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脅威の固定スプレッド!!

2021年12月24日金曜日

12月4週 天然ガスまとめ

おはよう。

天然ガスは,相変わらずレンジの動き。3.6-4.0の間で動いており,上に抜けようとしても,4.0の壁は高く,髭を作って終わる形になっている。そろそろ冬の高値のピークアウトの時期に近づいており,次(またはその次)の上昇が最後となる可能性が高い。そんなわけで,ぎんいろは次の高値に向けて,準備している段階である。

さて,データはどうだったろうか。 

今週は,EIAがお休みのため,一部を記載する。

・EIAの推定によると,2021年12月17日金曜日の時点で,貯蔵中の作動ガスは3,362Bcfでした。これは,前週から55Bcfの純減少を表している。現時点での在庫は昨年より234Bcf少なく,5年間の平均である3,328Bcfを34Bcf上回っています。3,362 Bcfで、総作動ガスは5年の歴史的範囲内にある。

・1年前の変化は,-6.5Bcfで,五年平均からすると+1.0Bcfとなっており,そろそろ在庫の積み増しが始まってもおかしくない時期である。ただし,先述の通り,五年平均を上回る在庫統計量になっている。

・先週の上昇は暖冬予報が崩れたことにある。現状,在庫統計が五年平均を上待ってきており,一端の上昇は戻り売りの絶好の場となっているのは間違いない。



2021年12月17日金曜日

12月3週 天然ガスまとめ

おはよう。

天然ガスの動きとしては,3.7-4.0のレンジとなっている。特に4.0の心理的な抵抗が高く,越えきれない。原油も同じように73ドルで何度かはじかれており,苦しいところ。今後は抜けたら買い,はじかれたら売りという流れで良いのではないだろうか。ただし天然ガスのだましは平気で100pips(それはだましではない)を越えることがあるので注意して取引すべきだろう。

季節的には,売りがいいなぁ、と思っているが。 


さて,データはどうだろうか。

・天然ガスアナリストによると,稼働中の天然ガス在庫に対する週ごとの純変化の推定値は,77Bcfから99Bcfの範囲であり,中央値は89Bcf。12月10日までの週の純引き出しは合計88Bcfだが,5年間(2016〜 2020年)の平均純引き出しは114 Bcf。昨年の純引き出しは118Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計3,417Bcfであり,これは5年間の平均より64 Bcf低く,現時点では昨年より326Bcf低くなっている。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は2週連続で,前のレポート週と比較して1.4%(1.2 Bcf / d)減少した。天然ガスの消費量は,2週間連続で,消費量が比較的横ばいであった発電を除くすべてのセクターで減少し,週ごとに1%未満の増加であった。NOAAの報告によると,住宅および商業部門では,消費量が2.8%(0.9 Bcf / d)減少した。

・IHS Markitのデータによると,今週の天然ガスの平均総供給量は先週からわずかに増加し,100.4 Bcf / dから0.4%(0.4 Bcf / d)増加した。

・Baker Hughesによると,12月7日火曜日に終了する週の天然ガスリグ数は,前のレポート週から3から105に増加した。


以上だ。

毎回,yosoukaiのページから在庫予想を見ているのだが,今回もズレがあった。EIAを見るようにしようと思う。

2021年12月13日月曜日

12月9日 EIAまとめ

米国の液化天然ガスの輸出能力は、2022年末までに世界最大となる。

という記事。

まとめると

・2020年,米国はオーストラリアとカタールに次ぐ世界第3位のLNG輸出国になった。ルイジアナ州のサビーンパスとカルカシューパスにある列車と呼ばれる新しいLNG液化ユニットが2022年末までに稼働すると,米国は世界最大のLNG輸出能力を持つことになる。

・2021年10月,米国連邦エネルギー規制委員会(FERC)は,サビーンパスとコーパスクリスティのLNGターミナルでの許可されたLNG生産を年間合計2,610億立方フィート(0.7 Bcf / d)増やす要求を承認した。

・2021年11月の時点で,米国のLNGの公称液化能力は9.5 Bcf / dであり,最大能力は11.6 Bcf / dであると推定されている。

・2022年末までに,米国の名目生産能力は11.4 Bcf / dに増加し,最大生産能力は13.9 Bcf / dに増加する。

・2024年に米国の8番目のLNG輸出施設であるゴールデンパスLNGの建設が完了し,施設が操業を開始すると,米国のLNG最大輸出能力は推定16.3 Bcf / dにさらに増加する。



2021年12月10日金曜日

12月2週目 天然ガスまとめ

おはよう。というか,今日わ。

天然ガスは,レンジを形成しているような動き。3.7-3.8台で推移している。材料難である一方で,ウクライナ問題,暖冬など上下の材料が綱引きをしている状態。

特に,欧州での天然ガスは上がっているので,欧州のコアタイムでは上がり,米国のコアタイムでは下がる,そんなデイトレーダーにとってはとってもわかりやすい状況にもみえる。

自分はといえば,先日の日誌にも挙げたとおりの爆勝ちをして依頼は特に興味が無い。アノマリー的には,2月は下落しやすいので,その当たりにはもう一度売りポジをとろうかと思うのだが,どうにも食指がわかないので,待機している状況である。

さて,データはどうであろうか。 

・天然ガスアナリストの調査によると,稼働中の天然ガス在庫に対する毎週の純変化の推定値は,42Bcfから72Bcfの純引き出しの範囲であり,推定値の中央値は55Bcf。12月3日に終了する週のストレージからの純引き出しは合計59Bcfで,5年間(2016〜 2020年)の平均純引き出しは55 Bcf,昨年の純引き出しは78Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計3,505Bcfで,これは5年間の平均よりも90 Bcf低く,現時点では昨年より356Bcf低くなっている。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して0.4%(0.3 Bcf / d)減少した。消費は,週ごとに2.5%(0.7 Bcf / d)増加しているが,発電セクターを除くすべてのセクターで減少した。

・産業部門の消費量は、週ごとに0.5%(0.1 Bcf / d)減少した。

・NOAAの報告によると,住宅および商業部門では,過去1週間の米国のほとんどの地域で,日中および夜間の気温が通常より高かった結果,天然ガス消費量が2.6%(0.9 Bcf / d)減少した。

・IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して1.1%(1.1 Bcf / d)減少した。先週の96.1Bcf / dと比較し,今週の乾燥天然ガス生産量は0.7%(0.7 Bcf / d)減少して95.4 Bcf / dになった。

・Baker Hughesによると,11月30日火曜日に終了する週の天然ガスリグ数は,過去4週間のレベルである102で変化していない。

ということ。

もう一つ以下の画像を見てほしい。EIAの長期的な予報だが,来年以降は天然ガスの生産が増加する,と予測されている。来年は,上がりをたたいていく,そんな戦略となっていくのか,それとも,SDGs関連で,天然ガスは緩やかに上昇していくのか。

いずれにしろ,チャートと仲良くなって,対応していかなければならないだろう。



2021年12月6日月曜日

天然ガス 2293pips爆勝ち手法(一部)

こんばんわ。

タイトルの通り,ぎんいろはついにやりました。

いま過去を振り返っていたら,日付が28日と見事な視力低下を発揮していました😂


 

天然ガスショート,2293Pipsの爆勝ち!!!!

自分の取引を振り返る,という意味でも,そのときの手法を【一部】公開

・10/28前まで

このときまで,在庫統計持ち越しギャンブル,であるとか,

あほな,取引をしていました。

そんなことをしながらも,毎日シコシコと,天然ガスの終値をエクセルにぶち込む作業(1分で終わる)をしていると,あることに気がつきます。



このときは,ラインという言葉を使っていますが,2018年のチャートとよく似ていることがわかりました。これは,と思いながら,でも季節がずれているし,とも。

そのため,判断を保留にしていました。

チャートとしてのポジ構成のルールとは違っていたので,ここで入るのは間違っていると,僕のゴーストがささやいたのです。

・10/28

僕は毎朝記録をとるとともに,週足と日足で環境を確認しています。

すなわち,大きな軸での流れはどうなっているか?

という点です。





 
















週足を見ると,こんな感じでした。

んで,日足が




















すでに過ぎているチャートなのであれですが,日足はこんな感じ。

僕はチャートに,適当な移動平均線とMACDしか表示させておらず,MACDしか見ていません(なら移動平均線を閉じろ😂)

ここで確信しました。

天井は,つけた,と。。

何を読み取ったか,については秘密にします。あえて言うと,傾き,としか言語化できない物です。

MACDの設定はTwitter(@yurinagasi46)を見ると数値が書いてあるので,あえて書きません。

これはきたな,と。まぁ,この後100pipsくらい担がれているんですが,天然ガスのノイズみたいなものと納得しています。

ちょうどこの頃,一時間で200pipsの変動とか,かなり当たり前だったので,免疫がついていました。むしろ,6.2で追加しようと考えていたくらいです。

今となっては非常に残念です。

まぁ,そんなこんなで,天井を確信して,夜はふて寝をかましました。

ちなみにこれ以降,この建値を超えることなく,天然ガスは価格を下げていくのでした。

もちろん,6.4の最高値を狙うことも出来たのでしょうけど,僕にはそれは無理です。


・終わりに

さて,こんな感じで天然ガスの2293Pipsをとりました。

今年の相場環境として,暴騰がありましたので,Pipsが拡大したのももちろんあるでしょう。しかし忘れてはいけません。


天然ガスには,大勝利の夢がある


では,次は2月または春に。


2021年12月3日金曜日

12月1週 天然ガスまとめ

おはよう。

今週の天然ガスは大幅な下落。先週の終値が5.5であったのに対して,今週は大きな下窓を開けて,5.1台からスタートした。その後もほとんど反発することはなく,今日までで,4.1までの下落となり、約1500pipsほど,下げることになった。

大きな原因としては,暖冬予報が顕著になったことと,やはりオミクロン株の影響だろう。影響が少ない,ワクチンの効果があまりない,十分対応できる,など様々な報道はあるが,それに乱高下することなく下落したことから,暖冬が大きな影響を与えているように思える。

時期的には,もう一度強い寒波がきてくれそうな気もするのだが,そこが最後の売り場となりそう。現状ロングのポジションを取って行くには,リスクリワードがおかしな事になりそうなので,絶対に避けなければならない。急騰に合わせて,少し買って,数時間いや数十分単位での短期取引ならまだ勝てるんだろうな,と思う。


さて,データはどうであろうか。

・天然ガスアナリストの調査によると,稼働中の天然ガス在庫に対する週ごとの純変化の推定値は,49Bcfから78Bcfの範囲であり,中央値は58Bcf。11月26日までの週の純引き出しは合計59Bcf,5年間(2016〜 2020年)の平均純引き出しは31 Bcfで,昨年の純引き出しは4Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計3,564Bcfで,これは5年間の平均より86 Bcf低く,現時点では昨年より375Bcf低くなっている。

・米国のLNG輸出は,今週も先週から量については変わっていない。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総需要は,前週と比較して0.8%(0.8 Bcf / d)増加した。NOAAレポートによれば,米国中部および西部の平均気温よりも暖かいが,米国の大部分では夜間の気温が氷点下に下がっている。

・産業部門の消費量は週ごとに0.5%(0.1 Bcf / d)増加したが,発電用の天然ガス消費量は同期間に3.6%(1.0 Bcf / d)減少した。米国のLNG輸出施設への天然ガスの供給(LNGパイプラインの受領)は,平均して12.0 Bcf / dであり,先週より0.3 Bcf / d高くなっている。

・ IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は101.4 Bcf / dに上昇,前週と比較して1.0%(1.1 Bcf / d)増加した。乾燥天然ガスの生産量は,前週の平均である95.1 Bcf / dと比較して,0.9%(0.9 Bcf / d)増加して96.0 Bcf / dになった。

・2,022年までに現在の天然ガス輸出計画が順調に進めば,米国は天然ガスの輸出能力で世界一になる。


本日は以上だ。

今日は週末と言うこともあり,ポジション整理が入ると思われる。かなりのショートポジがとられているはずなので,引けにかけて上昇が見られるのではないかと思う。新たにショートを狙うならば,そこもありなのかも知れない

2021年11月25日木曜日

11月5週 天然ガスまとめ

おはよう。

今週の天然ガスは,4.8-5.2をうろうろと方向感無く進んでいる。材料らしい材料もなく,気温と在庫とに左右される動きとなった。こうした場面では,レンジと想定して損キリ浅めに対応するか,特にポジションを作るべき場面ではないと考えている。

おそらく,寒波がどこかで到来し,急騰が見られると思うので,その当たりでショートを積んでいきたい。今のところ原油の備蓄放出については天知影響がないように見られる。


さて,データはどうだろうか

EIAのレポートが提出されなかったため,データはかなり薄めだ。

・天然ガスのデスク調査によると,取り崩し21Bcfが予想であり,予想通りの結果であった。現時点での在庫は昨年より320Bcf少なく,5年間の平均である3,681Bcfを58Bcf下回っている。

・地区別では,東部が前週から11Bcf、中西部は13Bcfそれぞれ取り崩し、一方で西部は1Bcf、南部は6Bcfそれぞれ積み増しとなった。

以上。

あまりにもデータが少ないので,残念なブログになってしまった。

申し訳ない。

2021年11月22日月曜日

11/22 EIAまとめ

こんにちわ。

EIAは、2022年中に原油価格が下落すると予測している


という記事。
要点をまとめていこう。

・11月の短期エネルギー見通し(STEO)では,OPEC +諸国と米国からの生産量の増加により,2022年に世界の液体燃料在庫が増加し,原油価格が下落すると予測している。

・このシフトにより,ブレント価格に下向きの圧力がかかると予想されている。ブレント価格は,2022年には平均72ドル/ bになる。

・WTIの価格は2021年10月の平均$ 81 / bから2022年12月に$ 62 / bに下がる。

・先物市場も同様に,バックワーディションと呼ばれる長期契約と比較して,短期契約の価格が高いことを示している。

・長期原油契約価格は低く,よりバランスの取れた市場への期待を反映している可能性がある。

以上だ。



2021年11月19日金曜日

11月3週目 天然ガスまとめ

おはよう。

今週の天然ガスは,強気な気温予想を皮切りに週の最初は上げていた。そこにドイツがロシアからの天然ガスのパイプラインに関して,遅延させるようなことをしやがって,上昇に拍車がかかる。

結局,5.4近くまで上げたものの,その後は急落し,5.0を割ることとなった。昨晩の在庫統計も予想より多めの積み増しであり,弱気な結果となっている。そうではあるものの,価格は大幅に下げておらず,いつ反応するのか,それとも織り込んでいたのか,謎が多い。











先日より上げている記録だが,未だに上昇トレンドのラインよりも上にある。ただ,2018年,2020年と比較すると,そろそろ上昇も終わりなのではないか,と思わせるようなチャートである。

これ自体は,終値のみをおっているので,高値・安値を無視した動き。

だがまぁ,大凡の特徴は理解できるであろう。

さて,在庫統計を受けてのEIAの発表に移る。

・天然ガスアナリストの調査によると,天然ガスストックに対する毎週の純変化の推定値は.純注入量が13Bcfから33Bcfの範囲であり,推定値の中央値は23Bcf。正味注入量は合計26Bcf,5年間(2016〜 2020年)の平均正味引き出し量は12 Bcfで,昨年の注入量は28Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計3,644Bcfで,これは5年間の平均より81 Bcf低く,現時点では昨年より310Bcf低くなっている。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して3.0%(2.3 Bcf / d)増加した。週ごとの最大の増加は,消費が住宅および商業部門で11.8%(2.9 Bcf / d)増加した。NOAAが報告した米国北部と中央部の大部分で夜間の平均気温が氷点下に近づき,米国北部と南東部で日中の平均気温が冷え込みんだ。発電用に消費される天然ガスは,3.0%(0.9 Bcf / d)減少し,産業部門の消費量は,1.1%(0.2 Bcf / d)増加した。

