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脅威の固定スプレッド!!

2020年1月19日日曜日

大麻関連株はどうしたのか

おはよう。
このツイートを見て,気になったので調査をしてみた。




ファンダメンタルを重視する自分としては,チャートの形だけで判断できないので,
大麻関連株について調べてみることにした。

1.大麻関連株の暴騰

2018年,大麻関連株の大半が暴騰していた。
例に漏れず大麻ETFも暴騰しており,記憶が確かならば,

20ドル代→40ドル代の,2倍の価格上昇が見て取れた。

2018年までの大麻関連株式会社らの,大麻合法化に向けての取り組みが評価されたのに加えて, 

調査機関のArcview Market ResearchおよびBDS Analyticsによれば、合法マリファナ(大麻)の世界販売額が2014年から2018年の間に3倍以上の109億ドル(約1兆2000億円)に達していたことで,関連会社の利益,成長に大きな期待が寄せられていた。
引用元) 

合法化は,カナダだけではなくアメリカでもその噂が出始め,暴騰に拍車がかかり
2倍の株価になったものと考える。

しかし,埋め込んだ一イートの株価はどうか??

現在あの大麻ETFは18ドル代で,みるも悲しい価格になっている。

どうしてこうなったのだろうか?

2.企業決算の悪化
これまで大麻ETFなどの大麻関連株は,期待だけで大きな上昇となってきた。
過熱感が和らぎ,投資家が企業の利益を見るようになった。

例えば
キャノピー・グロースに出資したコンステレーション・ブランズが保有するワラントの調整に関連した費用計上で、第1四半期の大きな純損失は予想されていましたが、実際はそれ以上でした。
純損失は12億8000万カナダドル、1株当たり赤字は3.70カナダドルにのぼりました。

アナリストは、第1四半期の純売上高の前四半期比17%増を予想していましたが、実際は約4%減の9050万カナダドル(約72億円)でした。
カナダの娯楽市場向け乾燥大麻の売上は前四半期比94%増の6080万カナダドル、海外向け医療用大麻は同約6倍の1050万カナダドルと急増しました。
しかし、大麻オイルおよぶソフトジェルは第4四半期に3650万カナダドルだったのが、第1四半期にはわずか20万カナダドルに落ち込みました。


第1四半期の売上高総利益率は15%で、前四半期の16%やアナリスト予想の23%前後を下回りました。
さえない総利益率のおもな原因は、フル稼働していない施設に関連した営業費用1620万ドルでした。
マージンが大きい先端的商品の全体に占める割合が低下していることも、総利益率の低下に拍車をかけています。

引用元

等のように、企業の利益に怪しさが出てきたことが在る。

この背景は何だろうか?

大幅に遅れるカナダ保健省のマリファナ関連認可

カナダ保健省の、マリファナ栽培、加工、販売ライセンス等に関する認可プロセスが大幅に遅れているとのこと。2019年初めの時点で、800以上のライセンス申請が同省の審査待ちで、実際、マリファナ栽培ライセンスは認可に18カ月以上かかっている。
 

カナダでのマリファナ栽培および販売の認可の遅滞は、2020年も続くとみらる。
引用元) 

このように,マリファナの生産を拡大しようにも,認可が遅れて,進んでいない状況がある。
しかし,これはプラス材料ともとれる。
大麻のニーズが上がるれば,生産がまに合わなくなり,価格は上昇しそうではある。

州政府による販売店認可も進まず
仮にマリファナ関連企業に対するマリファナの栽培および販売認可が下りたとしても、合法的な販売店があるとは限りません。
今後についても、すぐに販売店が急増する可能性は少ないとみられている。
 

・米国での各種課税が大きな壁に
米国では、マリファナに対する高い税率が大きな問題になっています。
消費者は既に高い州税、市町村税に加えて、15%の物品税や栽培税を払う必要があります。
さらに、同州は、1月1日にマリファナ税の税率を引き上げる予定です。
 

・海外市場では販売望めず
カナダのマリファナ関連企業の問題は、海外市場の欠如です。
カナダ国内のサプライチェーンが混乱しているため、国内需要を満たすのに精一杯で、海外市場に対応できません。
これは特に、オーロラ・カンナビス(NYSE:ACB)やキャノピー・グロース(NYSE:CGC)といった、カナダ以外に大きなプレゼンスがある企業にとっては痛手です。


・まだ投資フェーズにあり、現金燃焼続く
2019年にマリファナ銘柄は、多くのキャッシュを失いつつあり、状況はすぐに改善される見込みはありません。
直近四半期では、アフィリアは利益をあげていますが、これはバイオ関連資産の時価評価調整の下支えによるものです。
一時的項目や時価評価調整などを除くと、マリファナ株はキャッシュを失っている状況です。




など,大麻関連株には,様々な問題点が現時点では見えてくる。

いっぽうで,2020年には小売店が増えることや2020年後半には
大麻関連商品の販売など明るいニュースもある。

とするならば,まんぼうさんが言うように,一旦の底打ちは終了した可能性が高い。
しかし,仕掛け時が,なんとも言えないところである。 

後半にかけて上昇への期待を背景にするのであれば,4月頃からか?
ただ,このあたりはかなり曖昧なため,長期投資を見込むのであれば,良いのかもしれない。

しかし,リターンを考えると,前回のように40ドル超までの上昇は考えにくい。
バブル相場のような過熱感を演出するためには,米国の合法化や
減税,審査の簡易化など,そうした要因が必要になるだろう。

ただ,成長は期待できる。

とするのであれば,短期ではなく年単位のスイングを見込むべきかと思われる。

ETFの購入はありだろう。
しかし,日々のオーバーナイト金利がかかる場合,利益に見合ったものなのか
考えていかなければならないだろう。

暴騰は考えにくいが,長期的には上昇していく可能性が高い。
それが今回の結論である。

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