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脅威の固定スプレッド!!

2022年12月16日金曜日

12月3週 天然ガスまとめ

おはよう。

結局,こちらだけは継続しようと思った。さて今週の天然ガスだが,7.05で天井を付け,その後6.3まで価格を下げ,6.8で推移している。大きな理由としては,やはり時期特有の寒波としか言いようがない。もちろんフリーポートの再開延期が,上値を抑えているのもあるが,今回の大きな要因は寒波とも言えよう。 

通常だとHDDやNOAAをみていくのだが,twitterで情報発信されているかたがたは多岐にわたり,それ以上に細かい情報の提供をしてくれる。

そんなわけで,博論の作成に向けて,天然ガスの取引を中断しているが,その人たちの情報だけは流していこうと思っている。

さて,データはどうだろうか。

129日に終わる週の地下貯蔵庫からの純引出量は50Bcfで,5年間(2017-2021)の平均純引出量93Bcf,昨年の同週純引出量83Bcfと比較すると,減少していることがわかります。稼働中の天然ガス在庫は3,412Bcfで,5年平均より15Bcf1%未満),昨年の同時期より18Bcf1%)減少している。

・TheDeskが天然ガスアナリストに行った調査によると,週明けの可動式天然ガス在庫の純増減は34Bcfから62Bcfの範囲で,中央値は47Bcfと推定されている。

・ベーカーヒューズ社によると,12月6日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は2基減の153基で,未確認の盆地で2基が減少した。

・パイプラインの受け渡しポイントロジックのデータによると,米国のLNG輸出基地への天然ガス受入量は全体で前週比0.5Bcf/d増加し,当週は平均12.4Bcf/dとなった。南ルイジアナのLNG輸出基地への天然ガス供給量は0.4Bcf/d増加して8.9Bcf/dとなり,南テキサスのLNG輸出基地への天然ガス供給量は0.1Bcf/d増加して2.3Bcf/dとなった。その他のターミナルへの天然ガス供給量はほぼ横ばい。

・米国の港を出港する船舶。BloombergFinance,L.P.の出荷データによると,128日から1214日までに23隻のLNG船(が米国から出荷され,合計86BcfLNGを積載した。

・フリーポートLNGの商業運転はまだ再開されていない。米連邦エネルギー規制委員会(FERC)は1212日,フリーポートLNGに対し,操業再開の前提条件となるエンジニアリング情報を要請した。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前報道週と比較して0.2%0.2Bcf/d)増加した。乾式天然ガス生産量は前週比0.1%0.1Bcf/d)増,カナダからの平均純輸入量は前週比2.7%0.1Bcf/d)増と,それぞれ増加した。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比2.6%(2.4Bcf/d)の増加となった。発電用天然ガス消費量は前週比1.2%(0.4Bcf/d)の増加となった。産業部門は平均24.6Bcf/dで横ばい,家庭用と商業部門を合わせた消費量は5.6%2.0Bcf/d)増となった。メキシコへの天然ガス輸出は6.8%0.4Bcf/d)減少した。米国のLNG輸出施設への天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)は平均12.4Bcf/dで,先週より0.5Bcf/d増加した。


以上だ。

昨日の在庫統計ギャンブルだが,4,8時間が上昇を示唆していたでの,ロングだと思っていたが,6.3台までいったんしゃがみ込むのは本当にびびるよね。

2022年12月2日金曜日

12月1週 天然ガスまとめ

こんにちわ。

昨日はすっかり日記を忘れていた。申し訳ない。

今週の天然ガスは,欧米の時刻での天気予報を発表をきっかけに大きく上昇した。冬の暖房需要が見込まれる,とのことで8.0近くまで上昇し,その後は緩やかに下落している。需要関連はこうやって急騰し,緩やか,または急落していく。現在の上値が重くなったのは,一端の需要の織り込みが終わったのに加えて,在庫統計では予想以下の取り崩しであったことが挙げられる。

普段なら,12月初旬をピークに,天然ガス価格は上下はするが徐々に下落していく。今年は,欧州の天然ガスの貯蔵問題があり,ウクライナ戦線の膠着により,このあとが非常にわかりにくい状況だ。

ただし唐突に終わったとしても,経済制裁がそのまま終わるかは分からないし,どうなるかも不明である。

さて,データはどうであろうか。

・TheDeskが天然ガスアナリストに行った調査によると,週明けの可動式天然ガス在庫の純増減は76Bcfから121Bcfの範囲で,中央値は86Bcfと推定されている。

・11月25日に終わる週の貯蔵所からの純引出量は81Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純引出量は34Bcf,昨年の同じ週の純引出量は54Bcfと比較された。稼働中の天然ガス在庫は3,483Bcfで,5年平均より86Bcf(2%),昨年の同時期より89Bcf(2%)減少している。

・ベーカーヒューズ社によると,1123日(火)に終わる週の天然ガスリグ数は,前週から2リグ減の155リグとなっている。

・ポイントロジックのデータによると,米国のLNG輸出基地への天然ガス搬入量は全体で前週比0.5Bcf/d減少し,今週は平均11.6Bcf/dとなった。南ルイジアナのLNG輸出基地への搬入量は0.1Bcf/d減の8.5Bcf/dとなり,南テキサスのLNG輸出基地への搬入量は0.4Bcf/d減となった。

・BloombergFinance,L.P.の出荷データによると,11月24日から11月30日までに16隻のLNG船が米国から出荷され,合計59Bcfの容量となった。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比0.6%(0.7Bcf/d)の減少となった。乾式天然ガス生産量は前週比0.5%0.5Bcf/d)増加し,カナダからの平均純輸入量は前週比18.4%1.2Bcf/d)減少している。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比16.5%(16.6Bcf/d)減少した。発電用天然ガス消費量は前週比14.4%(4.7Bcf/d)減少した。産業部門は前週比5.1%1.3Bcf/d)減少,家庭・商業部門は中西部から東海岸にかけて平年より気温が高かったため,25.1%10.6Bcf/d)減少した。メキシコ向け天然ガス輸出は5.8%(0.3Bcf/d)増加しました。米国のLNG輸出施設への天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)は平均11.6Bcf/dと,先週より0.5Bcf/d減少した。

以上だ。

現在も値を切り下げているが,このまま継続して下げ続けるかは不明だ。ただ今日は週末でもあるので,手じまいが始まっているのも確かだろう。

2022年11月18日金曜日

11月3週 天然ガスまとめ

こんばんわ。

天然ガスは、今週は価格を押し上げる結果となっている。ただしレンジは広く、5.7-6.5付近となっている。一晩で、500pips以上動いており,頭のおかしいというか,ついて行気ない状況である。僕は,6.4付近からショートをはじめ,5.5を目標としていたので,寝る前は500pips,起きたら100pipsというのを毎日見てきた。

利益確定の玉を立てればいいのだが,まぁ,それはそれで。

この動きの要因は,無論寒波な訳なのだが,加えてフリーポートの輸出設備の問題も大きい。こちらがなかなか稼働せず,米国内のガスが余ることが予測されてしまい,上値を抑えている。 だから,こんなレンジになっていると思われる。

さて,データはどうであったろうか。

・TheDeskが天然ガスアナリストに行った調査によると,週次での可動性天然ガス在庫の純増減の予想は,純注入量が50Bcfから72Bcfの範囲で,中央値は63Bcfであった。11月11日に終わる週の貯蔵所への純注入量は64Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純引出量は5Bcf,昨年の同じ週の純注入量は23Bcfでした。稼働中の天然ガス在庫は3,644Bcfで,5年平均より7Bcf(1%未満)少なく,昨年の同時期より4Bcf(1%未満)多い。

・ベーカーヒューズ社によると,11月8日(火)に終わる週の天然ガスリグ数は,イーグルフォード,ヘインズビル,ユーティカで各1基増加したものの,マーセラスで2基,特定地域以外で1基減少し,155基と横ばいとなりました。

・PointLogicのデータによると,米国のLNG輸出基地への天然ガス搬入量は全体で前週比0.5Bcf/d増加し,今週は平均12.0Bcf/dであった。南ルイジアナ州のLNG輸出基地への天然ガス供給は0.5Bcf/d増加して8.4Bcf/dとなり,その他のLNG輸出基地への天然ガス供給は合わせて平均3.6Bcf/dであった。

・BloombergFinance,L.P.の出荷データによると,11月10日から11月16日までに,LNG船22隻,合計82BcfのLNG輸送能力が米国から出荷された。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前報道週に比べて3.0%(3.1Bcf/d)増加した。乾式天然ガス生産量は,前週比0.9%(0.9Bcf/d)増の週平均101Bcf/d,カナダからの平均純輸入量は,前週比57.2%(2.2Bcf/d)増の週平均101Bcf/dとなった。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比25.2%(18.2Bcf/d)の増加となった。発電用天然ガス消費量は前週比7.1%(2.1Bcf/d)増加した。産業部門は前週比7.1%(1.6Bcf/d)増加し,家庭・商業部門は全米の大半で平年より低い気温となったため76.6%(14.4Bcf/d)増加した。メキシコ向け天然ガス輸出は1.2%(0.1Bcf/d)減少した。米国のLNG輸出施設への天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)は平均12.0Bcf/dと,先週より0.5Bcf/d増加した。

以上だ。
やはり輸出は全体的に少なく,米国内に余っている。昨日の在庫統計後の急騰は,寒気によるものなので,短期的には下落すると考えている。ここから,利確もあるので本日は一時的に下げると思われる。
個人的には来週から下げていきそうだが,寒気の流入次第では大きく上昇するだろう。なので,私は,それを狙って,すこしずつ建玉を行い,下落をとりたい。
上昇の爆発力は魅力的だが,夜に上昇からの急落なんかは天然ガス名物で,逆もまたしかりだが,そちらについては,指し値で対応していきたい。

以上だ。

2022年11月11日金曜日

11月2週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。

天然ガスは大幅に続落した。週明けの窓開けから,7.2を頂点に,一気呵成に5.7付近まで下落。その間おおよそ眺めているだけだったが,恐ろしい。

こういうとき,確かにおおきな利益を得ることが出来る一面,これは手を出せないとしか言いようがない。見ているだけ,というのなかなか楽しい物だと思えるようにならないと,下手に損を被ってしまう。

その後は、5.7-6.2のレンジとなっているので,このあたりを意識していっても良いと思う。しかし,今回のような急騰を見ると,アンカリングが働くので,怖い。また暴騰するのだろうと。

さて,データはどうであろうか

 ・TheDeskが天然ガスアナリストに行った調査によると,週明けの可動式天然ガス在庫の純増減の予想は66Bcfから101Bcfで,中央値は80Bcfだった。

・11月4日に終わる週の貯蔵所への純注入量は79Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量20Bcf,昨年の同週の純注入量15Bcfと比較すると,その差は歴然としています。稼働中の天然ガス在庫は3,580Bcfで,5年平均より76Bcf(2%),昨年の同時期より37Bcf(1%)少なくなっている。

・ベーカーヒューズ社によると,111日(火)までの週の天然ガスリグ数は,ヘインズビルが1リグ減少し,155リグとなり,1週間前より1リグ減となった。

PointLogicのデータによると,米国のLNG輸出基地への天然ガス搬入量は全体で前週比0.4Bcf/d減少し,今週は平均11.5Bcf/dとなった。南ルイジアナ州のLNG輸出基地への天然ガス供給は0.5Bcf/d減の8.0Bcf/dで,その他のLNG輸出基地への天然ガス供給は平均3.5Bcf/dであった。

・BloombergFinance,L.P.の出荷データによると,113日から119日までに21隻のLNG船が米国に出航,合計78BcfLNG輸送能力を持っている。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前報道週と比較して1.5%1.6Bcf/d)減少した。乾式天然ガス生産量は前週比0.6%(0.6Bcf/d)減少し,カナダからの平均純輸入量は前週比21.5%(1.1Bcf/d)減少している。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比2.0%1.4Bcf/d)の増加となった。発電用天然ガス消費量は前週比4.0%(1.2Bcf/d)増加した。産業部門は前週比0.5%0.1Bcf/d)減少し,家庭・商業部門は1.7%0.3Bcf/d)増加した。メキシコ向け天然ガス輸出は2.3%0.1Bcf/d)増。米国のLNG輸出施設向け天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)は平均11.5Bcf/dで,先週より0.4Bcf/d減少した。

以上だ。

個人的には,寒気による急騰をショートで狙っていきたい。ただ,どこまで,いつ上がるか分からないので,試し玉の戦略を常にとっていきたいと考えている。

2022年11月4日金曜日

11月1週目 天然ガスまとめ

こんばんわ

天然ガスは,5.5-6.3でのレンジとなっている。嫌なレンジで,上に抜けそうだし,下に抜けそうでハラハラしている。とりあえずレンジの逆張りをしながら,と思っているが,ロングをとる勇気は無いので,ショートで参戦している。

ただ,長期的な暖冬予報,欧州の在庫過多の状態で,ショート目線が増えているところからするとショートを全部やくまでは上昇するのではないかと思う。現に,週足としては上に行きかねない形になっている。

日足,4時間などは下向きにも見えるのだが。

そんなこんなで,在庫統計を予想以上の増加でこなしているも,天然ガスの価格が上昇しているところを見ると,天気予報の変化か,輸出設備の復帰のニュースがあったのでは,と思っている。

さて,データはどうだろうか。 

TheDeskが天然ガスアナリストに行った調査によると,週明けの可動式天然ガス在庫の純増減の予想は,87Bcfから109Bcfの範囲で,中央値は100Bcfとされた。

・1028日に終わる週の貯蔵所への純注入量は107Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量45Bcf,昨年の同じ週の純注入量66Bcfと比較すると,その差は歴然としている。稼働中の天然ガス在庫は3,501Bcfで,この時点では5年平均より135Bcf4%),昨年より101Bcf3%)減少している。

・ベーカーヒューズ社によると,1025日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週比1リグ減の156リグとなった。

・米国のLNG輸出基地への天然ガス出荷量は,前週比0.4Bcf/d増加し,今週は平均11.9Bcf/dとなった。コーブポイントは1028日に年次メンテナンスが終了し,操業を再開したため,平均0.7Bcf/dと増加した。ポイントロジックのデータによると,南ルイジアナのLNG輸出基地への天然ガス供給は0.2Bcf/d減の8.5Bcf/dで,南東部と南テキサスの他の基地への供給は合計2.7Bcf/dと比較的横ばいであった。

・BloombergFinance,L.P.の出荷データによると,1027日から112日までに21隻のLNG船が米国に出航し,合計78BcfLNGを積載した。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比0.3%(0.3Bcf/d)増加した。乾式天然ガス生産量は前週比0.5%(0.5Bcf/d)増加し,カナダからの平均純輸入量は前週比4.6%(0.2Bcf/d)減少している。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比2.7%(1.8Bcf/d)の増加となった。発電用天然ガス消費量は,前週比3.1%(0.9Bcf/d)減少した。家庭・商業部門では15.4%(2.5Bcf/d),産業部門では1.0%(0.2Bcf/d)増加した。米国のLNG輸出施設向け天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)は平均11.9Bcf/dで,先週より0.4Bcf/d増加した。

