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脅威の固定スプレッド!!

2022年3月25日金曜日

3月3週目 天然ガスまとめ

おはよう。

天然ガスは5.0台に復帰し,さらに価格を押し上げている。上昇トレンドが続く天然ガスだが,ウクライナ問題とそれに従う欧州の供給不安が継続的に価格の上昇の手助けをしている。

こうなってしまえば,夏の暴騰を狙うというよりは, いつウクライナの懸念が消えていくのか,という点にかかっており,一旦下落することを期待して,売ることはなかなか出来ない。

そもそもこの問題がいつまで続くか,に焦点が当たっており,投資環境として,ぎんいろ的には最悪な状況が続く。無理せず,株式にお金をシフトしていこうと思っている。

さて,データはどうだろうか。

・3月18日に終わる週の貯蔵所からの純引出し量は51Bcfで,5年間(2017~2021年)の平均純引出し量は62Bcf,昨年の同週純引出し量は29Bcfとなった。稼働中の天然ガス在庫は1389Bcfで,この時点では5年平均より293Bcf,昨年より366Bcf少なくなっている。

・天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は42Bcfから69Bcfの範囲で,中央値は60Bcfと推定されている。貯蔵所からの平均引出量は,引出シーズン(11月から3月)であるこの時点までの5年平均を9%上回っている。仮に,残りの取出シーズンにおいて,貯蔵庫からの取出量が5年平均の1.2Bcf/dと同じであれば,3月31日の総在庫量は1,373Bcfとなり,この時期の5年平均1,666Bcfより293Bcf低くなる。

・Bloomberg Finance, L.P.の海運データによると,3月17日から23日の間に23隻(前回22)のLNG船が米国を出港,合計85Bcf(前回82)のLNG積載量を記録した。

・米国の天然ガス消費量は前週比18.6%減(15.8Bcf/d)の減少となった。発電用の天然ガス消費量は,前週比7.0%(1.9Bcf/d)減少した。産業部門は5.5% (1.3 Bcf/d)減少した。家庭用・業務用では,37.1% (12.6 Bcf/d)の減少となった。暖房需要は,米国のほとんどの地域で気温が平年より高かったため,先週に比べ減少した。

・天然ガスの平均総供給量は前週比 0.3%(0.3Bcf/d) の微増となった。乾式天然ガス生産量は,前週比1.1%(1.0Bcf/d)の増加となった。

・ベーカーヒューズ社によると,3月15日(火)に終わる週の天然ガスリグ数は,2基増の137基となった。

・欧州で最も流動性の高い天然ガススポット市場である「JFE商事」のデイ・アヘッド価格は4.66ドル下落し,週平均32.82ドル/MMBtuとなりました。前年同週(2021年3月24日終了週)の東アジアの価格は6.63ドル/MBtu,TTFの価格は6.35ドル/MBtuだった。

以上

2022年3月23日水曜日

3/23 EIAまとめ

石油と天然ガスは、2050年まで米国で最も使用されている燃料。


という記事。

・米国の産業部門のエネルギー消費量は,2021年から2050年にかけて,2倍以上の速さで成長すると予測されている。産業部門で,石油は,農業,建設,鉱業などの非製造業,および精製プロセスの主要な燃料であり続けている。

・米国の天然ガス消費量は、主に天然ガス価格が過去の水準と比較して低いままであるという期待に牽引されて,増加し続けると予測されている。2020年代初頭から,米国の産業部門は,主に天然ガスを原料として使用する化学産業と,複数の産業にわたる熱と電力の消費の増加によって,天然ガスの最大の消費者でした。

・2020年代半ばまでに,天然ガスとHGL原料を使用して化学物質を生産する施設を建設するとされている。2020年代前半以降,バルク化学工業の成長が,HGLや天然ガスではなく汎用化学物質から生産される化学物質に焦点を当てた二次化学製品生産に移行するつれ,天然ガスとHGL原料の消費量の伸びは鈍化すると考えられている。

・石油およびその他の液体(主にモーターガソリンおよび留出燃料油)が,米国の運輸部門で消費される主要な燃料。モーターガソリンは路上乗用車(LDV)の旅行需要を満たし,ディーゼル消費量は中型および大型貨物トラックの移動量の増加が想定される。米国の旅行需要が増加し続けるにつれ,石油やその他の液体の消費は,燃費基準が一定であると仮定した場合,予測期間の後半に増加する。

