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脅威の固定スプレッド!!

2022年4月29日金曜日

4月4週目 天然ガスまとめ

おはよう。

今週の天然ガスは相変わらず粗いスタート。先週の下落から6.4台までいったん下げるも,その後はロシアからの供給懸念により7.5まで上昇し,現在は7.0付近をふらふらしている。とてもではないが,長期的な勝負はしにくい環境にある。

一方で,8.0台へ復帰できていないところを見ると,一旦の天井は8.0にあると考えても良いと思われる。ただし,あくまでいったんであることは覚えておかなければならないと思われる。

さて,データはどうだろうか。

・天然ガスアナリストのデスク調査によると,天然ガスの稼働量に対する週ごとの純変化の推定値は,正味注入量が20Bcfから47Bcfの範囲であり,推定値の中央値は40Bcfであった。

・4月22日までの1週間のストレージへの正味注入量は合計40Bcf。5年間(2017〜2021年)の平均正味注入量は53 Bcfで,昨年の正味注入量は18Bcf。稼働中の天然ガス在庫は合計1,490Bcfであり,これは5年間の平均より305 Bcf低く,現時点では昨年より406Bcf低くなっている。

・Bloomberg Finance、LPから提供された出荷データによると,合計84BcfのLNG運搬能力を持つ23隻のLNG船が4月に米国を出港した。

・PointLogicのデータによると,米国の天然ガスの総消費量は,すべてのセクターの消費量が減少したため,前のレポート週と比較して9.6%(7.0 Bcf / d)減少した。住宅部門と商業部門の消費量は,電力部門と産業部門を合わせたものよりも減少し,27.6%(6.2 Bcf / d)減少し,日中の平均気温を上回った。発電用に消費される天然ガスは0.5%(0.1 Bcf / d)わずかに減少し,産業部門は2.8%(0.6 Bcf / d)減少した。

・PointLogicのデータによると,今週の天然ガスの平均総供給量は,前のレポート週と比較して0.5%(0.5 Bcf / d)減少した。

・Baker Hughesによると,天然ガスリグ数は、1週間前から1リグ増加して144リグになった。

以上だ。

全体的には貯蔵シーズンであり,消費量が減少し生産量が増加することで,在庫増加のペースが速い。昨年と比較しても多く,リグの稼働数も毎週増加している。夏の需要,その後の冬の需要まで満たせるかどうかが鍵となる。特に,冬はロシア問題の継続から欧州が……という状態なので,例年の平均程度ではとても足りないだろう。

ウクライナ問題がどうなっていくか,5/9でいったん停戦の運びとなるか,まだ目が離せない状態だ。


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