以上だ。

レンジで収まるのであれば,6.4あたりで指し値をしていきたいが,いったんは休もうと考えている

2022年10月28日金曜日

10月4週 天然ガスまとめ

こんにちわ。

天然ガスは5.4から価格を押し上げ,一時的には6.2を抜けてはいるが,現在は5.8付近でもみあっている。昨日の在庫統計では,予想以下の在庫増加量で強気の内容ではあった。一時的に6.1に戻していく動きも見えたが,結局,価格を落とし,現在になっている。

大きな要因としては,長期予報が温暖なこと,欧州の貯蔵量が満ち足りており,米国でも天然ガスが余る,という状態になっている。価格を上げる要因が見当たらなくなってきている状態であるが,天候に関してはどうしようもない。週明けには,もしかすると強い寒気がと言うことも考えることが出来るので,油断ならない。

さて,データはどうだろうか。

・TheDeskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は49Bcfから73Bcfの範囲で推定され,中央値は59Bcfであった。10月21日に終わる週の貯蔵所への純注入量は52Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量66Bcf,昨年の同週の純注入量88Bcfと比較すると,その差は大きく低下した。稼働中の天然ガス在庫は3,394Bcfで,この時点では5年平均より197Bcf(5%),昨年より142Bcf(4%)減少している。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均より4%多い。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の5.4Bcf/dと同じであれば,10月31日時点の総在庫は3,448Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより197Bcf少ないことになる。

・ベーカーヒューズ社によると,10月18日(火)に終わる週の天然ガスリグ数は,1週間前と同じ157リグとなっている。

・米国のLNG輸出基地への天然ガス出荷量は,全体として前週比0.1Bcf/d増加し,今週は平均11.5Bcf/dとなった。PointLogicのデータによると,南ルイジアナと南テキサスのLNG輸出基地への天然ガス受入量は,それぞれ平均8.7Bcf/d2.4Bcf/dであり,この増加に等しく貢献した。メリーランド州のコーブポイント基地では,101日から始まった年次メンテナンスのため,天然ガスの供給は0Bcf/dにとなった。

・BloombergFinance,L.P.の出荷データによると,1020日から26日の間に22隻のLNG船が米国から出航し,合計81BcfLNG輸送能力があることが判明した。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比0.1%(0.1Bcf/d)の減少となった。乾式天然ガス生産量は前週比0.5%(0.5Bcf/d)増加した。カナダからの平均純輸入量は,前週から9.9%(0.6Bcf/d)減少した。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比7.8%(5.8Bcf/d)減となった。北東部と中西部の気温は平年より高く,その他の地域では平年並みであった。発電用天然ガス消費量は前週比5.5%1.7Bcf/d)減少した。産業部門の消費量は1.7%(0.4Bcf/d)減少し,家庭・商業部門の消費量は18.4%(3.7Bcf/d)減少している。米国のLNG輸出施設向け天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)は平均11.5Bcf/dで,先週より0.1Bcf/d増加した。

以上だ。

さて,ここからどうなるんだろうね?

2022年10月21日金曜日

10月3週 天然ガスまとめ

こんにちわ。

天然ガスは続落した。目先の需給が弱いこと,アメリカの生産量の増加,欧州の在庫受け入れの減少など,さまざまに下げる要因が重なり,大きく続落している。今日のGMOでの上昇は価格調整なので,ロングしておけば勝てたのに,キッズは一生勝てないからそんなことを考えないでほしい。

ここからどうなるか,は分からない。例年で言えば,冬の需給から暴騰しやすい季節でもあるのだが一方で,そもそも天然ガス自体の価格上昇が強すぎ,そのことを見込んだとしても高い価格帯にあると判断することも出来る。

何にせよ,5.5のネックも抜けたわけだし,本格的に価格の減価が進んでいく可能性がある。他の限月はと言うと,1月限のみ6.0を上回っているが,他は6を割り,インフレの収束を織り込んでいるようにも見える。

さて,データはどうだろうか。

・TheDeskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は96Bcfから115Bcfまでの幅があり,中央値は105Bcfと推定されている。10月14日に終わる週の貯蔵所への純注入量は111Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量73Bcf,昨年の同週の純注入量91Bcfと比較すると,その差は歴然としている。稼働中の天然ガス在庫は3,342Bcfで,5年平均より183Bcf(5%)少なく,昨年の同時期より106Bcf(3%)少ない。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を5%上回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の7Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,462Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより183Bcf低くなる。

・ベーカーヒューズ社によると,10月11日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週から1リグ減の157リグとなった。

・米国のLNG輸出基地への天然ガス出荷量は,全体として前週比0.6Bcf/d増加し,今週は平均11.4Bcf/dとなった。ポイントロジックのデータによると,南ルイジアナのLNG輸出基地への天然ガス受入量は0.6Bcf/d増加して8.7Bcf/dとなり,南テキサスの受入量は2.3Bcf/dと比較的横ばいであった。メリーランド州のコーブポイントターミナルでは,10月1日から3週間の定期メンテナンスが行われており,天然ガスの出荷量は0Bcf/dにとどまっている。

・米国の港を出港する船舶。BloombergFinance,L.P.が提供する出荷データによると,10月13日から19日までに18隻のLNG船(合計67Bcf)が米国から出港した。

・LNGタンカーのPrismBrillianceは火曜日にフリーポートLNG輸出ターミナルの外側に到着したが,沖合に停泊したまま。GulfSouthPipelineシステムを運営するBoardwalkPipelinesは,FreeportLNGターミナルへの流入がないことを引き続き報告した。ターミナル停止以前は,パイプラインは定期的にターミナルへの1.8Bcf/d近い流量を報告していた。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前報道週と比較して0.8%(0.9Bcf/d)減少した。乾式天然ガス生産量は前週比1.3%(1.3Bcf/d)減少し,カナダからの平均純輸入量は同3.6%(0.2Bcf/d)増加した。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比9.2%(6.2Bcf/d)の増加となった。発電用天然ガス消費量は前週比0.4%(0.1Bcf/d)減少した。産業部門の消費量は2.8%(0.6Bcf/d)増加し,家庭・商業部門の消費量は39.9%(5.7Bcf/d)増加した。

以上だ。
フリーポートの再稼働は今のところ見られていないが,再稼働すれば……という感じか。
いずれにしろ,下落トレンドに貼っていると考えて良いと思うので,需給の変化に注意しつつ,ショートではいるタイミングを探っていきたい。

2022年10月14日金曜日

10月2週 天然ガスまとめ

こんばんわ。

天然ガスは下落が続いている。ただ,終値を追っている表を見ると,6.4あたりをサポートにして, 横に動いているような印象がある。昨日は在庫統計だったが,予想以上(業者によっては予想以下)な在庫量で,下を掘っていくのかと思っていたら,6.6に復帰している。

要因としては,ダウやSPなどのインデックスの上昇が挙げられる。インフレの鈍化による経済の復活が期待されているのだろうが,ただ,インフレが鈍磨すれば,天然明日の価格は下がるはずである。

とすると,目先の気温低下がネックだろう。

先に書いたとおり,今年は大きな噴火もあったので気温は下がるのではないか、という視点でいる。サポートが効く限り、この水準からはロングしていきたいところ。

さて,データはどうだろうか

・TheDeskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は116Bcfから137Bcfまでの幅があり,中央値は129Bcfと予想された。10月7日に終わる週の貯蔵所への純注入量は125Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量82Bcf,昨年の同週の純注入量86Bcfと比較すると,その差は歴然としている。稼働中の天然ガス在庫は3,231Bcfで,5年平均より221Bcf(6%),昨年の同時期より126Bcf(4%)少なくなっている。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を3%上回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の8.0Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,424Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより221Bcf低くなる。

・ベーカーヒューズ社によると,10月4日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週から1リグ減の158リグとなった。

・ポイントロジックのデータによると,南ルイジアナのLNG輸出基地への天然ガス受入量は0.3Bcf/d減の8.1Bcf/dで,南テキサスへの受入量は2.3Bcf/dと比較的横ばいとなった。メリーランド州のコーブポイントターミナルでは,10月1日から3週間の定期メンテナンスを実施しており,今週は0.2Bcf/d減の0Bcf/dとなった。米国のLNG輸出基地への天然ガス出荷量は,全体として前週比0.5Bcf/d減の平均10.8Bcf/dとなった。

・BloombergFinance,L.P.の出荷データによると,10月6日から10月12日までに19隻のLNG船が米国から出荷され,合計70BcfのLNG輸送能力を持っていることが判明した。

PointLogicのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比1.1%(1.1Bcf/d)減少した。乾式天然ガス生産量は前週比0.4%(0.4Bcf/d)。カナダからの平均純輸入量は,前週から11.9%(0.7Bcf/d)減少した。

・PointLogicのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比3.2%2.1Bcf/d)増加した。発電用天然ガス消費量は前週比4.5%(1.3Bcf/d)増加した。産業部門は前週比横ばい,家庭・商業部門は5.6%(0.8Bcf/d)増。

以上だ。

2022年10月7日金曜日

10月1週 天然ガスまとめ

おはよう。

天然ガスは下落のトレンドにあるようにも見える。しかし,7.0-6.3の間のレンジともなっており,徐々に価格を下げながら,レンジを展開しているとみていた方が良いと思われる。 ただ,6.0をなかなか割らないのも事実。昨晩,相変わらず在庫量が増加しており,抜けても良いようにも見えるが,ある程度下げると買われる,と言った,冬の暖房需要を見越しているのかも知れない。

今年はたしか,トンガの大噴火が起きている。おそらくこうした論拠があるからだと思われる。噴火

少し時期は違うが,ピナツボ火山の後の気温についても記述があったので載せておく。

これらから,来年の冬までは影響を受けるのではないかと思われる。現に,欧州の熱波など今年の異常気象はこれらに起因する通されており,一方で,産経新聞によると今後の気温低下も予測できるとされている。

冬がどうなるかは分からないが,もしかすると今年の冬は非常に寒い可能性がある。すでに日本の長期予報でも,全国的に寒いと予報が出ていたりする。

さて,データはどうだろうか

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均より1%多い。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の8.9Bcf/dと同じであれば,1031日の総在庫は3,381Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより264Bcf低くなる。

・930日に終わる週の貯蔵所への純注入量は129Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量87Bcf,昨年の同週の純注入量114Bcfと比べ,減少した。稼働中の天然ガス在庫は3,106Bcfで,5年平均より264Bcf8%),昨年の同時期より165Bcf5%)増加している。

・TheDeskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は,95Bcfから131Bcfの範囲で予測され,中央値は121Bcfとされた。

・ベーカーヒューズ社によると,927日(火)に終わる週の天然ガスリグ数は,前週から1リグ減の159リグとなった。

・メリーランド州コーブポイントターミナルへの天然ガス供給は,10月1日から年次メンテナンスが開始され,前週比71%(0.5Bcf/d)減少し0.2Bcf/dとなった。情報誌によると,メンテナンスは10月18日まで予定されている。他のLNG輸出基地への天然ガス搬入量は,前週比で比較的横ばいであった。全体として,今週の米国LNG輸出ターミナルへの天然ガス供給は平均11.3Bcf/dで,先週より3%(0.3Bcf/d)減少している。

・米国の港を出港する船舶。BloombergFinance,L.P.の出荷データによると,9月29日から10月5日までに20隻のLNG船が米国から75Bcfを出航した。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比0.7%(0.8Bcf/d)増加した。乾式天然ガス生産量は前週比0.9%(0.9Bcf/d)増の100.3Bcf/dとなり,過去最高の週平均となった。カナダからの平均純輸入量は,先週から1.4%(0.1Bcf/d)減少した。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比1.2%(0.8Bcf/d)減少した。これは,季節的に冷房から暖房の需要に切り替わるため,冷房の需要が減少した結果である。産業部門は1.6%(0.4Bcf/d)増加し,家庭用と商業部門を合わせた消費量は16.2%(1.9Bcf/d)増加しました。

以上だ。
今後も同じようにレンジをとっていくとすると,下では買っていきたいなぁ,と思っている

2022年9月30日金曜日

9月5週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。忘れていたわけではないです,多分。

さて,天然ガスは 7.2-6.5付近の大きなレンジを形成して動いている様に見える。欧州の天然ガス不足の懸念と,リセッション懸念が縄を引いているようで,日ごとに高値,底値,そんな動きを形成している。

途中,ハリケーンというイベントもあったが,こちらはそこまで大きな影響として出ていなかったようにも見えるが,レンジを形成させるよう陰萎なってもいたと思われる。

さて,データはどうであろうか

・TheDeskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は86Bcfから105Bcfまでの幅があり,中央値は99Bcfと推定されている。9月23日に終わる週の貯蔵所への純注入量は103Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量77Bcf,昨年の同週の純注入量86Bcfと比べ,増加した。稼働中の天然ガス在庫は2,977Bcfで,5年平均より306Bcf(9%),昨年の同時期より180Bcf(6%)少なくなっている。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を2%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の9.5Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,339Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより306Bcf低くなる。

・ベーカーヒューズ社によると,9月20日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週比2リグ減の160リグとなっている。

・Bloomberg Finance, L.P.の海運データによると,9月22日から9月28日の間に,LNG船20隻合計75BcfのLNGが米国から出航した。

・南ルイジアナの LNG 輸出基地への天然ガス出荷量は 8.2Bcf/d と比較的横ばい,南テキサスの基地への出荷量は 2.4Bcf/d とやや増加した。その他の LNG 輸出基地への天然ガス出荷量は前週と変わらず,米国内の LNG 輸出基地への天然ガス出荷量は今週平均 11.6Bcf/d であった。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス供給量は全体で前報道週比0.4%(0.4Bcf/d)増加した。乾式天然ガス生産量は,前週比0.2%0.2Bcf/d)増の99.2Bcf/d,カナダからの平均純輸入量は3.1%0.2Bcf/d)増となった。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比1.0%(0.6Bcf/d)減となった。発電用の天然ガス消費量が前週比12.1%(4.4Bcf/d)減少したが,産業部門の消費量が2.8%(0.6Bcf/d)増加し,住宅・商業部門の消費量が35.2%(3.1Bcf/d)増加して,ほぼ相殺された。メキシコへの天然ガス輸出は6.0%0.3Bcf/d)増加しました。米国のLNG輸出施設への天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)は平均11.6Bcf/dで,先週より0.1Bcf/d近く増加した。

以上だ。

在庫統計が増加したものの,天然ガスの先物価格は微減であった。6.6位にあるレジタンスを抜けていくかと思ったのだが,結局は買われる。時間の問題と考えるべきか,ここを起点に冬の急騰となっていくのか,難しいところ。

ノルドストリームへの攻撃もあり,カオスであることは間違いない。リセッションを懸念していくなら,原油の下落がもっとあっても良いようにも思える。そうしたところから考えると,起点になる可能性が高いと思っている。

2022年9月26日月曜日

9月4週 天然ガスまとめ

おはよう。

3連休だったため,のんびりしていたらあっという間に月曜日だった。そんな中天然ガスは大幅に下落した。リセション懸念から,大幅な在庫統計の増加によってと言うところもある。またテクニカルとしても三尊完成からの下落なので,大きな下落になるのは仕方が無いかもしれない。