・IHS Markitのデータによると,今週の天然ガスの平均総供給量は99.3 Bcf / dに減少し,前のレポート週の合計101.0 Bcf / dから1.7%減少した。

・Baker Hughesによると,11月9日火曜日に終了する週に,天然ガスリグの数は2から102に増加した。

以上だ。

今回から,注入量と引き出し量と二つの言葉が出ているので,強調した。

普段この時期は取り崩しが始まっているので,混乱を防ぐためでもある。

今後は,緩やかに下落していくと考えているが,突発的な寒波の襲来により大きく上げることがあるだろう。余裕を持って,価格が落ち始めたところでショートを積み増していく,という方針で十分であろう。


2021年11月18日木曜日

11/17 EIAまとめ

新しい天然ガスパイプライン容量は,輸出および北東市場へのアクセスを拡大

という記事。

・2021年の第3四半期に,主に湾岸および北東部の需要市場に供給される,1日あたり40億立方フィート(Bcf / d)を超える新しい天然ガスパイプライン容量が稼働すると推定。

この湾岸はアメリカの事













・当該の計画を,ガルフコーストと記載してあった。

・ガルフコーストでは,3つのプロジェクトが第3四半期にサービスを開始するか,部分的に完了し,合計3.6 Bcf / dの追加パイプライン容量。

3つの内訳は以下の通り。

・ウィスラーパイプライン:2021/07/01にホワイトウォーターが運営する新しい2.0 Bcf / Dパイプラインを完成。Agua Dulce Hubは、メキシコの需要市場に供給するために国境を越えるいくつかのパイプラインの供給ポイントとして機能します。

・アカディアナ拡張プロジェクト:2021/08/06に,8.94Bcf / D。プロジェクトは2022年初頭に完了する予定。

・キャメロン・拡張プロジェクト:2021/08/12,テキサス州東部送信(TETCO)各州間のパイプラインにこの750 Bcf / D。プロジェクトは今年末までに完了する予定。


別の計画もあり


















・ニューイングランドでは,2つのプロジェクトにより,この地域の冬季天然ガス供給へのアクセスが100 Bcf / D以上改善される。

以上。
つまり,米国内での天然ガスの輸送が利便化され,最終的には輸出に繋がっていくのではないか,ということ。



2021年11月14日日曜日

EIAまとめ 天然ガスについて

こんばんわ。ひさしぶりの日曜日の更新

11月初旬に貯蔵されている米国の天然ガスは最近の平均を3%下回っている

という話題について。

・昨年の米国の貯蔵中の天然ガスの量は,1月下旬から中旬にかけての非常に寒い時期の後,3月15日に1,760 Bcfで最低点に達し、前の5年間の平均を4%下回った。

・今年は注入シーズンの初めの在庫が少なく,電力部門での天然ガス消費量が比較的多く,9月中旬までに,5年間の平均を7%下回った。最近では,8週間連続して比較的大量の純注入が行われたため,11月5日時点で5年間の平均在庫とのギャップが3%に狭まった。

・冬の間の過去5年間の平均よりも,米国の稼働中の天然ガスの貯蔵量が少なく,2022年3月末時点で合計1,486 Bcfになると予想している。その量は,天然ガス生産者が天然ガス価格の上昇に対応する供給条件の両方に依存するため,非常に不確実。昨年2月に見たように、寒い天候はこの在庫レベルを大幅に変える可能性がある。



2021年11月11日木曜日

11月2週目 天然ガスまとめ

おはよう。

今週はEIAのまとめレポートが発表されていないため,普段よりも内容が薄いので承知頂きたい。今週の天然ガスは大幅に下落した。材料としては,ストップしていたロシアから欧州への天然ガスの輸出が再開したことによる安心感であると考える。それに加えて,在庫の増加が現在の時期としては多く,それも安心感につながっているのだと思われる。

一方で,天然ガスは昨年と比べれば未だに高止まりしているようにも見えるが,
















見ての通り,五年平均を下回っていることもあるだろう。ここから,在庫としては,例年通りであれば減少していく。EIAによると,2021年11月5日金曜日の時点で,貯蔵中の作動ガスは3,618Bcf。これは,前週から7Bcfの純増加を表している。

ツイートしたとおり,予想の12Bcfに対し,下回っており,昨晩の価格上昇につながったと考える。

長期予報によれば,今年のアメリカはラニーニャによりより暖かく,湿った聞こうになることが予想されている。逆に言えば,ほとんどの投資家が暖かくなるという予想で動いており,急激な寒気が来ることで暴騰が起こる可能性があると言うことでもある。

本日は以上だ

2021年11月5日金曜日

11月1週 天然ガスまとめ

おはよう。天然ガスは5.1台を一旦つけた後,再度上昇し,現在は5.7台をふらふらしている。相変わらずレンジがおかしいことになっているのだが,それだけ不安定になっているのは間違いない。

ただ,現状5台を抜けることはなく,一旦落ち着きを取り戻しているようにも見えるが,ここからまた突き抜けていくかはわからない。この時期になると寒気がーになってしまうわけだが,天気にも注意が必要である。

さて,

・ 天然ガスのデスク調査によると,稼働中の天然ガスへの毎週の純変化の推定値は,57Bcfから74Bcfの正味注入の範囲であり,中央値は66Bcf。10月29日までの1週間の注入量は合計63Bcf。5年間(2016〜 2020年)の平均注入量は38 Bcfで,昨年は27Bcf。

・稼働中の天然ガス在庫は合計3,611Bcfで,これは5年間の平均より101 Bcf低く,現時点では昨年より313Bcf低くなっている。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総需要は,週ごとに5.7%(5.2 Bcf / d)増加した。これは,2週連続で大幅に増加する需要を示している。

・需要の最大の増加は住宅および商業部門であり、31.5%(5.4 Bcf / d)上昇した。これは,冬の暖房シーズンに先立って,国内のいくつかの地域で気温が下がったため。NOAAが報告した米国東部ではほとんどが通常の気温だが,米国中部から南東部の州,さらにはフロリダ北部まで,日中の気温が通常より低い地域も報告されている。

・IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は99.9 Bcf / dに上昇した。前週の合計99.7 Bcf / dから0.1%の増加。

・Baker Hughesによると,10月26日火曜日に終了する週では,天然ガスリグの数が1から100に増加した。

















現状鑑みるに,ピークは過ぎたようにも見えるが,気温の低下に注意したい。


2021年11月4日木曜日

11/2 EIAまとめ

今日は

米国の消費と天然ガスの生産は減少したが、2020年には輸出が増加した。

というお話。

・米国では天然ガスの消費が少なく,価格が下がった。2020年のヘンリーハブの年間スポット価格は,平均2.03ドルで,1997年以来の最低年間価格となった。低価格は,2020年に電力部門で記録的な高水準の天然ガスの輸出と消費に貢献した。

・そのため,電力の天然ガス消費量は,2020年に3%増加した。低価格により,特に石炭と比較して,発電においてより競争力のある燃料になった。天然ガスは2020年の全発電量の39%を占め,次の2つの最大の供給源である石炭と原子力のシェアを合わせたものとほぼ同じ。

・天然ガス価格の上昇により、2021年には天然ガス火力発電のシェアが減少すると予想される。この変更により2022年の米国の天然ガス消費量は2021年からわずかに増加すると予想される。

・2020年の冬季(1月〜3月と11月〜12月)は,過去2年間よりも穏やかで,住宅部門の暖房需要が7%減少し,商業部門が11%減少した。産業部門の需要は,3%減少し,産業および商業部門が主な理由COVID-19-関連の少ない天然ガスを消費や設備の使用量を削減した。

・総米国の天然ガスの輸出(純輸出)は,2020年に13%上昇した。メキシコに増加したパイプラインの輸出と過去最高の液化天然ガス(LNG)輸出は増加している。















・2020年に乾燥天然ガスの生産が1%減少したにもかかわらず,乾燥天然ガスの生産レベルは高いまま。天然ガスと原油の低価格により,生産される天然ガスの生産が抑制され,2016年以来テキサス州での関連ガス生産が前年比で最初に減少した。

・2020年には天然ガスの生産量が最も多い州であるテキサス州では,生産量が1日あたり5億立方フィート(Bcf / d)減少し、平均21.8 Bcf / dになった。ペンシルバニアの乾燥天然ガス生産量は,0.6 Bcf / d増加して平均19.3Bcf / dになった。



2021年10月29日金曜日

10月5週目まとめ 天然ガス

おはよう。

昨晩はやや強い在庫統計を受けて,天然ガスは下落している。もともと日本時間より下落傾向にあり,一時的にヨーロッパの時間で値を上げていたが,売りに押され,そのままずるずる下げた流れになっている。

この後の動きというのは非常に悩ましなやましいのだが,現在四時間,日足をみるといわゆるダブルトップのネックライン上にいる。週末は利益確定やポジション整理がされやすく,ここのところ価格を下げて終わることが多い。

一方で,ロシアも欧州の天然ガスの在庫を増やす動きがあり,全体的に下に向いて言うように思える。ただ,ここは感覚的なので,充分反転するような動きの可能性がないわけではない。

さて,データはどうであったろうか。

・天然ガスアナリストのデスク調査によると,稼働中の天然ガスへの毎週の純変化の推定値は,76Bcfから94Bcfの正味注入の範囲であり,中央値は87Bcf。注入量は合計87Bcfだったが,5年間(2016〜 2020年)の平均正味注入量は62 Bcf。昨年の正味注入量は32Bcf。という点から見ると,昨年や例年以上に増加していることがわかる。稼働中の天然ガス在庫は合計3,548Bcfで,これは5年間の平均より126 Bcf低く,現時点では昨年より403Bcf低くなっている。

・貯蔵庫への平均注入率は,この補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも5%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均5.0Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,593 Bcfになり,5年間の平均3,719より126Bcf低くなるが,全体的に増加しており,このように低くはならないと思われる。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガス総需要は週ごとに4.8%(4.1 Bcf / d)増加した。これは,前のレポート週の2倍以上の増加となった事になる。

・天然ガスの週平均消費量は、すべての最終用途部門で増加した。

・需要の最大の増加は住宅および商業部門であり,国が冬の暖房シーズンに移行するに  つれて、24.3%(3.4 Bcf / d)増加した。気温は下がっていますが、暖房シーズンの開始は通常の天候に比べて遅れている。

・NOAAレポート五大湖地域と西海岸を除いて,今週のレポートでは,国の大部分で通常より高い気温が予想されている。。発電用に消費される天然ガスは,週ごとに2.0%(0.6 Bcf / d)増加し,産業部門の消費量は,週ごとに1.0%(0.2 Bcf / d)増加した。

・IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前週の合計98.1Bcf / dと比較して1.4%増加した。カナダからの平均純輸入量は先週から1.1%増加して5.8 Bcf / dとなり,2021年2月の第3週以来の最高の週平均だった。

・Baker Hughesによると,10月19日火曜日に終了する週に,天然ガスリグの数は1から99に増加した。


以上だ。

全体的に見れば,暖冬であり,生産量が増加傾向にあることがわかる。後は強い寒気が流入しないことがクリアできれば,天然ガスはこのまま落ち着いてくるのではないだろうか。

2021年10月28日木曜日

10/28 EIAまとめ

本日のEIAは暖房油。

国内のCFD市場では取引できないので,海外のブローカーを使っている人向けである。

引用元はここ


米国の消費者は、来たる冬に灯油にもっとお金をかけると予想しています


・米国の全世帯の約4%が暖房用の主要な燃料として灯油を使用しており、これらの世帯の大部分は北東部に集中している。暖房用オイルを主な暖房用燃料として使用する世帯は、この冬のシーズンに平均1,734ドルを費やし、昨年の冬より43%多いと予測されている。

そのため,北東部の気温低下に注意をしながら,暖房油は取引を行っていくべきである。

・米国北東部の留出燃料の在庫(灯油とディーゼル燃料を含む)は、10月8日に合計2,580万バレルで、その週の前の5年間の平均より33%少なくなっている。この冬の平均価格は1ガロンあたり3.39ドルで、昨年の冬に比べて33%上昇すると予想されている。

・2021〜22年の冬の場合、1世帯あたりの灯油消費量は平均511ガロンで、昨年の冬と比較して8%近く増加すると予測されている。灯油による暖房が最も普及している北東部では、この冬は昨年の冬より4%寒くなると予想される。

・現在、家庭用灯油を使用している家が少なくなっているため、米国の家庭用灯油の需要は、昨年の冬からわずかに減少し、この冬は1日あたり平均39万バレルになると予測している。ただし、気温が低くなることが予想されるため、この冬は昨年の冬に比べて1世帯あたりの灯油消費量が増えると予想している。

ということは,暖房油自体は4ドルを背に売りを仕掛けても良いのではないだろうか。現在は2.41ドル付近。4ドルはあれだが,3.5ドル付近まではあがるのか?? 天然ガスのように実体を現在が反映しているのであれば,すでに3ドルを超えていても良いのではないだろうか。問題なのは,灯油自体のニーズが減っていることか。

暖房油のチャートはあまり見ていないので,コメントを避けたい。





2021年10月26日火曜日

10/25 EIAまとめ

いいねがついたことだったので,更新しておこう。

参照記事はここである。

EIAは、米国の冬の天然ガス料金が昨年の冬より30%高くなると予測している

・平均して、米国の小売天然ガス価格は、昨年の冬の1,000立方フィート(Mcf)あたり10.17ドルから、今年の冬の12.93ドル/ Mcfに上昇すると予想さている。

・小売天然ガス価格の最大の上昇は中西部で発生すると予想され、価格は昨年の冬と比較して45%上昇して$ 11.28 / Mcfに上昇している。昨年の同時期先物価格は,3.5付近。この価格は,昨年の最高値でもある。すでに,45%以上価格は上がっており,倍になる可能性もある。





































・今年の冬の天然ガス支出も、予想を上回っています。天然ガスを主な暖房用燃料として使用している世帯の場合、この冬の平均消費量は57.7 Mcfであり、昨年の冬から2.4%増加すると予想されている。

・消費量の増加は、昨年の冬と比較して、暖房度日数(暖房需要の指標)が2.6%増加すると予測されている。

以上だ。

2021年10月25日月曜日

冬の短期予報について

 引用元はここ


・今年の冬は、過去数年の冬と比較して、米国の家庭でのエネルギー支出が増加すると予想している。これは、エネルギー価格の上昇と、米国の大部分の地域で昨年よりもやや寒い冬を想定しているため。

・米国では、主に天然ガスで暖房している約半数の家庭では、昨年の冬に比べて平均30%以上の出費が見込まれ,平均で昨冬よりも30%多く支出すると予測されている。

・10%寒ければ50%増、10%暖かければ22%増となる。

・ 主に電気で暖房している米国の41%の家庭では、寒い冬には6%増から15%増になると予想している。寒い冬には6%から15%、暖かい冬には4%増加すると予想されちえる。

