalCommodityInsightsのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前回の報告週と比較して0.6%(0.6Bcf/d)減少した。乾式天然ガス生産量は0.6%(0.6Bcf/d)減少し,カナダからの平均純輸入量は0.5%(0.1Bcf/d未満)減少した。

・需要:S&PGlobalCommodityInsightsのデータによると,米国の天然ガス総消費量は,前報道週と比較して0.6%(0.4Bcf/d)減少した。発電用に消費された天然ガスは,前週比1.0%(0.4Bcf/d)の減少となった。産業部門の消費量は前週比0.1%(0.1Bcf/d未満)減少し,家庭・商業部門の消費量は0.3%(0.1Bcf/d未満)減少した。

以上だ。

供給も需要も減少していることが分かる。

先述の通り,テクニカル的に見ればレンジなので,抜けるかどうか,それを見ながら軽めに売って,抜けるのであればドテンしたいところ。


2023年6月9日金曜日

6月1週 天然ガスまとめ

お久しぶりです。

しばらく,データの分析やらでせわしない日々でしたが,すこし余裕が出てきたのでブログを再開しようとおもいます。

天然ガスは,レンジの動き。おおよそ2.0-2.7付近を想定しておくと良いのではないかと思う。ここから天候次第での暴騰があり得るので,ロングで入ることを想定しておきたい。エルニーニョが発生していることはどう解釈すべきか,だが,これ をみておくと想定しやすいだろう。

おおよそ,これからの夏に向けてアメリカでは定温が発生しやすいことが分かっている。ただあくまで発生しやすい,というだけなので確定したことは言えない。ちなみに冬は割と人口が集中している東海岸で寒いことが多いため,むしを冬を想定して,ロングで待つというのも有りかも知れない。

さて,今週のデータはどうだったか。

62日に終わる週の貯蔵所への純注入量は104Bcfで,5年間(20182022年)の平均純注入量100Bcf,昨年の同じ週の純注入量99Bcfと比較して多い。稼働中の天然ガス在庫は2,550Bcfで,この時点で5年平均より353Bcf16%)多く,昨年より562Bcf28%)多くなっている。

・貯蔵所への平均注入量は,補充期(4月から10月まで)のこれまでの5年平均を8%上回っています。仮に貯蔵庫への注入量が5年平均の9.3Bcf/dと同じであれば,1031日の在庫量は3,948Bcfとなり,この時期の5年平均3,595Bcfより353Bcf多くなる。

・ベーカーヒューズ社によると,530日(火)に終わる週の天然ガスのリグ数は137リグで1週間前と変わらず。

S&PGlobalCommodityInsightsのデータによると,米国のLNG輸出ターミナルへの天然ガス供給量は,週平均で前週比10.5%1.4Bcf/d)減の11.9Bcf/dとなった。メキシコ湾岸以外のターミナルへの天然ガス供給量は,ほぼ横ばいの1.2Bcf/dとなった。LNG輸出ターミナルへの天然ガス出荷量は,年初来初めて週平均で12Bcf/dを下回ることとなった。

・米国の港を出港する船舶:BloombergFinanceL.P.の出荷データによると,61日から67日までに22隻のLNG船,合計81BcfLNG積載能力が米国を出航した。

・供給量:S&PGlobalCommodityInsightsのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比0.1%0.1Bcf/d)増加した。乾式天然ガス生産量は0.6%(0.7Bcf/d)減少し,カナダからの平均純輸入量は,カナダ西部の山火事により天然ガスの流れが妨げられる前のレベルに戻ったため,先週から18.6%(0.8Bcf/d)の増加となった。

・需要:S&PGlobalCommodityInsightsのデータによると,米国の天然ガス総消費量は,前回の報告週と比較して7.5%(4.7Bcf/d)増加した。発電用に消費された天然ガスは,前週比17.6%5.4Bcf/d)増加した。産業部門の消費量は0.3%(0.1Bcf/d)減少し,住宅・商業部門の消費量は5.8%(0.6Bcf/d)減少した。

以上だ。

いずれにしろ在庫博多にみえる。レンジを想定して下でロングを待つか,それとも夏の某当時のショートか,少し悩むが,エルニーニョがこれまでの統計通りなら,前者で動きをそうていった方が良いかもしれない。

2023年1月27日金曜日

1月4週 天然ガスまとめ

こんばんわ。

天然ガスは下落トレンドを継続している。3.0を割れてからも勢いがそのままで,下落が続いている。フリーポートの再開や直近の気温の低下など上昇材料貼ったあったものの,戻り売りの場を提供しただけとなっている。

原因は欧州での天然ガス在庫が豊富であること,アメリカでも欧州でも暖冬が継続していること,を挙げることが出来る。フリーポートが輸出を再開したところで,結局どこに輸出するのか,というのが問題となる。

そうなると,アメリカでの在庫があぶれることになり,価格が下がる一方となってしまう。

さて,データはどうだろうか。

TheDeskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は71Bcfから96Bcfの範囲で,中央値は83Bcfと推定されている。

・120日に終わる週の貯蔵所からの純引出量は91Bcfで,5年(2018-2022年)平均の純引出量185Bcf,昨年の同じ週の純引出量217Bcfと差は歴然としている。稼働中の天然ガス在庫は2,729Bcfで,5年平均より128Bcf5%)多く,昨年の同時期より107Bcf4%)多くなっている。

・貯蔵庫からの平均引出し量は,引出しシーズン(11月~3月)において,これまでの5年平均より23%少ない。仮に,残りの取出シーズンにおいて貯蔵庫からの取出量が5年平均の15.3Bcf/dと同じであれば,331日の総在庫量は1,660Bcfとなり,この時期の5年平均1,532Bcfより128Bcf高いことになった。