先週からショートを狙っていたが,ショートのタイミングが悪く,何度か損失を出したものの,下落に乗って,資産が戻っている。やはり少しズレているようだ。

さて,データはどうだったろうか。

TheDeskが調査した天然ガスアナリストによると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は90Bcfから104Bcfの範囲で,中央値は97Bcfと予想された。916日に終わる週の貯蔵所への純注入量は103Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量81Bcf,昨年の同週の純注入量77Bcfと比べ,増加した。稼働中の天然ガス在庫は2,874Bcfで,5年平均より332Bcf10%)少なく,昨年の同時期より197Bcf6%)少なくなっている。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を3%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の9.7Bcf/dと同じであれば,1031日の総在庫は3,313Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより332Bcf低くなる。

・ベーカーヒューズ社によると,9月13日(火)に終わる週の天然ガスリグ数は,前週から4リグ減少し,162リグとなった。

・Bloomberg Finance, L.P.の海運データによると,9月15日から21日の間に21隻のLNG船(サビーンパスから7隻、コーパスクリスティから4隻、キャメロン・パスとカルカシウパスから各3隻、コーブポイントとエルバ島から各2隻)が米国を出発し、合計79BcfのLNG輸送能力を持ったことが判明した。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比0.1%0.1Bcf/d)増加した。乾式天然ガス生産量は前週比0.6%0.6Bcf/d)減少し,カナダからの純輸入量は前週比12.7%0.7Bcf/d)増加した。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比1.0%(0.7Bcf/d)の減少となった。発電用の天然ガス消費量は前週比1.1%(0.4Bcf/d)減少し,産業部門は1.8%(0.4Bcf/d)減少した。家庭用・業務用では1.0%(0.1Bcf/d)増加した。

ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比0.1%0.1Bcf/d)増加した。乾式天然ガス生産量は前週比0.6%0.6Bcf/d)減少し,カナダからの純輸入量は前週比12.7%0.7Bcf/d)増加した。

ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比1.0%(0.7Bcf/d)の減少となった。発電用の天然ガス消費量は前週比1.1%(0.4Bcf/d)減少し,産業部門は1.8%(0.4Bcf/d)減少した。家庭用・業務用では1.0%(0.1Bcf/d)増加した。


以上だ。


少し気になるのはリグ稼働数の減少。このまま下落のトレンドに入っていくかもしれないけどね。2月に向けて,ショートを

2022年9月16日金曜日

9月3週 天然ガスまとめ

おはよう。

今週の天然ガスは,昨日とその前が物語っていた。ストがありそうだと上昇し,結局起きなかったようで,での下落。その後の在庫統計もあり,戻るkと尾はなく8.2台での推移となっている。間違いなく上下で食らった人いるよね。

個人的には,上昇ではないかと考えていたものの,材料が判明してからは下目線に切り替える事が出来たか,と思っている。

さて,データはどうだろうか

TheDeskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は65Bcfから78Bcfの範囲で,中央値は72Bcfと推定されている。99日に終わる週の貯蔵所への純注入量は77Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量82Bcf,昨年の同週の純注入量78Bcfと比べ,減少した。稼働中の天然ガス在庫は2,771Bcfで,5年平均より354Bcf11%),昨年の同時期より223Bcf7%)少なくなっている。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を5%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の10Bcf/dと同じであれば,1031日の総在庫は3,291Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより354Bcf低くなる。

・ベーカーヒューズ社によると,9月6日(火)までの週の天然ガスリグ数は,前週比4リグ増の166リグとなった。

Bloomberg Finance, L.P.が提供する出荷データによると,98日から914日の間に20隻のLNG船が米国を出航,合計74BcfLNG積載能力があった。

PointLogicのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比0.8%(0.9Bcf/d)減少した。乾式天然ガス生産量は前週比0.3%(0.3Bcf/d)減少した。カナダからの平均純輸入量は,前週比9.6%(0.6Bcf/d)減少した。

・PointLogicのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比 3.9% (2.7 Bcf/d)減となった。発電用天然ガス消費量は,西海岸の猛暑が収まったことで前週比 8.1%(3.2Bcf/d) 減少した。産業部門は0.6%0.1Bcf/d)増加,家庭・商業部門は4.9%0.4Bcf/d)増加した。メキシコへの天然ガス輸出は3.7%0.2Bcf/d)増加しました。米国のLNG輸出施設向け天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)は平均11.2Bcf/dで,先週より0.1Bcf/d減少した。

以上だ。

全体的に生産量が維持されつつあり,経済へのブレーキが懸念されている。








流れを見れば,まだ上昇か? 終値が7.6を割らない限りは,まだ上昇ととってもよさそう。

2022年9月9日金曜日

9月2週 天然ガスまとめ

おはよう

すっかり天然ガスの在庫統計であることを忘れていた。天然ガスは大きく暴落した。原因としてはリセッションによる需要減と,生産が高まるのではないか,というものからであると考える。個人的には,7.6位までは下がるのか,と思っていたのだが,そこまで下げるわけもなく,7.9を推移している。

さて,データはどうだろうか。

TheDeskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は47Bcfから66Bcfの範囲で,中央値は54Bcfと推定されている。92日に終わる週の貯蔵所への純注入量は54Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量65Bcf,昨年の同週の純注入量48Bcfと比べ,昨年よりは増加したが,平均よりも減少している。稼働中の天然ガス在庫は2,694Bcfで,5年平均より349Bcf11%),昨年の同時期より222Bcf8%)少なくなっている。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を5%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の10.2Bcf/dと同じであれば,1031日の総在庫は3,296Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより349Bcf低くなる。

・ベーカーヒューズ社によると,8月30日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週から4リグ増の162リグとなった。

・BloombergFinance,L.P.の出荷データによると,9月1日から9月7日の間に18隻のLNG船が米国から67BcfのLNG運搬能力を持ち,出港した。

・PointLogicのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比1.1%(1.1Bcf/d)の増加となった。乾式天然ガス生産量は平均99.8Bcf/dで,前週比0.9%(0.9Bcf/d)の増加となった。カナダからの平均純輸入量は,先週から4.8%(0.3Bcf/d)増加した。

・PointLogicのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比2.1%(1.5Bcf/d)減となった。これは,西海岸の猛暑が東海岸とミッドコンチネンタントの冷涼な天候と釣り合ったためである。産業部門の消費量は前週比1.2%(0.3Bcf/d)増加した。家庭用・業務用部門では4.9%(0.4Bcf/d)減少した。メキシコ向け天然ガス輸出は4.4%(0.3Bcf/d)減少した。米国のLNG輸出施設向け天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)は平均11.2Bcf/dで,先週より0.2Bcf/d増加した。

以上だ。

冬の需要も考えていくべきだが,強弱入り交じる感じ。ちょうど,証拠金もないことなので,休んでいよう。

2022年9月2日金曜日

9月1週 天然ガスまとめ

おはよう。

天然ガスはふらふらし,レンジ内で推移している。おおよそ,8.8-9.4と,他の商品からすると幅広いのかも知れないが,レンジとしてみても良いだろう。日足をみていくと,三尊を形成しながら,それを否定しようともがいているようにも見える。

リセッションの懸念と冬に向けた天然ガスの在庫への不安について,綱引きをしている状況だろう。レンジであれば,レンジとしてとればいいのだが,今後がはっきりと見えてこないので,なかなか取引できない。

昨日ショートを久しぶりにしてみたものの,インがかなり中途半端だったので,見事に焼かれました。待つことが,個人投資家に出来る最大の優位なのにね。

さて,データはどうっだったろうか。

 ・TheDeskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は49Bcfから63Bcfまでの幅があり,中央値は57Bcfと推定された。8月26日に終わる週の貯蔵所への純注入量は61Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量46Bcf,昨年の同週の純注入量21Bcfと比較すると,増加した。稼働中の天然ガス在庫は2,640Bcfで,5年平均より338Bcf(11%),昨年の同時期より228Bcf(8%)少なくなっている。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を4%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年間の平均である10.1Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,307Bcfとなり,この時期の5年間の平均3,645Bcfより338Bcf少ないことになる。

・ベーカーヒューズ社によると,8月23日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週比1リグ減の158リグとなった。

・Bloomberg Finance, L.P.が提供する出荷データによると,コンステレーション社が運営するマサチューセッツ州ボストン近郊のエバレットLNG施設において,LNG船が約3Bcfの貨物を排出した。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比0.9%(0.9Bcf/d)増加した。乾式天然ガス生産量は,前週比0.7%(0.6Bcf/d)増加した。カナダからの平均純輸入量は,前週比5.4%(0.3Bcf/d)増。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比3.9%(2.7Bcf/d)増となった。発電用天然ガス消費量は,前週比5.9%(2.2Bcf/d)増加した。週平均気温は,西海岸から中州,そして北東部まで,米国の大部分で平年より高くなった。産業部門の消費量は前週比0.6%(0.1Bcf/d)増加した。家庭・商業部門では3.2%(0.3Bcf/d)増加した。メキシコ向け天然ガス輸出は2.2%(0.1Bcf/d)増。米国のLNG輸出施設への天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)は平均11.0Bcf/dで,先週より0.4%減少した。

以上だ。

2022年8月26日金曜日

8月4週 天然ガスまとめ

こんにちわ。

先程1週間ずれていることに気がついた。今週の天然ガスは,10突破にトライしたものの,はじかれて終わっている。在庫統計の結果を受けて9.1までいったんは下げたが,現在は9.5を横に進んでいる。

中国の金融緩和に加えて,ウクライナ紛争の長期化が懸念される中,冬の暖房需要へと関心が移っているように見える。冬の暖房需要は,夏の冷房需要に比して大きい。特に,欧州も絡んでくることから,その爆発力は夏の比ではない。

ここのことろ,買い,しか

述べていないが本当にそれしかないのであるのも事実である。

9.1付近から少し,買ってみたいが,状況を見ながらという流れか。このまま,10を突破しそうではあるものの。先物価格を見るに,1月限が9.8なのは気になるなぁ。ちょっと,先物チャートの価格も作っていくか。CFDだけで,視点を広げていないのはもったいないな

さて,データはどうだろうか。

・TheDeskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は51Bcfから67Bcfまでの幅があり,中央値は59Bcfと推定されている。8月19日に終わる週の貯蔵所への純注入量は60Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量46Bcf,昨年の同週純注入量32Bcfと比較して増加した。稼働中の天然ガス在庫は2,579Bcfで,5年平均より353Bcf(12%),昨年の同時期より268Bcf(9%)少なくなっている。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を6%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の9.8Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,292Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより353Bcf低くなる。

・ベーカーヒューズ社によると,8月16日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週比1リグ減の159リグとなっている。

・フリーポートLNGは,6月8日の事故以来停止していたテキサス州フリーポート近郊のキンタナ島の輸出施設の一部操業を再開する計画を発表した。この計画では,11月上旬から中旬に初期生産を開始し,11月末までに少なくとも2Bcf/d(施設の輸出能力の85%以上)を維持するレベルにまで増加することを見込んでいる。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比0.8%(0.8Bcf/d)の増加となった。乾式天然ガス生産量は前週比横ばい。カナダからの平均純輸入量は,前週比17.7%(0.8Bcf/d)増加した。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比0.3%(0.2Bcf/d)減となった。発電用天然ガス消費量は前週比0.7%(0.3Bcf/d)減少した。産業部門は前週比0.6%(0.1Bcf/d)減少した。家庭・商業部門では2.5%(0.2Bcf/d)増加した。

以上だ。
フリーポートって,10月でなかったか? 遅れていたのね。

2022年8月19日金曜日

8月4週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。

天然ガスは大きく暴騰した。一旦,8.5付近までの下落を見せて,その後9台まで一気に上昇した。昨夜の強気の在庫統計を受けて,9.6まで上昇したが,9.1までずるずると下落している。

ここのところ在庫統計の結果を見ていくと、弱気の在庫統計の後は大きく上昇,強気の在庫統計の後は大きく下落するという,矛盾というか事実でどっちかに動かしている。

まぁ確かに,9.6付近は売りを浴びせあれるような動きをしているので,仕方が無いと思われるが,次はどこまで下落した後に,ここを抜けていくのだろうか。

さて,データはどうだろうか

・ TheDeskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は,14Bcfから43Bcfまでの幅があり,中央値は29Bcfと推定されている。812日に終わる週の貯蔵所への純注入量は18Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量47Bcf,昨年の同週の純注入量46Bcfと比較すると,その差は歴然としています。稼働中の天然ガス在庫は2,519Bcfで,5年平均より367Bcf13%),昨年の同時期より296Bcf11%)少なくなっている。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を7%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の9.5Bcf/dと同じであれば,1031日の総在庫は3,278Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより367Bcf低くなる。

・ベーカーヒューズ社によると,8月9日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,1週間前より1リグ減の160リグとなった。

・Bloomberg Finance, L.P.の出荷データによると,8 月 11 日から 8 月 17 日までに 19 隻のLNG船が米国から出港し,合計 70 BcfのLNG輸送能力を持つことが判明した。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比1.7%(1.8Bcf/d)減少した。乾式天然ガス生産量は前週比1.1%(1.1Bcf/d)であった。カナダからの平均純輸入量は,前週から13.2%(0.7Bcf/d)減少した。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比8.0%(6.0Bcf/d)減少したが,これは発電用の天然ガス消費量が前週比12.3%(5.4Bcf/d)減少したことが要因である。東海岸と中西部で気温が低下した。産業部門の消費量は前週比0.7%0.1Bcf/d)増加した。家庭・商業部門では7.6%(0.7Bcf/d)減少した。

以上だ。

輸送が少しずつ上がってきている。

そろそろ夏の冷房需要が下がり,冬の暖房需要が意識されてくるだろう。そして,LNGの輸送施設の復帰から,欧州との価格との連動も見込める。

どこで買うか。だな

2022年8月12日金曜日

8月3週目 天然ガスまとめ

こんにちは。

天然ガスは今週、暴騰した。7台の後半から,8.9まで上昇し, 現在は8.6台まで下落している。10までいきそうな気もしたんだが,ずるずると下げている。昨日の在庫統計は予想よりも上回っており,弱気であることはまりがいないのだが,発表直後一時的に下げその後8.9まで上げている。

ここのところの傾向として,弱気の在庫統計が出るものの,その後大きく値段を上げている。おそらく,在庫の増加は弱気だが,結局それが輸出できるような体制がとれれば現在の在庫では不足している,という思惑が働いているのだと思われる。

ただ,現在の下落は利益確定も波乱でいると思うが,



こうしたこともあるのではないかと思う。ヘッドラインに注目する日々が続いているが,電撃的に戦争が終結したとして,ロシアの天然ガスはどうなるんだろうか。ロシア側が勝利するのであれば,制裁を科したEUにこれまで通り輸出するとは思えない。

一方,ウクライナが勝つとしても……なんとも言えない。
予測が立たないことは,仕方が無いので,変わらず取引していこう。

さて,データはどうだろうか。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を5%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年間の平均である9.3Bcf/dと同じであれば,1031日の総在庫は3,307Bcfとなり,この時期の5年間の平均3,645Bcfより338Bcf少ないことになる。

 TheDeskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は,30Bcfから47Bcfの範囲で予測され,中央値は40Bcfとされた。85日に終わる週の貯蔵所への純注入量は44Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量45Bcf,昨年の同じ週の純注入量44Bcfと比べ,やや増加している。稼働中の天然ガス在庫は2,501Bcfで,5年平均より338Bcf12%),昨年の同時期より268Bcf10%)少なくなっている。

・ベーカーヒューズ社によると,82日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週から4リグ増の161リグとなった。

・ BloombergFinance,L.P.の海運データによると,84日から810日までに17隻のLNG船が,合計64BcfLNGを積載し米国を出港した。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比0.1%(0.1Bcf/d)減少した。乾式天然ガス生産量は前週比0.2%(0.2Bcf/d)増加した。カナダからの平均純輸入量は,前週から6.0%(0.3Bcf/d)減少した。

 ・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比2.7%(1.9Bcf/d)増加した。発電用天然ガス消費量は,北東部の気温が平年より高く,空調需要が増加したことから,前週比4.0%(1.7Bcf/d)の増加となった。米国産業部門の消費量は,前週比0.6%0.1Bcf/d)増加した。住宅・商業部門では1.4%(0.1Bcf/d)増加した。

以上だ。

2022年8月5日金曜日

8月1週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。

天然ガスの動きは,7.6-8.5というレンジのようにも見える。ただ,7.6からの急騰があったため,このままじわじわと下がっていく可能性があまり見えない。というのも,急騰直前に輸出ポートの10月再開のメドが立った,というニュースが出ている。

とするならば,米国に貯まっていた天然ガスが欧州に輸出できる見込みが立った,ということでもあるため,欧州の価格に左右される可能性が高くなると言うこと。

そして,ハリケーンシーズンである9月が近い。

昨年の悪夢であるが, ハリケーンの短期上昇かと思ったら,精製上の被害が大きく,そのまま冬の暴騰に繋がっていった。今期もそれが起こりうる可能性はある。また,応手の冬の時寿もあるため,10も視野に入るのではないか。

さて,データはどうだろうか。

・The Desk が行った天然ガスアナリストの調査によると,1 週間の可動式天然ガス在庫の純増減は 19Bcf から 44Bcf までの幅があり,中央値は 33Bcf と推定された。7月29日に終わる週の貯蔵所への純注入量は41Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量33Bcf,昨年の同じ週の純注入量16Bcfと比べ,大幅に増加した。稼働中の天然ガス在庫は2,457Bcfで,5年平均より12%(337Bcf),昨年の同時期より10%(268Bcf)少なくなっている。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を5%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が 5 年間の平均である 9.0Bcf/d と同じであれば,10 月 31 日の総在庫は 3,308Bcf となり,この時期の 5 年間の平均 3,645Bcf より 337Bcf 少ないことになる。

・ベーカーヒューズ社によると,7月26日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週比2リグ増の157リグとなった。

・・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比 0.5%(0.5Bcf/d) の増加となった。乾式天然ガス生産量は前週比 0.9%(0.9Bcf/d) 増加し,カナダからの平均純輸入量は前週比 6.2%(0.4Bcf/d) 減少している。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比 1.8%(1.3 Bcf/d)減少した。米国のほとんどの地域で気温が平年に近かったため,冷房需要が減少した。発電用天然ガス消費量は前週比2.7%(1.2Bcf/d)減少し,住宅・商業用セクターの消費量は3.3%(0.3Bcf/d)減少した。産業部門の消費量は前週比0.7%(0.1Bcf/d)増加した。

以上。

少しずつ,押し目を拾っていこうと思っている。
ひとまずは,試し玉を。7.6まで下げることを想定しながら。



2022年7月29日金曜日

7月4週目 天然ガスまとめ

おはよう。

変わらず天然ガスは激しい動き。8.3付近から急騰して,9.4をつけたと思ったら,8.1と線戻しの全戻しという,恐るべきボラだった。下目線でいたので,8.7付近からの試し玉を建てていたが,ロスカットしながら,の相場だった。

という方もいらっしゃって,在庫の方は確かにと思っていたが,そこまで考慮してなかったので,新しい視点だなぁ,と思う。

上手になりたいというか,自分の見方と異なった動きをしているとき,ロスカット以外の手立てとして,ツナギをもっと上手になりたいな,と思う。

さて,データはどうだろうか。

・The Desk が行った天然ガスアナリストの調査によると,1 週間の可動式天然ガス在庫の純増減は 11Bcf から 28Bcf までの幅があり,中央値は 19Bcf と推定されている。7月22日に終わる週の貯蔵所への純注入量は15Bcfで、5年平均の純注入量32Bcf,昨年の同週の純注入量38Bcfと比較すると,その差は歴然としている。稼働中の天然ガス在庫は2,416Bcfで,5年平均より12%(345Bcf),昨年の同時期より11%(293Bcf)減少している。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を6%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の8.7Bcf/dと同じであれば、10月31日の総在庫は3,300Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより345Bcf低くなる。

・ベーカーヒューズ社によると,7月19日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,1週間前より2リグ増の155リグとなった。

・Bloomberg Finance, L.P. の出荷データによると,7 月 21 日から 7 月 27 日までに 18 隻の LNG 船(合計 67Bcf)が米国から出荷され,LNG 輸送能力は 2.5 倍に拡大した。

・ポイントロジックのデータによると,今週の天然ガス総供給量は平均 102.8Bcf/d と微増した。乾式天然ガス生産量は前週比 0.1%(0.1Bcf/d) 増加したが,カナダからの平均純輸入量は前週比 1.1%(0.1Bcf/d) 減少し,相殺された。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比 0.2%(0.1Bcf/d) の増加となった。天候は米国の大部分で高温を維持した。発電用天然ガス消費量は前週比 0.1% (0.1Bcf/d) 減少し,産業部門消費量は 0.3% (0.1Bcf/d) 減少した。家庭用・業務用部門では2.6%(0.2Bcf/d)増加した。

以上だ。
天然ガスの場合,冷房需要や暖房需要による発電量によって価格が上下することが多い。ただし,産業用も発電されている。
産業は季節にかかわらずおおよそ一定である。そのため季節間の差にはあまり出てくることはないが,いわゆる基礎部分に相当している。
そのためリセッションが懸念されれば,当然下がると思われるが,現状は欧州の不安を見ておいた方が良いだろう。
たしか,10月頃に輸出プラントが再開される見込みである。
この早さにもよるが,どこかで暴騰があると思われる。

2022年7月22日金曜日

7月3週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。

天然ガスはいろいろな節目を迎えながら,7.0-8.0台で推移した。まずはノルドストリーム。ノルドストリームの点検から,再開に関する不安が天然ガス相場を支配していてた。一方で,それが解消することで暴落し,ヘッドラインに合わせて上下に動く,非常に難しい相場であった。 

終わった後に思うのは,英国の天候を考えると,常に押し目を買っていけば良かったわけだが上下を見ると恐怖と欲望に支配され,昨週は大きく損失を出した。

改めて思うのは,最近の夏はショートがとりにくい。いろいろな要因があるわけだが,これまでは一時的な気温上昇による冷房需要に対して,短期的なショートをしていくのがアノマリーでもあった。

しかし,ここのところ異常気象が相場を支配したり,ハリケーンの影響が長引いたりと,いろいろと要因が絡み,結局たいした下げもなくロング優勢となってしまっている。来年度からはこの印式は改めるべきだし,今後の冬にかけても同じだろう。

さて,昨日のデータはどうであったか。

・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は34Bcfから59Bcfの範囲で、中央値は41Bcfと推定されている。7月15日に終わる週の貯蔵所への純注入量は32Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量41Bcf,昨年の同じ週の純注入量50Bcfと比較すると,減少している。稼働中の天然ガス在庫は2,401Bcfで,5年平均より328Bcf(12%),昨年の同時期より270Bcf(10%)少なくなっている。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を5%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の8.5Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,317Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより328Bcf低くなる計算となる。

・ベーカーヒューズ社によると,7月13日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は153基で1週間前と同じであった。

・Finance, L.P. の出荷データによると,7 月 14 日から 20 日の間に 16 隻の LNG 船が米国から出荷され、合計 61Bcf の LNG を積載した。

・LNG輸入基地。Bloomberg Finance, L.P.の出荷データによると,Constellationが運営するマサチューセッツ州ボストン近郊の Everett LNG FacilityでLNG船が約3Bcfの貨物を出荷した。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比2.9%(2.1Bcf/d)増加した。発電用天然ガス消費量は,前週比3.9%(1.6Bcf/d)増加した。産業部門は0.8%(0.2Bcf/d)増加した。家庭用・業務用では3.5%(0.3Bcf/d)増加した。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比0.8%(0.8Bcf/d)増加した。

以上。

今後も秋口に欠けて上昇トレンドは継続すると見込んでいる。

一方で,そこから下降トレンドかというと……

2022年7月15日金曜日

7月2週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。

天然ガスは, 6.0台でのレンジの動きとなっている。6.9あたりの抵抗にはじかれては下がり、6.2あたりを貫通するも6.05あたりで戻されるような感じ。現状を考えていくと,冷房需要の増加から価格上昇となり,それが徐々に改善されることで,価格をさえているように見える。

夏の定番のような動きでもあるので,9月頃までは同じようになるの出ないか。まぁその時期にはハリケーンが待っているので,動きを観察していかなければならない。

さて,データはどうだったろうか。

・The Desk が行った天然ガスアナリストの調査によると,1 週間の可動式天然ガス在庫の純増減は,43Bcf から 69Bcf までの幅があり,中央値は 56Bcf と推定されている。7月8日に終わる週の貯蔵所への純注入量は58Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量55Bcf,昨年の同週純注入量49Bcfと比較して増加した。稼働中の天然ガス在庫は2,369Bcfで,5年平均より319Bcf(10%),昨年の同時期より252Bcf(12%)少なくなっている。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を4%下回っている。仮に残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の8.3Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,326Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより319Bcf低くなる。

・ベーカーヒューズ社によると,7月6日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は153基で1週間前と同じであった。

・今週の米国産LNG輸出量は、先週から4隻増加した。Bloomberg Finance, L.P. が提供する出荷データによると,7 月 7 日から 7 月 13 日までに 23 隻の LNG 船が米国から合計 84 Bcf の LNG 輸送能力を 持って出航している。昨週は71Bcfであり,輸出が増加している。

・南テキサスの LNG 輸出基地向けは 2.3Bcf/d とほぼ横ばい,南ルイジアナの LNG 輸出基地向けは 7.7Bcf/d と僅かに減少(1.2%)した。北東部および大西洋岸の LNG 輸出基地への天然ガス供給は,合計で 1.1Bcf/d と比較的横ばいであった。

・ PointLogicのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して0.1%(0.1 Bcf / d)減少した。乾燥天然ガスの生産量は,前のレポート週と比較して0.5%(0.5 Bcf / d)減少した。

・PointLogicのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は、前のレポート週と比較して2.5%(1.8 Bcf / d)増加した。発電に消費される天然ガスは,週ごとに5.0%(2.0 Bcf / d)増加した。産業部門の消費量は,週ごとに0.4%(0.1 Bcf / d)減少した。住宅および商業部門では,消費は1.5%(0.1 Bcf / d)減少した。

以上だ。

今週も特に変わらず。

注意しなければいけないのは上値は上がり続け,底値も上がり続けていること。前回はじかれたからと言って,安易にショートしないということ

2022年7月12日火曜日

見通し 第4弾

 さて,更新していこう。


まずはファンダメンタルズについて。


ただしファンダメンタルズについては大きく変わっていない。ウクライナ情勢も怪しいままだし,解決もしていない。ただし変化してきたこともあるので,記載しておこう。


・まずは米国の在庫統計について。

依然として在庫は増加傾向にある。先週の在庫統計で,予想よりも減少している。最近の傾向として,在庫統計をきっかけにトレンドの転換となっている。それには充分京すべきである。

リグ稼働数も先週は減少していた。また,在庫統計の在庫増加が5年平均を下回っていることは継続している。これが示すのは,在庫不足だけではなく,冬の在庫不足が顕著になるということである。


・長期予報の変化について

現在は夏の冷房需要が意識されやすい時期に入ってきた。突然の上昇,暴騰のおおくは気温上昇やハリケーンによる影響が大きい。この違いについてだが,気温についてはじわじわとあげ続ける印象があり,ハリケーンについては一時的な上昇がみとめられ,翌日からは下落しやすい,という特徴があるように思える。

 基本的には上昇をとっていくスタイルで良いと思われる。取引は短期的に。

今週の場合,南部の高温により電力需要が懸念された。テキサスでは節電が求められるほどであり,いまのところ停電とはならなかったようだが,アメリカでも電力は……という状況かも知れない。


・経済動向

リセッションが起こるのではないか。特に欧州では,天然ガスの輸入の停止が危ぶまれており,それによるインフレから,経済がかなり停滞しているように見える。また,今週からこれまで欧州に天然ガスを提供していたノルドストリームが点検のために停止した。

このまま停止するのではないか,という懸念が強いし。ただ,ロシアもそこまですれば全面戦争になりかねない事は理解しているのではないだろうか。ただ,それでも止まらない可能性があるのは頭に入れておくべきだ。

前回から,この3つの要素が変化していると考えておこう。








今後の展望

・上記チャートの通り,5.5-7.0のレンジを想定する。基本的には,先週までは売りたい,と思っていたのだが,ノルドストリームの件もあるので,21日(再開予定のため)に近づくにつれて,ロングから入るようにしたい。

・基本的には,スキャルティングかデイトレードの方向で。スイングをするには,少し不透明すぎる。


・上記ツイートの通り,スキャるならば東京時間のレンジで。デイトレを行うならば,欧州時間の上昇から,アメリカ時間を想定しておきたい。

・動く時間軸は,17時,20時,22時,なので,そこは意識しておきたいが,無理にトレードをする必要性はない。固いところだけ,頂くのがよいだろう。


2022年7月9日土曜日

7月1週目 天然ガスまとめ

こんばんわ。

天然ガスは,上昇することになった。アメリカ国内からの輸出が滞ることによって,だぶつきへの不安により5前半まで下げていたが,電力需要の盛り返し,その後の在庫統計から,6大に復帰した。

ただし,上昇の理由の一つに電力需要があったため,週末は価格を下落させて終わっている。

さて,データはどうであろうか。

・天然ガスアナリストのデスク調査によると,天然ガスの稼働中の在庫に対する週ごとの純変化の推定値は,正味注入量が59Bcfから81Bcfの範囲であり,推定値の中央値は72Bcfだった。7月1日までの1週間のストレージへの正味注入量は合計60Bcfだが,5年間(2017〜2021年)の平均正味注入量は60 Bcfで、昨年の正味注入量は25Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計2,311Bcfであり,これは5年間の平均より322 Bcf低く,現時点では昨年より261Bcf低くなってい。

・貯蔵庫への平均注入率は,補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも4%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均である8.3Bcf/ dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,323 Bcfになり,5年間の平均よりも322Bcf低くなる。

