おはよう
すっかり天然ガスの在庫統計であることを忘れていた。天然ガスは大きく暴落した。原因としてはリセッションによる需要減と,生産が高まるのではないか,というものからであると考える。個人的には,7.6位までは下がるのか,と思っていたのだが,そこまで下げるわけもなく,7.9を推移している。
さて,データはどうだろうか。
・TheDeskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は47Bcfから66Bcfの範囲で,中央値は54Bcfと推定されている。9月2日に終わる週の貯蔵所への純注入量は54Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量65Bcf,昨年の同週の純注入量48Bcfと比べ,昨年よりは増加したが,平均よりも減少している。稼働中の天然ガス在庫は2,694Bcfで,5年平均より349Bcf(11%),昨年の同時期より222Bcf(8%)少なくなっている。
・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を5%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の10.2Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,296Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより349Bcf低くなる。
・ベーカーヒューズ社によると,8月30日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週から4リグ増の162リグとなった。
・BloombergFinance,L.P.の出荷データによると,9月1日から9月7日の間に18隻のLNG船が米国から67BcfのLNG運搬能力を持ち,出港した。
・PointLogicのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比1.1%(1.1Bcf/d)の増加となった。乾式天然ガス生産量は平均99.8Bcf/dで,前週比0.9%(0.9Bcf/d)の増加となった。カナダからの平均純輸入量は,先週から4.8%(0.3Bcf/d)増加した。
・PointLogicのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比2.1%(1.5Bcf/d)減となった。これは,西海岸の猛暑が東海岸とミッドコンチネンタントの冷涼な天候と釣り合ったためである。産業部門の消費量は前週比1.2%(0.3Bcf/d)増加した。家庭用・業務用部門では4.9%(0.4Bcf/d)減少した。メキシコ向け天然ガス輸出は4.4%(0.3Bcf/d)減少した。米国のLNG輸出施設向け天然ガス受入量(LNGパイプライン受入量)は平均11.2Bcf/dで,先週より0.2Bcf/d増加した。
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