おはよう。
天然ガスのまとめを月曜日に行っていたのをよりタイムリーにするために,在庫統計発表日の翌日である,金曜日に行うことにした。また,これはEIAのレポートのリリース日でもあるためでもある。
今週の金曜日を残すところだが,天然ガスの暴走が止まらなかった。5.6まで一気に挙げ,その翌々日には,5.5からの5.2までの下げと,どうにも止まらない状態。
昨日の動きとしては,ようやくメキシコ湾の復旧の目途が立ってきたことや,在庫統計が予想よりも積み増しとなったことによってと思われる。まだまだ振り回される日が続きそうである。
さて,データはどうだったか。
・ 天然ガスアナリスト調査によると,稼働中の天然ガスへの毎週の純変化の推定値は,69Bcfから85Bcfの範囲であり,中央値は77Bcfだった。10日までの1週間のストレージへの注入量は合計83Bcfで,5年間(2016〜 2020年)の平均注入量は79 Bcf。昨年の正味注入量は86Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計3,006Bcfで,これは5年間の平均より231 Bcf低く,現時点では昨年より595Bcf低くなっている。貯蔵庫への平均注入率は,補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも14%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均9.5Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,488 Bcfになり,5年間の平均3,719より231Bcf低くなる。
・ IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して2.6%増加した。西部と中部大陸の気温が通常よりも高かったため,発電に消費される天然ガスは,週ごとに1.1 Bcf / d増加した。産業部門の消費は,週ごとに0.8%増加した。住宅および商業部門では, 0.3Bcf / d増加した。
・IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して1.7%増加した。乾燥天然ガスの生産量は,前のレポート週と比較して1.4%,つまり1.3 Bcf / d増加した。BSEEからの日報によると,メキシコ湾連邦沖合湾(GOM)の天然ガス生産停止は,GOMのオペレーターがプラットフォームに戻り,前回のレポート週と比較して約0.6 Bcf / d減少した。
・Baker Hughesによると,9月7日火曜日に終了する週に,天然ガスリグの数は1から101に減少し,ペンシルベニアのMarcellus Playは2リグを失いましたが,ユタの1リグの増加によって相殺された。
以上だ。
今年の冬はどうやら寒冬が予測されており,現在の状況では在庫はかなり厳しくなる。そのため,基本的には上目線で良いと思うのだが,現在の押し目がどこまであるのか,少しずつロングで繋いでいきたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