・太陽光発電などの分散型電源技術は,2050年までに家庭で消費される電力の8%,商業ビルで消費される電力の6%を最終的に供給すると予測されている。さらに,最大である暖房用に消費される天然ガスを予測している。リファレンスケースの予測期間を通じて、米国の商業用および住宅用の両方の供給エネルギー消費への貢献は,2050年まで減少する。

要するに,

・原油
今後も需要が伸びていく。産業用は減少していくかも知れないが,旅行需要などがそれ以上に伸びるかもね

・天然ガス
今後も低い価格であれば,需要は伸びていく。けど,徐々に使用量自体はひっていくかもね。








2022年3月18日金曜日

3月2週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。

本日は,実習の最終日でもあるため,この時間まで動くことができずに,遅くなってしまった。天然ガスの動きはめまぐるしく,ウクライナーロシアの停戦合意期待から,反転している動きを見せている。期待は期待であり,事実ではないので,どこまで行ってもこの二国に揺り動かされている状態。

こういうときは動かないのがベストであろう。

さて,データはどうであったか。 

・天然ガスアナリストのデスク調査によると,天然ガスの稼働中の在庫に対する週ごとの純変化の推定値は,56Bcfから87Bcfの範囲であり,中央値は73Bcf。

・純引き出しは合計79Bcfで,5年間(2017〜2021年)の平均純引き出しは65 Bcf。昨年の純引き出しは16Bcfとなっていた。稼働中の天然ガス在庫は合計1,440Bcfであり,これは5年間の平均より304 Bcf低く,現時点では昨年より344Bcf低くなっている。

・撤退シーズンのこの時点(11月から3月)の5年間の平均よりも10%高くなっている。貯蔵庫からの撤退率が,撤退シーズンの残りの期間の5年間の平均3.9 Bcf / dと一致した場合,3月31日の総在庫は1,362 Bcfになり、5年間の平均1,666より304Bcf低くなると予想されている。

・合計82BcfのLNG運搬能力を持つ22隻のLNG船が3月10日から3月16日に米国を出港している

・PointLogicのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して0.9%(0.9 Bcf / d)減少した。乾燥天然ガスの生産量は,前週と比較して週ごとに1.1%(1.0 Bcf / d)減少した。

・Baker Hughesによると,3月8日火曜日に終了する週に,天然ガスリグの数は5から135リグに増加した。

・米国の液化天然ガス(LNG)の輸出は,2021年に過去最高を記録し,1日あたり平均97億立方フィート(Bcf / d)で,2020年の年間平均と比較して3.2 Bcf / d(50%)増加した。


リグ稼働数の増加が止まらない。大して,生産は上がっていないが,今後上昇すると見込める。こうした動きからも,米国がウクライナ情勢が改善することを見込んでいないことがわかる。

2022年3月15日火曜日

3/15 EIAまとめ

EIAは、輸出需要の増加に伴い、米国の天然ガス生産が増加すると予想している

というお話。

ウクライナのこともあるので、皆さんも興味があるのかも知れない。
EIAはどういっているのだろうか?

・米国の年間天然ガス生産量は2050年までにほぼ25%増加すると予測している。この成長の多くは、アパラチア盆地(東部地域)とミシシッピ-ルイジアナ塩盆地(ガルフコースト地域)から来ている。ただし、この成長の半分以上は、関連ガスとして知られる石油層での天然ガス生産によるもの。

・下の図のように予想されている。微増,ともみえる

















・2033年までにLNG輸出の予測が現在のレベルから65%増加して5.86兆立方フィートに増加する予想されている。

・2033年以降、天然ガスの輸出は、予測期間の残りの期間、比較的横ばいで推移すると予測している。



2022年3月11日金曜日

3月1週目 天然ガスまとめ

こんばんわ。

ここのところ、実習が始まってしまったので、なかなか相場に参加できない。まぁ、荒れに荒れて草も生えないぺんぺん草みたいな状況だから、僕も間違いなく焼かれていると考えると、参加できなくなって良かったのかも知れない。

さて、データだけは簡潔にまとめておこう。

・純引き出しは合計124Bcfで、5年間(2017〜2021年)の平均純引き出しは89 Bcf、昨年の純引き出しは59Bcfとなっている。稼働中の天然ガス在庫は合計1,519Bcfであり、これは5年間の平均より290 Bcf低く、現時点では昨年より281Bcf低くなっている。

