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脅威の固定スプレッド!!

2021年10月22日金曜日

10月4週 天然ガスまとめ

おはよう。

さて天然ガスをまとめていこう。今週は5を一旦割る展開となった。一時的には4.8台まで値を下げたが結局5に戻し,レンジのような動きにも見える。昨晩の雇用統計も一旦大きな押し目を作ったが,買い戻される流れとなっている。

あくまで低い価格で買いたい,のと,投機的な売りとのせめぎ合いなのではないかと思う。今日は金曜日で,ここのところ手じまい売りが多くある。金曜日の短期の売りはもうけが出るかも知れない。


さて,

・ 天然ガスアナリストのデスク調査によると,稼働中の天然ガスストックの純変化の推定値は,79Bcfから96Bcfの正味注入の範囲であり,中央値は90Bcf。10月15日までの1週間のストレージへの正味注入量は合計92Bcf。5年間(2016〜 2020年)の平均正味注入量は69 Bcfで,昨年の正味注入量は49Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計3,461Bcfであり,これは5年間の平均より151 Bcf低く,現時点では昨年より458Bcf低くなっている。ただ,見てわかるように平年の生産量よりもかなり増加している。

・貯蔵庫への平均注入率は,補充シーズン(4月から10月)のこれまでの5年間の平均よりも7%低くなっている。貯蔵庫への注入率が残りの補充シーズンの5年間の平均6.7Bcf / dと一致した場合,10月31日の総在庫は3,568 Bcfになり,5年間の平均3,719より151Bcf低くなっている。

・IHS Markitのデータによると,米国の天然ガスの総需要は,前のレポート週と比較して1.9%(1.6 Bcf / d)増加した。発電用に消費される天然ガスは10.4%(3.2 Bcf / d)減少したが,他のセクターでの週ごとの増加によって相殺された。国が冬の暖房シーズンに移行するにつれ,住宅および商業部門の週平均消費量は36.9%(3.8 Bcf / d)増加して14.0 Bcf / dになった。

・それにもかかわらず,米国海洋大気庁(NOAA)の報告IHS Markitによると,この時期の米国中西部と北東部のほとんどの気温は通常より高いレベルで,住宅および商業セクターの消費レベルは,14.4 Bcf / dを消費した昨年の同じ週よりも低くなっている。産業部門の消費は2.2%(0.5 Bcf / d)増加した。

・メキシコへのパイプライン輸出は4.2%(0.2 Bcf / d)増加して5.9 Bcf / dになり,LNG輸出ターミナルへの供給ガスの供給は3.5%(0.4 Bcf / d)増加して10.9 Bcf / dになった。

・ IHS Markitのデータによると,天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して0.3%増加し,先週の平均97.8 Bcf / dから今週のレポート週の平均98.1Bcf / dになった。



ここからもわかるとおり,ヨーロッパ・北アジアでのGASの価格の値上がりがエグい。
原油など比べものにならないくらいである。
アジアとラテンアメリカにおける天然ガス需要の伸び
ヨーロッパの季節的に低い天然ガス貯蔵在庫
いくつかの国のLNG輸出施設での計画的および計画外の停止による世界的なLNG供給の減少
などが挙げられる。
今後の動きとしては,やはり上昇傾向を保っていくのか。はたまた今年の米国は暖冬予報であるので,ある程度の上昇を許容しつつ,価格を下げていくのか。
いずれにしろ,天井や底を当てるのではなく,分割売買を進めていきたい。






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