・今年の冬、米国の家庭では平均208億立方フィート/日が消費されると予測されている。世帯の平均消費量は、昨冬比2%増の5万8,000立方フィート(Mcf)となる見込み。北東部、中西部、西部の各地域では、1世帯あたりの平均天然ガス消費量が3%増加すると予想され,南部は例年通りと予想されている。

・主に天然ガスで暖房する米国の家庭用天然ガス価格は、昨冬の平均10.17ドル/Mcfから、平均12.92ドル/Mcfになると予測。家庭用ガス価格の上昇を見込んでいるのは、歴史的に天然ガス価格が低かった2020年に比べ、2021年の大部分で天然ガスの商品価格が上昇するため。

・この冬、米国のすべての地域で家庭用天然ガスの価格が上昇すると予想しています。価格は昨冬に比べて平均45%上昇すると予想。天然ガスの価格は、米国南部および南部では22%、西部では20%の上昇を見込んでいる。

・今冬の天然ガススポット価格は平均5.67ドル/MMBtuとなり、昨冬に比べて86%上昇すると予想している。米国の天然ガス生産量が横ばいであることと、液化天然ガス(LNG)の輸出量が過去最高であることが相まって、貯蔵量が平均を下回り、価格上昇の圧力となっている。

・米国の天然ガス在庫は、10月末時点で約3.6兆立方フィート(Tcf)となり、過去5年間の平均値を5%下回ると予測しています。米国の貯蔵庫の天然ガス量は減少する。昨年の11月から3月にかけて貯蔵庫からの天然ガスの引出しが平均的に行われたため、米国の天然ガス現用在庫は同時期の5年平均を2%下回って注入シーズンを迎えた。昨冬の平均以上の取水量と、今夏の平均以下の貯蔵庫への注入量、高水準のLNG輸出、および横ばいの生産量が相まって今冬の米国の天然ガス在庫は平均を下回ると予測されている。

・天然ガスの供給は、冬の需要を満たすのに十分であると考えています。しかし、厳しい寒さの中では、卸売価格の変動や局所的な卸売価格の高騰が起こる可能性がある。


ベースラインを5.7付近と考えて,ここから,最大で45%の上昇があり得る。すなわち,7.0への到達もあり得るということだろう。


2021年10月22日金曜日

10月4週 天然ガスまとめ

おはよう。

さて天然ガスをまとめていこう。今週は5を一旦割る展開となった。一時的には4.8台まで値を下げたが結局5に戻し,レンジのような動きにも見える。昨晩の雇用統計も一旦大きな押し目を作ったが,買い戻される流れとなっている。

あくまで低い価格で買いたい,のと,投機的な売りとのせめぎ合いなのではないかと思う。今日は金曜日で,ここのところ手じまい売りが多くある。金曜日の短期の売りはもうけが出るかも知れない。


さて,

・ 天然ガスアナリストのデスク調査によると,稼働中の天然ガスストックの純変化の推定値は,79Bcfから96Bcfの正味注入の範囲であり,中央値は90Bcf。10月15日までの1週間のストレージへの正味注入量は合計92Bcf。5年間(2016〜 2020年)の平均正味注入量は69 Bcfで,昨年の正味注入量は49Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計3,461Bcfであり,これは5年間の平均より151 Bcf低く,現時点では昨年より458Bcf低くなっている。ただ,見てわかるように平年の生産量よりもかなり増加している。

・貯蔵庫への平均注入率は,補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも7%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均6.7Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,568 Bcfになり,5年間の平均3,719より151Bcf低くなっている。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総需要は,前のレポート週と比較して1.9%(1.6 Bcf / d)増加した。発電用に消費される天然ガスは10.4%(3.2 Bcf / d)減少したが,他のセクターでの週ごとの増加によって相殺された。国が冬の暖房シーズンに移行するにつれ,住宅および商業部門の週平均消費量は36.9%(3.8 Bcf / d)増加して14.0 Bcf / dになった。

・それにもかかわらず,米国海洋大気庁(NOAA)の報告IHS Markitによると,この時期の米国中西部と北東部のほとんどの気温は通常より高いレベルで,住宅および商業セクターの消費レベルは,14.4 Bcf / dを消費した昨年の同じ週よりも低くなっている。産業部門の消費は2.2%(0.5 Bcf / d)増加した。

・メキシコへのパイプライン輸出は4.2%(0.2 Bcf / d)増加して5.9 Bcf / dになり,LNG輸出ターミナルへの供給ガスの供給は3.5%(0.4 Bcf / d)増加して10.9 Bcf / dになった。

・ IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して0.3%増加し,先週の平均97.8 Bcf / dから今週のレポート週の平均98.1Bcf / dになった。



ここからもわかるとおり,ヨーロッパ・北アジアでのGASの価格の値上がりがエグい。
原油など比べものにならないくらいである。
アジアとラテンアメリカにおける天然ガス需要の伸び
ヨーロッパの季節的に低い天然ガス貯蔵在庫
いくつかの国のLNG輸出施設での計画的および計画外の停止による世界的なLNG供給の減少
などが挙げられる。
今後の動きとしては,やはり上昇傾向を保っていくのか。はたまた今年の米国は暖冬予報であるので,ある程度の上昇を許容しつつ,価格を下げていくのか。
いずれにしろ,天井や底を当てるのではなく,分割売買を進めていきたい。






2021年10月21日木曜日

今後の天然ガスの予測

おはよう。

毎朝EIAを見ているので,こうした簡単なまとめをしておこうと思う。参照記事はこちらだ 。

別段google邦訳でも充分読める内容だが,まぁ,それすらもめんどくさい人向けに書いている。要約すると,


「非OECDアジアが2050年までに天然ガスの最大の輸入国になると予測している」


という記事である。










・非OECD国とは中国とインドを含むアジア諸国のこと。

・中国とインドを中心とする非OECDアジアの継続的な経済成長により,2050年までに天然ガスの純輸入量が2倍以上になると予測している。

・日本と韓国では徐々に減少していくとされている。

・ヨーロッパは微増と予測されている

それに向けて











・天然ガスの生産量は継続して増加する。特にロシアでは,輸出が最大の伸びを示し,2倍以上になり,2050年までに14Tcfを超える天然ガスの最大の純輸出国であり続けると予測している。

・ヨーロッパとアジアに近接していることで,将来のパイプラインの追加の可能性,液化天然ガスの輸出を通じて,ロシアの純天然ガス輸出の成長が促進される。

とのこと。まだまだ先の話ではあるが,このように予測されている。

現状の天然ガスの消費量は約20と考えると,2050年には,約37となっている。これに対して,輸出については,2020年で約15,2050年では約26となっており,消費量の増加率が上回っていることがわかる。

とすると季節的な価格の上限はあるにせよ,2050年に向けて天然ガスの価格は今よりもやや上昇する可能性が高い。2020年のデータはコロナ禍であるため,予測は難しい。

ただ今の価格帯も同様で,レンジ幅として,4-6あたりになるのではないだろうか。

インフレを含めるのであれば,2050年までの世界的なGDPは2~3倍になることが予想されており,単純な計算だが,それに合わせるのであれば,8-12になっているかも知れない。

最後の結論の部分がかなりいい加減だが,超長期的に投資をしていくのであれば、天然ガスはまだまだ値段を上げるのではないだろうか。

2021年10月15日金曜日

10月2週 天然ガスまとめ

おはよう。

昨晩は在庫統計であった。価格は5.95付近まで上げた後,5.6台までの下落。相変わらずジェットコースターを繰り返している。僕はというと,入るタイミングが悪く,ロスカットされたが,これで在庫統計ギャンブルという一つの夢が叶ったので,かなりの満足度がある。

原資を口座に戻してスタートするわけだが,ここからどうなるか。しばらく考えてから行おうと思っている。ブログは継続するので,このまま見てほしい。応援してくれるならば,広告でも……これは規約違反だったな。忘れてくれ。

さて, 

・天然ガスアナリストのデスク調査によると,稼働中の天然ガスストックに対する毎週の変化の推定値は,84Bcfから109Bcfの範囲であり,中央値は91Bcf。10月8日までの週で合計81 Bcfで,5年間(2016〜 2020年)の平均純注入量は79 Bcf。昨年の純注入量は50Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計3,369Bcfであり,これは5年間の平均より174 Bcf低く,現時点では昨年より501Bcf低くなっている。

・貯蔵庫への平均注入率は,補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも8%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均である7.7Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,545 Bcfになり,5年間の平均である3,719よりも174Bcf低くなる。

・ IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して1.3%(1.1 Bcf / d)増加した。発電用に消費される天然ガスは,週ごとに1.2%(0.4 Bcf / d)減少したが,住宅/商業部門での消費量の増加によって相殺さた。結果として9.2%(0.9 Bcf / d)増加した。

・ IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの平均供給量は,先週の平均97.7 Bcf / dから今週の平均97.8Bcf / dに,前の週と比較して0.2%増加した。

・Baker Hughesによると,10月5日火曜日に終了する週の間,天然ガスリグの数は2週連続で99リグで横ばい。













これは天然ガスの価格予想である。EIAによると,6.0前後までの上昇後,大きく下落すると考えられている。これを参考にしてトレードしていくのもありだとは思う。


本日は以上だ。

2021年10月8日金曜日

10月1週 天然ガスまとめ

おはよう。

昨夜は在庫統計。在庫統計ギャンブルを使用と思って,ポジを立てたものの,指値をミスって悲しいポジションになってしまった。在庫統計までのツナギとして,結果としてはショートで良かったんだが,根本的にはロングだともっていた。

ツイートもしたように、シンプルにBuy the Factの流れだろうと思ったので。あんまり価格で語ってはダメなんだけど,高値6.4から5.4までの約1000pipsは流石にチキンが過ぎると思うのだよ。まぁ,つまりはそれだけ買いがたまっていたというのもあるんだろうけれど。

個人的には,現状は短期の売買を行っていくしかないのだろう。基本は,週足,月足が上を向いている以上,売るという選択しはなかなか採れない。  ただ日足的には,そろそろ下落トレンドにはいている可能性はあるので,6.0を超えてくるようならばショートをしていきたい。

ただ,天然ガスの下落は2月前後から起こりやすいので,大きくかつ安全に狙うならばそこからでも遅くはない。


さて,データはどうだろうか。

・天然ガスアナリストのデスク調査によると,稼働中の天然ガスストックに対する毎週の純変化の推定値は,正味注入量が92Bcfから123Bcfの範囲であり,推定値の中央値は110Bcf。1週間の正味注入量は合計118Bcfで,5年間(2016〜 2020年)の平均正味注入量は81 Bcf。昨年の正味注入量は75Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計3,288Bcfで,これは5年間の平均より176 Bcf低く,現時点では昨年より532Bcf低くなっている。

・この補充シーズン(4月から10月)までの5年間の平均よりも9%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均8.5Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,543 Bcfになり、5年間の平均3,719より176Bcf低くなる。増産のニュースもあったためこのようには行かないと推測される。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して3.9%増加した。中西部と南部の平均気温よりも高い気温の結果,発電用に消費される天然ガスは8.3%,つまり2.4 Bcf / d増加した。産業部門の消費は週ごとに0.6%減少したが,住宅部門と商業部門の週ごとの増加は0.5%だった。

・HS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して0.4%減少した。

・Baker Hughesによると,9月28日火曜日までの週,天然ガスリグの数は99で横ばい。主要な生産盆地では,変化は報告されていない













産業に使用される天然ガスは,5年平均を超えている。経済の復旧は良いことであるが,当然現状のエネルギー高は……











原油の在庫はこんな感じ。そろそろ在庫マシのシーズンだが。原油がこれ以上増えないのであれば,天然ガスには冬の暴騰がやってくると思われる。

今週は以上だ。

2021年10月1日金曜日

9月5週 天然ガスまとめ

おはよう。

天然ガスは,変わらず荒い動き。昨晩も5.5→5.9というような動きが見られ,1時間で100pips動いたりと,やりたい放題の動きに見える。これだけ荒いと,ゼロカか爆益の二択な分けだが,一度だけでもとれればいいと思って参加すべきかと。全部とろうとしたら,100万が1000万になった後に,ゼロになる,という感じなのかも知れない。

基本的には,欧州などの発電不足から上昇傾向にある。ただ,先物なのであくまで思惑をベースにしていることを念頭に置きたい。すなわち,相場の参加者のこうなるだろう,というよそで動いている。実際,冬場にはそこまで上がらないかも知れないが,こうなるかも知れないという思惑で動いている。

それ故に,ある程度上昇すれば利益確定が入り,その利益確定を見て「やっぱり高かったんだね」のショートが入る。さがれば一旦記録した高値(6.3)を目指して,「かなり落ちたな,もう一度ロングしよう」という心理が働き,強い上昇ととともに売らされていた人間のロスカットを巻き込み,また強い上昇になる。

それがどの価格帯か,そのときになってみなければわからない。僕は波乗りがうまいわけではないので,大きな上昇をとった時点でその後は取引をしていない。

 これで満足する,そんな感覚が相場には大事なんだと改めて胸に刻んだ。


さて,前置きが長くなったわけだが,

・天然ガスの調査によると,稼働中の天然ガスへの毎週の純変化の推定値は,70Bcfから95Bcfの正味注入の範囲であり,中央値は87Bcf。9月24日までの1週間の注入量は合計88Bcfで,5年間(2016〜 2020年)の平均正味注入量は72 Bcf。昨年の正味注入量は74Bcfだった。稼働中の天然ガス在庫は合計3,170Bcfで,これは5年間の平均よりも213 Bcf低く,現時点では昨年より575Bcf低くなっている

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して5.7%減少した。発電用に消費される天然ガスは,南西部と南東部の両方で通常よりも気温が低いため,週ごとに13.1%,4.3 Bcf / d減少した。産業部門の消費は,週ごとに1.4%増加した。住宅および商業部門では,消費量は5.0%,0.4 Bcf / d増加して9.3Bcf / dになった。

・Baker Hughesによると,9月21日火曜日に終了する週に,Marcellusのニューヨーク州部分で1リグが失われた結果,天然ガスリグの数が1から99に減少した。


特筆すべきなのは














ヨーロッパにおける天然ガスの在庫統計である。

五年平均を下回っている上に,今年は厳冬の予報がされている。

少し古いデータだが(無料が見つけられなかった)EUは第3位の消費量である。ここからクリーンエネルギーに転換しており,消費量は上がっているだろう。こうした点からも,欧州発のガス高騰が起きていることがわかる。

昨年はオーバーシュートの危険性があって,今年は不足しているというかなり滑稽な出来事が起きているわけだが,われわれは柔軟に対処していかなければならない。

個人的な戦略として,5.5を一端の節目に,押し目買いをしたいところだが,2月の下落相場に向けて,ショートを積んでいきたい。アノマリー投資になるので,現在のルールにはない手法だが,比較的有用だと思っている。








この図からも,ピークを12月前後として,今のところは考えているが,どうなることやら,といった感じでもしかすると今年は取引を休む可能性もある。

長くなったが,本日は以上だ。

2021年9月24日金曜日

9月4週 エネルギー系

原油だけでなく,エネルギー系をまとめていこうと思う。

 











