お久しぶりです。
しばらく,データの分析やらでせわしない日々でしたが,すこし余裕が出てきたのでブログを再開しようとおもいます。
天然ガスは,レンジの動き。おおよそ2.0-2.7付近を想定しておくと良いのではないかと思う。ここから天候次第での暴騰があり得るので,ロングで入ることを想定しておきたい。エルニーニョが発生していることはどう解釈すべきか,だが,これ をみておくと想定しやすいだろう。
おおよそ,これからの夏に向けてアメリカでは定温が発生しやすいことが分かっている。ただあくまで発生しやすい,というだけなので確定したことは言えない。ちなみに冬は割と人口が集中している東海岸で寒いことが多いため,むしを冬を想定して,ロングで待つというのも有りかも知れない。
さて,今週のデータはどうだったか。
・6月2日に終わる週の貯蔵所への純注入量は104Bcfで,5年間(2018~2022年)の平均純注入量100Bcf,昨年の同じ週の純注入量99Bcfと比較して多い。稼働中の天然ガス在庫は2,550Bcfで,この時点で5年平均より353Bcf(16%)多く,昨年より562Bcf(28%)多くなっている。
・貯蔵所への平均注入量は,補充期(4月から10月まで)のこれまでの5年平均を8%上回っています。仮に貯蔵庫への注入量が5年平均の9.3Bcf/dと同じであれば,10月31日の在庫量は3,948Bcfとなり,この時期の5年平均3,595Bcfより353Bcf多くなる。
・ベーカーヒューズ社によると,5月30日(火)に終わる週の天然ガスのリグ数は137リグで1週間前と変わらず。
・S&PGlobalCommodityInsightsのデータによると,米国のLNG輸出ターミナルへの天然ガス供給量は,週平均で前週比10.5%(1.4Bcf/d)減の11.9Bcf/dとなった。メキシコ湾岸以外のターミナルへの天然ガス供給量は,ほぼ横ばいの1.2Bcf/dとなった。LNG輸出ターミナルへの天然ガス出荷量は,年初来初めて週平均で12Bcf/dを下回ることとなった。
・米国の港を出港する船舶:BloombergFinance、L.P.の出荷データによると,6月1日から6月7日までに22隻のLNG船,合計81BcfのLNG積載能力が米国を出航した。
・供給量:S&PGlobalCommodityInsightsのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比0.1%(0.1Bcf/d)増加した。乾式天然ガス生産量は0.6%(0.7Bcf/d)減少し,カナダからの平均純輸入量は,カナダ西部の山火事により天然ガスの流れが妨げられる前のレベルに戻ったため,先週から18.6%(0.8Bcf/d)の増加となった。
・需要:S&PGlobalCommodityInsightsのデータによると,米国の天然ガス総消費量は,前回の報告週と比較して7.5%(4.7Bcf/d)増加した。発電用に消費された天然ガスは,前週比17.6%(5.4Bcf/d)増加した。産業部門の消費量は0.3%(0.1Bcf/d)減少し,住宅・商業部門の消費量は5.8%(0.6Bcf/d)減少した。
以上だ。
いずれにしろ在庫博多にみえる。レンジを想定して下でロングを待つか,それとも夏の某当時のショートか,少し悩むが,エルニーニョがこれまでの統計通りなら,前者で動きをそうていった方が良いかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