おはよう。
まずは環境を確認していく。
・ファンダメンタルズ
1,ロシアウクライナ問題による,ロシアへの経済制裁
言わずもがなの問題。いつ終わるか,というよりどう終わるかがとても重要。ロシアがウクライナに勝利したとして,EUをはじめとした国は経済制裁を継続すると思われる。となると,ウクライナ情勢あNATO側優勢な形で終わらない限りは,ロシアへの経済制裁は終わる先行きが見えない。
ただ,8.0をつけ到達感がある中で,投資家の過敏な反応はやや収まってきているように見えるのは確か。むしろ次の材料を探しているとも思える。
2, イラン核合意について
天然ガスの生産量はアメリカ,ロシアについてイランが続く。ただし気をつけなければいけないのは,イランの生産量がロシアの約三分の一であること。イランもアメリカから経済制裁を受けているため,生産量が低下しているのであろうが,ロシアに変わることは難しいと思われる。また,現時点では核合意について話されておらず,こちらの進行状況によって多少なりとも価格を下げる理由になるかも知れない。
3,天候
NOAAによると今年の夏は相変わらず平年以上の気温。長期的にはこのような形だが,短期的には寒さが少し落ち着き,貯蔵シーズンに入る。ヨーロッパへの輸出も考えた上で,アメリカの気温上昇はとても……ただし,ヨーロッパでの冷房使用は多くないため,むしろ冬のための在庫の積み増しが出来ないことに懸念しておくべきだと思われる。
4,アメリカの生産量
アメリカの天然ガスの生産は増加し続けている。供給量は,昨年のレベルを1.8 Bcf /日(18.4%)上回っている。とすると,例年よりも在庫の残量は少なかったが,今後の増加量は昨年を上回ると思われる。
とまぁ,比較的上昇する要因が多いファンダメンタルズではあるものの,現状は材料の出し尽くし感は否めない。今週の天然ガスの在庫統計によって,ちょっとした動きはあると思われる。ロシア情勢が一旦落ち着いたこと,アメリカの供給量が多いことから,ダウントレンドに入っていくのではないかと,ぎんいろは考えている。
5,インフレについて
現在FRBが必死に抑えようとしているのがインフレ。当然天然ガスもエネルギー関連なのでその影響を受ける,というか,むしろ原油と並ぶ本丸ではないかと思われる。供給と需要のバランスが現状では崩れており,先のコロナ関連による金余りもあり,インフレは今後も緩やかに継続していくことは間違いない。ただ,インフレ率の上昇は,FRBの努力そしてインフレによる買い意欲の低下により緩やかになっていくことが見込まれる。これは長期的な話しなのですぐに影響があるかは不明である。ただ,先物に連動しているCFDなので,折り込みを今年からはじめると思われる。つまり,CPIの上昇率を見ていくのも良いと思われる。現に,先週にピークか? と騒がれており,天然ガスのピークも同じように現れていると見ても良いのではないだろうか。
大きな流れから行くと,現在はレジスタンスにある。
シェールガス革命があったため,下落したところに戻りかけている。
・状況としては,レジタンスでの攻防が続いており,トレンドの転換となったかは未だに不明である。トレンドの転換としてみるのであれば,もう一度8.0にトライしたあと,しっかり下落したかどうかを確認すべきであると思われる。
・また昨日ツイートしたが,
このように,二桁台に乗せるならば,おそらく夏から冬にかけての引き出しシーズンにあると考える。ただ,この頃にはロシアの問題もある程度片がついている可能性もある。一方で,戦渦が広がり,イランやらの中東を巻き込み,暴騰に至る可能性もあるが,これは読めないので無視する。"天然ガス価格:2桁台に乗せる前に下落するか" - https://t.co/VXRx1SShnZ
— ぎんいろ (@yurinagasi46) April 19, 2022
少し前だけど、読んでもいいと思うよ
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