おはようございます。
天然ガス12月第4週まとめです。簡単に今週の流れまとめていくと,先週末から寒波が入り始めました。その流れで,天然ガス価格は上昇。週明けには窓を開けなかったものの,その後,強い寒気が流入すると言うことで,価格はさらに上昇し,2.8を伺うところまで上昇しました。
その後は,これ以上寒波が強くならないとの予想を受け,じりじり価格を下げていきました。
天然ガスの上昇にとどめを刺したのが,水曜日の在庫統計です。
予想よりも取り崩しが行われておらず,取り崩しによる価格上昇の期待が裏切られた形になりました。今後も寒波と在庫統計の綱引きとなると予測されます。
さて,大まかな今週の流れを記載しました。
続いて,データです。
天然ガスの在庫統計は,-160Bcfの予測でしたが,-152Bcfでした。そこまで大きく取り崩しが減少したようには見えません。特に先週は-122Bcfでしたので,先週よりも大幅に減少していると考えます。
ただ,天然ガスの供給量は101.8と,先週の101.1よりも上昇しています。昨年(106.7)と比べてると,供給量は低い状況なので,現時点での天然ガス価格の下落の説明がつかないと,僕は考えています。
また,需給表をみても今週は88.2であり,先週から0.3増えており,やはり消費量が増加していることがわかります。
リグ稼働数については,83基となっており先週よりも4上昇しています。また原油と合算しても264基であり,冬の需給に合わせて,増加傾向にあることがわかります。
在庫統計,供給量からするとここまで強い下落になるとは思えないが,生産元の稼働数が増えており,供給量増加に対しての不安が価格を押し下げたのだと考えておくと良いかも知れません。
ただ,しばらく2月頃までは暖房需要に左右されると思われます。どこまで上昇するか,下落するか,については確定したことは言えないところですが。
しかし,今後の天然ガスの価格上昇の理由は寒波にあるとおもいます。そのため,常に寒波の強弱についての予測は変更されると思いますので,一時的なものとみても良いのではないでしょうか。
長期的に上昇するとしたら,やはり供給不足や需要の増加が見込めなければなりません。そうした点から,現状は,出てきた材料(気温などの変動性が高い要因)を確認次第,逆張りが有効なのではないでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