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脅威の固定スプレッド!!

2022年7月1日金曜日

6月4週 天然ガスまとめ

こんにちわ。

色々と反省していたら遅くなった。今週の天然ガスは…………もうね…………馬鹿なのか,と思ってしまう。6.0後半からじわじわと下げ,6.6台まで戻した後の,在庫統計を受けての15%の下落。

こういうの,運がいい人はとれているだろうけど,運が悪い僕みたいなのは見事に逃している。6.8付近まで上げてからの下落と,シナリオを作成していたので,対応できなかった。

対応できないものは仕方が無いので,これはこれ。

さて,大幅な在庫の増加を受けての下落ではあるが,もう一つ,忘れてはいけないのは天然ガスプラント。ここは液化天然ガスを生成する場所であり,天然ガスを液化して輸出するための場所でもある。

ここの停止期間が延びるのではないか,という思惑も昨晩は重なっていた。輸出できない,ということは,アメリカ国内の天然ガスがだぶつくということを示しており,当然在庫過多になる。一方の欧州は天然ガスが足りない状況なので,価格が上がっていく,という循環になっている。

つまり,欧州時間の上げを狙い,ショートもしくはロングをしていくのがとりやすい戦略だろう。

さて,データはどうだったろうか。

・貯蔵庫への平均注入量は,補充期(4月~10月)のこれまでの5年平均を5%下回っている。仮に,残りの補充期において貯蔵庫への注入率が5年平均の8.3Bcf/dと同じであれば,10月31日の総在庫は3,323Bcfとなり,この時期の5年平均3,645Bcfより322Bcf低くなる。

・The Deskが行った天然ガスアナリストの調査によると,週間の可動天然ガス在庫の純増減の予想は69Bcfから80Bcfの範囲で,中央値は75Bcfとされた。6月24日に終わる週の貯蔵への純注入量は82Bcfとなり,5年(2017-2021)平均の純注入量73Bcf,昨年の同じ週の純注入量73Bcfと比較して,増加している。稼働中の天然ガス在庫は2,251Bcfで,この時点では5年平均より322Bcf,昨年より296Bcf少なくなっている。

・Bloomberg Finance, L.P.の出荷データによると、6月23日から6月29日の間にLNG船17隻,合計62BcfのLNG運搬能力が米国を出航。テキサス州のヒューストン南方のキンタニアイルランドのフリーポートLNG施設は6月8日に火災が発生して以降もオフラインの状態が続く。今週のLNG輸出量は,前年同週(2021年6月30日に終わる週)の輸出量より4隻少なく,先週と船舶数は同じだが,量としては,6Bcf少ない。

・PointLogicのデータによると,今週の米国内天然ガス総消費量はほぼ横ばいであった。週平均気温は,米国南部,西海岸,ロッキー山脈で平年を上回ったが,その他の地域では平年を下回る気温であった。発電用天然ガス消費量は前週比 1.3% (0.5Bcf/d) 増加したが,家庭用および商業用セクターの天然ガス消費量が 5.8% (0.5Bcf/d) 減少したことにより相殺された。産業部門の消費量とメキシコへの天然ガス輸出量は,いずれも前週比横ばいだった。

・ポイントロジックのデータによると,米国の天然ガス供給量は全体で前週比0.4%(0.4Bcf/d)増の101.6Bcf/dとなった。乾式天然ガス生産量は0.4%(0.4Bcf/d)増の95.9Bcf/d,カナダからの純輸入量は5.9Bcf/dとほぼ横ばいだった。

・ベーカーヒューズ社によると,6月21日(火)までの1週間の天然ガスリグ数は,前週比3リグ増の157リグとなった。

以上だ。







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