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脅威の固定スプレッド!!

2022年6月24日金曜日

6月3週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。

天然ガスは先週の流れを引き継ぎ続落している。7台から一気に6.2台まで下落している。6.2では踏ん張っており,6.3に到達するようでしない,ヨコヨコの展開。

個人的にはいまいいち良く分からないのだが, 天然ガスの精製施設の炎上から,再開の短期化,そしてその延長という流れで,上下を食い返しているようだが,炎上が上昇じゃないのが本当によく分からないので,その辺は無視して流れに乗るべきなのかも知れない。

さて,データはどうであろうか

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を6%下回っている。仮に残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の8.4Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,314Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより331Bcf低くなる

・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると、週明けの可動式天然ガス在庫の純増減の予想は、56Bcfから71Bcfの範囲で、中央値は63Bcfとされた。

・6月17日に終わる週の貯蔵所への純注入量は74Bcfとなり、5年間(2017-2021)の平均純注入量82Bcf,昨年よりは同じ週の純注入量49Bcfで少ないが,五年平均と比較すると減少している。稼働中の天然ガス在庫は2,169Bcfで,この時点では5年平均より331Bcf,昨年より305Bcf減少している。

・Bloomberg Finance, L.P.の出荷データによると,6月16日から6月22日の間に18隻のLNG船が米国から68BcfのLNG運搬,米国を出港した。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は0.5%(0.3Bcf/d)の微増。週平均気温は,米国南部とミッドコンチネントで平年より高く,太平洋岸と大西洋岸で平年より低かった。家庭用・業務用部門では、天然ガス消費量は前週比 3.7%(0.3Bcf/d) 増加し,電力部門では,前週比 0.3%(0.1Bcf/d) 増加した。産業部門は0.4%(0.1Bcf/d)減少,メキシコへの輸出は4.6%(0.3Bcf/d)減少した。米国のLNG輸出施設向け天然ガス受入量は平均10.7Bcf/dで,先週より0.1Bcf/d増加した。

・ポイントロジックのデータによると,米国全体の天然ガス供給量は,前週比0.4%(0.4Bcf/d)の微減となる101.2Bcf/dとなった。乾式天然ガス生産量は95.5Bcf/dと変わらず,カナダからの純輸入量は7.1%(0.4Bcf/d)減となった。

・ベーカーヒューズ社によると,6月14日(火)に終わる週の天然ガスのリグ数は,前週から 3基増加し154基となった。

以上だ。

ちなみにスポット価格を見ると,以下の通りであり,二番天井がついた可能性が高い。



2022年6月17日金曜日

6月2週 天然ガスまとめ

おはよう。

今週の天然ガスは,開いた口が塞がらない相場。-16%超の下落から,半値戻して,さらに半値下げているので,もう笑えない。下落の発端は,アメリカのガス精製プラントが予想よりも早い回復の見込みが見込まれたことによる。

これによって,大きな下落幅を記録し,まさにアルトコインのような動き。その後は,結局ウクライナ情勢に左右される展開となり,欧州のガス供給懸念から,つられ高となった。

結果として,昨日の在庫統計を受け、8.0までの上昇から7.4台までの下落となった。

長期的なトレンドからも下落にようやく入っているように見えてきたので,前回の高値9.6台がトップとして動いていくと良いのではなかろうか。ウクライナ情勢は継続するとして,ハリケーンシーズンに入ること,冷房需要シーズンにはいることから,涼しい天気予報や理由のない下落では買っていきたい。

さて,昨日の在庫統計はどうであったか。

・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると,週明けの可動式天然ガス在庫の純増減の予想は79Bcfから96Bcfの範囲で,中央値は90Bcfとされた。

・6月10日に終わる週の貯蔵所への純注入量は92Bcfとなり,5年間(2017-2021)の平均純注入量79Bcf,昨年の同じ週の純注入量28Bcf。稼働中の天然ガス在庫は2,095Bcfで,この時点では5年平均より323Bcf,昨年より330Bcf少なくなっている。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を6%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の8.6Bcf/dと同じであれば、10月31日の総在庫は3,322Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより323Bcf低くなる。

・Bloomberg Finance, L.P. が提供した出荷データによると,6 月 9 日から 6 月 15 日までに 21 隻の LNG 船が米国を出航,合計 77Bcf の LNG を積載していたことが判明した。ヒューストン南方のテキサス州クインタナ島にあるフリーポートLNGは、6月8日に火災が発生し操業を停止したため、今週は出荷がなかった。

