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脅威の固定スプレッド!!

2022年7月29日金曜日

7月4週目 天然ガスまとめ

おはよう。

変わらず天然ガスは激しい動き。8.3付近から急騰して,9.4をつけたと思ったら,8.1と線戻しの全戻しという,恐るべきボラだった。下目線でいたので,8.7付近からの試し玉を建てていたが,ロスカットしながら,の相場だった。

という方もいらっしゃって,在庫の方は確かにと思っていたが,そこまで考慮してなかったので,新しい視点だなぁ,と思う。

上手になりたいというか,自分の見方と異なった動きをしているとき,ロスカット以外の手立てとして,ツナギをもっと上手になりたいな,と思う。

さて,データはどうだろうか。

・The Desk が行った天然ガスアナリストの調査によると,1 週間の可動式天然ガス在庫の純増減は 11Bcf から 28Bcf までの幅があり,中央値は 19Bcf と推定されている。7月22日に終わる週の貯蔵所への純注入量は15Bcfで、5年平均の純注入量32Bcf,昨年の同週の純注入量38Bcfと比較すると,その差は歴然としている。稼働中の天然ガス在庫は2,416Bcfで,5年平均より12%(345Bcf),昨年の同時期より11%(293Bcf)減少している。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を6%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の8.7Bcf/dと同じであれば、10月31日の総在庫は3,300Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより345Bcf低くなる。

・ベーカーヒューズ社によると,7月19日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,1週間前より2リグ増の155リグとなった。

・Bloomberg Finance, L.P. の出荷データによると,7 月 21 日から 7 月 27 日までに 18 隻の LNG 船(合計 67Bcf)が米国から出荷され,LNG 輸送能力は 2.5 倍に拡大した。

・ポイントロジックのデータによると,今週の天然ガス総供給量は平均 102.8Bcf/d と微増した。乾式天然ガス生産量は前週比 0.1%(0.1Bcf/d) 増加したが,カナダからの平均純輸入量は前週比 1.1%(0.1Bcf/d) 減少し,相殺された。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比 0.2%(0.1Bcf/d) の増加となった。天候は米国の大部分で高温を維持した。発電用天然ガス消費量は前週比 0.1% (0.1Bcf/d) 減少し,産業部門消費量は 0.3% (0.1Bcf/d) 減少した。家庭用・業務用部門では2.6%(0.2Bcf/d)増加した。

以上だ。
天然ガスの場合,冷房需要や暖房需要による発電量によって価格が上下することが多い。ただし,産業用も発電されている。
産業は季節にかかわらずおおよそ一定である。そのため季節間の差にはあまり出てくることはないが,いわゆる基礎部分に相当している。
そのためリセッションが懸念されれば,当然下がると思われるが,現状は欧州の不安を見ておいた方が良いだろう。
たしか,10月頃に輸出プラントが再開される見込みである。
この早さにもよるが,どこかで暴騰があると思われる。

2022年7月22日金曜日

7月3週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。

天然ガスはいろいろな節目を迎えながら,7.0-8.0台で推移した。まずはノルドストリーム。ノルドストリームの点検から,再開に関する不安が天然ガス相場を支配していてた。一方で,それが解消することで暴落し,ヘッドラインに合わせて上下に動く,非常に難しい相場であった。 

終わった後に思うのは,英国の天候を考えると,常に押し目を買っていけば良かったわけだが上下を見ると恐怖と欲望に支配され,昨週は大きく損失を出した。

改めて思うのは,最近の夏はショートがとりにくい。いろいろな要因があるわけだが,これまでは一時的な気温上昇による冷房需要に対して,短期的なショートをしていくのがアノマリーでもあった。

しかし,ここのところ異常気象が相場を支配したり,ハリケーンの影響が長引いたりと,いろいろと要因が絡み,結局たいした下げもなくロング優勢となってしまっている。来年度からはこの印式は改めるべきだし,今後の冬にかけても同じだろう。

