おはよう。
天然ガスは,変わらず荒い動き。昨晩も5.5→5.9というような動きが見られ,1時間で100pips動いたりと,やりたい放題の動きに見える。これだけ荒いと,ゼロカか爆益の二択な分けだが,一度だけでもとれればいいと思って参加すべきかと。全部とろうとしたら,100万が1000万になった後に,ゼロになる,という感じなのかも知れない。
基本的には,欧州などの発電不足から上昇傾向にある。ただ,先物なのであくまで思惑をベースにしていることを念頭に置きたい。すなわち,相場の参加者のこうなるだろう,というよそで動いている。実際,冬場にはそこまで上がらないかも知れないが,こうなるかも知れないという思惑で動いている。
それ故に,ある程度上昇すれば利益確定が入り,その利益確定を見て「やっぱり高かったんだね」のショートが入る。さがれば一旦記録した高値(6.3)を目指して,「かなり落ちたな,もう一度ロングしよう」という心理が働き,強い上昇ととともに売らされていた人間のロスカットを巻き込み,また強い上昇になる。
それがどの価格帯か,そのときになってみなければわからない。僕は波乗りがうまいわけではないので,大きな上昇をとった時点でその後は取引をしていない。
結局のところ今回の暴騰はこんな感じ。最後のショートが余分だったけども、利益確定のツナギ、コストダウンのツナギ、両方とも経験できてよかった。
— ぎんいろ a.k.a 天然ガス取引履歴 (@BdSRk1zQt62KmQU) September 28, 2021
原資は2万スタートで、6万となった。レバの低いGMOならマシなほうじゃない? pic.twitter.com/dBNPhe2iUp
これで満足する,そんな感覚が相場には大事なんだと改めて胸に刻んだ。
さて,前置きが長くなったわけだが,
・天然ガスの調査によると,稼働中の天然ガスへの毎週の純変化の推定値は,70Bcfから95Bcfの正味注入の範囲であり,中央値は87Bcf。9月24日までの1週間の注入量は合計88Bcfで,5年間(2016〜 2020年)の平均正味注入量は72 Bcf。昨年の正味注入量は74Bcfだった。稼働中の天然ガス在庫は合計3,170Bcfで,これは5年間の平均よりも213 Bcf低く,現時点では昨年より575Bcf低くなっている
・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,前のレポート週と比較して5.7%減少した。発電用に消費される天然ガスは,南西部と南東部の両方で通常よりも気温が低いため,週ごとに13.1%,4.3 Bcf / d減少した。産業部門の消費は,週ごとに1.4%増加した。住宅および商業部門では,消費量は5.0%,0.4 Bcf / d増加して9.3Bcf / dになった。
・Baker Hughesによると,9月21日火曜日に終了する週に,Marcellusのニューヨーク州部分で1リグが失われた結果,天然ガスリグの数が1から99に減少した。
特筆すべきなのは
ヨーロッパにおける天然ガスの在庫統計である。
五年平均を下回っている上に,今年は厳冬の予報がされている。
少し古いデータだが(無料が見つけられなかった)EUは第3位の消費量である。ここからクリーンエネルギーに転換しており,消費量は上がっているだろう。こうした点からも,欧州発のガス高騰が起きていることがわかる。
昨年はオーバーシュートの危険性があって,今年は不足しているというかなり滑稽な出来事が起きているわけだが,われわれは柔軟に対処していかなければならない。
個人的な戦略として,5.5を一端の節目に,押し目買いをしたいところだが,2月の下落相場に向けて,ショートを積んでいきたい。アノマリー投資になるので,現在のルールにはない手法だが,比較的有用だと思っている。
この図からも,ピークを12月前後として,今のところは考えているが,どうなることやら,といった感じでもしかすると今年は取引を休む可能性もある。
長くなったが,本日は以上だ。
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