・合計71BcfのLNG運搬能力を持つ19隻のLNG船が6月30日から7月6日までに米国を出港した。先週は62であったが,9Bcf増加している。

・PointLogicのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して1.8%(1.3 Bcf / d)増加した。週平均気温今週のレポートでは,テキサス州の砂漠南西部と中部大陸の大部分で通常よりわずかに高い気温と,北東部で通常よりわずかに低い気温とが混ざり合っていた。発電用に消費される天然ガスは,週ごとに2.6%(1.0 Bcf / d)増加し,住宅および商業部門では,消費量が4.1%(0.3 Bcf / d)増加した。

・PointLogicのデータによると,米国全体の天然ガス供給量は,週ごとに0.1%(0.2 Bcf / d)増加して101.7 Bcf/dになった。乾燥天然ガスの生産量は0.1%(0.1 Bcf / d)増加して96.0 Bcf / dになっている。

・Baker Hughesによると,6月28日火曜日に終了する週の天然ガスリグ数は,1週間前から4リグ減少して153リグになった。


以上だ。

全体的に見て,調整の上げのようにも見える。やはり季節要因の冷房需要の増加があり,価格が上昇し,いったん下落する,という流れ。

米国のだぶつきに対して,リグ稼働数を減少させた可能性はある。LNG施設の復帰見込み,冷房需要,ハリケーンなど,やはり突発的な上昇を見込むことができるような要因が多い。

しばらく,休みつつ,前回底値を買っていきたいと考えている。

月曜日に,今後の展望を書こうと思います。

2022年7月1日金曜日

6月4週 天然ガスまとめ

こんにちわ。

色々と反省していたら遅くなった。今週の天然ガスは…………もうね…………馬鹿なのか,と思ってしまう。6.0後半からじわじわと下げ,6.6台まで戻した後の,在庫統計を受けての15%の下落。

こういうの,運がいい人はとれているだろうけど,運が悪い僕みたいなのは見事に逃している。6.8付近まで上げてからの下落と,シナリオを作成していたので,対応できなかった。

対応できないものは仕方が無いので,これはこれ。

さて,大幅な在庫の増加を受けての下落ではあるが,もう一つ,忘れてはいけないのは天然ガスプラント。ここは液化天然ガスを生成する場所であり,天然ガスを液化して輸出するための場所でもある。

ここの停止期間が延びるのではないか,という思惑も昨晩は重なっていた。輸出できない,ということは,アメリカ国内の天然ガスがだぶつくということを示しており,当然在庫過多になる。一方の欧州は天然ガスが足りない状況なので,価格が上がっていく,という循環になっている。

つまり,欧州時間の上げを狙い,ショートもしくはロングをしていくのがとりやすい戦略だろう。

さて,データはどうだったろうか。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を5%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の8.3Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,323Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより322Bcf低くなる。

・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると,週間の可動天然ガス在庫の純増減の予想は69Bcfから80Bcfの範囲で,中央値は75Bcfとされた。6月24日に終わる週の貯蔵への純注入量は82Bcfとなり,5年(2017-2021)平均の純注入量73Bcf,昨年の同じ週の純注入量73Bcfと比較して,増加している。稼働中の天然ガス在庫は2,251Bcfで,この時点では5年平均より322Bcf,昨年より296Bcf少なくなっている。

・Bloomberg Finance, L.P.の出荷データによると、6月23日から6月29日の間にLNG船17隻,合計62BcfのLNG運搬能力が米国を出航。テキサス州のヒューストン南方のキンタニアイルランドのフリーポートLNG施設は6月8日に火災が発生して以降もオフラインの状態が続く。今週のLNG輸出量は,前年同週(2021年6月30日に終わる週)の輸出量より4隻少なく,先週と船舶数は同じだが,量としては,6Bcf少ない。

・PointLogicのデータによると,今週の米国内天然ガス総消費量はほぼ横ばいであった。週平均気温は,米国南部,西海岸,ロッキー山脈で平年を上回ったが,その他の地域では平年を下回る気温であった。発電用天然ガス消費量は前週比 1.3% (0.5Bcf/d) 増加したが,家庭用および商業用セクターの天然ガス消費量が 5.8% (0.5Bcf/d) 減少したことにより相殺された。産業部門の消費量とメキシコへの天然ガス輸出量は,いずれも前週比横ばいだった。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス供給量は全体で前週比0.4%(0.4Bcf/d)増の101.6Bcf/dとなった。乾式天然ガス生産量は0.4%(0.4Bcf/d)増の95.9Bcf/d,カナダからの純輸入量は5.9Bcf/dとほぼ横ばいだった。

・ベーカーヒューズ社によると,6月21日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週比3リグ増の157リグとなった。

以上だ。







2022年6月24日金曜日

6月3週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。

天然ガスは先週の流れを引き継ぎ続落している。7台から一気に6.2台まで下落している。6.2では踏ん張っており,6.3に到達するようでしない,ヨコヨコの展開。

個人的にはいまいいち良く分からないのだが, 天然ガスの精製施設の炎上から,再開の短期化,そしてその延長という流れで,上下を食い返しているようだが,炎上が上昇じゃないのが本当によく分からないので,その辺は無視して流れに乗るべきなのかも知れない。

さて,データはどうであろうか

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を6%下回っている。仮に残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の8.4Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,314Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより331Bcf低くなる

・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると、週明けの可動式天然ガス在庫の純増減の予想は、56Bcfから71Bcfの範囲で、中央値は63Bcfとされた。

・6月17日に終わる週の貯蔵所への純注入量は74Bcfとなり、5年間(2017-2021)の平均純注入量82Bcf,昨年よりは同じ週の純注入量49Bcfで少ないが,五年平均と比較すると減少している。稼働中の天然ガス在庫は2,169Bcfで,この時点では5年平均より331Bcf,昨年より305Bcf減少している。

・Bloomberg Finance, L.P.の出荷データによると,6月16日から6月22日の間に18隻のLNG船が米国から68BcfのLNG運搬,米国を出港した。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は0.5%(0.3Bcf/d)の微増。週平均気温は,米国南部とミッドコンチネントで平年より高く,太平洋岸と大西洋岸で平年より低かった。家庭用・業務用部門では、天然ガス消費量は前週比 3.7%(0.3Bcf/d) 増加し,電力部門では,前週比 0.3%(0.1Bcf/d) 増加した。産業部門は0.4%(0.1Bcf/d)減少,メキシコへの輸出は4.6%(0.3Bcf/d)減少した。米国のLNG輸出施設向け天然ガス受入量は平均10.7Bcf/dで,先週より0.1Bcf/d増加した。

・ポイントロジックのデータによると,米国全体の天然ガス供給量は,前週比0.4%(0.4Bcf/d)の微減となる101.2Bcf/dとなった。乾式天然ガス生産量は95.5Bcf/dと変わらず,カナダからの純輸入量は7.1%(0.4Bcf/d)減となった。

・ベーカーヒューズ社によると,6月14日(火)に終わる週の天然ガスのリグ数は,前週から 3基増加し154基となった。

以上だ。

ちなみにスポット価格を見ると,以下の通りであり,二番天井がついた可能性が高い。



2022年6月17日金曜日

6月2週 天然ガスまとめ

おはよう。

今週の天然ガスは,開いた口が塞がらない相場。-16%超の下落から,半値戻して,さらに半値下げているので,もう笑えない。下落の発端は,アメリカのガス精製プラントが予想よりも早い回復の見込みが見込まれたことによる。

これによって,大きな下落幅を記録し,まさにアルトコインのような動き。その後は,結局ウクライナ情勢に左右される展開となり,欧州のガス供給懸念から,つられ高となった。

結果として,昨日の在庫統計を受け、8.0までの上昇から7.4台までの下落となった。

長期的なトレンドからも下落にようやく入っているように見えてきたので,前回の高値9.6台がトップとして動いていくと良いのではなかろうか。ウクライナ情勢は継続するとして,ハリケーンシーズンに入ること,冷房需要シーズンにはいることから,涼しい天気予報や理由のない下落では買っていきたい。

さて,昨日の在庫統計はどうであったか。

・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると,週明けの可動式天然ガス在庫の純増減の予想は79Bcfから96Bcfの範囲で,中央値は90Bcfとされた。

・6月10日に終わる週の貯蔵所への純注入量は92Bcfとなり,5年間(2017-2021)の平均純注入量79Bcf,昨年の同じ週の純注入量28Bcf。稼働中の天然ガス在庫は2,095Bcfで,この時点では5年平均より323Bcf,昨年より330Bcf少なくなっている。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を6%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の8.6Bcf/dと同じであれば、10月31日の総在庫は3,322Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより323Bcf低くなる。

・Bloomberg Finance, L.P. が提供した出荷データによると,6 月 9 日から 6 月 15 日までに 21 隻の LNG 船が米国を出航,合計 77Bcf の LNG を積載していたことが判明した。ヒューストン南方のテキサス州クインタナ島にあるフリーポートLNGは、6月8日に火災が発生し操業を停止したため、今週は出荷がなかった。

・PointLogic のデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比 8.5%(5.3Bcf/d) 増となった。週平均気温は,米国南部で概ね高く,一部で平年より低い気温となった地域を除き,ほとんどの地域で平年より高い気温となった。電力部門は,空調需要の増加により,前週比17.6%(5.7Bcf/d)増となり,最も大きな消費量の変動を占めた。一方,産業部門は前週比1.5%(0.3Bcf/d)の減少,家庭・商業部門を合わせた消費量は0.7%(0.1Bcf/d)の微減となった。

・PointLogic のデータによると,米国全体の天然ガス供給量は,前週比0.8%(0.8Bcf/d)微増の101.7Bcf/dとなった。乾式天然ガス生産量は95.5Bcf/dと横ばい。

・ベーカーヒューズ社によると、6月2日(火)に終わる週の天然ガスのリグ数は151基で1週間前と同じだった。

以上だ。

こうしてみると,昨年の在庫の増加量を超えており,米国での天然ガスの過剰在庫が見えてきてもいる。まだまだ平年に比べると在庫量は少ないものの,今後もこの生産が維持されれば,徐々に在庫量も平均的な量になるのではないだろうか。

今後注意しなければならないのは,在庫量の増加がこのまま維持されること。維持されるのであれば,欧州の懸念によりある程度高止まりはするものの,ウクライナ情勢の緩和により16%越えの下落はあり得る。

いつまで続くかは分からないが,両建てを考慮して,戦略をたてていきたい。


2022年6月12日日曜日

見通し 第3弾

さて,更新していこう。

まずはファンダメンタルズについて。

ただしファンダメンタルズについては大きく変わっていない。ウクライナ情勢も怪しいままだし,解決もしていない。ただし変化してきたこともあるので,記載しておこう。

・まずは米国の在庫統計について。

毎週まとめを行っているが,リグ稼働数の増加に比べて,在庫統計の在庫増加が5年平均を下回っている。これが示すのは,在庫不足だけではなく,冬の在庫不足が顕著になるということである。

・長期予報の変化について
現在は夏の冷房需要が意識されやすい時期に入ってきた。突然の上昇,暴騰のおおくは気温上昇やハリケーンによる影響が大きい。この違いについてだが,気温についてはじわじわとあげ続ける印象があり,ハリケーンについては一時的な上昇がみとめられ,翌日からは下落しやすい,という特徴があるように思える。
 基本的には上昇をとっていくスタイルで良いと思われる。取引は短期的に。

・経済動向

リセッションが起こるのではないかと危ぶまれている状況。当然,発電に使用されている天然ガスは,経済の停滞による天然ガスの消費量の減少の予測である。現に現在のチャートは供給不安で上がり,リセッションへの不安で下げようとする。

また,先週のCPIからするにインフレは継続しつつもピークアウトしつつあるということがわかる。もっとも市場としてはここまで強いものを想像していなかったように思えるが。

前回と違い,この3つの要素が加わっていると考えておこう。

また,ウクライナ情勢についてはやはり年単位となるのではないか。プーチンが暗殺されれば,エネルギー関連に対しての制裁は和らぎそうだが。。


さて,今回はチャートを載せておこう。














価格の予想は苦手だが,

・ロングを狙うならば,8.0までは引っ張りたい。

・ショートを狙うのであれば,9.5-9.7に網を張っておきたいと思っている。ベースとしてあるのは,上記の通りの内容であるから,基本的にはロングを狙い,このあたりをTPとしてみておくと良いと思われる。

・一方でファンダメンタルズは,ヨコヨコを示唆していると思う。とすると,8.0ー9.6あたりの大きなレンジを想定しながら,取引を進めるのがよいのかも知れない。


ロスカットに引っかかるということは流れも読めていないのでは? と思うかも知れないが現在の天然ガスの挙動からするとノイズに近いと思っている。ノイズ、というのをまず排除して,精度を上げたいと思う今日この頃である。

2022年6月10日金曜日

6月1週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。

少し遅くなったが, 今日も記載しておこう。今週の天然ガスは荒い動き。8.2-9.5のレンジを想定していたものの結局,8.0-9.6と想定レンジを大幅に超えてきている。この時期は,気温上昇による電力需要やハリケーンなどによって価格が不安定になりやすい状況である。

そこにウクライナ情勢が関わっているので,価格も大きく動くのは仕方が無いのだろう。変わらず想定はレンジをここに置き,指し値は,8.0台ー9.6台と,刺されば良いよね的な形で,構えておきたい。

さて,データはどうだったろうか。

・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると,週明けの可動式天然ガス在庫の純増減の予想は,85Bcfから105Bcfの範囲で,中央値は99Bcfとされた。貯蔵所への純注入量は97Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量100Bcf,昨年の同週の純注入量98Bcfと比べ,減少した。稼働中の天然ガス在庫は1,999Bcfで,この時点では5年平均より340Bcf,昨年より398Bcf少なくなっている。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を9%下回っている。仮に残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の8.7Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,305Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより340Bcf低くなる。

・Bloomberg Finance, L.P.の海運データによると,6月2日から6月8日の間に22隻のLNG船が米国から合計82BcfのLNG運搬能力を持ち,出航した。先週と比べて-3Bcf。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前報告週に比べ 1.8% (1.1Bcf/d) 増加した。気温は全般的に上昇したが,米国の大部分では平年並みに推移し,一部では平年より高い気温と低い気温が混在していた。

・前週比で最も消費量が増えたのは発電部門で,空調需要の増加により6.9%(2.1Bcf/d)増加した。一方,住宅・商業部門では,暖房需要の減少により、10.5%(1.0Bcf/d)減少した。産業部門の消費量はほぼ横ばいであった。米国のLNG輸出施設への天然ガス供給量(LNGパイプライン受入量)は,今週は平均12.5Bcf/dと先週より0.3Bcf/d減少している。

・ポイントロジックのデータによると,今週の米国天然ガス供給量は100.8Bcf/dと横ばいである。

・ベーカーヒューズ社によると,5月31日(火)に終わる週の天然ガスのリグ数は151基で1週間前と同じだった。

以上。

方針はツイートしているとおり。



2022年6月3日金曜日

5月5週目 天然ガスまとめ

おはよう。

今週の天然ガスは相変わらず荒い動きをしている。8.2台まで一旦下げたかと思うと,9.0台まで上げ,その後は8.4,8.7と値動きが安定せず,大きな値幅で動いている。こうした動きでは大きな利益が得やすいが,逆もまたしかりなので,短期での取引を心がけたくなる。 

