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脅威の固定スプレッド!!

2021年6月28日月曜日

天然ガス 6月4週まとめ

こんにちわ。

それでは先週の天然ガスのまとめをしていこう。天然ガスは週末にかけて暴騰した。無論気温上昇による電力需要の増加からの,天然ガス需要増加とつながっているわけだが,それにプラスして,水力発電の停止が,大きく暴騰させた理由となっている。それについてはこちらを参照願う

現在でも天然ガスはそのまま上昇を続けており,3.54付近を推移している。

水力発電が元に戻るためには,大量の雨が必要であり,すぐに,というのは難しいと考えている。加えて,夏の気温はこれからがピークであり,現在はまだその中盤と言った状況である。天気に目を光らせつつ,上昇をとっていくのがベターだろう。

さて,天然ガスのデータはどうだろうか

・6月18日までの1週間の在庫増加は合計55Bcfだった。予想は62Bcfとなっており,強気の在庫統計だった言える。5年間(2016〜 2020年)の平均は83 Bcfで,昨年の正味注入量は115Bcfであり,今年の増加量がいかに少ないかわかる。稼働中の天然ガス在庫は合計2,482Bcfであり,これは5年間の平均よりも154 Bcf低く,現時点では昨年より513Bcf低くなっている。

・貯蔵庫への平均増加率は,補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも15%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均8.0Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,565 Bcfになり,5年間の平均3,719より154Bcf低くなるが,現在の生産状況と消費を視ていくと,これよりもかなり低い可能性がある。

・リグ稼働数は97基と昨週より1基上昇している。

・IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して0.1%減少した。乾燥天然ガスの生産量は,前のレポート週と比較して0.2%増加し,5年間(2016年から2020年)の乾燥天然ガス生産量の範囲以上にとどまっている。

・こうした国内の背景もあってか,米国のLNG輸出は週ごとに減少している。

以上だ。

こうしていると,暴騰のための材料がそろっている,という印象だ。しかし,相場は多くの人が上昇と感じているときに反転しやすい。やや注意が必要なのかも知れないが,天然ガスは一方通行を先週終わりからはじめた。なにかと常識が通じない銘柄なので,買いをいれておき,下落したら買い,冬まで様子を見ておくのが良いのかも知れない。

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