さて,昨日のデータはどうであったか。

・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は34Bcfから59Bcfの範囲で、中央値は41Bcfと推定されている。7月15日に終わる週の貯蔵所への純注入量は32Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量41Bcf,昨年の同じ週の純注入量50Bcfと比較すると,減少している。稼働中の天然ガス在庫は2,401Bcfで,5年平均より328Bcf(12%),昨年の同時期より270Bcf(10%)少なくなっている。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を5%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の8.5Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,317Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより328Bcf低くなる計算となる。

・ベーカーヒューズ社によると,7月13日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は153基で1週間前と同じであった。

・Finance, L.P. の出荷データによると,7 月 14 日から 20 日の間に 16 隻の LNG 船が米国から出荷され、合計 61Bcf の LNG を積載した。

・LNG輸入基地。Bloomberg Finance, L.P.の出荷データによると,Constellationが運営するマサチューセッツ州ボストン近郊の Everett LNG FacilityでLNG船が約3Bcfの貨物を出荷した。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比2.9%(2.1Bcf/d)増加した。発電用天然ガス消費量は,前週比3.9%(1.6Bcf/d)増加した。産業部門は0.8%(0.2Bcf/d)増加した。家庭用・業務用では3.5%(0.3Bcf/d)増加した。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比0.8%(0.8Bcf/d)増加した。

以上。

今後も秋口に欠けて上昇トレンドは継続すると見込んでいる。

一方で,そこから下降トレンドかというと……

2022年7月15日金曜日

7月2週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。

天然ガスは, 6.0台でのレンジの動きとなっている。6.9あたりの抵抗にはじかれては下がり、6.2あたりを貫通するも6.05あたりで戻されるような感じ。現状を考えていくと,冷房需要の増加から価格上昇となり,それが徐々に改善されることで,価格をさえているように見える。

夏の定番のような動きでもあるので,9月頃までは同じようになるの出ないか。まぁその時期にはハリケーンが待っているので,動きを観察していかなければならない。

さて,データはどうだったろうか。

・The Desk が行った天然ガスアナリストの調査によると,1 週間の可動式天然ガス在庫の純増減は,43Bcf から 69Bcf までの幅があり,中央値は 56Bcf と推定されている。7月8日に終わる週の貯蔵所への純注入量は58Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量55Bcf,昨年の同週純注入量49Bcfと比較して増加した。稼働中の天然ガス在庫は2,369Bcfで,5年平均より319Bcf(10%),昨年の同時期より252Bcf(12%)少なくなっている。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を4%下回っている。仮に残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の8.3Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,326Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより319Bcf低くなる。

・ベーカーヒューズ社によると,7月6日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は153基で1週間前と同じであった。

・今週の米国産LNG輸出量は、先週から4隻増加した。Bloomberg Finance, L.P. が提供する出荷データによると,7 月 7 日から 7 月 13 日までに 23 隻の LNG 船が米国から合計 84 Bcf の LNG 輸送能力を 持って出航している。昨週は71Bcfであり,輸出が増加している。

・南テキサスの LNG 輸出基地向けは 2.3Bcf/d とほぼ横ばい,南ルイジアナの LNG 輸出基地向けは 7.7Bcf/d と僅かに減少(1.2%)した。北東部および大西洋岸の LNG 輸出基地への天然ガス供給は,合計で 1.1Bcf/d と比較的横ばいであった。

・ PointLogicのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して0.1%(0.1 Bcf / d)減少した。乾燥天然ガスの生産量は,前のレポート週と比較して0.5%(0.5 Bcf / d)減少した。

・PointLogicのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は、前のレポート週と比較して2.5%(1.8 Bcf / d)増加した。発電に消費される天然ガスは,週ごとに5.0%(2.0 Bcf / d)増加した。産業部門の消費量は,週ごとに0.4%(0.1 Bcf / d)減少した。住宅および商業部門では,消費は1.5%(0.1 Bcf / d)減少した。

以上だ。

今週も特に変わらず。

注意しなければいけないのは上値は上がり続け,底値も上がり続けていること。前回はじかれたからと言って,安易にショートしないということ

2022年7月12日火曜日

見通し 第4弾

 さて,更新していこう。


まずはファンダメンタルズについて。


ただしファンダメンタルズについては大きく変わっていない。ウクライナ情勢も怪しいままだし,解決もしていない。ただし変化してきたこともあるので,記載しておこう。


・まずは米国の在庫統計について。

依然として在庫は増加傾向にある。先週の在庫統計で,予想よりも減少している。最近の傾向として,在庫統計をきっかけにトレンドの転換となっている。それには充分京すべきである。