原油の価格推移。見ての通り、2019ねんと比較して,高い状況にある。

・2021年9月17日の時点で,米国の原油生産量は2020年3月の3年間のピークよりも1日あたり約250万バレル(b / d)低く,Idaの影響か,石油掘削装置の数は3つのうち46%にしか戻っていない。また,米国の4週間の平均原油生産量は1,060万バレル,4週間の平均石油掘削装置は404,4週間の平均WTI価格は1バレルあたり69.35ドルとなっている。











・五年平均からみても下限となっている。


どうしても,原油系のデータは薄くなってしまう。

ちなみに、興味深い記事がEIAにあったので,紹介しておく。

EIAは、干ばつの中で米国の水力発電が2021年に14%減少すると予想しています。

記事によると

・太平洋岸北西部のコロンビア川は,米国で4番目に大きい川。その流域であるコロンビア川流域は,ワシントン,オレゴン,アイダホ,モンタナの4つの州の大部分をカバーしている。2020年に,これらの州の水力発電所は1,360億キロワット時(kWh)の電力を生成した。これは,その年の米国の水力発電の54%に相当する。

・2021年8月末現在,オレゴン州の貯水池の容量は容量の17%であり,これまでの平均容量である47%の半分未満。アイダホは,容量の34%で貯水池の貯蔵量を報告した。これは,過去の平均容量である51%よりも低い値。

・2021年の3月と4月には,ワシントンとオレゴンの両方の水力発電は10年(2011〜20年)の範囲を10%下回りまった。

このように,アメリカでの干ばつに関する記事が出ていた。水力による発電が難しければ,当然天然ガスに白羽の矢が立つ。つまり……

9月4週 天然ガスまとめ

おはよう。

昨晩は天然ガスの在庫統計であった。初動こそ,おおきく売られたモノの,トレンドは崩れず5.1まで上昇している。先週からボラが酷くなっており,一撃で死ぬ可能性と一撃で大きな利益を得ることが出来る可能性がある相場になっている。

結局のところ中長期的には上昇トレンドと考えているが,振れ幅が大きいので難しいところ。

さて,データはどうだろうか

・天然ガスアナリストの調査によると,稼働中の天然ガスストックへの毎週の純変化の推定値は,53Bcfから83Bcfの正味注入の範囲であり,中央値は74Bcfだった。9月17日までの1週間の注入量は合計76Bcfで,5年間(2016〜 2020年)の平均は74 Bcf。昨年の正味注入量は70Bcfであった。稼働中の天然ガス在庫は合計3,082Bcfであり,これは5年間の平均より229 Bcf低く,現時点では昨年より589Bcf低くなっている。貯蔵庫への注入率は,補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも13%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均9.3Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,490 Bcf,5年間の平均3,719より229Bcf低くなる。

・ IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して0.7%減少した。発電用に消費される天然ガスは,先週と比較して今週は気温が落ち着いたため,週ごとに3.1%,つまり1.1 Bcf / d減少した。特に北西部での減少が顕著。産業部門の消費は,週ごとに1.0%増加した。住宅および商業部門では,消費量は5.1%,つまり0.4 Bcf / d増加して8.8Bcf / dに。住宅および商業部門の需要は,昨年の同じ週よりも今週のレポート週で15.2%減少した。

・IHS Markitのデータによると,天然ガスの総供給量は,前のレポート週と比較して0.2%増加した。乾燥天然ガスの生産量は,前のレポート週と比較して0.3%増加した。メキシコ湾での天然ガス生産は,ハリケーンIdaに続いてほぼ完全に閉鎖された後(90%以上),オンラインに戻り続けている。BSEEによると,昨日現在,天然ガス生産の0.5 Bcf(24%)は閉鎖されたままです。昨日の残りの閉鎖量は,先週のレポート週の終わりである9月15日水曜日よりも0.3 Bcf少なくなっている。

・Baker Hughesによると,9月14日火曜日に終了する週では,ヘインズビルでの1リグの損失の結果,天然ガスリグの数が1から100に減少した。


以上である。

冬に向けての暴騰にも見える。戦略としては,押せば買いでも良いのではないか。

僕は,建玉は少し休む予定。2月の下落相場待ち。

2021年9月17日金曜日

9月3週 天然ガスまとめ

おはよう。

天然ガスのまとめを月曜日に行っていたのをよりタイムリーにするために,在庫統計発表日の翌日である,金曜日に行うことにした。また,これはEIAのレポートのリリース日でもあるためでもある。

今週の金曜日を残すところだが,天然ガスの暴走が止まらなかった。5.6まで一気に挙げ,その翌々日には,5.5からの5.2までの下げと,どうにも止まらない状態。

昨日の動きとしては,ようやくメキシコ湾の復旧の目途が立ってきたことや,在庫統計が予想よりも積み増しとなったことによってと思われる。まだまだ振り回される日が続きそうである。

さて,データはどうだったか。

・ 天然ガスアナリスト調査によると,稼働中の天然ガスへの毎週の純変化の推定値は,69Bcfから85Bcfの範囲であり,中央値は77Bcfだった。10日までの1週間のストレージへの注入量は合計83Bcfで,5年間(2016〜 2020年)の平均注入量は79 Bcf。昨年の正味注入量は86Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計3,006Bcfで,これは5年間の平均より231 Bcf低く,現時点では昨年より595Bcf低くなっている。貯蔵庫への平均注入率は,補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも14%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均9.5Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,488 Bcfになり,5年間の平均3,719より231Bcf低くなる。

・ IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して2.6%増加した。西部と中部大陸の気温が通常よりも高かったため,発電に消費される天然ガスは,週ごとに1.1 Bcf / d増加した。産業部門の消費は,週ごとに0.8%増加した。住宅および商業部門では, 0.3Bcf / d増加した。

・IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して1.7%​​増加した。乾燥天然ガスの生産量は,前のレポート週と比較して1.4%,つまり1.3 Bcf / d増加した。BSEEからの日報によると,メキシコ湾連邦沖合湾(GOM)の天然ガス生産停止は,GOMのオペレーターがプラットフォームに戻り,前回のレポート週と比較して約0.6 Bcf / d減少した。

・Baker Hughesによると,9月7日火曜日に終了する週に,天然ガスリグの数は1から101に減少し,ペンシルベニアのMarcellus Playは2リグを失いましたが,ユタの1リグの増加によって相殺された。

以上だ。

今年の冬はどうやら寒冬が予測されており,現在の状況では在庫はかなり厳しくなる。そのため,基本的には上目線で良いと思うのだが,現在の押し目がどこまであるのか,少しずつロングで繋いでいきたい。


2021年9月16日木曜日

9月3週 原油系

おはよう。

昨日からはじめたわけだが,在庫統計が昨日のため更新が昨日の今日になっている。天然ガスとのアクセスの差が約四倍近く離れており,地道に3年ぐらい続けていたガスの偉大さを知る結果となった。

値動きに関しても,暖房油について,これから帳簿をつけてこうと思う。個人的に暖房油での価値が多いから,という理由で。それぐらいがちょうど良いと思う。勝てる相性のいい銘柄を探すのはとても大事。

さて,








・原油の在庫統計が発表された。在庫統計は,417.4であった。予想としては,-3.544に対して,-6.422となっており,価格を押し上げるのかとおもったがそこまでではなかった。提示した図では5年平均のうちにはいっているが,今後の動きに注目したい。



 





・原油の生産量については,オレンジが2019-2020,青が2020-2021で今年の文を示している。idaの影響は今後も長引く可能性はあるが,ひとまずは昨年を上回ってきている。去年,この位の時期に何があったかな,と記憶をたどってみたが,特に思いつくモノはなかった。

簡易の統計だが,ひとまずは以上だ。

こういう形はどうだろうか??

2021年9月15日水曜日

9月2週目 原油系

少し実験的にまとめてみる。

値動きとしては,暖房油しか見てきていないので,確証のあることは言えない。むしろ,それは,ゴエモンの流儀などを頼った方がよほどいいと思います。

では,

・ ハリケーンの結果,少なくとも9つの製油所(1日あたり約230万バレル[b / d]の製油能力)が操業を停止または減少した。さらに,安全環境執行局の推定によると,メキシコ湾(GOM)の米国連邦政府が管理する地域での原油生産の96%と天然ガス生産の94%が閉鎖さた。これは先週の8日のデータのため,現在は

となっているので注意が必要。

・GOMの米国原油生産量の推定値は,8月のSTEOから20万b / d減少し、9月のSTEOでは150万b / dに修正された。GOMの生産量も同様に、9月に下方修正され,8月のSTEOから50万バレル/日,9月のSTEOでは120万バレル/日に減少した。2021年の第4四半期(21年第4四半期)には平均170万バレル/日になると予想されている。9月の米国原油の総生産量を8月のSTEOの1,120万b / dから9月のSTEOの1,080万b / dに下方修正された。

・ハリケーンアイダが上陸する前の8月27日に終了する週の週次石油状況レポートのデータによると,湾岸の原油在庫(PADD 3)は2億3,100万バレルで,2020年を除く2015〜19年の平均より3%多くなっている。

・8月27日から9月3日まで,東海岸のガソリンの総在庫は360万バレル減少し,ガソリンの総在庫は320万バレル減少した。ガソリン在庫は2021年末まで徐々に増加し、22年第1四半期には以前の予測レベルに戻ると予想されている。


少し試験的に。

何か必要な情報があれば,twitterかコメントまで。

2021年9月13日月曜日

9月2週目 天然ガス

おはよう。

先週の天然ガスは、5.0まで値を上げて,結局4.9まで利食い売りに押されて、終わっている。現在も4.909付近を推移し,ようやく勢いが衰えた,という感じなのだろうか。ただこの先がどうなっていくのかがよくわからないのが現状で,今のところ手を出さないのがベターなのかも知れない。

先日,ツイートしたとおり,

であり,4.4を割れない限りは上昇トレンド継続としてみた方がいいだろう。

そんな訳で,今週のデータはどうだったろうか。

・天然ガスのデスク調査によると,稼働中の天然ガスに対する毎週の純変化の推定値は,純注入量が30Bcfから58Bcfの範囲であり,推定値の中央値は42Bcfであった。9月3日までの1週間の注入量は合計52Bcfで,5年間(2016〜 2020年)の平均注入量は65 Bcf,昨年の注入量は65Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計2,923Bcfで,これは5年間の平均より235 Bcf低く,現時点では昨年より592Bcf低くなっている。補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも15%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均9.7Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,484 Bcfになり,5年間の平均3,719より235Bcf低くなる。

・ IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して9.4%減少した。発電用に消費される天然ガスの減少は,週ごとに6.0 Bcf / d以上減少し,国内消費の減少全体のほぼすべてを占めた。住宅および商業部門の消費も減少し,週ごとに0.5 Bcf / d,つまり5.7%減少した。

・IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して1.1%減少した。乾燥天然ガスの生産量は,前のレポート週と比較して0.5 Bcf / d,0.6%以上減少した。これは,テキサス州北部の生産量が週ごとに平均0.3 Bcf / d減少したため。

・Baker Hughesによると,8月31日火曜日に終了する週に,天然ガスリグの数は5から102に増加した。

・最近リリースされた月刊電力のデータによると,2021年6月のすべてのセクターの天然ガス火力発電は1日あたり平均500万メガワット時(MWh)で,2020年に設定された以前の平均6月の記録より4%高くなっている。

以上だ。

一時的な価格の下落はあるのだろうが,トレンドが割れるまでは,上に見ていきたい。


2021年9月6日月曜日

9月1週目 天然ガス

おはよう。

今朝の天然ガスは窓を上に開けスタートしている。アメリカ自体はお休みではあるが,天然ガス施設の復旧までの長期化や,CDD,平均気温以上の天候から,冷房需要が再燃している。そのため,天然ガスは上に窓を開けて,スタートしたと思われる。

先週は,ガス施設の復旧見込みが長期化することにより価格を上昇させた。ハリケーンの短期はショート,と伝えたように一時的には下がったものの,それ以上の上昇が待っていた。短期と言っても一週間程度、と考えていたが,まさかこのようになるとは,と思いながら,資金管理の重要さを改めて,感じている。

さて,データはどうだろうか。

・ 天然ガスアナリストによると,稼働中の天然ガスに対する毎週の純変化の推定値は、純注入量が13Bcfから34Bcfの範囲であり,推定値の中央値は24Bcf。27日までの1週間のストレージへの注入量は合計20Bcfだが,5年間(2016〜 2020年)の平均注入量は53 Bcfで,昨年の正味注入量は36Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計2,871Bcfであり,これは5年間の平均より222 Bcf低く,現時点では昨年より579Bcf低くなっている。

・貯蔵庫への注入率は,補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも15%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均9.6Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,497 Bcfになり,5年間の平均3,719より222Bcf低くなっている。

・IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して2.3%,つまり2.3 Bcf / d減少した。メキシコ湾からの生産量の減少により,平均乾燥天然ガス生産量と市場生産量はそれぞれ2.4%と2.6%(または2.2 Bcf / dと2.8Bcf / d)減少した。

・米国の天然ガスの平均総消費量は,前のレポート週と比較して1.4%,つまり1.0 Bcf / d減少した。米国中部と北東部のレポート週の終わり近くに気温が落ち着いたため,発電用の天然ガス需要は2.3%,つまり0.9 Bcf / d減少した。産業部門とパイプラインの燃料使用量は,それぞれ0.6%と2.9%(または0.1 Bcf / dと0.2Bcf / d)減少した。

継続してハリケーンの影響が出ている。

という状況。徐々に改善しているが,今後の動きはわからない。
本日は以上。

2021年8月30日月曜日

8月4週まとめ 天然ガス

おはよう。

天然ガスはメキシコ湾上のハリケーンの影響もあってか,大きく窓を開けている。ストップを巻き込んだのか,窓だけで2%近く上昇しており,改めて,ハリケーンシーズンの破壊力を思い知った。ちなみに,これが逆のパターンもあるので,資金管理をしっかりとして,ショート戦略としてほしい。

この原因としては,天然ガスプラントの稼働率の問題だ。先週金曜日(正確には土曜日)には50%程度の施設稼働率の減少が見込まれたが,日曜日には90%程度に変更となり,このような上昇につながった。

何度も言うが,この時期の週持ち越しギャンブルだけは避けたいところ。ただ,短期売り目線で。


さて,データはどうだったろうか。

 ・天然ガスアナリストによると,稼働中の天然ガスストックに対する毎週の純変化の推定値は,純注入量が30Bcfから47Bcfの範囲であり,推定値の中央値は38Bcfであった。結果として,8月20日に終了する週のストレージへの注入量は合計29Bcfで,5年間(2016〜 2020年)の平均は44 Bcfで,昨年は45Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計2,851Bcfであり,これは5年間の平均より189 Bcf低く,現時点では昨年より563Bcf低くなっている。

・貯蔵庫への注入率は,補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも13%低い。貯蔵庫への残りの補充シーズンの5年間の平均9.4Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,530 Bcfになり,5年間の平均3,719より189Bcf低くなる。

・IHS Markitのデータによると,天然ガスの総平均供給量は,前のレポート週と比較して0.9 Bcf / d増加した。平均市場天然ガス生産量と平均乾燥生産量は,それぞれ0.8%と0.7%(または0.8と0.7 Bcf / d)増加した。