といっても,30分で600pips下げたりするのはやめてほしいものだ

さて,データはどうだろうか

・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると,週明けの可動式天然ガス在庫の純増減の予想は,71Bcfから92Bcfの範囲で,中央値は84Bcfとされた。

・5月27日に終わる週の貯蔵所への純注入量は90Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量100Bcf、昨年の同じ週の純注入量100Bcfと比べ,減少している。稼働中の天然ガス在庫は1,902Bcfとなり,この時点で5年平均より337Bcf,昨年より397Bcf減少している。

・貯蔵庫への平均注入量は、補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を10%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が 5 年間の平均である 9.0Bcf/d と同じであれば,10 月 31 日の総在庫は 3,308Bcf となり,この時期の 5 年間の平均 3,645Bcf より 337Bcf 少な いことになる。

・Bloomberg Finance, L.P.の海運データによると,5月26日から6月1日の間に,合計85BcfのLNG運搬能力を持つ23隻のLNG船が米国を出航した。先週が90Bcfで,24隻の船であった。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前報告週に比べ 4.3% (2.7 Bcf/d)減少している。

・気温は,平年より高かったり低かったりする地域はあるものの全米で概ね緩やかになっている。

・家庭用および商業用セクターの消費量が前週比で最も減少し,19.7% (2.3 Bcf/d)減となった。米国のLNG輸出施設向け天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)も若干減少し,平均で12.8Bcf/dと先週より0.2Bcf/d減少している。

・産業部門の消費量は、前週比1.8%(0.4Bcf/d)減少した。発電用天然ガス消費量も前週比0.3%(0.1Bcf/d)減とやや減少している。

・ベーカーヒューズ社によると、5月24日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は、前週から1リグ増の151リグとなった。

以上だ。

個人的には,スポット価格がそろそろ二番天井をつけているように見える。加えて,日亜氏が下げに転換しており,ハリケーンによる上昇をたたきたいところ。




2022年5月27日金曜日

5月4周目 天然ガスまとめ

おはようございます。

天然ガスは相変わらずアライ動き。7.0代後半から供給不安,気温上昇による需要観測から,9.5付近まで一気に値を上げている。昨日の在庫統計を受けて9.4-8.6動くなど,価格の動きがものすごく荒い。

こういうときはスルーしてもいいのだが,爆益と爆損リスクのバランスがとれているならばいいのだが,恐ろしすぎて…………まぁ,証拠金入れていないので取引すらしていないのだが。

さて,データを見ていこう。

・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると,週明けの可動式天然ガス在庫の純増減の予想は,76Bcfから103Bcfの範囲で,中央値は86Bcfとされた。

・5月20日に終わる週の貯蔵への純注入量は80Bcfとなり,5年(2017-2021)平均の純注入量97Bcf,昨年の同じ週の純注入量109Bcf。稼働中の天然ガス在庫は1,812Bcfで,この時点では5年平均より327Bcf,昨年より387Bcf減少している。

・Bloomberg Finance, L.P.の出荷データによると、5月19日から25日の間に24隻のLNG船が90BcfのLNG運搬能力を持ち米国を出港した。昨週が73Bcfであった。

・PointLogic のデータによると,米国の天然ガス消費量は前週比 1.7%(1.0Bcf/d) 増加した。西部地域の気温は平年より低く,南部,中部,北東部の気温は平年より高かったが,前週に比べれば緩やかになっている。家庭用および商業用セクターの消費量が前週比で最も増加し、16.3% (1.6 Bcf/d)の増加となった。米国の液化天然ガス(LNG)輸出施設向け天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)も増加し,平均12.9Bcf/dと,先週より0.9Bcf/d増加した。産業部門の消費量は前週比1.4%(0.3Bcf/d)増加した。発電用の天然ガス消費量は,これらの増加分を一部相殺し,前週比2.8%(0.9Bcf/d)減となった。

・ベーカーヒューズ社によると,5月17日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週から1リグ増の150リグとなった。

・テキサス州西部とニューメキシコ州のペルム紀盆地で市場に出された天然ガス生産量は,2021年に1日あたり167億立方フィート(Bcf / d)の新しい年間最高値に達した。2022年5月の短期エネルギー見通し(STEO)では,生産量は,2022年には2.1 Bcf / d増加し,23年にはさらに1.7 Bcf/d増加すると予想されている。

以上だ。

考えていくと,昨晩の動きとしては,在庫統計での大幅な減少がみられたので急騰。

その後9.4付近で息切れ,前回の高値を更新できなかったことにプラスして,輸出量の増加が確認される。輸出量の増加量と在庫の増加量を足すと,予想以上の在庫プラスとなっており,それが安心材料になった,というところか。

本日は以上だ。



2022年5月25日水曜日

5/24 EIAまとめ

FERCは、米国の輸出を増やすための新しい天然ガスパイプラインプロジェクトを承認

という記事。

・2022年の第1四半期に,連邦エネルギー規制委員会(FERC)は,パイプライン経由および液化天然ガス(LNG)としての米国の天然ガス輸出を増やすことを目的とした3つのプロジェクトを承認した。

・Evangeline Pass Expansion Projectは,Tennessee Gas Pipeline Companyが所有する11億立方フィート(Bcf / d)のプロジェクト。このプロジェクトには13.1マイルの新規パイプラインと2つの新規コンプレッサーステーションが含まれ,ルイジアナ州プラクミン・パリッシュで計画中のプラクミンLNGプロジェクトに天然ガスを供給する。

・アルバータ・エクスプレス・プロジェクトは,TCエナジー社が所有する日量0.17Bcfのプロジェクトで,Great Lakes Gas Transmission (GLGT) システムとANRパイプラインの既存容量を使用し,ルイジアナ州エバンジェリンパリッシュに新しいコンプレッサーステーションを追加する予定。

・FERCが承認した3番目のプロジェクトは,米国の天然ガスをパイプライン経由でメキシコのバハカリフォルニアにあるEnergia CostaAzulLNG輸出プロジェクトに輸送するために容量を0.5Bcf/d拡張する。

・2022年の第1四半期に0.43Bcf/ dを超える新しい天然ガスパイプライン容量が完成したと推定される。2021年に、米国は7.44 Bcf / dの新しいパイプライン容量を追加したと推定される。

以上だ。

アメリカはアメリカで天然ガスの生産量を増加させるために,努力している。
だがそれ以上に,市場が供給不安へと偏っており,非常に難しい状況。


2022年5月20日金曜日

5月3週目 天然ガスまとめ

おはよう。

天然ガスの値動きは相変わらずメンヘラ。一旦7.9台まで下げたあと,在庫統計からの流れで8.5近くまでの上昇のあと,ダウなどの主要株価指数の下落に合わせたように8.1台まで下落している。

ちょっと,意味がわからん。

一様昨日の展望で,6.5-8.5のレンジを想定しながら,と記述しておいたので,役に立った人もいたのかも知れないが,こんなよそうは当たったわけではなく,たまたまそうなったというだけなので, ノイズと考えていてほしい。アンダスタン?

さて,データはどうだったのだろうか?

・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると,週明けの可動式天然ガス在庫の純増減の予想は81Bcfから92Bcfの範囲で,中央値は87Bcfだった。5月13日に終わる週の貯蔵所への純注入量は89Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量87Bcf,昨年の同週の純注入量71Bcfと比較すると,昨年と比較すると増加しているが,平均よりは微増と言ったところ。稼働中の天然ガス在庫は1,732Bcfで,この時点では5年平均より310Bcf,昨年より358Bcf減少している。

・今週の米国産LNG輸出は,先週から2隻減少。Bloomberg Finance, L.P. の出荷データによると,5 月 12 日から 18 日の間に 19 隻の LNG 船が米国から出発し,合計 73 Bcf の LNG 輸送能力があることが判明している。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比 3.5% (2.3 Bcf/d)減となった。南部,中部,北東部の気温は平年より高く,西部の気温は平年並みであった。太平洋岸北西部は冷涼な気候が続いているが,気温は上昇傾向にある。北東部および中部大陸の気温が上昇し,暖房需要が減少した結果,家庭用および商業用天然ガス消費量は 30.8% (4.4 Bcf/d)減となった。電力部門の消費は,空調需要の増加により9.0%(2.6Bcf/d)増加した。

・ベーカーヒューズ社によると,5月10日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週比3基増の149基となった。


以上だ。

確か先週は季節外れの寒波の影響があったはずなので,輸出が減少しているのだろうか? 生産自体には大きな影響を与えていないようなので,それも安心材料か。

ただ,一方で在庫の増加用は相変わらず少ない。例年夏の異常気象が常態化してきているので,現在の在庫では夏の電力需要は厳しいのではないだろうか。

2022年5月19日木曜日

今後の見通し 2弾

さて,更新していこう。

まずはファンダメンタルズについて。

ただしファンダメンタルズについては大きく変わっていない。ウクライナ情勢も怪しいままだし,解決もしていない。ただし変化してきたこともあるので,記載しておこう。

・まずは米国の在庫統計について。

毎週まとめを行っているが,リグ稼働数の増加に比べて,在庫統計の在庫増加が5年兵器を下回っている。これが示すのは,在庫不足だけではなく,冬の在庫不足が顕著になるということである。

 








これを見れば明らかで,このペースで行くと,在庫の五年平均の下限となると思われる。とすると,ただでさえ欧州の在庫が足りないところにこれはとても痛い。

・経済動向

リセッションが起こるのではないかと危ぶまれている状況。当然,発電に使用されている天然ガスは,経済の停滞による天然ガスの消費量の減少の予測である。現に現在のチャートは供給不安で上がり,リセッションへの不安で下げようとする。

前回と違い,この二つの要素が加わっていると考えておこう。

また,ウクライナ情勢についてはやはり年単位となるのではないか。プーチンが暗殺されれば,エネルギー関連に対しての制裁は和らぎそうだが。。


さて,今回はチャートを載せておこう。




















価格の予想は苦手だが,

・ロングを狙うならば,6.5がネックラインとなっている。前回と変わらず,7.0を下回るようであれば,とおもう。

・ショートを狙うのであれば,三尊を考えておいても良いと思う。週足を見ると,あと少しで下落トレンドが始まりそうな雰囲気になっているので,ショートが優位にも見える。

・一方でファンダメンタルズは,ヨコヨコを示唆していると思う。とすると,6.5-8.5あたりの大きなレンジを想定しながら,取引を進めるのがよいのかも知れない。

個人的には当て屋ではないのだが,ある程度の価格レンジは想定している。チャート(MACD)の形次第だが,日足が下向きになり,ある程度下ったところからロングを狙いたいな,と思っている。

ただ,ポジションのタイミングの精度を上げたい。昨日もそうだし,チャートの名上がれに嫌われはじめると,方向性は合っていてもロスカットに引っかかってしまう。

ロスカットに引っかかるということは流れも読めていないのでは? と思うかも知れないが現在の天然ガスの挙動からするとノイズに近いと思っている。ノイズ、というのをまず排除して,精度を上げたいと思う今日この頃である。

2022年5月13日金曜日

5月2週目 天然ガスまとめ

こんにちわ

今週の天然ガスだが,結局のところウクライナ情勢による影響が強いことをはっきりさせられたような気がする。先週の流れに引き続き,材料出尽くしでの大きな下げから,ウクライナがパイプラインを停止させるという流れで,上昇した。

結局のところホットライン相場が今後も継続していくことを改めて確認させられた。しかしながら,昨日の在庫統計の値が予測値よりも小さく,五年平均の純増量よりも低いにもかかわらず,大きな上げとはならなかった。

まれにタイムラグが発生し,ゆっくり上げていくこともあるのだが,なんとも言えない。現状も,7.6後半をうろうろしており,方向感無くヨコに進んでいる状況である。

さて,データはどうか。

・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると,週明けの天然ガス在庫の純増減の予想は,64Bcfから86Bcfの範囲で,中央値は80Bcfとされた。5月6日に終わる週の貯蔵所への純注入量は76Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量82Bcf,昨年の同週純注入量70Bcfと。稼働中の天然ガス在庫は1,643Bcfで、この時点では5年平均より312Bcf、昨年より376Bcf少なくなっている。

・Bloomberg Finance, L.P.の海運データによると,月5日から5月11日の間に,LNG船21隻(合計76BcfのLNG運搬能力が米国から出荷された。

・米国の天然ガス消費量は,中西部と北東部の気温が平年より低く、前週比3.2%減(2.2Bcf/d)の結果となった。PointLogic のデータによれば,家庭用および商業用セクターの天然ガス消費量は 15.8% (2.7 Bcf/d)減少。南部の大部分では,気温は平年より高かった。

・発電部門の天然ガス消費量は 3.3% (0.9 Bcf/d)増加した。産業部門の消費量は 1.8% (0.4Bcf/d) 減少した。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前報道週と比較して0.3Bcf/dの増加となった。乾式天然ガス生産量は前週比 1.0%(1.0Bcf/d) 増加した。

・ベーカーヒューズ社によると,5月3日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週比2基増の146基となった。

以上だ。

ぎんいろはというと,暇を持て余して,中途半端な値での取引と適当な損キリを繰り返したため,手痛い罰を受けた。休むも相場,やはり自分のタイミングで入るのが一番だなぁとあらためて実感した。

2022年5月6日金曜日

5月1週目 天然ガスまとめ

おはよう。

天然ガスは相変わらず酷い動き。昨日は,8.6台から在庫統計を受けて8.1台まで下落のあとに,8.9までの暴騰。これが二ヶ月くらいの出来事ならわからないでもないのだが,一日のそれも12時間の中での動きなので,頭がおかしくなりそう。

最凶にして最狂とはよくいったもの。

8.0からのショートを想定していたものの,そもそもそのような想定が通用する商品ではなかったことを改めて痛感した。といっても,その場その場で対応し,利益を得ているわけだが,シンプルに運が良かっただけだろう。

さて,データどうだろうか。

・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると,週明けの可動式天然ガス在庫の純増減の予想は,56Bcfから81Bcfの範囲で,中央値は70Bcfとされた。4月29日に終わる週の貯蔵所への純注入量は77Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量78Bcf,昨年の同週純注入量53Bcfと比べ,減少している。稼働中の天然ガス在庫は1,567Bcfで,この時点では5年平均より306Bcf、昨年より382Bcf減少している。

・今週の米国LNG輸出は,先週から2隻増加。Bloomberg Finance, L.P. が提供する出荷データによると,4 月 28 日から 5 月 4 日までに 25 隻の LNG 船合計 91 Bcf の LNG 運搬能力が米国から出荷された。

・米国の天然ガス消費量は,発電用で3.9%(1.1Bcf/d)増加し,前週比1.0%(0.6Bcf/d)の増加となった。ポイントロジックのデータによると,産業部門の天然ガス消費量は 0.7% (0.2Bcf/d) 減少し,家庭・商業部門の消費量は 1.6% (0.3Bcf/d) 減少している。今週は南部全域で気温が平年より高く,エアコン需要の増加につながった。西部,中西部,北東部の気温は週の大半で平年を下回り,これらの地域では暖房需要の増加につながった。

