Translate

脅威の固定スプレッド!!

2022年10月21日金曜日

10月3週 天然ガスまとめ

こんにちわ。

天然ガスは続落した。目先の需給が弱いこと,アメリカの生産量の増加,欧州の在庫受け入れの減少など,さまざまに下げる要因が重なり,大きく続落している。今日のGMOでの上昇は価格調整なので,ロングしておけば勝てたのに,キッズは一生勝てないからそんなことを考えないでほしい。

ここからどうなるか,は分からない。例年で言えば,冬の需給から暴騰しやすい季節でもあるのだが一方で,そもそも天然ガス自体の価格上昇が強すぎ,そのことを見込んだとしても高い価格帯にあると判断することも出来る。

何にせよ,5.5のネックも抜けたわけだし,本格的に価格の減価が進んでいく可能性がある。他の限月はと言うと,1月限のみ6.0を上回っているが,他は6を割り,インフレの収束を織り込んでいるようにも見える。

さて,データはどうだろうか。

・TheDeskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は96Bcfから115Bcfまでの幅があり,中央値は105Bcfと推定されている。10月14日に終わる週の貯蔵所への純注入量は111Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量73Bcf,昨年の同週の純注入量91Bcfと比較すると,その差は歴然としている。稼働中の天然ガス在庫は3,342Bcfで,5年平均より183Bcf(5%)少なく,昨年の同時期より106Bcf(3%)少ない。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を5%上回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の7Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,462Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより183Bcf低くなる。

・ベーカーヒューズ社によると,10月11日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週から1リグ減の157リグとなった。

・米国のLNG輸出基地への天然ガス出荷量は,全体として前週比0.6Bcf/d増加し,今週は平均11.4Bcf/dとなった。ポイントロジックのデータによると,南ルイジアナのLNG輸出基地への天然ガス受入量は0.6Bcf/d増加して8.7Bcf/dとなり,南テキサスの受入量は2.3Bcf/dと比較的横ばいであった。メリーランド州のコーブポイントターミナルでは,10月1日から3週間の定期メンテナンスが行われており,天然ガスの出荷量は0Bcf/dにとどまっている。

・米国の港を出港する船舶。BloombergFinance,L.P.が提供する出荷データによると,10月13日から19日までに18隻のLNG船(合計67Bcf)が米国から出港した。

・LNGタンカーのPrismBrillianceは火曜日にフリーポートLNG輸出ターミナルの外側に到着したが,沖合に停泊したまま。GulfSouthPipelineシステムを運営するBoardwalkPipelinesは,FreeportLNGターミナルへの流入がないことを引き続き報告した。ターミナル停止以前は,パイプラインは定期的にターミナルへの1.8Bcf/d近い流量を報告していた。

・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前報道週と比較して0.8%(0.9Bcf/d)減少した。乾式天然ガス生産量は前週比1.3%(1.3Bcf/d)減少し,カナダからの平均純輸入量は同3.6%(0.2Bcf/d)増加した。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比9.2%(6.2Bcf/d)の増加となった。発電用天然ガス消費量は前週比0.4%(0.1Bcf/d)減少した。産業部門の消費量は2.8%(0.6Bcf/d)増加し,家庭・商業部門の消費量は39.9%(5.7Bcf/d)増加した。

以上だ。
フリーポートの再稼働は今のところ見られていないが,再稼働すれば……という感じか。
いずれにしろ,下落トレンドに貼っていると考えて良いと思うので,需給の変化に注意しつつ,ショートではいるタイミングを探っていきたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿

7月3週 天然ガスまとめ