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脅威の固定スプレッド!!

2021年3月27日土曜日

3月4週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。

今週の天然ガスは,昨週のまとめの通り,2.45-2.55付近を横に横に進んでいた。明らかに方向性がなく,どちらにも行く事ができずに迷っている動きに見える。気温が上昇し,暖房の需要が減少していく中で,経済復旧の見込みや,スエズ運河での原油高に釣られて,天然ガスの価格も上昇している。

材料が乏しく,なかなか予想が難しい状況である。やはりこう言うときには,動かず,次の大きな動きが捉えられるようにじっくり待つのが最も良いだろう。

さて,データ的にはどうだろうか。

・天然ガスの取り崩しは-36Bcfで,予想の-25Bcfを上回っている。この時期の取り崩し5年平均は-51Bcfである事から,やはり今年が一時的な寒気は強かったものの,全体的には暖冬傾向であったことが分かる。昨年の純引き出しは26Bcfであり,現在の稼働中の天然ガス在庫は合計1,746Bcf。これは5年間の平均より78 Bcf低く,現時点では昨年より263Bcf低くなっている。

・供給を見てみると,今週は103.1Bcfとなっており,先週の0.4増えている。一方で昨年と比べると107.3Bcfであり,コロナ以前の状況に徐々に戻り始めていることが分かる。

・リグ稼働数は先週と変わらず92基。原油が増えてはいるものの,天然ガスのリグ稼働数は変化していない。

以上である。

今週はまだ冷房需要が意識される時期ではない。一方で,経済の復旧見込みが強くなってきている現状から,今週も引き続きレンジを形成するのではないかと思われる。しかし,先週よりも,底値は堅いと予測できるため,2.5-2.65あたりで形成するのでは,と考えている。

徐々に,下値を切り上げていくようならば,目安にしてロングポジションを形成していきたいところ。


2021年3月21日日曜日

3月3週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。最近は,実習が始まったため,週一のまとめ更新しかしていないのだがそれでも少なからずブログを見てくれている人に感謝を申し上げる。

さて,昨週の天然ガスは,2.45-2.55のレンジの動きに推移していた。冬の暖房需要もなく,また夏の冷房需要も特に意識されている時期ではないため,久しぶりにのんびりとした横横の動きだった。まぁ,レンジが100pipsなので,それはそれでしゃれにはなっていないが,横の時の典型的な動きにも見える。

さて,来週も個々と変わらないような動きになるとぎんいろは考えている。上,下ともにブレイクしがたい状況ではあるが,今のところは底を形成するような動きには見えないため,受容が意識されておらず,下圧力が少し高まっていくのではないかと思われる。

データ的にはどうだろう。

・EIAの発表によると,天然ガスのパイプラインの輸送能力が改善したようだ。リンクをたどっても,いくつからいくつまで,と言うデータは見つけられなかった。ただ,44Bcfとなっているようである。これは,米国内の需要を満たすだけでなく,米国からの輸出のためでもあると考えられる。

・天然ガスの在庫は,-11Bcfとなり,予想の-17Bcfよりは取り崩しが少なかったものの順調に取り崩されている。天然ガスの在庫は合計1,782Bcfで,前年のレベルより12%低く,5年間(2016〜2021)の平均より5%低くなっている。最近の酷暑な傾向を考えると,余り良くない予兆にも見える。

・米国における天然ガスに供給は,102.7と先週よりも0.1減少している。一方で,気温の上昇に伴い,供給量も経鼻ながら減っている可能性が高い。また,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して3.9%減少している。住宅および商業部門の消費は9.0%減少。産業部門の消費は,週ごとに1.8%減少。天然ガス価格の低下により天然ガス燃料発電の競争力が高まったため,発電用に消費される天然ガスは週ごとに0.5%増加した。

・保管場所からの平均取り崩し率は,取り崩しシーズン(11月から3月)のこれまでの5年間の平均よりも16%高くなっている。

以上が今週の状況である。

こうしてみると,平年よりも在庫の量が少なく,また供給量も低い状況にある。コロナウイルスの第3波が懸念される中で,確かに,天然ガスの需要の見込みは低いのかもしれないが,夏は冷房需要が増加する。特に自宅にいる人間が増えるようであれば,例年よりも多くなることが予測される。

ただ,昨年の夏の動きは,この反対で,1.6を割った動きをしていた。もしかすると,今年の夏は,暴騰を狙うと言うよりは,ディフェンシブに構えていく必要があるかもしれない。つまり,昨年の底を最も低い価格帯と見込み,底まで耐えられるようにし,冬の暖房需要に向けて,押したら買い,の継続千住湯をとっても良いのかもしれない。

