こんにちわ。
天然ガスはいろいろな節目を迎えながら,7.0-8.0台で推移した。まずはノルドストリーム。ノルドストリームの点検から,再開に関する不安が天然ガス相場を支配していてた。一方で,それが解消することで暴落し,ヘッドラインに合わせて上下に動く,非常に難しい相場であった。
終わった後に思うのは,英国の天候を考えると,常に押し目を買っていけば良かったわけだが上下を見ると恐怖と欲望に支配され,昨週は大きく損失を出した。
改めて思うのは,最近の夏はショートがとりにくい。いろいろな要因があるわけだが,これまでは一時的な気温上昇による冷房需要に対して,短期的なショートをしていくのがアノマリーでもあった。
しかし,ここのところ異常気象が相場を支配したり,ハリケーンの影響が長引いたりと,いろいろと要因が絡み,結局たいした下げもなくロング優勢となってしまっている。来年度からはこの印式は改めるべきだし,今後の冬にかけても同じだろう。
さて,昨日のデータはどうであったか。
・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると,1週間の可動式天然ガス在庫の純増減は34Bcfから59Bcfの範囲で、中央値は41Bcfと推定されている。7月15日に終わる週の貯蔵所への純注入量は32Bcfで,5年(2017-2021年)平均の純注入量41Bcf,昨年の同じ週の純注入量50Bcfと比較すると,減少している。稼働中の天然ガス在庫は2,401Bcfで,5年平均より328Bcf(12%),昨年の同時期より270Bcf(10%)少なくなっている。
・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を5%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の8.5Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,317Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより328Bcf低くなる計算となる。
・ベーカーヒューズ社によると,7月13日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は153基で1週間前と同じであった。
・Finance, L.P. の出荷データによると,7 月 14 日から 20 日の間に 16 隻の LNG 船が米国から出荷され、合計 61Bcf の LNG を積載した。
・LNG輸入基地。Bloomberg Finance, L.P.の出荷データによると,Constellationが運営するマサチューセッツ州ボストン近郊の Everett LNG FacilityでLNG船が約3Bcfの貨物を出荷した。
・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス総消費量は前週比2.9%(2.1Bcf/d)増加した。発電用天然ガス消費量は,前週比3.9%(1.6Bcf/d)増加した。産業部門は0.8%(0.2Bcf/d)増加した。家庭用・業務用では3.5%(0.3Bcf/d)増加した。
・ポイントロジックのデータによると,天然ガスの平均総供給量は前週比0.8%(0.8Bcf/d)増加した。
以上。
今後も秋口に欠けて上昇トレンドは継続すると見込んでいる。
一方で,そこから下降トレンドかというと……
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