・ベーカーヒューズ社によると,1月17日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週比6基増の156基となった。

・米国産LNG輸出基地への天然ガス受入量は,全体として前週比1.0%(0.1Bcf/d)増の12.5Bcf/dとなった。S&PGlobalCommodityInsightsのデータによると,南ルイジアナのターミナルへの供給は前週比1.5%(0.1Bcf/d)増加して8.9Bcf/dとなったが,その他のターミナルへの供給はほぼ横ばいだった。

・BloombergFinance,L.P.の出荷データによると,1月19日~25日の間に25隻のLNG船(SabinePassから9隻,CameronとCorpusChristiから各5隻,CalcasieuPassから3隻,CovePointから2隻,ElbaIslandから1隻)が米国に出港し,合計91BcfのLNGを積載している。

・BloombergFinance,L.P.が提供する海運データによると,1月19日から25日にかけて,マサチューセッツ州ボストン港のEverettLNG基地に3Bcf積みのLNG船が入港し,荷揚げを開始した。

・天然ガスの平均総供給量は,前報道週と比較して0.5%0.5Bcf/d)減少した。乾式天然ガス生産量は0.5%(0.5Bcf/d)減少し,カナダからの平均純輸入量は前週から比較的変化がなかった。

・米国の天然ガス総消費量は前週比6.7%(6.2Bcf/d)増となった。発電用の天然ガス消費量は,前週比4.5%1.4Bcf/d)増加した。産業部門は前週比1.7%0.4Bcf/d)増加,家庭・商業部門は11.7%4.4Bcf/d)増加した。メキシコ向け天然ガス輸出は,比較的横ばいだった。米国のLNG輸出施設向け天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)は平均12.5Bcf/dで,先週より0.1Bcf/d増加した。

以上である。戻り売りが基本となっていると思われる。

下値メドを考えたいところだが,シーズン的に2.0~2.4を考えておくべきである。ただ,どこまで行くかは全く分からないので注意したい。

傾向として,5-6月当たりから,冷房需要に向けて価格を上げやすいが,なぜかリグ稼働数が増えており,この通りになるか分からない。

また先行きが不明となっているので,注意しながらポジションを取っていきたい。

2023年1月13日金曜日

1月2週 天然ガスまとめ

明けましておめでとう御座います。

今年もよろしくお願いいたします。取引自体はお休みしていますが,こちらは継続していこうと思い,今週から始めます。天然ガスは,3.4-4.0付近で推移している。週足の三尊のネックラインが3.5-3.4辺りにあるので,ここを粘るのだろうな,と思っている。

暖冬もこの辺りまで,と考えると,おそらく反撥するのではないかと思っているのだが,いまだにフリーポートが再開しないわ,在庫がこの時期としては珍しく+になるはで,異例づくめの取引環境となっていることに,注意を払っておくべきだろう。

さて,データはどうだろうか。 

・TheDeskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は,35Bcfの純引出しから16Bcfの純注入まであり,純引出しの中央値は3Bcfと推定している。

・1月6日に終わる週の貯蔵所への純注入量は11Bcfで,5年(2018-2022年)平均の純引出量157Bcf,昨年の同週の純引出量157Bcf。稼働中の天然ガス在庫は2,902Bcfで,5年平均より40Bcf(1%),昨年の同時期より140Bcf(5%)少なくなっている。

・貯蔵庫からの平均引出し量は,引出しシーズン(11月~3月)において,これまでの5年平均より10%低い水準である。仮に,残りの取出シーズンにおいて,貯蔵庫からの取出量が5年平均の16.8Bcf/dと同じであれば,3月31日の総在庫量は1,492Bcfとなり,この時期の5年平均1,532Bcfより40Bcf低くなる。

・ベーカーヒューズ社によると、1月3日(火)までの週の天然ガスリグ数は,4基減の152基となった。

・ポイントロジックのデータによると,米国のLNG輸出基地への天然ガス受入量は全体で前週比0.7Bcf/d増加し,今週は12.3Bcf/dの平均値となった。南ルイジアナ州のLNG輸出基地への天然ガス供給量は前週比0.6Bcf/d増加して8.7Bcf/dとなり,その他の基地への天然ガス供給量は前週比0.1Bcf/d増加して3.6Bcf/dとなった。

・米国の港を出港する船舶。BloombergFinance,L.P.が提供する出荷データによると,1月5日から1月11日までに24隻のLNG船が90Bcfを積載して米国に出航した。

・BloombergFinance,L.P.が提供する海運データによると,1月5日から1月11日にかけて,マサチューセッツ州ボストン港のエバレットLNG基地に3Bcf積みのLNG船が入港し,荷揚げを開始した。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比2.2%(2.3Bcf/d)の増加となった。乾式天然ガス生産量は前週比0.9%(0.9Bcf/d)増加し,カナダからの平均純輸入量は前週比30.9%(1.3Bcf/d)増加している。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比14.3%(11.6Bcf/d)増となった。発電用天然ガス消費量は,前週比9.3%(2.6Bcf/d)増加した。産業部門は4.0%(1.0Bcf/d)増加し,家庭・商業部門は27.3%(8.0Bcf/d)増加した。メキシコへの天然ガス輸出は10.7%(5Bcf/d)増加しました。米国のLNG輸出施設への天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)は平均12.3Bcf/dで,先週より0.7Bcf/d増加した。

今後もこのラインを意識したいところだ。現在の天気予報的には寒さが厳しくなる預手ではあるので,その当たりから,すこし売っていきたいところ。

7月3週 天然ガスまとめ