・Baker Hughesによると,8月17日火曜日に終了する週の天然ガスリグ数は,5リグ減少​​して97リグになり,現在2か月以上で最低レベルになっている。


以上だ。

今日はとりあえず売るけど,ヨーロッパとアメリカの取引次第で早期に撤退する。

2021年8月23日月曜日

天然ガス 8月3週目まとめ

おはよう。

天然ガスはレンジを形成しているような動きだった。一旦3.73まで下げたが,その後は再び上昇し3.9を回復,週末のポジション整理を受けて, 3.8前半で終わっている。今朝は上昇で始まり,じわじわと挙げている。

さて,データはどうだろうか。

・天然ガスアナリストのデスク調査によると,毎週の純変化の推定値は,19Bcfから50Bcfの正味注入の範囲であり,中央値は34Bcf。8月13日までの1週間は合計46Bcfで,5年間(2016〜 2020年)の平均は42 Bcfで,昨年は45Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計2,822Bcfで,これは5年間の平均より174 Bcf低く,現時点では昨年より547Bcf低くなっている。

・貯蔵庫への平均は,補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも12%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均9.2Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,545 Bcfになり,5年間の平均3,719より174Bcf低くなる。

・IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して0.1%または0.1 Bcf / d増加した。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して0.2%,つまり0.1 Bcf / d減少した。西部全体の平均気温を上回っていても,発電および住宅および商業部門で使用される天然ガスは,それぞれ0.2%および1.0%減少した。

・Baker Hughesによると,8月10日火曜日に終了する週に,天然ガスリグの数は1から102に減少した。

・最新のShort- TermEnergy Outlook(STEO)では,石油化学原料としてのプロパンの需要が高まっていることを反映し,10月から12月にかけて米国のプロパン消費量が昨年に比べて2%増えると予想されている。この増加は,トウモロコシの穀物乾燥に対する需要の低下と,より暖かい冬の天候の予測にもかかわらず発生する。非原料消費は,米国の住宅の42%が主要な暖房用燃料としてプロパンを使用し,米国のトウモロコシ作物の90%が栽培されている中西部(PADD 2)で特に高いと予想されている。穀物乾燥に対する農業需要は,暖房シーズンの初期に発生し,通常は10月または11月にピークに達するが,需要は年ごとに異なる可能性がある。

と出ている。

冬は最近の傾向としてはやはり暖冬である。ここから,夏ほどの盛り上がりは見せない可能性が高い。しかし,農作物としての需要があることから,11月前後までは注意を払っておきたいところ。

本日は以上だ。

2021年8月16日月曜日

8月2週 天然ガスまとめ

おはよう。

お盆休みも本日で終わりである会社と,そうでない会社があるのだが,僕はお盆休み中だ。お盆休みにもかかわらず,今年早まった科研の申請書を書きに来ている。早まるのはいいんだけれども,お盆挟んでいるのであんまり変わっていないような気もする

さて,渦中の天然ガスだが,4.1台から一気に下げて3.8台前半まで価格を下落させた。テキサスの風力発電の復旧や気温低下によって,価格を下げたのだろう。ただ,依然として高止まりしているのは確かで,ここからどう動くのかはわからない。

それではデータを見ていこう。

・ 天然ガスの毎週の純変化の推定値は,41Bcfから58Bcfの正味注入の範囲であり,中央値は47Bcf。8月6日に終了する週のストレージへの注入量は合計49Bcfで,5年間(2016〜 2020年)の平均正味注入量は42 Bcfで,昨年の正味注入量は55Bcf。天然ガス在庫は合計2,776Bcfで,これは5年間の平均より178 Bcf低く,現時点では昨年より548Bcf低くなっている。

・貯蔵庫への平均注入率は,補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも13%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均8.9Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,541 Bcfになり,5年間の平均3,719より178Bcf低くなっている。

・IHS Markitのデータによると,過去1週間の気温は平均よりもわずかに高い傾向にあり,米国の天然ガスの総消費量は前のレポート週と比較して2.3%,つまり1.6 Bcf / d増加した。発電および住宅および商業消費は,それぞれ3.2%および5.6%(1.2 Bcf / dおよび0.5Bcf / d)増加した。

・IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して0.3%,つまり0.3 Bcf / d減少した。乾燥天然ガス生産は0.1%(0.1 Bcf / d)減少した。

・リグ稼働数に変化はない。

・2021年8月の短期エネルギー見通し(STEO)では,米国の天然ガス在庫は11月1日または冬の暖房シーズンの初めまでに3兆5,920億立方フィート(Bcf)に達し,以前より159Bcf低くなると予測している。


以上。

やはり在庫の量自体は少ない。とすると,数年前の暴騰が頭をよぎる。

2021年8月10日火曜日

天然ガス 8月1週まとめ

おはよう。お盆休みだが,ちょっと課題を終わらせるために,大学に来て,課題でなくブログを更新している。

さて,天然ガスの動きだが,先週は4.2を最高値に,その後はずるずると4.1前半まで下げた。今週は,窓を上にあけえ始まったが,結局は,4.0代前半まで下げて今推移している。材料としては,気温が一番なのだが,情報サイトでは買われすぎ感とみているところもあった。今後は,気温は徐々に落ち着いていくと思うので,今後はハリケーンによる精製所の一時停止材料からの高騰,そして,週明け下窓となっていくのではないかと思う。なので,短期に取りに行くのならば,高騰の際には勇気を持ってショート難平,といったところか。僕はしないけれども。

さて,データはどうだろうか。


・稼働中の天然ガスに対する毎週の純変化の推定値は,正味注入量が14Bcfから22Bcfの範囲であり,推定値の中央値は18Bcfだった。7月30日までの正味注入量は合計13Bcだったが,5年間(2016〜 2020年)の平均正味注入量は30 Bcfで,昨年の正味注入量は32Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計2,727Bcfで,これは5年間の平均より185 Bcf低く,現時点では昨年より542Bcf低くなっている。

・IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は、前のレポート週と比較して0.2%,つまり0.2 Bcf / d減少した。国内の乾燥天然ガス生産量は前週と比較して0.1%増加した。

・HS Markitのデータによると,先週,米国の広い地域で天然ガスの総消費量が前のレポート週と比較して3.8%,つまり2.6 Bcf / d減少した。発電および住宅および商業部門の週平均天然ガス消費量は,週ごとに7.3%および2.0%減少し,それぞれ3.0 Bcf / dおよび0.2Bcf / d減少した。産業部門の消費は,前週の1.1%の減少を相殺し,週ごとに2.6%増加し,5月の最後の週以来の最高レベルで週を終えた。

・リグ稼働数は1基減少し,103基となっている。

以上だ。

天然ガスのトレードは,こちらのアカウントです

雑談のツイートは,こちらのアカウントです

 

2021年8月2日月曜日

7月4週 天然ガスまとめ

おはよう。やはり今週は窓を上に開けてスタートしている。今のところ欧州勢が入ってきていないので,ふらふらと動いているだけだが,16時頃から早起き欧州勢が入ってくるので注意しておきたい。

Twitterでもつぶやいたように先週末持ち越していたポジションは,すでに利益確定した。それならば,先週に閉めておくべきだったが,まぁそれはそれ。

今週から来週にかけてが暑さのピークではないかと思っている。そろそろ秋口に向けて下に向いてくるのではないかと思う。ただし,問題なのは在庫の増え方で,平年よりも鈍い。

とすると,やはり冬にかけての暴騰があり得るのではないかと思う。

さて,データはどうだろうか。

 

・天然ガスのデスク調査によると,在庫の増加に関する推定値は,36Bcfから52Bcfの正味注入の範囲であり,中央値は40Bcfだった。7月23日に終了する週の増加量は合計36Bcfで,5年間(2016〜 2020年)の平均は28 Bcfで,昨年の正味注入量は27Bcfだった。稼働中の天然ガス在庫は合計2,714Bcfであり,これは5年間の平均より168 Bcf低く,現時点では昨年より523Bcf低くなっている。

・貯蔵庫への平均注入率は,補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも13%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均8.4Bcf / dと一致した場合、,0月31日の総在庫は3,551 Bcfになり,5年間の平均3,719より168Bcf低くなる。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前週の1.5%の増加と比較して3.6%増加した。発電用に消費される天然ガスは,週ごとに5.8%,つまり2.2 Bcf / d増加し,住宅および商業部門での消費量の5.7%,つまり0.4 Bcf / dとほぼ一致した。米国の最高気温は通常よりも高いままであった。

・IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は、前のレポート週と比較して0.2%増加した。乾燥天然ガスの生産量は,前のレポート週と比較して0.4%減少し,1日あたり平均926億立方フィート(Bcf / d)になった。リグ稼働数は先週と同じである。

2021年7月26日月曜日

7月3週 天然ガスまとめ

おはよう。

今日も暑い日が続く。この天気が8月いっぱいは続くと思うので,熱中症には十分注意して暮らしていかなければいけないだろう。さて,天然ガスだが,本日は窓を下に開けてスタートした。先週の高騰から,天候がやや和らいだカタチでの価格の下落と考えている。需給面的にはまだまだ,と行ったところなので,一服した売りになっているのかも知れない。

今後も上昇していくのではと思っているのだが,現在の季節の位置を考えておきたい。つまり,暑さのピークに近いと言うところだ。最終的にはバイイングクライマックスが起きるのではと思っているのだが,その前兆としての窓だとしたら嫌な感じではあるな,と思っている。


さて,天然ガスのデータはどうか。

・ 在庫の変化の推定値は,30Bcfから51Bcfの範囲であり,中央値は44Bcfであった。結果としては,合計49Bcfであったが,5年間(2016〜 2020年)の平均正味注入量は36 Bcfで,昨年の正味注入量は38Bcfであった。稼働中の天然ガス在庫は合計2,678Bcfであり,これは5年間の平均より176 Bcf低く,現時点では昨年より532Bcf低くなっている。一方で,データとしては在庫の増加量が増えてきているのも確か。

・貯蔵庫への平均注入率は,補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも14%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均8.1Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,543 Bcfになり,5年間の平均3,719より176Bcf低くなる。近年は暖冬傾向にあるが,突発的な寒気の流入による異常気象も見られている。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して1.5%増加した。西部と北部の平原の多くが通常よりも高い気温を経験し続けたため,発電に消費される天然ガスは週ごとに3.3%増加した。産業部門の消費は,週ごとに1.0%減少した。住宅および商業部門では,消費は0.2%減少した。発電用には増加しているが,全体的には少し高止まり傾向が見られている。

・IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して0.1%減少した。リグ稼働数は,104基となり3基の増加となっている。


以上だ。

依然として上値がどこまで行くのか見えてこない。ただ,全体的にはピークがそろそろ来るのではないかと思える。この後,台風の時期もやってくるので,突発的な上昇に対応しつつ,取引を行っていかなければならない。


2021年7月20日火曜日

7月2週目 天然ガスまとめ

こんにちは。

少し遅くなり大変申し訳ない。さて,天然ガスの2週目のまとめをしていこう。2週目はまちまちで3.6-3.7をレンジとして動く展開となった。上にも下にも動きがたい,なんとも材料に✕動きであった。

先週の途中で,上昇のトレンドが終わりかも,という日誌を書いてみたのだが,上にも下にもどっちつかず。今週は窓開けで始まり,一時的には3.8を目指すような動きを見せたものの現在は3.75付近をうろついている状況。いずれにしろ,あまり,動きはないと言える。

さて,データ的にはどうであっただろうか。

・7月9日までの1週間の在庫増加は合計55Bcfであった。アナリストによると49Bcfであったので,ネアティブな発表となった。5年間(2016〜 2020年)の平均は54 Bcfで,昨年の正味注入量は47Bcfだったので,すこしずつ上昇しているようにも見える。稼働中の天然ガス在庫は合計2,629Bcfであり,これは5年間の平均より189 Bcf低く,現時点では昨年より543Bcf低くなっており,いまだに平均からすると在庫的には少ない,といった感じである。

・貯蔵庫への平均は,補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも16%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均7.9Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,530 Bcfになり,5年間の平均3,719より189Bcf低くなる。こちらも大幅に変化してはいない。

・一方でIHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して1.1%増加した。乾燥天然ガスの生産量は,前のレポート週と比較して1.0%増加した。このように徐々にではあるものの,天然ガス自体の生産量は増えていることがわかる。

・ただし,IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して2.1%増加した。発電用に消費される天然ガスは,特に西部で週ごとに3.4%増加した。産業部門の消費は,週ごとに1.5%増加した。住宅および商業部門の消費は2.2%減少した,とあり,需要と供給のバランスがくずれていることがわかる。

・リグ稼働数は101となり,先週より2基増えた。


以上のように,やはりロングに優位な相場には違いない。上昇トレンドが終わったようにも感じるのだが,3.8を抜けるのであれば,継続として考えても良いだろう。

日本の暦上後1週後くらいには暑さのピークとなる。季節的にもトレンドの転換が予測されるが,ロング優勢のため,なかなか売りづらいのも確か。ロングとショートをすこし両建てしつつ対応していきたい。

2021年7月15日木曜日

小報告 天然ガス 


天然ガスの最近の動き。

ここ3年の傾向は,このあたりの時期をピークに,下がっていく。

オレンジ(2020年)は,コロナからの復帰による強いチャートになっているので例外だが,トレンドが転換しても良いと思う。

そして,8月あたりからは少し買われていく様子。

どう判断するかは皆さん次第。

2021年7月12日月曜日

7月1週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。今週から病棟実習が始まり,テンヤワヤだが余裕のある昼休憩に少し更新しておこう。先週の天然ガスは,伸び悩む展開となた。一時的に3.7に到達するものの結局3.6に押し戻される流れであった。

背景にあるのは降雨予報であり,予約電力不足やら熱波が落ち着いてきた様子である。こうなってくると上値が自然と多くなってくるので,ここからまた材料が出ない限りはずるずると下げることも無く,また上げることもなく,レンジでの展開となるのではないか。

もうそろそろ暑さもピークにさしかかってくると思われるし,チャート的にも天井のような動きっぽく見えている。とするのであれば,冬に向けての押し目を形成していくのではないだろうか。短期的に,ショートもありだとは思うが。

さて,データとしてはどうだろうか。

・先週の在庫統計は予想の16Bcfに対して,増加量は合計16Bcf,5年間(2016〜 2020年)の平均正味注入量は63 Bcfで,昨年の正味注入量は57Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計2,574Bcfであり,これは5年間の平均より190 Bcf低く,現時点では昨年より551Bcf低くなっている。やはりここからは下げずらいのかもしれない。

・補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも17%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均7.9Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,529 Bcfになり,5年間の平均3,719より190Bcf低くなる。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して3.8%減少した。今週は,西部の史上最高気温と南部の通常よりも高い気温が緩和され,発電用の天然ガス消費量が5.8%減少した。

・IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して0.5%減少した。乾燥天然ガスの生産量は,前のレポート週と比較して0.6%減少して平均92.0 Bcf / dになっている。

・リグ稼働数は99とまた1基増加している。


全体的な傾向から見ると,気温の予報から価格は抑えられている。一方で,生産などの昨年や五年平均からすると,低いところで推移しており,価格を下支えしている。一方でリグ稼働数は増加傾向にあり,今後の生産増に期待が出来る。

現状通り行けば,冬はかなり暴騰する可能性がある。長期予報を見ながら,すこしずつロングをしていきたい。

 

