こんにちわ。
今週の天然ガスは,昨週のまとめの通り,2.45-2.55付近を横に横に進んでいた。明らかに方向性がなく,どちらにも行く事ができずに迷っている動きに見える。気温が上昇し,暖房の需要が減少していく中で,経済復旧の見込みや,スエズ運河での原油高に釣られて,天然ガスの価格も上昇している。
材料が乏しく,なかなか予想が難しい状況である。やはりこう言うときには,動かず,次の大きな動きが捉えられるようにじっくり待つのが最も良いだろう。
さて,データ的にはどうだろうか。
・天然ガスの取り崩しは-36Bcfで,予想の-25Bcfを上回っている。この時期の取り崩し5年平均は-51Bcfである事から,やはり今年が一時的な寒気は強かったものの,全体的には暖冬傾向であったことが分かる。昨年の純引き出しは26Bcfであり,現在の稼働中の天然ガス在庫は合計1,746Bcf。これは5年間の平均より78 Bcf低く,現時点では昨年より263Bcf低くなっている。
・供給を見てみると,今週は103.1Bcfとなっており,先週の0.4増えている。一方で昨年と比べると107.3Bcfであり,コロナ以前の状況に徐々に戻り始めていることが分かる。
・リグ稼働数は先週と変わらず92基。原油が増えてはいるものの,天然ガスのリグ稼働数は変化していない。
以上である。
今週はまだ冷房需要が意識される時期ではない。一方で,経済の復旧見込みが強くなってきている現状から,今週も引き続きレンジを形成するのではないかと思われる。しかし,先週よりも,底値は堅いと予測できるため,2.5-2.65あたりで形成するのでは,と考えている。
徐々に,下値を切り上げていくようならば,目安にしてロングポジションを形成していきたいところ。
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