こんにちわ。忘れていたわけではないです,多分。
さて,天然ガスは 7.2-6.5付近の大きなレンジを形成して動いている様に見える。欧州の天然ガス不足の懸念と,リセッション懸念が縄を引いているようで,日ごとに高値,底値,そんな動きを形成している。
途中,ハリケーンというイベントもあったが,こちらはそこまで大きな影響として出ていなかったようにも見えるが,レンジを形成させるよう陰萎なってもいたと思われる。
さて,データはどうであろうか
・TheDeskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は86Bcfから105Bcfまでの幅があり,中央値は99Bcfと推定されている。9月23日に終わる週の貯蔵所への純注入量は103Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量77Bcf,昨年の同週の純注入量86Bcfと比べ,増加した。稼働中の天然ガス在庫は2,977Bcfで,5年平均より306Bcf(9%),昨年の同時期より180Bcf(6%)少なくなっている。
・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を2%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の9.5Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,339Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより306Bcf低くなる。
・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比1.0%(0.6Bcf/d)減となった。発電用の天然ガス消費量が前週比12.1%(4.4Bcf/d)減少したが,産業部門の消費量が2.8%(0.6Bcf/d)増加し,住宅・商業部門の消費量が35.2%(3.1Bcf/d)増加して,ほぼ相殺された。メキシコへの天然ガス輸出は6.0%(0.3Bcf/d)増加しました。米国のLNG輸出施設への天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)は平均11.6Bcf/dで,先週より0.1Bcf/d近く増加した。
以上だ。
在庫統計が増加したものの,天然ガスの先物価格は微減であった。6.6位にあるレジタンスを抜けていくかと思ったのだが,結局は買われる。時間の問題と考えるべきか,ここを起点に冬の急騰となっていくのか,難しいところ。
ノルドストリームへの攻撃もあり,カオスであることは間違いない。リセッションを懸念していくなら,原油の下落がもっとあっても良いようにも思える。そうしたところから考えると,起点になる可能性が高いと思っている。