2021年7月5日月曜日

6月5週目 天然ガスまとめ

こんにちは。

寝苦しい日々が続いておりますが,いかがお過ごしでしょうか。ぎんいろは2日続けて5時頃に起きて眠れず頭がぼーっとしております。眠い。

さて,先週の天然ガスですが3.8までの暴騰が視られたが,その後は落ち着きを取り戻し,3.7当たりを横に移っている。月曜日もそのあたりから始まり,いまは3.71付近を推移している。

現在のとこ今だに,高温の予報が継続しており,弱気に材料が乏しい。一方で,強気派にとっても材料が乏しい。ただ,このまま高温が継続し,雨が降らない限りには,じわじわと上昇していく可能性が高い。個人的には,少しショートを試し玉として持っておきたい。

ただ,天然ガスは今のところ上昇トレンドにある。買いの玉がない自分には,ショートは厳しいと判断している。いずれにしろ二番天井が見られれば,ショートを開始していきたい。


さて,それではデータだが

・在庫統計の予想は,68Bcfであった。在庫増加量は合計76Bcfであった。5年間(2016〜 2020年)の平均量は65 Bcfで,昨年は73Bcfとなっていた。稼働中の天然ガス在庫は合計2,558Bcfで,これは5年間の平均よりも143 Bcf低く,現時点では昨年より510Bcf低くなっている。

・貯蔵庫への平均は,補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも13%低くなっている。貯蔵庫への注入が残りの補充シーズンの5年間の平均8.0Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,576 Bcfになり,5年間の平均3,719より143Bcf低くなる。

・リグ稼働数は,98基。地味に増えている。

・HS Markitのデータによると,米国の天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較してわずかに0.1%減少した。乾燥天然ガスの生産量は,前のレポート週と比較して0.4%減少し,平均92.7 Bcf / d。カナダからの平均純輸入は先週から4.8%増加した。

昨週と変わらず,全体的には強気の内容である。冬の暴騰のため,やはりおしめを買っていきたい。だとしても,8月頃からでも良いのではないだろうか。今はやはり,二番天井を待って,ショートを仕掛けていきたい。


2021年6月28日月曜日

天然ガス 6月4週まとめ

こんにちわ。

それでは先週の天然ガスのまとめをしていこう。天然ガスは週末にかけて暴騰した。無論気温上昇による電力需要の増加からの,天然ガス需要増加とつながっているわけだが,それにプラスして,水力発電の停止が,大きく暴騰させた理由となっている。それについてはこちらを参照願う

現在でも天然ガスはそのまま上昇を続けており,3.54付近を推移している。

水力発電が元に戻るためには,大量の雨が必要であり,すぐに,というのは難しいと考えている。加えて,夏の気温はこれからがピークであり,現在はまだその中盤と言った状況である。天気に目を光らせつつ,上昇をとっていくのがベターだろう。

さて,天然ガスのデータはどうだろうか

・6月18日までの1週間の在庫増加は合計55Bcfだった。予想は62Bcfとなっており,強気の在庫統計だった言える。5年間(2016〜 2020年)の平均は83 Bcfで,昨年の正味注入量は115Bcfであり,今年の増加量がいかに少ないかわかる。稼働中の天然ガス在庫は合計2,482Bcfであり,これは5年間の平均よりも154 Bcf低く,現時点では昨年より513Bcf低くなっている。

・貯蔵庫への平均増加率は,補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも15%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均8.0Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,565 Bcfになり,5年間の平均3,719より154Bcf低くなるが,現在の生産状況と消費を視ていくと,これよりもかなり低い可能性がある。

・リグ稼働数は97基と昨週より1基上昇している。

・IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して0.1%減少した。乾燥天然ガスの生産量は,前のレポート週と比較して0.2%増加し,5年間(2016年から2020年)の乾燥天然ガス生産量の範囲以上にとどまっている。

・こうした国内の背景もあってか,米国のLNG輸出は週ごとに減少している。

以上だ。

こうしていると,暴騰のための材料がそろっている,という印象だ。しかし,相場は多くの人が上昇と感じているときに反転しやすい。やや注意が必要なのかも知れないが,天然ガスは一方通行を先週終わりからはじめた。なにかと常識が通じない銘柄なので,買いをいれておき,下落したら買い,冬まで様子を見ておくのが良いのかも知れない。

2021年6月21日月曜日

6月3週 天然ガスまとめ

こんにちわ。

朝に,週足を投下し,久しぶりに二つ目の記事を同時に載せることになった。別に暇というわけではないのだが……

さて先週の天然ガスだが,天気予報に左右される展開となった。気温上昇の予報から,強気となり,一端の上昇が終了し特に材料が出なければ,価格を上昇前に戻すと言った展開。

天然ガスの夏には特にある状態だ。

ただ完全に戻っていないのは,今後もこうした暴騰の可能性があるか、と考えておくべきだろう。ちなみに,もうすぐハリケーンの時期でもあるので,こちらにも警戒し,ショートでの勝負はお預けである。

ショートをするならば,秋のハリケーンの上昇場面,といったところだろう。


さて,データを視ていこう。

・ 6月11日までの1週間の増加量は予想が,72Bcfにたいして,16Bcfでだった。5年間(2016〜 2020年)の平均量は87 Bcfで,昨年の正味注入量は86Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計2,427Bcfであり,5年間の平均より126 Bcf低く,現時点では昨年より453Bcf低くなっている。昨年はオーバーシュート騒ぎがあったものの,現在は在庫量が小さくなっている。

・貯蔵庫の増加率は,補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも13%低くなっている。残りの補充シーズンの5年間の平均8.2Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,593 Bcfになり,5年間の平均3,719より126Bcf低くなる。いずれにしろ,今年の冬がどれだけ寒くなるかは予測できないが,ロングでの勝負が優位と考えている。

・米国本土48州全体の気温がまちまちであった。西部の気温は記録を打ち立て,エアコンの需要を高めた。しかし,北東部の気温は穏やか。IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して0.1%減少した。発電のために消費される天然ガスは,先週の週平均35.5 Bcf / dから今週のレポート週の36.3Bcf / dに週ごとに2.3%増加した。しかし,前述の気温変化により,需要の地域分布は東から西に急速にシフトした。

・IHS Markitのデータによると,乾燥天然ガスの生産量は,前の週と比較して0.5%減少し,平均92.8 Bcf / dで,週としては0.5 Bcf / d減少した。

・リグ稼働数は1基減少し,96基となっている。

全体的に天然ガスの在庫及び生産共に減少している。このままの調子で冬に入っていくとなると,かなりの在庫不足が予測されるのではないかと思う。

週足追加

 


週足追加。

1^1=1月1週目としています。

やや誤差はありますが,5年間共通して,それを使っています。


ちょっと2014年がかなり高値推移していたので,これを除いたのが,


これです。
買いを仕込む時期,売りを仕込む時期。なんとなくわかってきましたね。
2017年のように横に進むときもあれば,2015年のように継続して下落する時期もあります。
基本的に,季節推移がありますが,売りから入り,その都度買いでうねりをとっていくのが良いかも知れません。基本的には,冬の入りの暴騰を使用していくのが良いのかも知れません。

もしデータがほしい人は,

@yurinagasi46にDMください。

2021年6月18日金曜日

天然ガス つぶやき


わりかし,支えられるよね。

上値は引いていないけれども,抵抗として存在している。

2019年は例外的に,夏も下落し続けたけどね。


とすると,先週の3.4までは行かなかったが,あれを頂点として,考えておいてもいいのかもね。2018年以前は??

もうちょと待って。

2021年6月14日月曜日

6月2週 天然ガスまとめ

おはよう。

今日は余力が出来たので少し早めに,天然ガスのまとめを投稿していきたい。

昨週の天然ガスは,ふらふらとレンジを形成しているように見えたが,酷暑の天気予報を受けて,3.3台へと値をつけた。結局その後売られたが,3.2後半で価格を推移している。

今日の朝は,天気予報から下窓かな,考えていたが,見事に上窓を開けてスタートしている。その後は窓を埋めるようにずるずると下げてはいるものの,結局下げきれずにいる。おそらく欧州からアメリカ時間かけて,また値を上げるのではなかろうか,と思っている。

さて,昨週のデータはどうか。

・天然ガスの在庫統計は予想の98にたいして,それに一致した在庫の増加であった。繰り返すが,5年間(2016〜 2020年)の平均正味注入量は92 Bcfで,昨年の正味注入量は95Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計2,411Bcfであり,これは5年間の平均より55 Bcf低く,現時点では昨年より383Bcf低くなっている。徐々に増加傾向が見受けられる。

・5年間の平均よりも4%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均8.4Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,664 Bcfになり,5年間の平均3,719より55Bcf低くなる。今年の,冬の寒さが厳しければ,大きな上昇になるかも知れない。

・IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前週と比較して1.2%増加した。天然ガスの生産量は,比較して0.4%増加し,93.3 Bcf / dになっている。IHS Markitのデータによると,米国の週平均生産量が最後に93 Bcf / dを超えたのは,2020年3月の最後の週だった。全体的に視ても生産を増やしはじめているようにも見える。

・リグ稼働数は1基減少し,97基となっている。

以上である。

天候的には,やや落ち着いているようにもみえる。一方で,

という情報もある。ソルトレイク自体は,中西部に位置しており,人口が密集していない。そのため,価格を上昇させる要因にはならないと思うが,暑さが他にも波及するのではないか,というイメージをさせられる。これにより,思惑で天然ガスは買われやすいのかも知れない。


2021年6月13日日曜日

天然ガス 4年分


意外と,夏の上昇は小さい。やはり,秋口から冬にかけてから,冬の先駆けから春までに狙っていくのが良いのだろう

2021年6月7日月曜日

6月1週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。

やはり実習が始まるとなかなか,時間をとることが難しくなる。

昨週の天然ガスは,2.9-3.0をいったきりきたりしていた。結局週末の気温上昇を手がかりに3.1を突破してきたが,いまは3.0台に戻ってきている。今週も特に気温上昇の手がかりがなければ,そのまま,といった感じか。

さて,それでは,天然ガスのデータ的にはどうだろうか。

・天然ガスの在庫統計は,98Bcfの増加であった。予想としては95bcfであったので,天然ガスの価格としては,マイナスサプライズであったが,大きな変動はなかった。5 年間 (2016 ~ 2020 年) の平均量は 96 Bcf,昨年の同じ週は 103 Bcf であった。稼働中の天然ガス備蓄は合計 2,313 Bcf であり,現時点で 5 年間の平均よりも 61 Bcf 少なく、昨年より 386 Bcf 少ない。継続して,天然ガスには在庫の不安が生じている。

・貯蔵の増加平均率は,これまでの 5 年間の平均よりも詰め替えシーズン (4 月から 10 月) に 6% 低い。貯蔵庫への、補充シーズンの残りの 5 年間の平均 8.6 Bcf/日と一致した場合,10 月 31 日の総在庫は 3,658 Bcf になり,これは 5 年間の平均である 3,719 Bcf よりも 61 Bcf 少なくなる。このままのペースでは,冬の暖房需要に対して,不安が残る状況である。

・IHS Markit のデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前週のレポートと比較して 0.7% 増加。発電に使用される天然ガスは,先週は 15.4% 増加した後,今週は 8.0% 減少した。産業部門の消費は,前週比 2.7% 増加した。住宅および商業部門では,週末の気温が平年より大幅に低かったため,消費は 24.0% 増加しました。緯度が,日本よりも高い位置にあるところでは,まだ寒いようである。

・リグ稼働数は1基減少し,98基となっている。石油が順調に増えている中で,天然ガスは変わらず,という形になっている。

以上である。

週末の気温上昇が,天然ガスの価格の暴騰に寄与しているが,本格的な夏はまだ遠い。7月方8月に向けて,下で仕込みたいが,逆にこうした急騰を利用して,売りをしかけ,途中で少し買っておくのもありだろう。

2021年6月3日木曜日

サヤ


 2021~2019までの,大豆とコーン(CFD)のサヤ(引き算と割合)を出してみた。

青色が割合,オレンジが引き算である。

こうしてみると,2020年の年間を通しての上昇は,異常事態だったのかも知れない。

なぜかというと,2017年のデータを視るとこんな感じになっているからだ。
他のも少しずつ,表を作っていこう。

地道な作業は意外と楽しいものだ。

2021年5月31日月曜日

5月4週目 天然ガスまとめ

おはよう。

昨週は2.9~3.0をうろうろして,結局3.0に乗せていた。今週の始まりとしては窓をウエイ開けて始まっており,天然ガスは3.0~2.9台のレンジを形成していくようにも見える。

さて,データとしてはどうだろうか。

・天然ガスの在庫統計は,予想が104であったが,115Bcfとなり,予想を上回る在庫量となった。ただし,例年に比べると,5 年間 (2016 ~ 2020 年) の平均正味注入量は 91 Bcf,昨年の同じ週の正味注入量は 105 Bcf である。稼働中の天然ガス備蓄は合計 2,215 Bcf であり,現時点で 5 年間の平均よりも 63 Bcf、昨年よりも 381 Bcf 少ない状況となっており,在庫量の増加は大きいものの,例年よりも備蓄が少ないと言える。

・日本もそうであるように,米国も現在初夏を迎えている。IHS Markit のデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,電力部門の消費に牽引された先週のレポート週と比較して2.8%増加している。発電用に消費される天然ガスは,東部と中西部の気温が通常よりも高くなるにつれて冷却需要が増加したため,週ごとに15.4%増加した。産業部門の消費は,前週比で 3.1% 減少している。

・このように需要が上がってきている。一方で,天然ガスの平均総供給量は,前のレポートの週と比較して 0.4% 増加した。乾燥天然ガスの生産量は,前週の報告と比較して 0.7% 増加し,92.4 Bcf/d となった。IHS Markit は 93 Bcf/d 近くで,日曜日の生産量は 2020 年 4 月中旬以来最高であると推定している。

・リグ稼働数は99基となっており,先週の100基から1基減少している状況である。

天然ガスの状況はこのようである。

全体として,夏の需要に対して生産量を上げて言っている印象であるが,在庫としてはまだ不足している。今年の夏も例年に比べて暑いという予報がされており,夏の暴騰に期待が出来ると考えている。

2021年5月24日月曜日

5月4週目 天然ガスまとめ

おはよう。

さて天然ガスは大きく下窓を開けてスタートした。先週からここまで,特に新たな材料がなく進んだ。週末には,メキシコで湾ハリケーンへと発達するか? といった天気予報だったが,結局発達せずに終わっており,生産施設の稼働が停止することが予測される中で,当てが外れ下窓を開けたのだと考えられる。

結局,3.2から2.9まで下げるという相も変わらずあほなことしているように見える。

さて,データを見ていこう。

・リグ稼働数は先週の103から100へと減少している。原因については子細に書かれておらず,ただ石油側のリグ稼働数は順調に増えてきている。おそらく先々週の大幅な増加を是正する動きではないか。

・天然ガス供給は先週と変わらず103.9。昨年が97.1となっている。どうやら2020年5月の天然ガス生産量は過去五年を見ても,最低点であったようである。今後2022年末まではEIAによると,天然ガスの生産は徐々に増加していくことが見込まれており,価格もそれに台頭したものになるとみられている。

・在庫統計に関してあ71Bcfで,予想の60を大きく上回った。5年間の増加量は86 Bcfで,昨年は84Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計2,100Bcfであり,これは5年間の平均より87 Bcf低く,現時点では昨年より391Bcf低くなっており依然として,供給の不足となっている。