・米国の天然ガス供給量は,前週比でほぼ横ばい。ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比0.1%(0.1Bcf/d)増加した。

・ベーカーヒューズ社によると,4月26日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は144基で1週間前と変わらず。石油系リグ数は3リグ増の552リグとなった。

以上だ。

昨晩の暴騰をこうして眺めていくと,予想以上の在庫ではあるものの,5年平均と比べると増加率が低いし,暖房・冷房需要とそして,今週の寒気により生産が出来ないよね。という反応で,下から上に上げたのだろう。

今週はもう休憩する予定だが……

2022年4月29日金曜日

4月4週目 天然ガスまとめ

おはよう。

今週の天然ガスは相変わらず粗いスタート。先週の下落から6.4台までいったん下げるも,その後はロシアからの供給懸念により7.5まで上昇し,現在は7.0付近をふらふらしている。とてもではないが,長期的な勝負はしにくい環境にある。

一方で,8.0台へ復帰できていないところを見ると,一旦の天井は8.0にあると考えても良いと思われる。ただし,あくまでいったんであることは覚えておかなければならないと思われる。

さて,データはどうだろうか。

・天然ガスアナリストのデスク調査によると,天然ガスの稼働量に対する週ごとの純変化の推定値は,正味注入量が20Bcfから47Bcfの範囲であり,推定値の中央値は40Bcfであった。

・4月22日までの1週間のストレージへの正味注入量は合計40Bcf。5年間(2017〜2021年)の平均正味注入量は53 Bcfで,昨年の正味注入量は18Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計1,490Bcfであり,これは5年間の平均より305 Bcf低く,現時点では昨年より406Bcf低くなっている。

・Bloomberg Finance、LPから提供された出荷データによると,合計84BcfのLNG運搬能力を持つ23隻のLNG船が4月に米国を出港した。

・PointLogicのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,すべてのセクターの消費量が減少したため,前のレポート週と比較して9.6%(7.0 Bcf / d)減少した。住宅部門と商業部門の消費量は,電力部門と産業部門を合わせたものよりも減少し,27.6%(6.2 Bcf / d)減少し,日中の平均気温を上回った。発電用に消費される天然ガスは0.5%(0.1 Bcf / d)わずかに減少し,産業部門は2.8%(0.6 Bcf / d)減少した。

・PointLogicのデータによると,今週の天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して0.5%(0.5 Bcf / d)減少した。

・Baker Hughesによると,天然ガスリグ数は、1週間前から1リグ増加して144リグになった。

以上だ。

全体的には貯蔵シーズンであり,消費量が減少し生産量が増加することで,在庫増加のペースが速い。昨年と比較しても多く,リグの稼働数も毎週増加している。夏の需要,その後の冬の需要まで満たせるかどうかが鍵となる。特に,冬はロシア問題の継続から欧州が……という状態なので,例年の平均程度ではとても足りないだろう。

ウクライナ問題がどうなっていくか,5/9でいったん停戦の運びとなるか,まだ目が離せない状態だ。


2022年4月25日月曜日

4/25 EIAまとめ 

先日中国の天然ガスの生産量が増えたよ,という記事をツイートしたと思う。

それに関するEIAの記事がアップされていたので,紹介しよう。

中国は2021年に天然ガスの輸入と国内生産の両方を増加させた

というお話。

・2021年には,中国で1日あたり平均355億立方フィート(Bcf / d)の天然ガスが消費された。中国で消費された天然ガスの半分以上は国内生産によるものである。

・2022年3月,中国政府は第14次5カ年計画(2021–25)を発表した。これは,国内天然ガス生産目標を2025年までに22.3 Bcf / d,2021年の国内生産より3.0 Bcf/d多くの生産目標を設定している。

・中国におけるシェールガス開発は,ここ数年順調に増加しており,2017年以降,毎年21%増加している。しかし,2021年のシェールガス生産量は2.2Bcf/dとなり,2020年までの政府目標である2.9Bcf/dを下回る結果となっている。

以上だ。
下図のように,中国の天然ガスの生産量は増加している。今後は国内で術tまかなえるだけになるかも知れない。ただそれはまだ先の話。

現状,中国は価格に影響を与えてこないであろうが,今後は注意が必要かな,とは思う







2022年4月22日金曜日

4月3週目 天然ガスまとめ

おはよう。

今週の天然ガスはロールオーバーも含めてジェットコースのような展開。一旦8.0題をつけてから,6.8までの下落となり,昨晩の在庫統計を予想以上の積み増しで終え,6.8では買われている。比較的,6台に至ると変われ,7.3位から売りが強くなるように見える。

しばらくは材料が出ないかぎりはこのレンジを展開していくのではないかと思う。基本的には,供給量の増加が観測されているし,5/9の独ソ戦の記念日を目指した戦い方にチェンジしているので,停戦交渉からの何らかのトレンドの発生になると思われる。

ただ,ヨーロッパが脱ロシアを目指しているので,長期的には8を頂点にして讒言していくと思っている。さて,データはどうだろうか。

・ 4月15日に終わる週の貯蔵所への純注入量は53Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量42Bcf。昨年の同じ週の純注入量42Bcfと比較すると,その差は歴然としている。稼働中の天然ガス在庫は1,450Bcfで,この時点では5年平均より292Bcf,昨年より428Bcf少なくなっている。

・Bloomberg Finance, L.P.が提供する出荷データによると,4月14日から4月20日の間に,合計97BcfのLNG運搬能力を持つLNG船26隻が米国を出航。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス消費量は前週比3.0%(2.1Bcf/d)増となった。NOAAによると,平年より低い気温が米国本土の大部分に影響したため,住宅および商業部門が前週から最も増加し,7.6% (1.6 Bcf/d)増となった。発電用天然ガス消費量は前週比 1.4% (0.4Bcf/d) 増加し,産業用消費量は 0.8% (0.2Bcf/d) 増加した。

・PointLogicのデータによると,天然ガスの平均総供給量は先週と変わらず,平均100.5Bcf/dであった。

・ベーカーヒューズ社によると,4月12日(火)に終わる週の天然ガスのリグ数は,前週比2リグ増の143リグとなった。

以上だ。

総合するならば,7.3からは売っても良いと思える。7.4を損キリにしておかないと酷い目に遭いそうだが。6.8はとりあえず買っても良いだろう。

2022年4月20日水曜日

4/20 天然ガスの展望(夏頃?)

おはよう。

まずは環境を確認していく。

・ファンダメンタルズ

1,ロシアウクライナ問題による,ロシアへの経済制裁

 言わずもがなの問題。いつ終わるか,というよりどう終わるかがとても重要。ロシアがウクライナに勝利したとして,EUをはじめとした国は経済制裁を継続すると思われる。となると,ウクライナ情勢あNATO側優勢な形で終わらない限りは,ロシアへの経済制裁は終わる先行きが見えない。

 ただ,8.0をつけ到達感がある中で,投資家の過敏な反応はやや収まってきているように見えるのは確か。むしろ次の材料を探しているとも思える。

2, イラン核合意について

 天然ガスの生産量はアメリカ,ロシアについてイランが続く。ただし気をつけなければいけないのは,イランの生産量がロシアの約三分の一であること。イランもアメリカから経済制裁を受けているため,生産量が低下しているのであろうが,ロシアに変わることは難しいと思われる。また,現時点では核合意について話されておらず,こちらの進行状況によって多少なりとも価格を下げる理由になるかも知れない。

3,天候

 NOAAによると今年の夏は相変わらず平年以上の気温。長期的にはこのような形だが,短期的には寒さが少し落ち着き,貯蔵シーズンに入る。ヨーロッパへの輸出も考えた上で,アメリカの気温上昇はとても……ただし,ヨーロッパでの冷房使用は多くないため,むしろ冬のための在庫の積み増しが出来ないことに懸念しておくべきだと思われる。

4,アメリカの生産量

 アメリカの天然ガスの生産は増加し続けている。供給量は,昨年のレベルを1.8 Bcf /日(18.4%)上回っている。とすると,例年よりも在庫の残量は少なかったが,今後の増加量は昨年を上回ると思われる。

とまぁ,比較的上昇する要因が多いファンダメンタルズではあるものの,現状は材料の出し尽くし感は否めない。今週の天然ガスの在庫統計によって,ちょっとした動きはあると思われる。ロシア情勢が一旦落ち着いたこと,アメリカの供給量が多いことから,ダウントレンドに入っていくのではないかと,ぎんいろは考えている。

5,インフレについて

 現在FRBが必死に抑えようとしているのがインフレ。当然天然ガスもエネルギー関連なのでその影響を受ける,というか,むしろ原油と並ぶ本丸ではないかと思われる。供給と需要のバランスが現状では崩れており,先のコロナ関連による金余りもあり,インフレは今後も緩やかに継続していくことは間違いない。ただ,インフレ率の上昇は,FRBの努力そしてインフレによる買い意欲の低下により緩やかになっていくことが見込まれる。これは長期的な話しなのですぐに影響があるかは不明である。ただ,先物に連動しているCFDなので,折り込みを今年からはじめると思われる。つまり,CPIの上昇率を見ていくのも良いと思われる。現に,先週にピークか? と騒がれており,天然ガスのピークも同じように現れていると見ても良いのではないだろうか。



テクニカルはあまり好きではないが,ぎんいろは常に,その日の終値を結んでエクセルに入力している。これを見ると,一旦天井をつけたようにも思える。ただし,過去の記録を見る限り、過去4年中3年は,高値まで戻ってから,下落している。
このように天然ガスは,天井と思うところから一旦大幅に下落したあと、再度同じぐらいの値まで上昇していることがわかる。ただしこれについては,冬に起きている現象でもあるので,今回のこの時期にそのまま適応できるかはわからない。














大きな流れから行くと,現在はレジスタンスにある。

シェールガス革命があったため,下落したところに戻りかけている。

・状況としては,レジタンスでの攻防が続いており,トレンドの転換となったかは未だに不明である。トレンドの転換としてみるのであれば,もう一度8.0にトライしたあと,しっかり下落したかどうかを確認すべきであると思われる。

・また昨日ツイートしたが,

このように,二桁台に乗せるならば,おそらく夏から冬にかけての引き出しシーズンにあると考える。ただ,この頃にはロシアの問題もある程度片がついている可能性もある。一方で,戦渦が広がり,イランやらの中東を巻き込み,暴騰に至る可能性もあるが,これは読めないので無視する。


まとめ

・ファンダメンタルズとしては,材料出し尽くしとなっている。そのため利益確定がでやすい環境にあると思われる。その証左として昨晩の10%の下落がそれに当たると考えている。一方で,そうしたロングの解消により,上値が軽くなったのも事実である。

・ショートを狙うのであれば,8.0にもう一度トライし,失敗したところから狙っていくのが良いと思われる。
・一方で,ロングはといえば,非常に入りづらい状況でもある。だが入るのであれば,6.0代後半から,と考えておいても良いと思う。その当たりが嫌な位置ではある。

そんなこんなで,現時点では戻り売りを考えておきたいが,夏に近づくにつれ,ロングへと方針を変えていきたい。特に,秋口にはロングを仕込み終わっていたいと,ぎんいろは考えている。

2022年4月18日月曜日

4/18 EIAまとめ

 米国は、3年間で貯蔵中の天然ガスが最も少ない状態で冬を終えた

というお話。

・1月には,全国の気温が通常よりも低くなり,天然ガスに対する住宅,商業,および電力の需要が増加した。より多くの暖房需要と記録的な高液化天然ガス(LNG)の輸出により,天然ガスの生産量が増加したにもかかわらず,稼働中の天然ガス貯蔵所から平均以上の撤退がもたらされた。


















・米国本土48州の地下貯蔵施設での天然ガスの使用量は,2022年3月31日時点で合計1兆3,870億立方フィート(Bcf)となっている。

・1月の米国本土48州の地下貯蔵施設からの純撤退は合計991Bcfであり,2012年以降の1月の貯蔵からの天然ガスの撤退が最も多かった。2022年1月,過去10年間の平均よりも9%高く,1月の引き出しは通常よりも多くなった。


















今後は,生産がさらに増加してくると考える。
一方で,ウクライナ問題を端に発している,世界的な天然ガスの需給バランスが崩れている状況なのでそれでも緩やかな増加にしかならないのではないかと思う。

また,ロシアが勝利宣言をするであろう5/9ごろには一時的に下落するが,その後も結局戦争と制裁は継続しそうなので,夏にかけての押し目になるのではないか

6.0付近までの下落ならば,気にせず買い増しでも良いだろう。

2022年4月15日金曜日

4月2週目 天然ガスまとめ

おはよう。

天然ガスはついに7.3台までの上昇となった。予想よりも早く,一旦7.0台を維持できずに下げるのではないかと思っていただけに,予想外である。

懸念は無論ウクライナ問題であり,どうしようも出来ない問題である。7.0台での反落を予想していた勢が多かったのか,どうにも止まらない状況。

さて,データはどうだろうか。 

・The Deskが実施した天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は5Bcfから29Bcfの範囲で,中央値は21Bcfと推定されている。4月8日に終わる週の貯蔵庫への純注入量は15Bcfで,5年間(2017~2021年)の平均純注入量33Bcf,昨年の同週純注入量55Bcfと比較すると,その差は歴然としている。稼働中の天然ガス在庫は1,397Bcfで,この時点では5年平均より303Bcf、昨年より439Bcf減少している。

・Bloomberg Finance, L.P.の出荷データによると,4月7日から4月13日の間に20隻のLNG船が合計75BcfのLNG積載量で米国を出航した。メキシコ湾が強風と最大7フィートの波など天候不良で,さらにメンテナンスが予定されていたことから,今週はLNG出荷量が少なくなった。

・米国の天然ガス消費量は前週と比較して2.9%(2.1Bcf/d)減少した。天然ガス消費量が唯一増加したのは電力部門で,前週比1.4%(0.4Bcf/d)増加した。産業部門は0.7%(0.2Bcf/d),家庭・商業部門は9.8%(2.3Bcf/d)それぞれ減少した。

・ポイントロジックのデータによると,今週の天然ガスの平均供給総量は,前週と比較して若干減少した。乾式天然ガス生産量は前週比0.1Bcf/dの減少。

・ベーカーヒューズ社による,1週間前より3リグ増の141リグだった。

本日は以上だ。

まだまだという感じだ。

2022年4月8日金曜日

4月1週目 EIAまとめ

こんにちわ。

天然ガスは6.0で高止まり。週末の売りがあっても,この高値圏を維持するのであれば,一旦6.0に定着するではないかと思う。まぁ、そうはいっても天然ガスなので,余裕で5代に戻りそうな気もする。

いったんは,利益確定が出てこないと上も限られてくるので,そろそろ下げることに期待した。ウクライナ情勢も一旦ロシア軍の撤退で落ち着いているようにも見えるが,ベラルーシの参加などからまたきな臭くなっている。

早くロシア情勢が落ち着いて,価格が正常化されることを祈るのみだ。 


さて,データはどうだったろうか。

・The Deskが実施した天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は,純減20Bcfから44Bcfまでの幅があり,中央値は28Bcfと推定された。

・4月1日に終わる週の貯蔵所からの純引出し量は33Bcfで,5年間(2017~2021年)の平均純注入量は8Bcf,昨年の同週純注入量は19Bcf。稼働中の天然ガス在庫は1,382Bcfで,この時点では5年平均より285Bcf,昨年より399Bcf少なくなっている。

・Bloomberg Finance, L.P.の海運データによると,3月31日から4月6日の間に23隻のLNG船が米国を出港し,合計86BcfのLNG積載能力があった。

・PointLogicのデータによると,米国の天然ガス総消費量は,全てのセクターで消費量が減少し,前報道週と比較して9.5% (7.6 Bcf/d)減少した。NOAAによると,今週の平均気温は,米国の最大の暖房センターで平年に近かった。今週最も減少したのは住宅・商業部門で,消費量は21.8% (6.5 Bcf/d)減少した。発電用消費量は前週比1.7%(0.4Bcf/d)減少し,産業部門消費量は前週比2.8%(0.7Bcf/d)減少した。

・天然ガスの平均総供給量は前週比0.8%(0.8Bcf/d)増。乾式天然ガス生産量は前週比0.8%(0.7Bcf/d)増加した。

・ベーカーヒューズ社によると,3月29日(火)に終わる週の天然ガスリグ数は,1週間前より1基増の138基となった。


以上。

暖かくなるにつれて,天然ガスの消費量は落ち込んでいる。一方で,輸出が徐々に増加しており,価格を支えている。もうそろそろ折り込み始めても良いような気がするが,投資家が過敏になっている状況か?