リグ稼働数も先週は減少していた。また,在庫統計の在庫増加が5年平均を下回っていることは継続している。これが示すのは,在庫不足だけではなく,冬の在庫不足が顕著になるということである。


・長期予報の変化について

現在は夏の冷房需要が意識されやすい時期に入ってきた。突然の上昇,暴騰のおおくは気温上昇やハリケーンによる影響が大きい。この違いについてだが,気温についてはじわじわとあげ続ける印象があり,ハリケーンについては一時的な上昇がみとめられ,翌日からは下落しやすい,という特徴があるように思える。

 基本的には上昇をとっていくスタイルで良いと思われる。取引は短期的に。

今週の場合,南部の高温により電力需要が懸念された。テキサスでは節電が求められるほどであり,いまのところ停電とはならなかったようだが,アメリカでも電力は……という状況かも知れない。


・経済動向

リセッションが起こるのではないか。特に欧州では,天然ガスの輸入の停止が危ぶまれており,それによるインフレから,経済がかなり停滞しているように見える。また,今週からこれまで欧州に天然ガスを提供していたノルドストリームが点検のために停止した。

このまま停止するのではないか,という懸念が強いし。ただ,ロシアもそこまですれば全面戦争になりかねない事は理解しているのではないだろうか。ただ,それでも止まらない可能性があるのは頭に入れておくべきだ。

前回から,この3つの要素が変化していると考えておこう。








今後の展望

・上記チャートの通り,5.5-7.0のレンジを想定する。基本的には,先週までは売りたい,と思っていたのだが,ノルドストリームの件もあるので,21日(再開予定のため)に近づくにつれて,ロングから入るようにしたい。

・基本的には,スキャルティングかデイトレードの方向で。スイングをするには,少し不透明すぎる。


・上記ツイートの通り,スキャるならば東京時間のレンジで。デイトレを行うならば,欧州時間の上昇から,アメリカ時間を想定しておきたい。

・動く時間軸は,17時,20時,22時,なので,そこは意識しておきたいが,無理にトレードをする必要性はない。固いところだけ,頂くのがよいだろう。


2022年7月9日土曜日

7月1週目 天然ガスまとめ

こんばんわ。

天然ガスは,上昇することになった。アメリカ国内からの輸出が滞ることによって,だぶつきへの不安により5前半まで下げていたが,電力需要の盛り返し,その後の在庫統計から,6大に復帰した。

ただし,上昇の理由の一つに電力需要があったため,週末は価格を下落させて終わっている。

さて,データはどうであろうか。

・天然ガスアナリストのデスク調査によると,天然ガスの稼働中の在庫に対する週ごとの純変化の推定値は,正味注入量が59Bcfから81Bcfの範囲であり,推定値の中央値は72Bcfだった。7月1日までの1週間のストレージへの正味注入量は合計60Bcfだが,5年間(2017〜2021年)の平均正味注入量は60 Bcfで、昨年の正味注入量は25Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計2,311Bcfであり,これは5年間の平均より322 Bcf低く,現時点では昨年より261Bcf低くなってい。

・貯蔵庫への平均注入率は,補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも4%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均である8.3Bcf/ dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,323 Bcfになり,5年間の平均よりも322Bcf低くなる。

・合計71BcfのLNG運搬能力を持つ19隻のLNG船が6月30日から7月6日までに米国を出港した。先週は62であったが,9Bcf増加している。

・PointLogicのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して1.8%(1.3 Bcf / d)増加した。週平均気温今週のレポートでは,テキサス州の砂漠南西部と中部大陸の大部分で通常よりわずかに高い気温と,北東部で通常よりわずかに低い気温とが混ざり合っていた。発電用に消費される天然ガスは,週ごとに2.6%(1.0 Bcf / d)増加し,住宅および商業部門では,消費量が4.1%(0.3 Bcf / d)増加した。

