おはよう。
天然ガスは在庫統計を受けて,2.5台まで上昇している。在庫が予想よりも10Bcf少なかったのが大きな影響となっている。ここに来てリグ稼働数の減少が影響となっていると思われる。CFDではここがレンジ上限となっているので,レンジ抜けが確認できるまでは,売りのポジを作っておきたい。
ただ,風力発電に関してあまり芳しくなく,天然ガスによる発電が期待されており,ここからさらに上がる可能性もある。夏の気候がどうなるかにもより,やや,ろんうっが優勢な状況と考えても良いかも知れない。
さてデータはどうであろうか。
・6月9日に終わる週の貯蔵所への純注入量は84Bcfで,5年間(2018~2022年)の平均純注入量84Bcfと等しく,昨年の同じ週の純注入量94Bcfを下回った。稼働中の天然ガス在庫は2,634Bcfで,この時点で5年平均より353Bcf(15%)多く,昨年より552Bcf(27%)多くなっている。
・貯蔵所への平均注入量は,補充期(4月1日から10月31日まで)のこれまでの5年平均を7%上回っている。仮に,補充期の残りの期間,貯蔵庫への注入率が5年平均の9.1Bcf/dと同じであれば,10月31日の在庫量は3,948Bcfとなり,その時期の5年平均3,595Bcfより353Bcf多くなる。
・ベーカーヒューズ社によると,6月9日(火)に終わる週の天然ガスのリグ数は,イーグルフォードとヘインズビルがそれぞれ1リグ減少し,1週間前より2リグ減少して135リグとなった。
・パイプラインの受入量:S&PGlobalCommodityInsightsのデータによると,米国のLNG輸出ターミナルへの天然ガス供給量は,全体として前週比5.4%(0.6Bcf/d)減少し,今週は平均11.3Bcf/dとなった。南テキサスのターミナルへの天然ガス供給量は3.4%(0.1Bcf/d)減の4.1Bcf/dとなり,南ルイジアナのターミナルへの供給量は8.1%(0.5Bcf/d)減の6.0Bcf/dとなったが,これは主にSabinePassターミナルへの流量減少による。
・米国の港を出港する船舶:BloombergFinance,L.P.の出荷データによると,6月8日から6月14日までに21隻(サビーンパス5隻,キャメロンとコーパスクリスティ各4隻,カルシューパスとフリーポート各3隻,コーブポイント2隻),合計79BcfのLNG積載量のLNG船が米国を出航した。
・供給量:S&PGlobalCommodityInsightsのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前回の報告週と比較して0.6%(0.6Bcf/d)減少した。乾式天然ガス生産量は0.6%(0.6Bcf/d)減少し,カナダからの平均純輸入量は0.5%(0.1Bcf/d未満)減少した。
・需要:S&PGlobalCommodityInsightsのデータによると,米国の天然ガス総消費量は,前報道週と比較して0.6%(0.4Bcf/d)減少した。発電用に消費された天然ガスは,前週比1.0%(0.4Bcf/d)の減少となった。産業部門の消費量は前週比0.1%(0.1Bcf/d未満)減少し,家庭・商業部門の消費量は0.3%(0.1Bcf/d未満)減少した。
以上だ。
供給も需要も減少していることが分かる。
先述の通り,テクニカル的に見ればレンジなので,抜けるかどうか,それを見ながら軽めに売って,抜けるのであればドテンしたいところ。
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