・PointLogic のデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比 8.5%(5.3Bcf/d) 増となった。週平均気温は,米国南部で概ね高く,一部で平年より低い気温となった地域を除き,ほとんどの地域で平年より高い気温となった。電力部門は,空調需要の増加により,前週比17.6%(5.7Bcf/d)増となり,最も大きな消費量の変動を占めた。一方,産業部門は前週比1.5%(0.3Bcf/d)の減少,家庭・商業部門を合わせた消費量は0.7%(0.1Bcf/d)の微減となった。

・PointLogic のデータによると,米国全体の天然ガス供給量は,前週比0.8%(0.8Bcf/d)微増の101.7Bcf/dとなった。乾式天然ガス生産量は95.5Bcf/dと横ばい。

・ベーカーヒューズ社によると、6月2日(火)に終わる週の天然ガスのリグ数は151基で1週間前と同じだった。

以上だ。

こうしてみると,昨年の在庫の増加量を超えており,米国での天然ガスの過剰在庫が見えてきてもいる。まだまだ平年に比べると在庫量は少ないものの,今後もこの生産が維持されれば,徐々に在庫量も平均的な量になるのではないだろうか。

今後注意しなければならないのは,在庫量の増加がこのまま維持されること。維持されるのであれば,欧州の懸念によりある程度高止まりはするものの,ウクライナ情勢の緩和により16%越えの下落はあり得る。

いつまで続くかは分からないが,両建てを考慮して,戦略をたてていきたい。


2022年6月12日日曜日

見通し 第3弾

さて,更新していこう。

まずはファンダメンタルズについて。

ただしファンダメンタルズについては大きく変わっていない。ウクライナ情勢も怪しいままだし,解決もしていない。ただし変化してきたこともあるので,記載しておこう。

・まずは米国の在庫統計について。

毎週まとめを行っているが,リグ稼働数の増加に比べて,在庫統計の在庫増加が5年平均を下回っている。これが示すのは,在庫不足だけではなく,冬の在庫不足が顕著になるということである。

・長期予報の変化について
現在は夏の冷房需要が意識されやすい時期に入ってきた。突然の上昇,暴騰のおおくは気温上昇やハリケーンによる影響が大きい。この違いについてだが,気温についてはじわじわとあげ続ける印象があり,ハリケーンについては一時的な上昇がみとめられ,翌日からは下落しやすい,という特徴があるように思える。
 基本的には上昇をとっていくスタイルで良いと思われる。取引は短期的に。

・経済動向

リセッションが起こるのではないかと危ぶまれている状況。当然,発電に使用されている天然ガスは,経済の停滞による天然ガスの消費量の減少の予測である。現に現在のチャートは供給不安で上がり,リセッションへの不安で下げようとする。

また,先週のCPIからするにインフレは継続しつつもピークアウトしつつあるということがわかる。もっとも市場としてはここまで強いものを想像していなかったように思えるが。

前回と違い,この3つの要素が加わっていると考えておこう。

また,ウクライナ情勢についてはやはり年単位となるのではないか。プーチンが暗殺されれば,エネルギー関連に対しての制裁は和らぎそうだが。。


さて,今回はチャートを載せておこう。














価格の予想は苦手だが,

・ロングを狙うならば,8.0までは引っ張りたい。

・ショートを狙うのであれば,9.5-9.7に網を張っておきたいと思っている。ベースとしてあるのは,上記の通りの内容であるから,基本的にはロングを狙い,このあたりをTPとしてみておくと良いと思われる。

・一方でファンダメンタルズは,ヨコヨコを示唆していると思う。とすると,8.0ー9.6あたりの大きなレンジを想定しながら,取引を進めるのがよいのかも知れない。


ロスカットに引っかかるということは流れも読めていないのでは? と思うかも知れないが現在の天然ガスの挙動からするとノイズに近いと思っている。ノイズ、というのをまず排除して,精度を上げたいと思う今日この頃である。

2022年6月10日金曜日

6月1週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。

少し遅くなったが, 今日も記載しておこう。今週の天然ガスは荒い動き。8.2-9.5のレンジを想定していたものの結局,8.0-9.6と想定レンジを大幅に超えてきている。この時期は,気温上昇による電力需要やハリケーンなどによって価格が不安定になりやすい状況である。