ここから,先週あたり大きく上に動いたことから,天然ガスの天候相場を感じさせる。夏に向けて,ロングを仕込むのにはちょうど良いのかも知れない。ただし,すこしずつ。

2021年5月17日月曜日

5月2週目 天然ガスまとめ

おはよう。最近,月曜日の朝更新なのは,土日に土地やら家やらに関することをしているのでなかなか更新している暇が無いからである。さて,朝の天然ガスだが,久しぶりの窓開け。何があったんだろうか,と思いながら,情報をS具っているものの特筆したものは……見つけられない。

また,欧州時間から情報がちらほら出始めるはうなので,放置するのが一番であろう。

しかし,先週までの横横プレイから,行きなら3.0を越してくるのは本当にやめてほしいなぁ。だがまぁそうも言っていられない。いつでも市場は市場の味方であり,我々はそこについて行くしかない。

さて,データを見ていこう。

・5月7日までの1週間の作動ガスへの正味注入量は合計710億立方フィート(Bcf)であった。予想が76Bcfであるので,在庫の増え方としては,多くない。また,5年間(2016〜 2020年)の平均正味注入量は82 Bcf,昨年の正味注入量は104Bcf。やはり天然ガスの在庫が例年よりも逼迫している状況と言える。

・現在の,天然ガスの在庫は合計2,029 Bcfで,前年のレベルより16%低く,5年(5年)より3%低くなっている。夏の冷房需要がいかほどかにもよるうえに,現在の経済活動の戻り具合も見ていくと,不足がより強調されるかも知れない。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して6.3%増加している。南部の温暖な気温が冷房需要を減少させたため,発電用に消費される天然ガスは週ごとに5.6%減少したようだ。産業部門の消費は,週ごとに2.3%増加。

・住宅および商業部門では,気温が通常よりも低い中西部および北東部での暖房需要の増加により,消費量が39.5%増加しました。メキシコへの天然ガスの輸出は4.7%増加して6.2Bcfに。米国の液化天然ガス(LNG)輸出施設(LNGパイプラインの受領)への天然ガスの供給は,平均して11.2 Bcf / dで、先週とほぼ同じレベルとなっている。

・リグ稼働数は,先週の96基から103基となり急に増加している。生産量自体は,前のレポート週と比較して0.5%増加した。そこまで多くはないように見えるが,今後どの程度まで増加していくか注視が必要である。

今週のデータはこのようである。

全体的に生産量が増加していく流れだが,それ以上に昨年や五年平均と比べて,在庫が逼迫している状況である。やはり経済の再開に伴い,押し目買いと行きたいところだが,押し目待ちに押し目無し,という格言の通りなのかも知れない。


2021年5月10日月曜日

5月1週 天然ガスまとめ

おはよう。

土地が見つからない。まぁこの辺は仕方が無いし,急いで焦っても意味が無いのでのんびり行きたいところ。そんな週末を過ごしていた。さて,天然ガスの様子だが昨週はどうだろう。

天然ガスは横横の展開で,特に材料が無かったように思える。在庫統計自体は,60Bcfとよそくの64を下回ることとなったが,先週のように在庫の増加が抑えられたわけでもなく,まぁまぁ,といったところではないだろうか。

そのほかにも特に材料がなく過ぎているため,横の展開となったと考えられる。

・EIAの発表によると,今年の4月までの天然ガスを利用した発電量は,同時期の7%減少となった。2017年より伸び続けていた天然ガスによる発電が一旦頭打ちになったのだろうか。再生可能エネルギーとの競争もあり,こうした減少につながっている可能性がある。天然ガスによる発電量は2022年まで続くと見込まれており,2021年に6.8%減少し、2022年にはさらに2.3%減少すると予測されている。

・一方で,3月までの暖房需要については,増加し,冬期の生産高は減少したため,今年の冬の価格は上がっていたのだと考えられる。

・天然ガスの供給は103.8と先週より,0.5多くなり,昨年の100.2と比べると3.6の増加が見られている。一方で,天然ガスの在庫は合計1,958 Bcfで,前年のレベルより15%低く,5年(5年)より3%低くなっている。また,昨年の在庫増加は103Bcfであった。稼働中の天然ガス在庫は合計1,958Bcfであり,これは5年間の平均より61 Bcf低く,現時点では昨年より345Bcf低くなっている状況である。

・リグ稼働数は2基増えている。生産量増加への期待が持てるのではないだろうか。

・昨日の報道だが,原油生産施設へのハッキングがあり,朝から原油価格は上昇している。落ち着くまでは,天然ガスも同じようについて行くのではないだろうか,と考えている。


以上である。

大きく見ていくと,天然ガスの価格自体は下がっていくように見えるが,短期的には冷房需要との綱引きがあり,上昇していくのではないだろうか。ただ,現状はやはりトレードには適していないように思える。夏の需要,冬の需要を捉え,長期的にショートにベットしておきたい。

2021年5月3日月曜日

4月5週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。

最近,自宅を建てるという事から,住宅展示場やら相談やらで忙しい。忙しいけれども,少しの余裕があるが,その余裕でウマ娘をやってしまったり,「存在と時間」を読んだりしているのでなかなか天然ガスに手が出てこない。

さて,その天然ガスだが見事に2.9に戻っている。押し目待ちに押し目無し,という格言の通りのように見える。強い米国経済指標を受けて,また,先週からの在庫の逼迫から価格を上昇させているように思える。

ここからもこのまま強い指標が続いていけば,さらに価格を上昇させることだろう。例年の酷暑の傾向もあり,冷房への需要がさらに高まってくるのではないだろうか。長期予報を見ても,やはり,平年以上の気温が予測されている。この点からも,先週までの押し目買いから,トレンドフォローに転換していくタイミングなのかも知れない。


さて,データはどうだろうか。

 ・天然ガスの在庫統計の予測値は11Bcfであった。結果としては,15Bcfなのだが,問題な  のは五年平均である。5年間(2016〜 2020年)の平均注入量は67 Bcfで,昨年の正味注入量は66Bcfであった。確かコロナが少し落ち着き,和らいだ時期の話である。今年の生産量はそれよりも低い状況にあり,価格が上昇しているのは当然のことに見える。

・また,稼働中の天然ガス在庫は合計1,898Bcfであり,これは5年間の平均より40 Bcf低く,現時点では昨年より302Bcf低くなっている。このように完全に逼迫していることがわかる。インフレ云々ではなく,天然ガスが全体的に足りていないのがわかる。

・リグ稼働数は変わらず,94基のままであった。

・生産は昨週よりも0.9伸びており,102.9Bcfとなっているが,冷房需要に向けての生産を高めていってほしいところだが,低くなっている。ちなみに昨年は102.4ではあるが,先に記述したように,昨年は302Bcfほど現在の在庫が潤っていた。こうしたことからも現在がいかに足りていないかがわかる。

さて,現状は価格上昇市価見込めない状況である。多くの人が,天然ガスは上がると思っている状況ではないだろうか。参考にすべきではないが,商品先物は多くが一方通行の形をとる。無理に,ショートを積みかねる必要は無く,このまま上昇にベットした方が分が良いのかもしれない。

2021年4月26日月曜日

4月4週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。

昨日は,生まれて初めて住宅展示場を見て回ってきた。そのため,天然ガスのまとめが行えなかったわけだが,まぁ,なかなか楽しかった。普段何気なく見ている家に,あんなに違いがあるなんて,夢にも思わなかったし,各会社毎に全く違った性能と良さがあり,見ていて楽しかった。一条工務店が,家の性能としては,抜け出ているよなぁ。

さて,閑話休題。

天然ガスは,週初めは横横の動きのように見えたが,木曜日の指標前後をきっかけに大きく伸びている。指標事態は予想以下の積み増しであり,強気の展開となっている。また,昨週は天候的にも寒く,他の大豆やコーンを見てもわかるとおり,かなり低めであり需要があったようだ。

今週月曜日からは,寒気は勢力を弱めている展開だが,天然ガスの価格は大きく下がって岩家ではない。こうして考えていくと,積み増しが弱く,夏の冷房需要に向けて,さらに大きな上昇が見られるのではないかと期待している。

さて,データはどうだろうか。

・EIAの発表によると,欧州の天然ガス在庫が,2021年3月31日(冬の暖房シーズンの伝統的な終わり)の時点でのヨーロッパの天然ガス在庫は,合計で1870Bcf,つまり容量の31%であったが,今年のヨーロッパのシーズン終了時の在庫は,過去5年間(2016〜 2020年)の平均より11%低く,昨年の過去最高のストレージ在庫より44%低くなっている。もちろんロシアのパイプラインがあるのだが,現在ロシアとアメリカの関係性の悪化から,さらに絞られるのではないかとも考えられる。

・供給量を見ていくと,先週が102.9だったのに対して,一段また下がり,102Bcf/dとなっており,来週も大幅な積み増し増は見込めない可能性が高い。ただ,リグ稼働数は1基増加しており,94基となっている。季節外れの転校もあったため,昨週は大幅に増加したのだと考える。

・天然ガス輸出量は横ばいで経過している。

・ただ,積み増しについては,38Bcfだったものの,五年平均では37Bcfとなっており平年よりも多いことは多い。また,稼働中の天然ガス在庫は合計1,883Bcfであり,5年間の平均より12 Bcf高く,現時点では昨年より251Bcf低くなっている。

近年の脱炭素に向けて,天然ガスはどう動くか,読み切れていないところはあるが,完全脱炭素への中間として存在していると考えれば,5年平均で少し多い状況では,需給が成り立たないと考えられる。

また,アメリカのPMIを見ても,経済復旧への期待がまた一段と高まっている。こうした要因からすれば,天然ガスの価格はまだ上がる可能性が高い。

ただ,自分がポジションを取りたいところからは大きく乖離しているので,そこまでは動かずにのんびり眺めていようと思っている。

2021年4月18日日曜日

4月3週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。Twitterの不具合のせいで,いつにもまして暇な休日ではあるが,ウマ娘の育成だけははかどっている。無課金ではあるが,はじめて,トウカイテイオーのAランクが作れた。

さて,そんなことはどうでもいいので,天然ガスの動きを見ていこう。

先週の天然ガスは登り調子であった。週の初めが2.4台であり,また下げていくのかな,と思い見ていたが,そんなことはどこ吹く風のように,2.68で終わっている。不安定な相場が続いている。2.4-2.7の幅広いレンジとしてみていくのも良いが,まぁ,参加者が少なく閑散とした相場が続いているのかもしれない。

おおよそのところ,天候による価格の上昇ではなく,ここのところ継続していた輸出の増加が改めて意識されたのではないかと思っている。当然,需要が伸びれば価格は上がるのである。

当然のことをつぶやいても仕方がないので,データを見ていこう。

・天然ガスの在庫統計は,61Bcfで,予想の67Bcfを下回っている。この予想より小さい積み増しも価格を支えている要因と考えている。加えて,ガスの供給が先週は104であったが,今週の一日平均は102.9Bcfと下回っており,救急の不安からも回が詰まったのではないかと思う。

・一方でリグ稼働数は先週の91基から93基と2基の増加となっており,冷房需要や輸出量の増加を見越して稼働数が増えているのではないかと思われる。

・また,米国の天然ガスの総消費量は、前のレポート週と比較して3.6%減少していた。ただ,発電用に消費される天然ガスは、週ごとに5.7%増加しており,住宅及び商業用の需要が大幅に減っている。これは例年よりも気温が高いことに起因しているが,大きな変動は見られていない。

・また,先の輸入量についてだが,「よそうかい」の記述だと,輸出量の増加が見られているとのことだったが,EIAによると輸出量が減少しているとのことである。このあたり,「よそうかい」は無料の所しか見ていないためはっきりとしていないが,政府筋のEIAの情報が正しいと思われる。

・大口の建玉は,ショートに傾いている。

このような状況である。

前の週も同じことを述べたが,やはり今のところ仕掛ける時期ではないように見える。大口の逆張りをするのも良いのだが,今のところ,価格を上がれば売り,下げれば買いといったレンジを想定しながらポジションを取っていく方が良いよう見える。

そろそろ,夏の冷房需要に向けて,準備を始めておきたいところ。

2021年4月11日日曜日

4月2週 天然ガスまとめ

こんにちわ。

予想は見事に外れるもので,底堅い動きを先週に感じていたが,一変して今週は2.45まで下げた。下値を更新した後は,無事に2.5まで戻ってきており,少し値は下げたものの,レンジを維持している。天然ガスは季節性で強く価格を変動させるため,この程度のレンジは想定しておかなければいけない。

すなわち,現状は天然ガスを取引するには向かない,と言うことであろう。一方で,季節性だけでなく,経済復旧への期待は膨らんでいる。ダウやSP,それぞれが年初高を更新し,株だけは経済の復旧を織り込もうとしているように見える。

一方で,欧州ではCOVIDの変異株によるロックダウンと,世界の中でもコロナウイルスの影響とそのワクチンの接種状況から,経済のバランスが崩れているようにも見える。こうしてみていくと,欧州は完全に落ち目なのだろう。一方で,アメリカや中国は強く,今後もこの二カ国が経済を引っ張っていくようにも見える。

一方で,中国株が欧米筋からは売られており,中国の政府によって買い支えられており,ここのところ怪しい動きとなっている。遠くの戦争は買い,ではあるものの世界に火種が広がっているようにも見える。中国だけでなく,ウクライナの国境付近へのロシア兵の派遣もあり,各地で火種がくすぶっている状況であり,天然ガスはどうなるか,見込みが立ちにくい。

そんな中だが,データを見ていく。

・2020年には2.0 BCF / dで前年比で減少した短期長期エネルギー見通し(STEO)では,2021年に0.2 Bcf /日,2022年に0.9 Bcf / dの天然ガス消費量の減少が予測され,さらに年次減少が見込まれており,超長期的に見れば価格を切り下げていくのではないだろうか。これは暖冬傾向が原因であり,冬の暖房需要の減退が予測されているからであろう。

・在庫統計は,20Bcfの増加で,予想を1下回った。増加数は少なかっため,余り強くは反応していない。5年間(2016〜 2021年)の平均正味注入量は8 Bcfで,昨年の正味注入量は30Bcfであった。稼働中の天然ガス在庫は合計1,784Bcfであり,これは5年間の平均より24 Bcf低く,現時点では昨年より235Bcf低くなっている。ただ,生産量は徐々に増えてきており,今週の一日平均は104であった。昨年よりも0.4低いものの,天然ガスの背一散量は地味に増加している。

・リグ稼働数は1基減少している。原油の稼働数が順調に増加している中,天然ガスは増加していない。原油にとっては,経済復旧とドライブシーズンに向けてと言うことが考えられるが,天然ガスについてはよく分からない状況である。

以上だ。

夏の冷房需要に向けて天然ガスの在庫数が徐々に増加している。例年からすれば,酷暑の傾向が強いため,今年の夏も大幅な価格の上昇が考えられる。冬の価格帯から参考に考えていこう。

2014年 11月 4.54  2015年5月 3.10

2016年 1月  2.49  2016年7月 2.99

2016年 12月 3.85  2017年7月 3.10

2018年 1月  3.61  2018年6月 3.049

2018年 11月 4.89  2019年5月 2.69

等である。

冬にかけて,最高値を記録した高値を記録している月を記載した。

もう一方は,春から夏にかけて高値を記録している月を記載した。


今年の冬は,11月で3.38となっている。

上の記録だけを見ると,夏の他県はそこから,0.5~2.2下回っていることが分かる。

今年はいかに??