2022年4月1日金曜日

3月4週目 天然ガスまとめ

おはよう。

引っ越し作業がようやく落ち着き,ここから荷物の整理や棚の購入にシフトしていく。そろそろ相場に復帰していきたいと考えているが,果たしてどうなることやら。種銭は問題なく確保できそうだが,忙しくてチャート監視とかしてこれなかったから,それ含めて,夏頃かなぁ。

さて,今週の動きとしては,昨晩はロシアの問題でゴタゴタしながら,5.8まで上げたものの結局在庫統計以降は価格を下げるような動き。こればっかりはという感じかな。 

データはどうだろうか。

・天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は,14Bcfから45Bcfの範囲で,中央値は26Bcfと推定されていた。3月25日に終わる週の貯蔵所への純注入量は26Bcfで,5年間(2017~2021年)の平均純引出量は23Bcf,昨年の同週純注入量は7Bcfでした。稼働中の天然ガス在庫は1,415Bcfで,5年平均より244Bcf,昨年の同時期より347Bcf減少している。

・貯蔵庫からの平均引出し量は,引出しシーズン(11月~3月)である現時点までの5年平均より7%多い。仮に,残りの取出シーズンにおいて,貯蔵庫からの取出量が5年平均の1.1Bcf/dと同じであれば,3月31日の総在庫は1,422Bcfとなり,この時期の5年平均1,666Bcfより244Bcf低くなる。

・Bloomberg Finance, L.P.の海運データによると,3月24日から3月30日の間に25隻のLNG船が米国から93Bcf(前回は82)出航した。

・PointLogicのデータによると,米国の天然ガス総消費量は,すべての主要消費セクターで前週比15.0%(10.4Bcf/d)増となった。NOAA のデータによると,米国東部の日中の平均気温がこの時期としては平年より低かったため,家庭用および商業用セクターの天然ガス消費量が今週最も増加し,39.2% (8.4 Bcf/d) 増加した。発電用天然ガス消費量は前週比4.9%(1.2Bcf/d)増,産業部門消費量は3.4%(0.8Bcf/d)増となった。

・天然ガスの平均総供給量は前週比1.2%(1.2Bcf/d)増加した。乾式天然ガス生産量が前週比0.1%(0.1Bcf/d)増加したため,主要供給源の全てが増加した。

・ベーカーヒューズ社によると,3月22日(火)までの週の天然ガスのリグ数は137基で1週間前と横ばい。

以上。

米国からの天然ガスの輸出が増加傾向にあり,頭打ちはまだ。

欧州は,ロシアからルーブル払いを要求され,そこから手のひら返しでユーロ払いもかとなっている。ここは情報が錯綜し,ヘッドラインで動く感じ。

チャート的には三尊形成も,上昇のトレンドは継続。ロングは,トレンドの真ん中と加減くらいか。夏の暴騰に備えるのもあり。



2022年3月25日金曜日

3月3週目 天然ガスまとめ

おはよう。

天然ガスは5.0台に復帰し,さらに価格を押し上げている。上昇トレンドが続く天然ガスだが,ウクライナ問題とそれに従う欧州の供給不安が継続的に価格の上昇の手助けをしている。

こうなってしまえば,夏の暴騰を狙うというよりは, いつウクライナの懸念が消えていくのか,という点にかかっており,一旦下落することを期待して,売ることはなかなか出来ない。

そもそもこの問題がいつまで続くか,に焦点が当たっており,投資環境として,ぎんいろ的には最悪な状況が続く。無理せず,株式にお金をシフトしていこうと思っている。

さて,データはどうだろうか。

・3月18日に終わる週の貯蔵所からの純引出し量は51Bcfで,5年間(2017~2021年)の平均純引出し量は62Bcf,昨年の同週純引出し量は29Bcfとなった。稼働中の天然ガス在庫は1389Bcfで,この時点では5年平均より293Bcf,昨年より366Bcf少なくなっている。

・天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は42Bcfから69Bcfの範囲で,中央値は60Bcfと推定されている。貯蔵所からの平均引出量は,引出シーズン(11月から3月)であるこの時点までの5年平均を9%上回っている。仮に,残りの取出シーズンにおいて,貯蔵庫からの取出量が5年平均の1.2Bcf/dと同じであれば,3月31日の総在庫量は1,373Bcfとなり,この時期の5年平均1,666Bcfより293Bcf低くなる。

・Bloomberg Finance, L.P.の海運データによると,3月17日から23日の間に23隻(前回22)のLNG船が米国を出港,合計85Bcf(前回82)のLNG積載量を記録した。

・米国の天然ガス消費量は前週比18.6%減(15.8Bcf/d)の減少となった。発電用の天然ガス消費量は,前週比7.0%(1.9Bcf/d)減少した。産業部門は5.5% (1.3 Bcf/d)減少した。家庭用・業務用では,37.1% (12.6 Bcf/d)の減少となった。暖房需要は,米国のほとんどの地域で気温が平年より高かったため,先週に比べ減少した。

・天然ガスの平均総供給量は前週比 0.3%(0.3Bcf/d) の微増となった。乾式天然ガス生産量は,前週比1.1%(1.0Bcf/d)の増加となった。

・ベーカーヒューズ社によると,3月15日(火)に終わる週の天然ガスリグ数は,2基増の137基となった。

・欧州で最も流動性の高い天然ガススポット市場である「JFE商事」のデイ・アヘッド価格は4.66ドル下落し,週平均32.82ドル/MMBtuとなりました。前年同週(2021年3月24日終了週)の東アジアの価格は6.63ドル/MBtu,TTFの価格は6.35ドル/MBtuだった。

以上

2022年3月23日水曜日

3/23 EIAまとめ

石油と天然ガスは、2050年まで米国で最も使用されている燃料。


という記事。

・米国の産業部門のエネルギー消費量は,2021年から2050年にかけて,2倍以上の速さで成長すると予測されている。産業部門で,石油は,農業,建設,鉱業などの非製造業,および精製プロセスの主要な燃料であり続けている。

・米国の天然ガス消費量は、主に天然ガス価格が過去の水準と比較して低いままであるという期待に牽引されて,増加し続けると予測されている。2020年代初頭から,米国の産業部門は,主に天然ガスを原料として使用する化学産業と,複数の産業にわたる熱と電力の消費の増加によって,天然ガスの最大の消費者でした。

・2020年代半ばまでに,天然ガスとHGL原料を使用して化学物質を生産する施設を建設するとされている。2020年代前半以降,バルク化学工業の成長が,HGLや天然ガスではなく汎用化学物質から生産される化学物質に焦点を当てた二次化学製品生産に移行するつれ,天然ガスとHGL原料の消費量の伸びは鈍化すると考えられている。

・石油およびその他の液体(主にモーターガソリンおよび留出燃料油)が,米国の運輸部門で消費される主要な燃料。モーターガソリンは路上乗用車(LDV)の旅行需要を満たし,ディーゼル消費量は中型および大型貨物トラックの移動量の増加が想定される。米国の旅行需要が増加し続けるにつれ,石油やその他の液体の消費は,燃費基準が一定であると仮定した場合,予測期間の後半に増加する。

・太陽光発電などの分散型電源技術は,2050年までに家庭で消費される電力の8%,商業ビルで消費される電力の6%を最終的に供給すると予測されている。さらに,最大である暖房用に消費される天然ガスを予測している。リファレンスケースの予測期間を通じて、米国の商業用および住宅用の両方の供給エネルギー消費への貢献は,2050年まで減少する。

要するに,

・原油
今後も需要が伸びていく。産業用は減少していくかも知れないが,旅行需要などがそれ以上に伸びるかもね

・天然ガス
今後も低い価格であれば,需要は伸びていく。けど,徐々に使用量自体はひっていくかもね。








2022年3月18日金曜日

3月2週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。

本日は,実習の最終日でもあるため,この時間まで動くことができずに,遅くなってしまった。天然ガスの動きはめまぐるしく,ウクライナーロシアの停戦合意期待から,反転している動きを見せている。期待は期待であり,事実ではないので,どこまで行ってもこの二国に揺り動かされている状態。

こういうときは動かないのがベストであろう。

さて,データはどうであったか。 

・天然ガスアナリストのデスク調査によると,天然ガスの稼働中の在庫に対する週ごとの純変化の推定値は,56Bcfから87Bcfの範囲であり,中央値は73Bcf。

・純引き出しは合計79Bcfで,5年間(2017〜2021年)の平均純引き出しは65 Bcf。昨年の純引き出しは16Bcfとなっていた。稼働中の天然ガス在庫は合計1,440Bcfであり,これは5年間の平均より304 Bcf低く,現時点では昨年より344Bcf低くなっている。

・撤退シーズンのこの時点(11月から3月)の5年間の平均よりも10%高くなっている。貯蔵庫からの撤退率が,撤退シーズンの残りの期間の5年間の平均3.9 Bcf / dと一致した場合,3月31日の総在庫は1,362 Bcfになり、5年間の平均1,666より304Bcf低くなると予想されている。

・合計82BcfのLNG運搬能力を持つ22隻のLNG船が3月10日から3月16日に米国を出港している

・PointLogicのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して0.9%(0.9 Bcf / d)減少した。乾燥天然ガスの生産量は,前週と比較して週ごとに1.1%(1.0 Bcf / d)減少した。

・Baker Hughesによると,3月8日火曜日に終了する週に,天然ガスリグの数は5から135リグに増加した。

・米国の液化天然ガス(LNG)の輸出は,2021年に過去最高を記録し,1日あたり平均97億立方フィート(Bcf / d)で,2020年の年間平均と比較して3.2 Bcf / d(50%)増加した。


リグ稼働数の増加が止まらない。大して,生産は上がっていないが,今後上昇すると見込める。こうした動きからも,米国がウクライナ情勢が改善することを見込んでいないことがわかる。

2022年3月15日火曜日

3/15 EIAまとめ

EIAは、輸出需要の増加に伴い、米国の天然ガス生産が増加すると予想している

というお話。

ウクライナのこともあるので、皆さんも興味があるのかも知れない。
EIAはどういっているのだろうか?

・米国の年間天然ガス生産量は2050年までにほぼ25%増加すると予測している。この成長の多くは、アパラチア盆地(東部地域)とミシシッピ-ルイジアナ塩盆地(ガルフコースト地域)から来ている。ただし、この成長の半分以上は、関連ガスとして知られる石油層での天然ガス生産によるもの。

・下の図のように予想されている。微増,ともみえる

















・2033年までにLNG輸出の予測が現在のレベルから65%増加して5.86兆立方フィートに増加する予想されている。

・2033年以降、天然ガスの輸出は、予測期間の残りの期間、比較的横ばいで推移すると予測している。



2022年3月11日金曜日

3月1週目 天然ガスまとめ

こんばんわ。

ここのところ、実習が始まってしまったので、なかなか相場に参加できない。まぁ、荒れに荒れて草も生えないぺんぺん草みたいな状況だから、僕も間違いなく焼かれていると考えると、参加できなくなって良かったのかも知れない。

さて、データだけは簡潔にまとめておこう。

・純引き出しは合計124Bcfで、5年間(2017〜2021年)の平均純引き出しは89 Bcf、昨年の純引き出しは59Bcfとなっている。稼働中の天然ガス在庫は合計1,519Bcfであり、これは5年間の平均より290 Bcf低く、現時点では昨年より281Bcf低くなっている。

・天然ガスの調査によると、稼働中の天然ガス在庫に対する毎週の純変化の推定値は、103Bcfから131Bcfの範囲であり、中央値は121Bcf。

・撤退シーズン(11月から3月)のこれまでの5年間の平均よりも10%高くなっている。貯蔵庫からの撤退率が残りの撤退シーズンの5年間の平均5.3Bcf/ dと一致した場合、3月31日の総在庫は1,376 Bcfになり、5年間の平均1,666より290Bcf低くなる。

・合計85BcfのLNG運搬能力を持つ23隻のLNG船が米国を出港した。

・PointLogicのデータによると、米国の天然ガスの平均総消費量は、前のレポート週と比較して13.3%(12.6 Bcf / d)減少した。NOAAによると、ミシシッピ渓谷から米国東部にかけて平均以上の気温が伸びたため、住宅および商業部門の消費量は20.8%(8.4 Bcf / d)減少した 。発電用に消費される天然ガスは10.9%(3.3 Bcf / d)減少し、産業部門の消費量は週ごとに3.8%(1.0 Bcf / d)減少した。

・メキシコへの天然ガスの輸出は3.3%(0.2 Bcf / d)減少したが、米国のLNG輸出施設への天然ガスの供給(LNGパイプラインの受領)は平均12.8 Bcf / dで、先週より0.5 Bcf/d高くなった。

・Baker Hughesによると、3月1日火曜日に終了する週に、天然ガスリグの数は3から130リグに増加した。

・最近発表されたAnnualEnergyOutlook 2022(AEO2022)によると、米国の産業部門は、2020年代初頭に電力部門を超えて、天然ガス総消費量の最大のシェアを占めることになる。米国の産業部門の天然ガス消費量は、2021年の285億立方フィート/日(Bcf / d)から2050年には36.0 Bcf / dに増加し、27%増加する。


ここのところのウクライナ情勢から、米国の天然ガスの採掘を増加させようとリグ稼働数が増えている。昨年一月頃には100前後だった記憶があるため、かなり増えていることがわかる。

どうなるか全く先行きが不安定だが、これが突然必要なくなったらどうなるんだろうねぇ。


7月3週 天然ガスまとめ