そこにウクライナ情勢が関わっているので,価格も大きく動くのは仕方が無いのだろう。変わらず想定はレンジをここに置き,指し値は,8.0台ー9.6台と,刺されば良いよね的な形で,構えておきたい。

さて,データはどうだったろうか。

・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると,週明けの可動式天然ガス在庫の純増減の予想は,85Bcfから105Bcfの範囲で,中央値は99Bcfとされた。貯蔵所への純注入量は97Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量100Bcf,昨年の同週の純注入量98Bcfと比べ,減少した。稼働中の天然ガス在庫は1,999Bcfで,この時点では5年平均より340Bcf,昨年より398Bcf少なくなっている。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を9%下回っている。仮に残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の8.7Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,305Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより340Bcf低くなる。

・Bloomberg Finance, L.P.の海運データによると,6月2日から6月8日の間に22隻のLNG船が米国から合計82BcfのLNG運搬能力を持ち,出航した。先週と比べて-3Bcf。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前報告週に比べ 1.8% (1.1Bcf/d) 増加した。気温は全般的に上昇したが,米国の大部分では平年並みに推移し,一部では平年より高い気温と低い気温が混在していた。

・前週比で最も消費量が増えたのは発電部門で,空調需要の増加により6.9%(2.1Bcf/d)増加した。一方,住宅・商業部門では,暖房需要の減少により、10.5%(1.0Bcf/d)減少した。産業部門の消費量はほぼ横ばいであった。米国のLNG輸出施設への天然ガス供給量(LNGパイプライン受入量)は,今週は平均12.5Bcf/dと先週より0.3Bcf/d減少している。

・ポイントロジックのデータによると,今週の米国天然ガス供給量は100.8Bcf/dと横ばいである。

・ベーカーヒューズ社によると,5月31日(火)に終わる週の天然ガスのリグ数は151基で1週間前と同じだった。

以上。

方針はツイートしているとおり。



2022年6月3日金曜日

5月5週目 天然ガスまとめ

おはよう。

今週の天然ガスは相変わらず荒い動きをしている。8.2台まで一旦下げたかと思うと,9.0台まで上げ,その後は8.4,8.7と値動きが安定せず,大きな値幅で動いている。こうした動きでは大きな利益が得やすいが,逆もまたしかりなので,短期での取引を心がけたくなる。 

といっても,30分で600pips下げたりするのはやめてほしいものだ

さて,データはどうだろうか

・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると,週明けの可動式天然ガス在庫の純増減の予想は,71Bcfから92Bcfの範囲で,中央値は84Bcfとされた。

・5月27日に終わる週の貯蔵所への純注入量は90Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量100Bcf、昨年の同じ週の純注入量100Bcfと比べ,減少している。稼働中の天然ガス在庫は1,902Bcfとなり,この時点で5年平均より337Bcf,昨年より397Bcf減少している。

・貯蔵庫への平均注入量は、補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を10%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が 5 年間の平均である 9.0Bcf/d と同じであれば,10 月 31 日の総在庫は 3,308Bcf となり,この時期の 5 年間の平均 3,645Bcf より 337Bcf 少な いことになる。

・Bloomberg Finance, L.P.の海運データによると,5月26日から6月1日の間に,合計85BcfのLNG運搬能力を持つ23隻のLNG船が米国を出航した。先週が90Bcfで,24隻の船であった。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前報告週に比べ 4.3% (2.7 Bcf/d)減少している。

・気温は,平年より高かったり低かったりする地域はあるものの全米で概ね緩やかになっている。

・家庭用および商業用セクターの消費量が前週比で最も減少し,19.7% (2.3 Bcf/d)減となった。米国のLNG輸出施設向け天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)も若干減少し,平均で12.8Bcf/dと先週より0.2Bcf/d減少している。

・産業部門の消費量は、前週比1.8%(0.4Bcf/d)減少した。発電用天然ガス消費量も前週比0.3%(0.1Bcf/d)減とやや減少している。

・ベーカーヒューズ社によると、5月24日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は、前週から1リグ増の151リグとなった。

以上だ。

個人的には,スポット価格がそろそろ二番天井をつけているように見える。加えて,日亜氏が下げに転換しており,ハリケーンによる上昇をたたきたいところ。




7月3週 天然ガスまとめ