・天然ガスの調査によると、稼働中の天然ガス在庫に対する毎週の純変化の推定値は、103Bcfから131Bcfの範囲であり、中央値は121Bcf。

・撤退シーズン(11月から3月)のこれまでの5年間の平均よりも10%高くなっている。貯蔵庫からの撤退率が残りの撤退シーズンの5年間の平均5.3Bcf/ dと一致した場合、3月31日の総在庫は1,376 Bcfになり、5年間の平均1,666より290Bcf低くなる。

・合計85BcfのLNG運搬能力を持つ23隻のLNG船が米国を出港した。

・PointLogicのデータによると、米国の天然ガスの平均総消費量は、前のレポート週と比較して13.3%(12.6 Bcf / d)減少した。NOAAによると、ミシシッピ渓谷から米国東部にかけて平均以上の気温が伸びたため、住宅および商業部門の消費量は20.8%(8.4 Bcf / d)減少した 。発電用に消費される天然ガスは10.9%(3.3 Bcf / d)減少し、産業部門の消費量は週ごとに3.8%(1.0 Bcf / d)減少した。

・メキシコへの天然ガスの輸出は3.3%(0.2 Bcf / d)減少したが、米国のLNG輸出施設への天然ガスの供給(LNGパイプラインの受領)は平均12.8 Bcf / dで、先週より0.5 Bcf/d高くなった。

・Baker Hughesによると、3月1日火曜日に終了する週に、天然ガスリグの数は3から130リグに増加した。

・最近発表されたAnnualEnergyOutlook 2022(AEO2022)によると、米国の産業部門は、2020年代初頭に電力部門を超えて、天然ガス総消費量の最大のシェアを占めることになる。米国の産業部門の天然ガス消費量は、2021年の285億立方フィート/日(Bcf / d)から2050年には36.0 Bcf / dに増加し、27%増加する。


ここのところのウクライナ情勢から、米国の天然ガスの採掘を増加させようとリグ稼働数が増えている。昨年一月頃には100前後だった記憶があるため、かなり増えていることがわかる。

どうなるか全く先行きが不安定だが、これが突然必要なくなったらどうなるんだろうねぇ。


2022年3月4日金曜日

2月4週 天然ガスまとめ

おはよう。

天然ガスは,4.4-4.8のレンジを形成するような動きにもみえる。ここから,ウクライナ問題からも供給不安が高まっており,上抜けするような動きかも知れない。電撃的に解決する望みは薄いし,加えて,解決したとしても,制裁が継続されると思われる。 

制裁が即時解除されるのは……ロシアの敗北でもあり得ないと思われる。

そんな状況なので,4.4を底にじわりと上がっていく可能性が高い。

さて,データはどうだろう。


・天然ガスアナリストによると,稼働中の天然ガス在庫に対する毎週の純変化の推定値は,91Bcfから149Bcfの範囲であり,中央値は138Bcf。

・2月25日までの週のストレージからの純引き出しは合計139Bcfで,5年間(2017〜 2021年)の平均純引き出しは98Bcf。昨年の純引き出しは132Bcf。天然ガス在庫は合計1,643Bcfであり,これは5年間の平均より255 Bcf低く,現時点では昨年より216Bcf低くなっている。

・撤退シーズン(11月から3月)のこれまでの5年間の平均よりも8%高くなっている。ストレージからの撤退率が,撤退シーズンの残りの5年間の平均6.8 Bcf / dと一致した場合,3月31日の総在庫は1,411 Bcfになり,5年間の平均1,666より255Bcf低くなる。

・米国のLNG輸出は,先週から今週6隻増加している。合計92BcfのLNG運搬能力を持つ24隻のLNG船が出港した。

・PointLogicのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は今週すべてのセクターで増加し,前のレポート週と比較して4.5%(4.1 Bcf / d)増加した。発電用の天然ガス消費量は週ごとに8.8%(2.4 Bcf / d)増加し,住宅および商業部門では4.1%(1.6 Bcf / d)増加した。

・NOAAのデータによると,国のほとんどは日中と夜間の気温が平均を下回っていたが,南東部の一部の地域では日中と夜間の気温が平均を大幅に上回っていた。産業部門の消費は週ごとに0.2%(0.04 Bcf / d)増加した。

・PointLogicのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して,このレポート週に1.0%(1.0 Bcf / d)減少した。

・Baker Hughesによると,2月22日火曜日に終了する週に,天然ガスリグの数は3から127リグに増加した。


下記の天然ガス価格を見ると,この季節から徐々に上昇しているのがわかる。すでに,撤退シーズの価格の下落は終わったのかもしれない。



7月3週 天然ガスまとめ