今年の問題は,各国の金融緩和によりインフレ気味である事があげられるだろう。例を見ないほどの緩和施策となっているため,価格がどこまで行くかの予想は困難である。ただ,例年,5~7月をピークとしているため,そのあたりに売りを仕掛けていくのもありだとは思う。

素直に,各上昇に乗るのも良いかもしれない。

今年の緩和状況から,ぎんいろは,買い方として入っていきたいが,超長期的には下落の可能性が高い。とすると,高値を打っていく戦略が良いのかもしれない。

長くなったが,本日は以上である。 

2021年4月5日月曜日

天然ガス 4月 第1週まとめ

おはよう。

倦怠感は継続しており,大変身体はだるいが,それでも,少しは書こうと思う。今回はそんなに長くかけないので,あまり良い内容とは思えないので,あしからず。

天然ガスの昨週の流れは,2.6-2.7程度での推移であった。比較的底堅く推移している印象だが,上にも抜けることが出来ておらず,珍しく退屈な値動きであった。確かに,暖房需要の減退もあり,一方で,ロックダウン再来といったこともあるが,経済再開が加速化している,といった期待も渦巻いて,どっちつかずの動き。

閑散としており,今後の冷房需要が出てこない限りはこのまま横に推移していきそうな気がしないでもない。


データ的にはどうだろう。

・在庫統計は久しぶりにプラスとなっていた。予想は+32Bcfだったが,結果としては+14Bcfとなっており,予想よりも在庫の増加量が低い。また,5年間(2016〜 2021年)の平均引き出し量は24 Bcfで,昨年の正味引き出し量は20Bcfであった。稼働中の天然ガス在庫は合計1,764Bcfであり、これは5年間の平均より36 Bcf低く、現時点では昨年より225Bcf低くなっている。

・一方で,日生産量は103.3となっており,昨週よりも0.2増えてはいるものの,昨年は106.1のため,昨年ほどの増加量はない。

・リグも変わらず92のままである。判断には困るが,本格的な天然ガスの消費量が戻ってくるのはまだ先の話なのかも知れない。一方で,天然ガスの輸出量は87Bcfとなっており,徐々に増加していることがわかる。

総評していくと,暖房需要の後退から在庫が増え始めている。ただ在庫自体は例年と比べて少なく,また生産量も低い。今後の経済復帰云々の前に,今年の夏の天気予報に目を光らせておくべきなのだと思われる。

最近の傾向から,夏は酷暑となる傾向が強い。とすると,現状の生産量や在庫では,今年の夏に対応しきれない可能性が出てくる。在宅ワークも増えていくだろう事から,自宅での冷房使用が増えていくのだと思われるので,今年の冷房需要シーズンの天然ガスの動きは,かなり暑いのではないかと思う。

この退屈な値動きの中で仕込む価値は充分あるのではないだろうか。


2021年3月27日土曜日

3月4週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。

今週の天然ガスは,昨週のまとめの通り,2.45-2.55付近を横に横に進んでいた。明らかに方向性がなく,どちらにも行く事ができずに迷っている動きに見える。気温が上昇し,暖房の需要が減少していく中で,経済復旧の見込みや,スエズ運河での原油高に釣られて,天然ガスの価格も上昇している。

材料が乏しく,なかなか予想が難しい状況である。やはりこう言うときには,動かず,次の大きな動きが捉えられるようにじっくり待つのが最も良いだろう。

さて,データ的にはどうだろうか。

・天然ガスの取り崩しは-36Bcfで,予想の-25Bcfを上回っている。この時期の取り崩し5年平均は-51Bcfである事から,やはり今年が一時的な寒気は強かったものの,全体的には暖冬傾向であったことが分かる。昨年の純引き出しは26Bcfであり,現在の稼働中の天然ガス在庫は合計1,746Bcf。これは5年間の平均より78 Bcf低く,現時点では昨年より263Bcf低くなっている。

・供給を見てみると,今週は103.1Bcfとなっており,先週の0.4増えている。一方で昨年と比べると107.3Bcfであり,コロナ以前の状況に徐々に戻り始めていることが分かる。

・リグ稼働数は先週と変わらず92基。原油が増えてはいるものの,天然ガスのリグ稼働数は変化していない。

以上である。

今週はまだ冷房需要が意識される時期ではない。一方で,経済の復旧見込みが強くなってきている現状から,今週も引き続きレンジを形成するのではないかと思われる。しかし,先週よりも,底値は堅いと予測できるため,2.5-2.65あたりで形成するのでは,と考えている。

徐々に,下値を切り上げていくようならば,目安にしてロングポジションを形成していきたいところ。


2021年3月21日日曜日

3月3週目 天然ガスまとめ

こんにちわ。最近は,実習が始まったため,週一のまとめ更新しかしていないのだがそれでも少なからずブログを見てくれている人に感謝を申し上げる。

さて,昨週の天然ガスは,2.45-2.55のレンジの動きに推移していた。冬の暖房需要もなく,また夏の冷房需要も特に意識されている時期ではないため,久しぶりにのんびりとした横横の動きだった。まぁ,レンジが100pipsなので,それはそれでしゃれにはなっていないが,横の時の典型的な動きにも見える。

さて,来週も個々と変わらないような動きになるとぎんいろは考えている。上,下ともにブレイクしがたい状況ではあるが,今のところは底を形成するような動きには見えないため,受容が意識されておらず,下圧力が少し高まっていくのではないかと思われる。

データ的にはどうだろう。

・EIAの発表によると,天然ガスのパイプラインの輸送能力が改善したようだ。リンクをたどっても,いくつからいくつまで,と言うデータは見つけられなかった。ただ,44Bcfとなっているようである。これは,米国内の需要を満たすだけでなく,米国からの輸出のためでもあると考えられる。

・天然ガスの在庫は,-11Bcfとなり,予想の-17Bcfよりは取り崩しが少なかったものの順調に取り崩されている。天然ガスの在庫は合計1,782Bcfで,前年のレベルより12%低く,5年間(2016〜2021)の平均より5%低くなっている。最近の酷暑な傾向を考えると,余り良くない予兆にも見える。

・米国における天然ガスに供給は,102.7と先週よりも0.1減少している。一方で,気温の上昇に伴い,供給量も経鼻ながら減っている可能性が高い。また,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して3.9%減少している。住宅および商業部門の消費は9.0%減少。産業部門の消費は,週ごとに1.8%減少。天然ガス価格の低下により天然ガス燃料発電の競争力が高まったため,発電用に消費される天然ガスは週ごとに0.5%増加した。

・保管場所からの平均取り崩し率は,取り崩しシーズン(11月から3月)のこれまでの5年間の平均よりも16%高くなっている。

以上が今週の状況である。

こうしてみると,平年よりも在庫の量が少なく,また供給量も低い状況にある。コロナウイルスの第3波が懸念される中で,確かに,天然ガスの需要の見込みは低いのかもしれないが,夏は冷房需要が増加する。特に自宅にいる人間が増えるようであれば,例年よりも多くなることが予測される。

ただ,昨年の夏の動きは,この反対で,1.6を割った動きをしていた。もしかすると,今年の夏は,暴騰を狙うと言うよりは,ディフェンシブに構えていく必要があるかもしれない。つまり,昨年の底を最も低い価格帯と見込み,底まで耐えられるようにし,冬の暖房需要に向けて,押したら買い,の継続千住湯をとっても良いのかもしれない。

しかし,12月頃にはポジションを全て生産し,2月の下落に向けて着々とショートを積み重ねていくトレードが望ましいのかもしれない。


本日は以上


2021年3月14日日曜日

3月第2週まとめ 天然ガス

こんばんわ。ウマ娘の育成のため,更新が遅れた。

正直すまんと思っている。

さて,先週の流れだが,2.6台からスタートし,一時は2.7まで到達したものの結局2.5後半で週の取引を終えている。インフレ圧力によりやや底堅い印象だが,そもそもの暖房需要が後退したことでこのような動きになっていると考えられる。

次の冷房需要は,おおよそ5月頃から,意識されてくると思われる。そのため,4月から5月にかけて強烈に押すのであれば,積極的に買っていきたい,と言ったところが当面の流れ。それまでは,株式や農業系のコモディティで遊んでおくことが吉であるだろう。

さて,データ的にはどうだろう。

・天然ガスの生産量は102.8bcf/dayとなっており,先週の102.9とくらべて,0.01減少している。在庫を見ていくと予測が-73にたいして,-53の取り崩しとなっており,週末の下落は,これと温暖な天候が見込まれることであろう。ただ,生産量の平均としては104であり,まだまだ平年並みにはなっていない。このように,生産量が落ち着いてきたため,EIAからも価格下落が予測されている。

・リグ稼働数は先週と変わらず,92基のままである。


今週は余りデータが更新されていない。どうやら,EIAの発表によると輸出量が増えていっているようではあるが,確かな数値が見つけられずに断念した。

さて,冷房需要が意識されるところまでは,しばらく様子見を継続させていく。たしかそろそろアメリカの給付金が配給されるはずである。農産物などのコモディティを観察した方が良さそうな流れである。

2021年3月7日日曜日

3月1週 天然ガスまとめ

こんにちわ。

天然ガスの動きを見ていこう。今週は一時的に2.8台まで上昇したもののその後は価格を落とし,金曜日のクローズでは2.6台となっている。先週が下落一辺倒であったのに対して,上下が見られた。今回の上昇の部分はおそらく,自律反発の一部であると考えている。冬の暖房需要もピークを過ぎたことで,冷房需要が考えられるまでの期間は下落が続くのではないかと思う。

ただ来週の動きだが,

このようになっており,寒気の流入が予測される。おそらく週明けは窓を開けて始まると思われるが,その後はこの寒気の流入の継続によって左右されるのではないだろうか。ただ,気になるのはアメリカのコロナ対策予算,200兆円が可決されたことである。これによりまた市場には大量のドルが流入してくるだろう。

つまり,インフレ圧力がますます高まってくると考えられるため,窓開け後の下落がどこまで進むか,予測するのが非常に困難になってくる。昨年の2.0割れはもちろんないだろうが,暖房と冷房需要の狭間が,どこまで押してくれるかがなかなか読めない。

現状はこのラインを意識しているが,200兆円か……おそらく大きなずれが生じてくるだろう。無理に天然ガスを買わずとも,原油や農産物のほうが,適切ではないのか,と思えてくる。さて,データはどうだろうか。

・2020年末までの天然ガス輸出量は,2019年に比べて1.6 Bcf / d(32%)となっており,平均66億立方フィート(Bcf / d)となった。特にアジアで大きくなっており,総輸出の47%(3.1 Bcf / d)を占め,2019年と比較して1.2 Bcf / d(67%)の増加となっている。米中の貿易摩擦がやや緩和され,天然ガスの輸入量が増加したことが主な原因と考えられる。今後もこの輸出量は増加していくことがが予測されるため,天然ガスもそれに準ずる形になると考えられる。

・天然ガスの供給量は,102.9と,先週の92より大幅に増加している。寒波による影響が和らぎ,生産量が増えていると考えられる。ただ昨年の106からするとまだまだ少ない状況ではある。リグ稼働数は,92基となっており先週よりも1基増加した。ただ,こちらも昨年と比べると-16.4%少ないため,今後も増加していくと考えられる。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は、前のレポート週と比較して12.8%減少している。今後は米国全土で気温の上昇が考えられるため,総消費量としては減少の量が増加していくことが予測されている。

・米国のコロナ対策の追加支援費用,約200兆円が可決されている。これにより市場にドルが流れることになり,原油をはじめとしたエネルギー関連も上昇基調をとると考えられる。

天然ガスは,暖房需要の後退によりある程度上値は抑えられると思われる。一方で,追加支援などの支援材料を得ていることからも、大きな下落は期待しにくい。このまま,横横の展開となるのではないかと思っている。夏の暖房需要が意識され始める,4月頃からは積極的に買いを集める戦略は変わらず,3月はこのまま様子見でも良いのかもしれない。

ただ他のエネルギー関連を見つつ,ある程度の含み損を覚悟してのロングもありなのだろう。もしかすると,今年の夏は3$後半が見れるのではないかと思っている。

2021年2月28日日曜日

2月4週まとめ 天然ガス

こんにちわ。

明日からまた相場が始まっていくので,今週の動きをまとめておこう。今週の天然ガスは,続落している。月曜日の高値をピークに右肩下がりだった。もちろんGMOクリック証券ではロールオーバーで,限月が変わっており,一見大きく下げているように見えるが,それを差し引いても,右肩下がりだった。

昨週は,テキサスの寒気により生産施設などが停止したために,大きく上昇しており,今年の上昇はこれで終わり,という可能性を感じさせられた。一方で,コモディティ全体が値を上げてきており,インフレからの天然ガスの価格上昇も臭わせている。

非常に,自分にとっては取りにくい相場だった。

さらに,

と言う状況で,今週は非常に踏んだり蹴ったりであった。

さて,今週のデータはどうだろうか。

・天然ガスのスポット価格は基の23ドル付近から,2.75ドル付近へと下がり,例年のレンジに戻ってきている。これには寒気が緩和されたこともあるのだが,生産量も92.9Bcfとなり,昨週の88.7から戻ってきていることもある。ただ例年では102Bcfとなっているため,例年に比べるとまだ生産量が少ないことが分かる。

・天然ガスの在庫は合計1,943 Bcfで、前年のレベルより13%低く、5年(5年)より8%低くなっている。在庫統計は,-338Bcfの減少となっており,予測の-333よりも多くなった。今後生産量が戻らない限りは,在庫が減少したまま,冷房需要が求められるのではないか。

・ただリグ稼働数は,91基と昨週よりも1基増加している。

・今一度,2月9日に発表されていたEIAによる見通しを確認しておこう。EIAは、2021年の米国の天然ガス総消費量は平均817億立方フィート/日(Bcf / d)で、2020年から1.9%減少すると予測している。米国の総消費量の減少は、増加の結果として電力に消費される天然ガスの減少を反映。昨年と比較した天然ガス価格。2021年、EIAは、住宅用天然ガス需要が平均12.9 Bcf / d(2020年から0.2 Bcf / d増加)、商業需要が平均9.1 Bcf / d(2020年から0.6 Bcf / d増加)になると予測している。

・現在アフターコロナ相場になってきており,インフレを感じさせる動きを,他のコモでティティはしているところをみると,EIAの予測に反して,消費量は増加する可能性が高い。

現状のデータはこのような感じだ。寒気による生産力の低下から徐々に戻り始めているが,大幅な在庫の減少から,今後の生産が増加させられるか,に注意を払っていかなければならない。

昨日、例年の天然ガス価格の上がいつからあったのか,を見ていたら、5~6月に上昇の可能性があると見受けられた。ただし,今年は4月頃にラニーニャの活動が停止するため,昨年の夏の値動きほど大きくなる可能性は低い。

ただ,インフレ傾向にあるため,長期的に見れば夏に向けてロングのポジションを取っておきたいところだ。


現状,ツイートの通り,2.7をそことして考えてロングをしていきたい。ただし,3月までは下に押す可能性が高いため,底抜けには注意が必要だ。

と言うわけで,3~4月の間にロングのポジションを作っておき,7月~8月初旬にかけてポジションを整理していく方針で行きたい。

7月3週 天然ガスまとめ