・PointLogicのデータによると,米国全体の天然ガス供給量は,週ごとに0.1%(0.2 Bcf / d)増加して101.7 Bcf/dになった。乾燥天然ガスの生産量は0.1%(0.1 Bcf / d)増加して96.0 Bcf / dになっている。

・Baker Hughesによると,6月28日火曜日に終了する週の天然ガスリグ数は,1週間前から4リグ減少して153リグになった。


以上だ。

全体的に見て,調整の上げのようにも見える。やはり季節要因の冷房需要の増加があり,価格が上昇し,いったん下落する,という流れ。

米国のだぶつきに対して,リグ稼働数を減少させた可能性はある。LNG施設の復帰見込み,冷房需要,ハリケーンなど,やはり突発的な上昇を見込むことができるような要因が多い。

しばらく,休みつつ,前回底値を買っていきたいと考えている。

月曜日に,今後の展望を書こうと思います。

2022年7月1日金曜日

6月4週 天然ガスまとめ

こんにちわ。

色々と反省していたら遅くなった。今週の天然ガスは…………もうね…………馬鹿なのか,と思ってしまう。6.0後半からじわじわと下げ,6.6台まで戻した後の,在庫統計を受けての15%の下落。

こういうの,運がいい人はとれているだろうけど,運が悪い僕みたいなのは見事に逃している。6.8付近まで上げてからの下落と,シナリオを作成していたので,対応できなかった。

対応できないものは仕方が無いので,これはこれ。

さて,大幅な在庫の増加を受けての下落ではあるが,もう一つ,忘れてはいけないのは天然ガスプラント。ここは液化天然ガスを生成する場所であり,天然ガスを液化して輸出するための場所でもある。

ここの停止期間が延びるのではないか,という思惑も昨晩は重なっていた。輸出できない,ということは,アメリカ国内の天然ガスがだぶつくということを示しており,当然在庫過多になる。一方の欧州は天然ガスが足りない状況なので,価格が上がっていく,という循環になっている。

つまり,欧州時間の上げを狙い,ショートもしくはロングをしていくのがとりやすい戦略だろう。

さて,データはどうだったろうか。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を5%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の8.3Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,323Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより322Bcf低くなる。

・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると,週間の可動天然ガス在庫の純増減の予想は69Bcfから80Bcfの範囲で,中央値は75Bcfとされた。6月24日に終わる週の貯蔵への純注入量は82Bcfとなり,5年(2017-2021)平均の純注入量73Bcf,昨年の同じ週の純注入量73Bcfと比較して,増加している。稼働中の天然ガス在庫は2,251Bcfで,この時点では5年平均より322Bcf,昨年より296Bcf少なくなっている。

・Bloomberg Finance, L.P.の出荷データによると、6月23日から6月29日の間にLNG船17隻,合計62BcfのLNG運搬能力が米国を出航。テキサス州のヒューストン南方のキンタニアイルランドのフリーポートLNG施設は6月8日に火災が発生して以降もオフラインの状態が続く。今週のLNG輸出量は,前年同週(2021年6月30日に終わる週)の輸出量より4隻少なく,先週と船舶数は同じだが,量としては,6Bcf少ない。

・PointLogicのデータによると,今週の米国内天然ガス総消費量はほぼ横ばいであった。週平均気温は,米国南部,西海岸,ロッキー山脈で平年を上回ったが,その他の地域では平年を下回る気温であった。発電用天然ガス消費量は前週比 1.3% (0.5Bcf/d) 増加したが,家庭用および商業用セクターの天然ガス消費量が 5.8% (0.5Bcf/d) 減少したことにより相殺された。産業部門の消費量とメキシコへの天然ガス輸出量は,いずれも前週比横ばいだった。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス供給量は全体で前週比0.4%(0.4Bcf/d)増の101.6Bcf/dとなった。乾式天然ガス生産量は0.4%(0.4Bcf/d)増の95.9Bcf/d,カナダからの純輸入量は5.9Bcf/dとほぼ横ばいだった。

・ベーカーヒューズ社によると,6月21日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週比3リグ増の157リグとなった。

以上だ。







7月3週 天然ガスまとめ