しかし,12月頃にはポジションを全て生産し,2月の下落に向けて着々とショートを積み重ねていくトレードが望ましいのかもしれない。


本日は以上


2021年3月14日日曜日

3月第2週まとめ 天然ガス

こんばんわ。ウマ娘の育成のため,更新が遅れた。

正直すまんと思っている。

さて,先週の流れだが,2.6台からスタートし,一時は2.7まで到達したものの結局2.5後半で週の取引を終えている。インフレ圧力によりやや底堅い印象だが,そもそもの暖房需要が後退したことでこのような動きになっていると考えられる。

次の冷房需要は,おおよそ5月頃から,意識されてくると思われる。そのため,4月から5月にかけて強烈に押すのであれば,積極的に買っていきたい,と言ったところが当面の流れ。それまでは,株式や農業系のコモディティで遊んでおくことが吉であるだろう。

さて,データ的にはどうだろう。

・天然ガスの生産量は102.8bcf/dayとなっており,先週の102.9とくらべて,0.01減少している。在庫を見ていくと予測が-73にたいして,-53の取り崩しとなっており,週末の下落は,これと温暖な天候が見込まれることであろう。ただ,生産量の平均としては104であり,まだまだ平年並みにはなっていない。このように,生産量が落ち着いてきたため,EIAからも価格下落が予測されている。

・リグ稼働数は先週と変わらず,92基のままである。


今週は余りデータが更新されていない。どうやら,EIAの発表によると輸出量が増えていっているようではあるが,確かな数値が見つけられずに断念した。

さて,冷房需要が意識されるところまでは,しばらく様子見を継続させていく。たしかそろそろアメリカの給付金が配給されるはずである。農産物などのコモディティを観察した方が良さそうな流れである。

2021年3月7日日曜日

3月1週 天然ガスまとめ

こんにちわ。

天然ガスの動きを見ていこう。今週は一時的に2.8台まで上昇したもののその後は価格を落とし,金曜日のクローズでは2.6台となっている。先週が下落一辺倒であったのに対して,上下が見られた。今回の上昇の部分はおそらく,自律反発の一部であると考えている。冬の暖房需要もピークを過ぎたことで,冷房需要が考えられるまでの期間は下落が続くのではないかと思う。

ただ来週の動きだが,

このようになっており,寒気の流入が予測される。おそらく週明けは窓を開けて始まると思われるが,その後はこの寒気の流入の継続によって左右されるのではないだろうか。ただ,気になるのはアメリカのコロナ対策予算,200兆円が可決されたことである。これによりまた市場には大量のドルが流入してくるだろう。

つまり,インフレ圧力がますます高まってくると考えられるため,窓開け後の下落がどこまで進むか,予測するのが非常に困難になってくる。昨年の2.0割れはもちろんないだろうが,暖房と冷房需要の狭間が,どこまで押してくれるかがなかなか読めない。

現状はこのラインを意識しているが,200兆円か……おそらく大きなずれが生じてくるだろう。無理に天然ガスを買わずとも,原油や農産物のほうが,適切ではないのか,と思えてくる。さて,データはどうだろうか。

・2020年末までの天然ガス輸出量は,2019年に比べて1.6 Bcf / d(32%)となっており,平均66億立方フィート(Bcf / d)となった。特にアジアで大きくなっており,総輸出の47%(3.1 Bcf / d)を占め,2019年と比較して1.2 Bcf / d(67%)の増加となっている。米中の貿易摩擦がやや緩和され,天然ガスの輸入量が増加したことが主な原因と考えられる。今後もこの輸出量は増加していくことがが予測されるため,天然ガスもそれに準ずる形になると考えられる。

・天然ガスの供給量は,102.9と,先週の92より大幅に増加している。寒波による影響が和らぎ,生産量が増えていると考えられる。ただ昨年の106からするとまだまだ少ない状況ではある。リグ稼働数は,92基となっており先週よりも1基増加した。ただ,こちらも昨年と比べると-16.4%少ないため,今後も増加していくと考えられる。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は、前のレポート週と比較して12.8%減少している。今後は米国全土で気温の上昇が考えられるため,総消費量としては減少の量が増加していくことが予測されている。

・米国のコロナ対策の追加支援費用,約200兆円が可決されている。これにより市場にドルが流れることになり,原油をはじめとしたエネルギー関連も上昇基調をとると考えられる。

天然ガスは,暖房需要の後退によりある程度上値は抑えられると思われる。一方で,追加支援などの支援材料を得ていることからも、大きな下落は期待しにくい。このまま,横横の展開となるのではないかと思っている。夏の暖房需要が意識され始める,4月頃からは積極的に買いを集める戦略は変わらず,3月はこのまま様子見でも良いのかもしれない。

ただ他のエネルギー関連を見つつ,ある程度の含み損を覚悟してのロングもありなのだろう。もしかすると,今年の夏は3$後半が見れるのではないかと思っている。

7月3週 天然ガスまとめ